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{{Infobox Software |名称 = ATOK |ロゴ = |スクリーンショット = |説明文 = 日本語入力システム |開発元 = [[ジャストシステム]] |最新版 = ATOK 2014 (Tech Ver. 27) ([[Microsoft Windows|Windows]])<br />ATOK 2013 (Tech Ver. 26) ([[OS X|Mac OS X]])<br />ATOK X3 (Tech Ver. 20) ([[Linux]]) |最新版発表日 = [[2014年]][[2月7日]] (Windows)<br />[[2013年]][[6月28日]] (Mac OS X) <br />[[2007年]]11月 (Linux) |対応OS = Microsoft Windows<br />Mac OS X<br />Linux<br />[[Windows Mobile]]<br />[[Android]] |種別 = [[インプットメソッド]] |ライセンス = [[プロプライエタリ・ソフトウェア|プロプライエタリ]] |公式サイト = [http://www.atok.com/ ATOK.com] |}}<!-- ソフトウェア概要テンプレート--> '''ATOK'''(エイトック、'''''A'''dvanced '''T'''echnology '''O'''f '''K'''ana-kanji transfer'')は、[[ジャストシステム]]が開発・販売している[[かな漢字変換]][[ソフトウェア]]([[日本語入力システム]])の名称であり、同社の登録[[商標]]でもある。[[平成]]19年(2007年)に[[グッドデザイン賞]]を受賞した。 現在、[[Microsoft Windows|Windows]]向けに'''ATOK 2014 for Windows (Tech Ver. 27) '''、[[Macintosh]] ([[OS X|Mac OS X]]) 向けに'''ATOK 2013 for Mac (Tech Ver. 26) '''、[[Linux]]向けに'''ATOK X3 for Linux (Tech Ver. 20) '''が最新版としてリリースされている。このほかに[[Windows Mobile]]向けに'''ATOK for Windows Mobile'''、[[Android]]向けに'''ATOK for Android'''などがある。 == 概要 == ATOKは日本語かな漢字変換ソフトウェアとしては歴史が長いもののひとつである。その完成度は高く、同種のソフトウェアとして一定規模のシェアを持ち続けている。 ATOKは変換精度や学習能力が高く、カスタマイズ([[プロパティ]]での環境設定)の柔軟性がある。他方、他のソフトウェアと相性的な問題が発生することも時折見られる。動作が重いときやソフトウェアの配色設定によっては入力に支障が出る場合もある。これらは、Windowsに標準で含まれている[[Microsoft IME|MS-IME]]とは異なり、別売りであることから各ソフトウェアメーカーが動作検証を行わないためである。 ATOKは、かな漢字変換ソフトウェアの黎明期において、競合するソフトウェアが変換アルゴリズムにさまざまな工夫を凝らす中、変換アルゴリズムよりも辞書の質に重点を置く手法で、変換精度を高めることに成功している。他社製のものでも学習を重ねることによって変換精度を高めることが可能であったものの、ATOKは初期状態から比較的高い精度を持っていたのが特徴であったといわれる。 ATOKはもともと、[[一太郎]]のかな漢字変換部分として登場したソフトウェアであった(なお、前身のKTISは単体でOEM販売もされていた)。'''ATOK7'''以降のものは一太郎から切り離し単体販売もされており、むしろ現在では一太郎をしのぐジャストシステムの主力製品になっている。平成20年([[2008年]])[[9月2日]]からは、月額あるいは年額ライセンスの形態での提供も開始された。 当初の[[MS-DOS]]とその後継であるWindowsのほか、Macintosh、[[Linux]]、[[HP-UX]]、[[Solaris]]、[[Windows CE]]、[[Android]]とさまざまな[[プラットフォーム (コンピューティング)|プラットフォーム]]に移植されており、また後述の[[#+ATOK|+ATOK]]もある。 メジャーバージョンアップはWindows版を先行させており、リリースが遅れがちな他プラットフォーム版ではATOK離れが見られた時期があった。 ATOKは、一般用語の変換精度が高い一方、[[差別用語]]とされる単語や卑猥な単語などに対しては、MS-IMEと比べ強い自主規制を行っている。例えば、一般的にも広く用いられる[[小人]](こびと)ですら初期の状態では変換することができない(詳しくは[[表現の自主規制#出版など]]を参照のこと)。ただし、単語登録の機能で「こびと→小人」のように強制的に変換させることはできる。また「小人」を「小(こ)」「人(びと)」に分割して変換することにより、自動的に学習して変換できるようになることもある。また初期状態においては、「しょうにん→小人」へ変換することはできる。また「[[陰唇]]」のように正式な生理学用語の一部も登録されていない。これについてはユーザーからも、「現代の[[言葉狩り]]の時勢に対応し、問題の発生を避けさせる」「言葉狩りに過敏反応して使い勝手を低下させる」などとして賛否両論がある{{要出典|date=2012年9月|}}。また、単漢字変換に関して、誤った読みへの変換を含んでおり、地名等の固有名詞への誤植を誘発する例も見られる{{要出典|date=2012年9月|}}。 ジャストシステムはこの件に関して、誤用によって差別や障害に苦しむ人々の目に触れること等を防止するためとの見解を出しており<ref>[http://www.justsystems.com/jp/tech/atok/dic/faq/03.html 変換辞書をめぐるFAQ | ATOK.com]</ref>、初期の状態で規制されている語句を使用したいユーザーは、自身でATOKダイレクト(正規登録ユーザーのみが利用可能な追加辞書機能)を追加することにより変換が可能となっている。 [[電子辞書]]([[広辞苑]]、[[明鏡国語辞典]]等)、[[連想変換辞典]]([[角川類語新辞典]]、[[日本語使いさばき辞典]]等)、専門用語変換辞書(電気・電子・情報17万語変換・対訳等)をATOKの機能に組み込むことで、ストレスの少ない文書入力作業を実現できる。 '''ATOK15'''以降、[[日本語の方言]]や[[文語体]]などさまざまな日本語変種への対応を始めているのも特徴の一つ。最新版は駅名や[[カタカナ語]]から英語への変換([[パーソナルコンピュータ]]→personal computerなど)も実装し、さらにはローマ字入力から任意の英単語(yomu→readなど)や英単語索引入力機能などの新機能が充実した。 '''ATOK 2010'''からはプログラムが[[Unicode]]化され、サポート対象外ではあるが、日本語版以外のWindowsでも利用できるようになった。'''ATOK 2011'''からは[[Text_Services_Framework|TSF]]に対応するようになった。 == 名称 == ATOKの名称については、現在は「'''A'''dvanced '''T'''echnology '''O'''f '''K'''ana-Kanji Transfer」の略であるとしている<ref name="officialweb">[http://atok.com/about/ ATOKとは | ATOK.com]</ref>。かつては「'''A'''utomatic '''T'''ransfer '''O'''f '''K'''ana-kanji」の略であるとされていた。{{要出典|date=2014年6月|}} 他に、以下のような説がある。なお、ATOKの公式ウェブサイトでは、正式なもの以外を俗説とし、その一部に触れている<ref name="officialweb" />。 *'''A'''scii '''TO''' '''K'''anji *'''A'''NK (alphabet-numeric-kana) '''TO''' '''K'''anji *'''A'''wa-'''TOK'''ushima(ジャストシステムの本社が「[[阿波国]]」[[徳島県]][[徳島市]]にあることより) *'''A'''wa '''T'''okushima '''O'''perates '''K'''anji(同上) また、読みとしては俗に、 *アトック *アトケー *アトキ *エイトゥーケー *エートーク と発音されているが、公式表記は「'''エイトック'''」である。標準辞書で「えいとっく」から「ATOK」に変換されるが、「あとっく」や「あとけー」などからは変換されない。なお会社側の表記には使われていないが「'''えーとっく'''」からも「ATOK」へ変換される(ATOK2014)。 == 歴史 == [[1981年]]に手がけたロジックシステム社向けかな漢字変換ソフトがルーツ。1982年には[[CP/M|CP/M-80]]版を開発し、'''KTIS''' ('''''K'''ana-kanji '''T'''ransfer '''I'''nput '''S'''ystem'') と名付けた。 商用としての第一歩は[[1983年]]、[[一太郎]]の前身となった[[PC-100]]用のソフトウェア「JS-WORD」に搭載されていたMS-DOS版KTISである。[[PC-9800シリーズ|PC-9801]]版のJS-WORD(Ver.2)が発売に合わせ、KTISもバージョンアップして'''KTIS2'''となり、さらにPC-9801版「jX-WORD太郎」発売時、複合連文節変換に対応して名称が'''ATOK3'''に改められた。 後継ソフト「一太郎」 (Ver. 1) に搭載された'''ATOK4'''から、かな漢字変換システムとして一太郎から独立して使用することが可能になり、以降一太郎のバージョンアップに歩調を合わせて進化を重ねている。そのため、'''ATOK16'''までは一太郎本体のバージョンより3ずつバージョン表記が大きかった。 しかし「一太郎2004」('''ATOK 17'''を搭載)より一太郎のバージョン表記が[[西暦]]表記に変更されたことでこの関係が崩れ、さらに、「一太郎2005」に搭載された「'''ATOK 2005''' (Tech Ver. 18)」からは、ついに一太郎本体とバージョン表記が同一になった。ただし、現在でも「ATOK」の内部バージョンは「一太郎」の内部バージョンより3ずつバージョン表記が大きくなっている。 [[Macintosh]]用はATOK8が最初のリリース。その後2バージョン飛んで、ATOK11からはWindows用より約半年遅れで新バージョンを発売している。ATOK14からMac OS Xに対応、ATOK 2006から[[Universal Binary]](一部ユーティリティ等は[[PowerPC]]バイナリ)となり、[[Intel Mac]]で使用できるようになった。 また2008年9月からは、Windows版にのみ、月額300円で使用できる「ATOK定額制サービス」の提供を開始、低料金で最新のプログラムと辞書コンテンツの提供を受けられるサービスを展開している。同サービスはMac版でも[[2009年]]9月から開始された。 平成23年([[2011年]])11月から定額制サービスはATOK Passportにリニューアルされ、OS (Windows, Mac OS, Android) の種類を問わず最大10台まで最新版のATOKを利用できるようになった(利用料金はこれまで通り月額300円)<ref>{{Cite web|url = http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20111108_489242.html|title = 「ATOK Passport」提供開始、Windows/Mac/Android向けATOKが月額300円 |publisher = INTERNET Watch|date = 2011-11-08|accessdate = 2013-02-17}}</ref>。 == +ATOK == [[携帯電話]]や[[携帯情報端末|PDA]]、[[ゲーム機]]、[[カーナビ]]等に向けた組込型製品群もあり、これらは '''+ATOK''' と総称される。以前は"ATOK Pocket"との名称が付けられていた。 最初に携帯電話に採用されたのは[[NTTドコモ]]の携帯電話・[[D503i]]([[三菱電機]]製)であった。[[ソフトバンクモバイル|ソフトバンク]]や[[Au (携帯電話)|au]]([[KDDI]]/[[沖縄セルラー電話]])の携帯電話にも搭載例があり、'''ATOK for au'''等という呼び方もある。特にauの[[KCP+]]機では標準でATOKが採用されている<ref>{{Cite web |date=2007-10-16 |url=http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0710/16/news097.html |title=携帯の統合プラットフォーム、ATOK採用 |publisher=ITmedia エンタープライズ |language=日本語 |accessdate=2011-05-28 }}</ref>が、必ずしもATOKには固定されておらずKCP+機種でも[[シャープ]]はケータイShoin(SH008以前、基幹エンジンは[[富士ソフト]]の[[FSKAREN]])や[[Wnn|iWnn]](SH009以降)を、[[ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ]]は[[POBox|POBox Pro]]を独自搭載している。 [[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]の[[PlayStation Portable]]や[[PlayStation 3]]、[[任天堂]]が[[Opera]]をベースに開発した[[ニンテンドーDS]]用[[ウェブブラウザ]]「[[ニンテンドーDSブラウザー]]」や、同じく任天堂のニンテンドーDSi用の[[ニンテンドーDSiブラウザー]]、[[Wii]]にも採用されている。 携帯電話のメーカー別に見ると、三菱電機・[[富士通]]・[[カシオ日立モバイルコミュニケーションズ]]([[カシオ計算機]]および[[日立製作所]](→[[日立コンシューマエレクトロニクス]]))・鳥取三洋電機(現・[[三洋電機コンシューマエレクトロニクス]])・[[三洋電機|三洋電機(大阪)]](現・[[京セラ]]SANYOブランド。[[W54SA]]とソフトウェアの開発を鳥取三洋電機が担当した機種のみ)・[[日本電気|NEC]]([[N600i]]のみ)・[[ノキア]]・[[パンテック&キュリテル]]・[[パナソニックモバイルコミュニケーションズ]](au向けのみ)・[[東芝]](KCP+対応機全てと同社製のスマートフォン)・京セラ([[A5305K]]および[[W11K]]、同社SANYOブランドの[[W61SA]]、[[W63SA]]、[[W64SA]]、[[SA001]]、[[SA002]]を含むKCP+対応機全て)が採用している。またPHSでは[[シャープ]]で採用している機種がある。このほかには、[[ラベルライター]]、カーナビゲーション、[[映像機器]]等がある。 こうしたフルキーボードを持たない情報機器では、同じくジャストシステムが開発した[[入力予測|予測変換]]機能・'''APOT''' ('''A'''dvanced '''P'''rediction '''O'''ptimization '''T'''echnology) と組み合わされる場合が多い。+ATOKと競合するiWnnやPOBox Proの予測変換機能と比較すると、直前に使用した語句が頻度に関係なく表示される点、濁点や半濁点を含んだ候補まで表示される点が異なる<ref name="itmedia2004">{{Cite web|author=太田純|date=2005-01-12|url=http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0501/12/news061.html|title=大画面+ATOK、「W21CA」の文字入力の実力は?|work=効率よいメール入力を考える:第1回|publisher=[[ITmedia|ITmedia +mobile]]|language=日本語|accessdate=2011-05-27}}</ref>。また+ATOKは収録語の追加・変更などは細かい部分での機能改善は行われているものの、PC版と比較するとバージョンアップがプレスリリースなどで明示されることは少ない。 == ATOK for Android == ATOK for Androidは平成23年(2011年)[[6月22日]]に一般発売されたAndroidアプリ。 ; 体験版 : [[2010年]][[11月26日]]から、体験版がNTTドコモの一部の[[Android]][[スマートフォン]]向けに「ATOK for Android [Trial]」として提供されていた。「Androidで試してナットク!エイトック!トライアルキャンペーン」と称された。その後、平成23年(2011年)2月末までとされていた体験版試用期間を、平成23年(2011年)[[6月30日]]に延期すると発表。同時にauとソフトバンクの一部機種も体験版の対象機種に加えた。 ; 有料版 : ATOK for Androidの有料版は、平成23年(2011年)6月22日に発売された。価格は1,500円で、平成23年(2011年)[[6月27日]]までは980円となっている。一般発売からは[[イー・モバイル]]、[[日本通信]]の機種などにも対応している。 ; プレインストール機 : 正式版としては平成22年(2010年)[[12月17日]]発売の[[T-01C]]が初めてプリインストールで採用した。その後、平成23年(2011年)2月10日発売の[[IS04]]、平成23年(2011年)3月15日発売の[[N-04C]]がプリインストールで採用している。プリインストール機でも有料版のインストールはできるが、日本語入力は同じATOKでも別のものとして扱われる。[[富士通]]製のAndroidスマートフォンでは手書き入力にも対応している。 ; 搭載されている機器 :[[日本電気|NEC]]製並びに[[NECカシオ モバイルコミュニケーションズ]]製、富士通製並びに[[富士通東芝モバイルコミュニケーションズ]]製のAndroidスマートフォン・タブレット全機種 == ATOK Pad == ATOKの日本語入力と連携した機能が特徴のメモツール。Windows用のベータ版が2010年5月に無料公開された。[[Yahoo! JAPAN]]・[[Twitter]]・[[Evernote]]などのオンラインサービスとの連携機能も搭載する。 [[iPhone]]・[[iPod touch]]向けのATOK Padは2010年9月に有料配信が開始された。平成23年(2011年)[[4月19日]]よりバージョン 2.0.0が公開されており、1,200円で販売されている。ATOKの日本語入力システムを内蔵し、入力した文字列を他のアプリケーション(メール作成・Twitterなど)やクリップボードに送ることで、擬似的にiPhoneでのATOK入力を可能にしている。ジャストシステムとしてはATOK自体をiPhoneの日本語入力システムとして提供したい意向だが、[[アップル インコーポレイテッド|アップル]]は標準以外のインプットメソッドを認めていないため実現していない<ref>{{Cite web|author=宮本真希|date=2010-09-21|url=http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1009/21/news090.html|title=iPhoneのIMEとしてATOK提供「あきらめていない」|publisher=[[ITmedia]]|language=日本語|accessdate=2011-05-27}}</ref>。 == 脚注 == <references /> == 関連項目 == * [[日本語入力システム]] * [[誤変換]] * [[インプットメソッド]] ([[IME]]) * [[一太郎]] * [[Justsystem Office]]/[[一太郎Office]]/[[JUST Suite]] == 外部リンク == * [http://www.atok.com/index.html ATOK.com] {{Input Method}} {{一太郎}} {{DEFAULTSORT:えいとつく}} [[Category:ジャストシステム]] [[Category:日本語入力ソフト]] [[Category:クロスプラットフォームのソフトウェア]] [[Category:Androidのソフトウェア]] [[Category:グッドデザイン賞]]
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