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8トラック
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{{右| [[ファイル:8-track_cartridge1.jpg|thumb|none|200px|8トラックカートリッジテープ]] [[ファイル:8-track_cartridge2.jpg|thumb|none|200px|カートリッジの内部]] [[ファイル:8-track_cartridge3.jpg|thumb|none|200px|センシングテープ 中央の銀色部分]] }} '''8トラック'''(8トラック・カートリッジテープ)は、カートリッジ式の[[磁気テープ]]再生装置および媒体の一種を指す名称である。2トラックの[[ステレオ]]チャンネルが4つあり、合計8トラックの信号が録音されていたため、この名前がある。日本では略して俗に「8トラ」(ハチトラ)とも呼ばれた。 == 概要 == 自動車用ラジオを世界で初めて実用化し、その後ビジネスジェットで有名になった[[リアジェット]]の創業者、ビル・リアが中心となり、[[RCAレコード|RCAビクター]]社をはじめとする数社のコンソシウムによって、[[1965年]]にステレオ録音された音楽を手軽に再生できる[[メディア (媒体)|メディア]]として開発された。主たる想定用途は[[カーオーディオ]]での使用である。 当時広く普及していた[[オープンリール]]式の[[テープレコーダー]]は自家用車で気軽に使うには取扱いが不便であり、また[[1962年]]に開発されていた[[コンパクトカセット]](カセットテープ)は、テープ幅の小ささなどから当時は会議記録等の会話録音が想定用途で、音楽用メディアとして認識されていなかったことが、出現の背景にある。 本来の用途であるカーオーディオのほか、日本では[[カラオケ]]装置での音楽再生や、[[バス (交通機関)|バス]]の[[車内放送]]など業務用途に用いられた。 構造面から再生専用に特化した傾向の強いメディアで、おもにミュージックテープとしてレコード会社から録音済みのカートリッジが発売されていた。据え置き型の録音再生機も一部メーカーから発売されていたが、一般化しなかった。 == カートリッジの構造 == {{右| [[ファイル:8track_inside.JPG|thumb|none|200px|右上にピンチローラーがある。リールは右回りに回転する]] [[ファイル:NAB-cartridge.jpg|thumb|none|200px|(比較) 4トラックの元となったフィデリパックカートリッジ。ピンチローラーはなく、穴が開いている]] }} 媒体は幅6.35mm(1/4インチ)の磁気テープの始端と終端をつないだエンドレス式テープである。テープは1個の[[リール (機構)|リール]]に巻かれ、リール最内周から引き出されたテープが、カートリッジケースの再生用の窓部分を経てリール最外周に巻き取られる構造になっている。リールはテープの引き出しによって受動的に回転し、カートリッジ外部からは直接駆動されない。テープ速度は毎秒9.5cm(3.75インチ)に設定されている。 その構造上、テープとリールの逆回転は不可能である。ミュージックテープとして市販されていた初期のカートリッジには、持ち運ぶ際、[[VHS]]ビデオカセットなどと同じく振動で弛まないように、リール[[ハブ (機械)|ハブ]]ロック機構があった。プレーヤーに差し込むと、解除される。[[1980年代]]に入ると、市場ではカラオケテープしか販売されなくなったので、頻繁に持ち運ぶ理由が無くなったためか、ハブロック機構は消滅した。 構造上早送りによる曲の頭出しができず、トラックを切りかえることで楽曲プログラムを選択する。4つのプログラムが1本のテープに平行して録音されている。[[カーステレオ]]用8トラックデッキの場合、再生ヘッドは2トラックのみであるが、テープをつなぐアルミ箔製のセンシングテープを検出して、再生ヘッドを自動的にテープ幅方向に移動する機構により、全トラックを連続的に再生する。 欠点として、エンドレス構造とテープを介したリール駆動が理由で、テープには恒常的に無理な負荷がかかりがちになり、切断が発生しやすい点があげられる。補修する場合でも、カートリッジ開封後にテープをリールへ正しくセットすることが難しいため、レコード会社などが8トラックテープを補修する業務を請け負っていた時期もあった。 4トラックやその元となったフィデリパックと異なり、カートリッジ内にピンチローラーを内蔵している。このローラー表面にある合成ゴムが経時的に劣化しやすく、テープに癒着しがちである。そのため、現存するテープも経年したものは再生不能に陥っている場合が多い。 == 衰退 == 1970年代後半以降、メディア・デッキとも8トラックより安価で長時間録音可能な[[コンパクトカセット]]が、音質や耐久性を向上させ、ステレオ録音も可能となって広く普及した背景もあって、カーステレオ用としては衰退した。それでも、巻き戻し不要(一方向回転のみで巻き戻し不可能)の特徴は、カラオケ用や業務用自動アナウンス([[路線バス]]などの車内放送)等に適していたことから、1980年代後半までは8トラックはまだ広範囲で用いられていた。 しかしその後、リピート再生が容易な[[コンパクトディスク]]や[[レーザーディスク]]といった代替メディアが普及、またアナウンス用途でも8トラックより効率的な[[音声合成]]による自動放送が出現するに至った。その結果8トラックの用途はほとんど廃れ、録音・再生機器の生産は終了し、テープも業務用の一部を除き現在では生産されていない。 <!--どこのバス会社で8トラック云々は無用。どうしても書きたくて書きたくて仕方ないならバス会社の記事に--> == 関連項目 == *[[音響機器]] *[[4トラック]] *[[ハイパック]] *[[プレーテープ]] *[[マルチトラックレコーダー]] *[[ポニーキャニオン]](旧・ポニー/キャニオン・レコード連合) *[[バンダイ・ミュージックエンタテインメント]](旧・アポロン音楽工業→アポロン) {{Audio formats}} [[Category:オーディオテープ|8とらつく]] [[Category:名数8|とらつく]]
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