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黄銅
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[[画像:5JPY.JPG|thumb|250px|right|[[五円硬貨]]。銅60-70%、亜鉛40-30%の黄銅製。]] <!--[[画像:odoanddo.jpg|thumb|250px|right|黄銅と青銅の比較]]--> '''黄銅'''(おうどう、brass)は、[[銅]]Cu と[[亜鉛]]Zn の[[合金]]で、特に亜鉛が20%以上のものをいう。'''真鍮'''(しんちゅう)と呼ばれることも多い。 == 歴史 == 適度な強度、[[展延性]]を持つ扱いやすい合金として、約350年ほど前から広く利用されるようになった。[[青銅]]に比べて歴史が短いのは亜鉛の[[沸点]]が約900℃と低く、開放式の[[還元]]法では単体が得られなかったからである。 {{節stub}} == 物性 == 最も一般的な黄銅は、銅65%、亜鉛35%のものである。また、銅と亜鉛の割合によって、物性がかわり、下記のようなものがあるJISでは銅合金として扱われ、[[材料記号]]は頭文字Cで始まる4桁記号で表される。 *C2600:七三黄銅(銅が約70%、亜鉛が約30%) イエローブラスとも言う。 *C2801:六四黄銅(銅が約60%、亜鉛が約40%) 黄金色に近い黄色を示す。 *C3604:快削黄銅(銅が57.0-61.0%、鉛が1.8-3.7%、[[鉄]]が0.50%以下、鉄+錫が1.0%以下、亜鉛は残部) 被削性を高めるために[[鉛]]Pb を添加している。 *C3771:鍛造用黄銅(銅が57.0-61.0%、鉛が1.0-2.5%、鉄+錫が1.0%以下、亜鉛は残部) *C4600台:ネーバル(naval)黄銅(海軍黄銅とも言う) [[錫]](すず)Sn を添加し耐海水性を高めたもの。 *CAC201:黄銅鋳物1種 *[[丹銅]](たんどう):亜鉛が5~20%未満、赤みが強い。ゴールドブラスとも言う。 一般的に亜鉛の割合が多くなるにつれて色が薄くなり、少なくなるにつれて赤みを帯びる。亜鉛の割合が増すごとに[[硬度]]を増すが、同時に[[脆性|脆さ]]も増すため、45%以上では実用に耐えない。 いずれの黄銅も展延性に優れており、よく[[冷間加工]]で使用される。適度な硬さと過度ではない展延性によって、[[旋盤]]や[[フライス盤]]などによる切削加工が容易でなおかつ価格もほどほどなので、微細な切削加工を要求される金属部品の材料としての使用頻度が高い<ref>金属の切削加工材としては、金や純銅などの軟らかい金属は展延性がありすぎて粘りが強く、硬い金属は削りにくく割れやすくどちらも微細な切削加工はしにくい。</ref>。 == 用途 == [[File:KulSc2fUU4DACAA0A.jpg|120px|thumb|大便器用スパッド]] 前記の特性ゆえに、昔から精密機械や[[水洗式便所|水洗便所]]の給水管や[[便器]]給水[[スパッド (接続部品)|スパッド]]、理化学器械類や[[鉄道模型]]等の素材、弾薬の[[薬莢]]や金属[[模型]]などに広く使用されている。 [[日本]]では[[仏具]]、多くの[[金管楽器]]などに多用されている(金管楽器の別名であるブラス(brass)は黄銅の英名に由来している)。また、2014年現在までに[[日本]]で発行されている[[五円硬貨]]の素材としても使われている。 また、[[金]]に似た美しい黄色の光沢を放つことから金の代用品にもされ、poorman's gold([[貧乏|貧者]]の金)と呼ばれる。日本の[[時代劇]]において小道具として使われる偽の[[小判]]も真鍮製のものが多い。 日本では、黄銅の製法は[[18世紀]]、[[江戸時代]]になって普及したとされてきたが、2014年4月21日、[[12世紀]]の[[平安時代]]に作られたとされる[[写経]]に、黄銅が大量に使われていることが、[[奈良大学]][[東野治之]][[教授]]たちの調査で判明した<ref>{{cite news |title=平安期の金字経から真ちゅう 制作者、費用ごまかす? |newspaper=[[日本経済新聞]] |date=2014-4-21 |url=http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2104C_R20C14A4CR8000/ |accessdate=2014-4-21}}</ref>。亜鉛は比較的、低温で蒸発してしまうため、精錬が難しく、日本では江戸時代まで黄銅を作ることが出来なかったとされていたが<ref>{{cite news |title= 平安の金字経に黄銅 利ざや稼ぐ? 発色のため? |newspaper=[[東京新聞]] |date=2014-4-22 |url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014042202000144.html |accessdate=2014-4-29}}</ref>、既に12世紀には、黄銅は日本でも製造され、金の代用品とされていたことが新たに分かった<ref>{{cite news |title=真鍮合金、平安期に - 定説覆す発見/奈良大が分析 |newspaper=[[奈良新聞]] |date=2014-4-22 |url= http://www.nara-np.co.jp/20140422090033.html |accessdate=2014-4-29}}</ref>。 なお、[[エッチング]]して艦船[[模型]]に使用される場合もあるほか、市販されている金色の塗料の多くには黄銅の微粉末が使われている。ただし、塗料については、経年により黒く変色し輝きを失うことがあり、ラテックス類・生ゴムに塗ると黄銅の成分(銅と亜鉛)によりゴムを分解腐食させてしまう欠点がある。 == 脚注 == {{reflist}} == 参考文献 == * 門間改三『機械材料』SI単位版,実教,1993年,ISBN 978-4-407-02328-2 ==関連項目== {{Commonscat|Brass}} *[[洋白]](銅と亜鉛とニッケルの合金) *[[青銅]](銅と錫の合金) *[[白銅]](銅とニッケルの合金) *[[セバ屑]](銅含有量が65%、亜鉛含有量が35%位の板の新くず) *[[コーペル屑]](銅含有量が60%、亜鉛含有量が40%位の板の新くず) *[[脱亜鉛腐食]] {{DEFAULTSORT:おうとう}} [[Category:合金]] [[Category:銅]] [[Category:亜鉛]]
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