黒磯駅のソースを表示

{{駅情報
|社色 = green
|文字色 =
|駅名 = 黒磯駅
|画像 = Kuroiso-stn.JPG
|pxl =
|画像説明 = 駅舎 上部を東北新幹線が通る。
|よみがな = くろいそ
|ローマ字 = Kuroiso
|電報略号 = クロ
|所属事業者= <span style="white-space:nowrap;">[[東日本旅客鉄道]]（JR東日本）</span>
|所在地 = [[栃木県]][[那須塩原市]]本町1-1
|座標 = {{ウィキ座標2段度分秒|36|58|11.97|N|140|3|34.31|E|}}
|開業年月日= [[1886年]]（[[明治]]19年）[[12月1日]]
|駅構造 = [[地上駅]]
|ホーム = 3面5線
|廃止年月日=
|乗車人員 = 2,419
|乗降人員 =
|統計年度 = 2013年
|所属路線 = {{Color|mediumseagreen|■}}[[東北本線]]<br/>（<small>当駅より上野駅までは愛称</small>{{Color|#f68b1e|■}}[[宇都宮線]]）
|前の駅 = [[那須塩原駅|那須塩原]]
|駅間A = 5.5
|駅間B = 4.0
|次の駅 = [[高久駅|高久]]
|キロ程 = 163.3km（[[東京駅|東京]]起点）<br />[[上野駅|上野]]から[[尾久駅|尾久]]経由で159.9
|起点駅 = 
|備考 = [[みどりの窓口]] 有
|備考全幅 = 本駅を境に東京方面は[[直流電化]]で仙台方面は[[交流電化]]である。
}}
{{Vertical_images_list
|幅= 200px
|枠幅= 200px
| 1=黒磯駅在来線ホーム.JPG
| 2=ホーム
| 3=黒磯駅皇室専用出口.jpg
| 4=皇室専用出入口
| 5=JR-East 701 Series at Kuroiso Station.jpg
| 6=郡山方面の電車（[[JR東日本701系電車|701系]]）
}}
'''黒磯駅'''（くろいそえき）は、[[栃木県]][[那須塩原市]]本町にある[[東日本旅客鉄道]]（JR東日本）[[東北本線]]の[[鉄道駅|駅]]。

[[上野駅]]から[[宇都宮線]]の愛称で呼ばれる路線区間、および、[[仙台駅]]方面からの東北本線普通列車の[[終着駅]]で、[[東北新幹線]]が停車する隣の[[那須塩原駅]]と共に、[[那須高原]]や[[那須温泉郷]]へ[[公共交通機関]]で向かう際の玄関口となっている。

== 歴史 ==
* [[1886年]]（[[明治]]19年）[[12月1日]] - [[日本鉄道]]の駅として開業する。
* [[1909年]]（明治42年）[[10月12日]] - 線路名称が制定され、東北本線の駅となる。
* [[1921年]]（[[大正]]10年）[[4月11日]] - 当駅と白河駅間で前年に行われた路線変更と勾配緩和により[[補助機関車|補機]]の運用がなくなったことから、併設されていた黒磯機関庫を廃止。
* [[1926年]]（大正15年）[[7月1日]] - 駅構内に貴賓室を設置。
* [[1959年]]（[[昭和]]34年）
** [[3月16日]] - 電化と交直接続に備えての駅構内の線増・留置線新設工事を完了する<ref>「高鉄10年のあゆみ」p303。</ref>。
** [[5月22日]] - 宝積寺駅 - 当駅間が直流電化される。
** [[7月1日]] - 当駅と白河駅間が交流電化され、これに伴い地上切り替え方式の交直接続設備が設置される。
* [[1961年]]（昭和36年）[[10月1日]] - [[サンロクトオ]]と称された白紙ダイヤ改正で、[[東北本線]]・[[奥羽本線]]に特急「[[つばさ (列車)|つばさ]]」が新設され特急停車駅となる。
* [[1984年]]（昭和59年）[[2月1日]] - 貨物の取り扱いを廃止、旅客駅化。
* [[1985年]]（昭和60年）[[3月14日]] - [[チッキ|荷物]]扱いの廃止。
* [[1987年]]（昭和62年）[[4月1日]] - [[国鉄分割民営化]]により、東日本旅客鉄道の駅となる。
* [[1993年]]（[[平成]]5年）[[12月1日]] - ダイヤ改正により、特急「[[あいづ (列車)|あいづ]]」や急行「[[東北本線優等列車沿革|八甲田]]」など、東北新幹線開業後も当駅に停車していた優等列車の大部分が廃止または臨時列車化される。
* [[2004年]]（平成16年）[[10月16日]] - ICカード「[[Suica]]」の当駅での供用を開始。
* [[2010年]]（平成22年）[[12月4日]] - ダイヤ改正により特急「[[とちぎ (列車)|おはようとちぎ]]」「[[とちぎ (列車)|ホームタウンとちぎ]]」が廃止され、当駅に停車する定期優等列車が消滅する。
* [[2011年]]（平成23年）[[3月11日]] - [[東日本大震災]]発生により当駅以北・以南の路線とも不通となる（特に以北は線路敷地内への土砂崩れ等が発生した）。
** [[3月16日]] - 当駅以南の宇都宮線が運行再開。
** [[4月17日]] - 当駅以北が運行再開。震災発生から約一ヶ月間は[[東北新幹線]]那須塩原以北を含めた鉄道網が不通となっていたため、[[那須塩原駅]]から[[郡山駅 (福島県)|郡山駅]]までを結ぶ臨時バスが運行していた<ref>[http://nasu.mypl.net/mp/nasu_toku/?sid=7688 東北地方太平洋沖地震関連・栃木県北部の様子(2014年5月4日閲覧)]</ref>。

== 概要 ==
東北本線の途中駅であるが、[[#交直接続の駅|後述]]するように、当駅を境に南側は[[直流電化]]、北側は[[交流電化]]と[[鉄道の電化|電化]]方式が異なっており、[[旅客列車]]の大部分を占める[[普通列車]]ではそれぞれの電源方式専用の[[電車]]が運用されることから、[[寝台列車|寝台]][[特別急行列車|特急]]と一部の[[臨時列車|臨時]][[優等列車]]・[[貨物]]を除き運転系統が分断されている。

当駅より南側の直流区間である[[上野駅]] - 当駅間はJR発足後に「[[宇都宮線]]」の運行名が与えられており、本駅はその終端駅となり、正式路線名の「東北本線」で案内される当駅 - [[盛岡駅]]間とはラインカラーでも区別されている。本駅以北は主に2両・4両[[編成 (鉄道)|編成]]の列車（一部6両・8両編成）が約毎時1往復、本駅以南は主に5両編成（一部は4両・10両編成）の列車が20-30分間隔で運転されている。

[[国鉄]]時代から[[関東]]と[[東北]]との運用上の境界扱いの駅であり、例えば[[大都市近郊区間_(JR)|東京近郊区間]]は当駅までとなっている<ref>[https://www.jreast.co.jp/kippu/1103.html 東京近郊区間(2014年5月4日閲覧)]</ref>。[[Suica]]を首都圏エリアで使えるのも当駅までである<ref>[http://www.jreast.co.jp/Suica/area/tokyo/map.html Suica・PASMO利用マップ(2014年5月4日閲覧)]</ref>。[[JR支社境]]とは別に、[[輸送指令]]も上野駅から当駅までを東京支社が担当し、当駅以北を仙台支社が担当している。

== 駅構造 ==
[[プラットホーム#形状と配置|単式ホーム]]1面1線、[[プラットホーム#形状と配置|島式ホーム]]2面4線、合計3面5線の[[地上駅]]である。駅舎側の1番線のみ単式ホームで、駅舎上部を[[東北新幹線]]が通過している。

社員配置駅。[[Suica]]対応[[自動改札機]]が設置されているが、Suicaの利用は当駅以南に限られており、当駅以北では利用できない<ref>仙台エリアは2009年3月14日に[[矢吹駅]]まで拡大されたが、本駅が属する首都圏エリアとまたがっての利用はできない。その旨の注意書きを改札口などで見ることができる。なお、発売範囲は限られるが、券売機でSuica残高を使って乗車券を購入すれば当駅以北へ乗車することはできる。</ref>。駅舎内には[[みどりの窓口]]<ref>営業時間は7時から18時。</ref>、[[自動券売機]]、[[自動券売機#指定券自動券売機|指定席券売機]]、[[NEWDAYS]]、[[立ち食いそば・うどん店|立ち食いそば店]]、[[待合室]]、[[自動券売機]]、[[ロッカー#コインロッカー|コインロッカー]]、観光案内所がある。

[[1982年]]の東北新幹線開業前には多くの特急・[[急行列車]]が停車したことから、かつてはホーム上にも[[待合室]]や[[売店]]等が設けられていたが、これらは新幹線開業後も残存していた優等列車の大部分が廃止された[[1990年代]]初頭に全て撤去された。なお、[[2008年]]にホーム上の待合室が改めて設けられた。

かつては、[[皇族]]が[[那須御用邸]]に向かう際の最寄り駅として[[お召し列車]]が本駅に発着しており、一般の入口の脇に[[皇室]]専用の出入口や待合室が設けられているが、東北新幹線の開業、さらに[[1989年]]の[[昭和天皇]]崩御後は基本的に[[那須塩原駅]]を利用するようになったため、ほとんど使われていない。そのため、以前1番線にはお召し列車到着の際に[[駅長]]の立ち位置を示す印が存在したが、ホーム嵩上げ等の改良工事により消滅した。そのほかにも国鉄時代は[[鉄道公安室|宇都宮鉄道公安室]]黒磯公安部として[[鉄道公安職員]]が常駐しており、お召し列車の運転時以外も駅構内警備や旅客列車への警乗を行っていた<ref>「鉄道ファン」1978年5月号 p71 </ref>。

駅構内の跨線橋は、かつては階段のみ設置されていたが、2010年度から翌年にかけて跨線橋が更新<ref>{{PDFlink|[http://www.totetsu.co.jp/topics/20110701doboku3.pdf 東北本線 黒磯駅乗換こ線橋新設]}}（2010年度（2010.4〜2011.3）の主な受注工事） - 東鉄工業（2011年7月4日付、同年11月26日閲覧）</ref>されるとともにエレベーターが設置された。

[[夜間滞泊]]は上野方面（[[JR東日本E231系電車|E231系]]・[[JR東日本E233系電車|E233系]]）が4本、福島方面（[[JR東日本719系電車|719系]]）が1本設定されている。

=== のりば ===
以下は平常ダイヤにおける運用方法で、現地の案内もこれに従っている。
<!--行先欄は2012年12月時点での吊り下げ式案内標（LED電照式）の表記に準拠。あくまで定期列車の運用のみ記載する-->
{| class="wikitable"
!番線<!-- 事業者側による呼称 --->!!路線!!行先
|-
! 1・2・3
|{{Color|#f68b1e|■}}宇都宮線（東北線）
|[[宇都宮駅|宇都宮]]・[[大宮駅 (埼玉県)|大宮]]・[[上野駅|上野]]・[[新宿駅|新宿]]・[[横浜駅|横浜]]方面
|-
! 4・5
|{{Color|mediumseagreen|■}}東北本線
|[[郡山駅_(福島県)|郡山]]・[[福島駅_(福島県)|福島]]・[[仙台駅|仙台]]方面
|}
*宇都宮・上野方面の長編成の列車は駅舎寄りの1番線、当駅と宇都宮駅間を往復する短編成の列車は2・3番線、郡山・福島方面の列車は4番線を使用することが多い。
**このため、[[乗り継ぎ]]には[[跨線橋]]を渡る必要がある（[[エレベーター]]があり[[バリアフリー]]対応はされている）。
*現地の案内では宇都宮線の案内の一部に「新宿・横浜」の表記があるが、2004年3月13日のダイヤ改正以降、[[湘南新宿ライン]]の列車は当駅に乗り入れなくなった。
*夕方に1本上野行き[[通勤快速]]列車が発車する他は全て[[普通列車]]で、定期運行の優等列車は停車しない。
*[[グリーン車]]利用者用の設備があるが、グリーン車を含んだ編成は上野・新宿方面から[[宇都宮駅]]または[[小金井駅]]までの運用が多く、利用できる列車は長区間走行する一部列車に限られる。
*臨時列車などの当駅を途中駅とする列車は、1番線（下り）・5番線（上り）を使用することになっている。
*当駅より北は[[Suica]]首都圏エリア外となるため、宇都宮線から以北に乗り継ぐ場合は精算と乗車券の用意が必要である。

== 駅弁 ==
[[戦前]]は煙草屋旅館が駅弁の製造・販売を行っていた。

[[戦後]]は宇都宮駅 - 白河駅間に弁当販売駅がなかったこと、電化による[[機関車]]の付け替えで[[停車 (鉄道)|停車]]時間が長くなることから、高木弁当と[[殺生石]]伝説に由来する[[九尾の狐]]を[[商標|トレードマーク]]とした九尾弁当本舗こと[[フタバ食品]]黒磯営業所が[[1956年]]<ref>「高鉄10年のあゆみ」p254。</ref>。以降に営業認可を受け参入している。[[1960年代]]以降[[急行列車]]が順次[[電車]]・[[気動車]]に置き換わった後も、この駅で[[特急列車]]の通過待ちを行うことが多かったため、駅弁を買い求める利用者は多く、夜行列車が発着する時間帯も弁当の販売を行っていた<ref>「鉄道ファン」1978年5月号 p72-73 </ref>。高木は「特製幕の内弁当」、「[[アユ|あゆ]]づくし」、「高原肉めし」、「[[ナメコ|なめこ]]汁」など、、九尾は「キジ焼き[[栗飯|栗めし]]」、「九尾[[寿司|すし]]」、「九尾の[[釜飯|釜めし]]」などが代表的であった<ref>九尾の製品は、フタバ食品九尾弁当部という表記の時代もあった。キジ焼きは[[キジ]]肉ではなく那須高原[[地鶏]]を使用、九尾すしは後年、「九尾ずし」、「九尾の味」と2度改称、九尾の釜めしは[[横川駅 (群馬県)|横川駅]]の「[[峠の釜めし]]」と同様の[[益子焼]]の器であった。</ref>。また、[[1963年]]には両社共に[[宮内庁]][[御用達]]となったことから、[[百貨店]]の駅弁大会でも人気があった。

長年にわたりこの2社が本駅の駅弁を製造・販売してきたが、東北新幹線の開業とそれに続く優等列車の廃止、[[コンビニエンスストア]]の普及によって駅弁の売り上げが減少したため、[[2001年]]に高木弁当が[[廃業]]、[[2005年]]にフタバ食品黒磯営業所が撤退したため、販売は終了した。2008年に同社が受託運営する[[東北自動車道]][[上河内サービスエリア]]下り線施設がリニューアルしたさいに和風レストラン「九尾」を出店し、名称を踏襲した格好となっている。

== 利用状況 ==
* [[2013年]]度の1日平均乗車人員は2,419人である。
<div style="float: left; text-align: center;">
{| class="wikitable" style="margin: 1em 0.2em; text-align: center; font-size: 80%;"
|- style="background: #ddd;"
!colspan="2"|乗車人員推移
|-
!年度
!一日平均乗車人員
|-
|2000
|3,080
|-
|2001
|2,938
|-
|2002
|2,705
|-
|2003
|2,616
|-
|2004
|2,539
|-
|2005
|2,501
|-
|2006
|2,497
|-
|2007
|2,513
|-
|2008
|2,499
|-
|2009
|2,399
|-
|2010
|2,360
|-
|2011
|2,364
|-
|2012
|2,397
|-
|2013
|2,419
|}
</div>
{{-}}

== 駅周辺 ==
; 公共交通
* [[東野交通]]黒磯駅前案内所・黒磯営業所
; 公共施設
* 那須塩原市役所（旧・[[黒磯市]]役所）
* [[那須塩原警察署]]
* 黒磯駅前交番
* 黒磯那須消防組合消防本部
* 黒磯郷土館
* 黒磯公園
* [[黒磯郵便局]]
* 黒磯中央町郵便局
* 那須塩原市営黒磯駅前西口臨時駐車場
; 文教施設
* [[栃木県立黒磯高等学校]]
* 那須塩原市立黒磯小学校
; 大規模商業施設
* [[ヨークベニマル]]黒磯店
: その他は[[ロードサイド型店舗]]が多く、駅東側の[[国道4号]]沿いに[[シネコン]]を含めた[[パワーセンター]]<ref>[http://forum-movie.net/nasushiobara/index.html フォーラム那須塩原(2014年5月4日閲覧)]</ref>、駅西側の[[栃木県道303号黒磯高久線|旧国道4号線]]より西に[[ホームセンター]]や[[電器店]]等が離れた位置に分散して所在する。
; 道路ほか
* [[国道4号]]（[[奥州街道|陸羽街道]]、[[黒磯バイパス]]）
* [[栃木県道17号那須高原線]]
* [[栃木県道34号黒磯黒羽線]]
* [[栃木県道55号西那須野那須線]]
* [[栃木県道178号稲沢高久線]]
* [[栃木県道211号豊原高久線]]
* [[栃木県道235号黒磯停車場線]]
* [[栃木県道303号黒磯高久線]]
* [[栃木県道・福島県道369号黒磯田島線|栃木県道369号黒磯田島線]]（[[栃木県道・福島県道369号黒磯田島線#別名|板室街道]]）
* [[那珂川]]

== 路線バス ==
[[ファイル:TouyaKotsuKuroiso8886.jpg|thumb|right|東野交通黒磯駅前案内所]]

黒磯外回り線のみ東口にも停車する。他はすべて西口に発着する。

* 市内路線
**[[那須塩原市営バス|那須塩原地域バス]]「ゆ〜バス」
*** （黒磯・西那須野線） '''黒磯駅''' - いきいきふれあいセンター前 - 菅間病院 - 黒磯図書館 - 市役所 - 黒磯文化会館 - 黒磯南高校 - 那須塩原駅 - 国際医療福祉大学病院 - 三島 - 西那須野庁舎 - [[西那須野駅|西那須野駅西口]]
*** （黒磯内回り） '''黒磯駅''' - いきいきふれあいセンター前 - 中央町 - '''黒磯駅''' - 黒磯健康保健センター前 - 黒磯図書館前 - 菅間病院 - '''黒磯駅'''
*** （黒磯外回り） '''黒磯駅''' - 黒磯健康保健センター前 - '''黒磯駅東口''' - 那珂川河畔公園入口 - 豊浦町 - 市役所 - 黒磯健康保健センター前 - '''黒磯駅'''
*** （鍋掛線） '''黒磯駅''' - 黒磯健康保健センター前  - 市役所 - エイトタウン前 - ビバモール - 松ヶ丘団地 - 鍋掛小学校入口 - 樋沢公民館 - 那須脳神経外科病院
*** （那須高原病院線） '''黒磯駅''' - 高原病院前 - 産業技術専門校前 - '''黒磯駅'''
*** （那須南高校線） '''黒磯駅''' - 黒磯健康保健センター前 - 市役所 - 黒磯文化会館 - 黒磯南高校 - 豊浦町 - 黒磯図書館前 - いきいきふれあいセンター前 - 中央町 - '''黒磯駅'''

* 市外路線
** [[東野交通]]
*** [[那須塩原駅]] - '''黒磯駅''' - 広谷地 - [[那須温泉郷|那須湯本]] - [[那須温泉郷#弁天温泉|弁天温泉]] - [[那須温泉郷#大丸温泉|大丸温泉]] - [[那須ロープウェイ]]
*** 那須塩原駅 - '''黒磯駅''' - [[那須りんどう湖 LAKE VIEW|りんどう湖]] - [[那須ハイランドパーク]]
*** 那須塩原駅 - '''黒磯駅''' - [[那須温泉郷#板室温泉|板室温泉]] - 乙女の滝 - 那須ハイランドパーク
** [[那須町民バス]]（[[コミュニティーバス]]）
*** '''黒磯駅''' - 伊王野 - 追分
* [[リムジンバス|空港リムジンバス]]
** 東野交通「[[マロニエ号]]」
*** '''黒磯駅''' - [[東京国際空港|羽田空港]] ※2013年12月16日まで運行。以降は[[氏家駅]]始発となる。

== 交直接続の駅 ==
{{see also|列車選別装置#黒磯駅通過列車用}}
東北本線は当駅を境に南側は直流1,500V、北側は交流20,000V・50Hzで電化されていることから、当駅には日本では現存唯一の地上切り替え方式の[[交流電化#交流・直流 直通用の地上設備|交直接続設備]]がある。駅構内の[[架線]]は直流・交流の両方に切替られるように区分（セクション）されており、またその区分境には[[デッドセクション]]とそれを表示する[[電車線区分標]]があり、また構内の[[鉄道信号機|信号機]]には直流または交流が加圧されていることを表示する架線電源識別標識が取り付けられている。

駅構内には、黒磯[[変電所]]からの交流・直流の電源を地上からの指令で駅構内の区分された架線（セクション）に切替えて流すことができる交直切換断路器が設置されている。ここでは直流・交流それぞれの専用車両が使用される普通列車は本駅で乗り換えとなる。また、駅構内に数か所のデッドセクションと交流区間で使用されている碍子形同相セクションがあり。そのため、[[JR東日本E233系電車|E233系]]や[[JR東日本E231系電車|E231系]]などの直流電車は入線する番線によってはデッドセクションを通過するため、駅の到着直前、発車直後に室内灯が[[非常灯]]を残し消灯することがある。その際の速度制限は25km/hである。なお、3番線は他の番線と異なり直流だけが流れる電源区分となっており、直流区間からのみ列車が入線可能な配線である<ref>「鉄道ファン」1978年5月号折込付図を参照。</ref>。

電化から[[1970年代]]までの機関車牽引列車が主体の時期は、旅客列車でも[[上野駅|上野]]から[[福島駅 (福島県)|福島]]、[[仙台駅|仙台]]方面への[[客車]]による普通・急行列車が多く存在し、当駅に停車して[[国鉄EF58形電気機関車|EF58形]]や[[国鉄EF65形電気機関車|EF65形]]等の直流専用[[電気機関車]]と、[[国鉄ED71形電気機関車|ED71形]]や[[国鉄ED75形電気機関車|ED75形]]交流専用電気機関車との機関車交換を行っていた。交直両用車両も[[1980年代]]まで運転されていた[[国鉄457系電車|455・457系]]による急行列車、[[国鉄EF81形電気機関車|EF81形]]を使用していた一部の貨物列車は当駅に停車しパンタグラフを降下、電源の切り替え後にパンタグラフを再上昇させ発車する形をとり、[[気動車]]使用列車も信号取り扱いが電源切り替えに連動する関係上停車していた<ref>「鉄道ファン」1978年5月号 p63、p69-70 </ref>。

近年では快速「[[フェアーウェイ (列車)|フェアーウェイ]]」（郡山方面への延長運転時。2009年以降は運転無し）や[[あいづ (列車)#特急「あいづ」の臨時運転|臨時特急「あいづ」]]が当駅に停車し、電源を切り替える。

また、交直両用車両など<ref>[[1975年]]以前は[[国鉄キハ80系気動車|キハ80系]]・[[国鉄キハ181系気動車|キハ181系]]気動車が「つばさ」で当駅を通過しており、信号取り扱いの関係上自動列車選別装置を装備した。</ref>で自動列車選別装置を装備する車両は[[地上子]]との連携により、駅構内をあらかじめデッドセクション化させて信号を切り替えることが可能であり、これにより乗務員が車両の交直切り替え操作を行った上で、停車せずに車上切り替えを行うことが上下列車とも可能となった。この改良工事が行なわれた[[ヨンサントオ]]（[[1968年]]10月）以降、特急列車の多くが当駅を通過するようになり（[[東北本線優等列車沿革|「はつかり」・「やまびこ」]]等）、2010年現在では、[[JR貨物EF510形電気機関車|EF510形]]牽引の「[[北斗星_(列車)|北斗星]]」と「[[カシオペア (列車)|カシオペア]]」は当駅を通過する。

なお、通過列車は下りは1番線、上りは5番線の線路を走行する<ref>「Rail Magazine」2005年5月号も参照。</ref>。かつて当駅以北に直通する特急列車が停車していた時代も機関車牽引列車以外は基本的に通過列車と同じく下り1番線、上り5番線に停車することとされ、臨時にそのほかの線へ入線する場合は455・457系など同じく停車後電源と信号を切り替える形で運転した<ref>「鉄道ファン」1978年5月号 p63、p70 </ref>。

[[日本貨物鉄道]]の[[貨物列車]]は当駅で[[運転停車]]して[[機関車]]交換を行う列車がほとんどだが、交直両用の[[JR貨物EH500形電気機関車|EH500形]]が牽引する列車の一部は運転停車して[[乗務員]]交代とともに電源の切り替えを行い、直通牽引する（[[列車選別装置]]を持ち当駅を交直切り替えしながら通過できる交直流電気機関車以外は、当駅で機関車交換するため10分から20分間程度運転停車するダイヤが組まれている<ref>JR[[貨物時刻表]]</ref>）。

また当駅東側には[[JR貨物]]関東支社の[[黒磯機関区]]（乗務員基地）が存在する。

<gallery>
ファイル:Kuroiso_station_kirikaekiki_no1.JPG|東京方にある交直切換断路器。
ファイル:Kuroiso station kirikaekiki no2.JPG|盛岡方にある交直切換断路器。
ファイル:Kuroiso station kirikaeki.JPG|交直切換断路器の拡大写真、切換断路器の上の2本の配線は直流・交流の電源からの配線。

ファイル:Kuroiso_station.JPG|駅構内にある架線に流れる電気を区分する為の碍子形同相セクション、上にある白地に赤線の標識は電車線区分標。
ファイル:Kuroiso station signal no2.JPG|架線電源識別標識、交流通電中の表示（赤色横二灯）。
ファイル:Kuroiso station signal no1.JPG|架線電源識別標識、直流通電中の表示（白色縦二灯）。
</gallery>

== 隣の駅 ==
; 東日本旅客鉄道
: {{Color|#f68b1e|■}}宇都宮線（東北本線直流電化区間）
:: {{Color|#990099|■}}通勤快速・{{Color|#f68b1e|■}}快速「ラビット」・{{Color|#18a629|■}}普通
::: [[那須塩原駅]] - '''黒磯駅'''
: {{Color|mediumseagreen|■}}東北本線（交流電化区間）
::: '''黒磯駅''' - [[高久駅]]

== 脚注 ==
{{Reflist}}{{脚注ヘルプ}}

== 参考文献 ==
* 「高鉄10年のあゆみ」1961年10月、高崎鉄道管理局発行
* [[交友社]] 「[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]」No.205 1978年5月号　p60-73　黒磯の一日

== 関連項目 ==
* [[日本の鉄道駅一覧]]
* [[黒磯機関区]]
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Kuroiso Station}}
* [http://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=638 JR東日本 黒磯駅]
* [http://deadsection.image.coocan.jp/dead_sec/kuroiso/kuroiso.htm 東北本線黒磯駅構内の交直セクション]

{{宇都宮線}}
{{東北本線}}

{{DEFAULTSORT:くろいそ}}
[[Category:栃木県の鉄道駅]]
[[Category:日本の鉄道駅 く|ろいそ]]
[[Category:日本鉄道]]
[[Category:日本国有鉄道の鉄道駅]]
[[Category:東日本旅客鉄道の鉄道駅]]
[[Category:宇都宮線]]
[[Category:東北本線]]
[[Category:那須塩原市の交通|くろいそえき]]
[[Category:1886年開業の鉄道駅]]