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鮒寿司
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{{出典の明記|date=2012年2月|ソートキー=料理}} [[ファイル:Funazushi.jpg|thumb|300px|right|ふなずし(鮒鮨、鮒鮓、鮒寿司)]] '''鮒寿司'''('''ふなずし''')は、[[フナ]]を用いて作られる「[[なれずし|熟れ鮨(鮓)]]」として有名で、[[滋賀県]]の[[郷土料理]]である。 == 概要 == フナを用いた熟れ鮨(鮓)であり、滋賀県の名産である。飯と塩で作られるが、飯に漬けた後に酒粕に漬け直すこともある。その場合は、発酵臭が抑えられる。独特の香りがあり、魚肉の[[タンパク質]]がうまみ成分である[[アミノ酸]]へ分解されたものである。江戸時代以来、主に[[琵琶湖]]の[[固有種]]である[[ニゴロブナ]]が最適とされてきたが、ゲンゴロウブナも使用されている<ref>櫻井信也「江戸時代における近江国の「ふなずし」(補遺)」『栗東歴史民俗博物館紀要』第20号、2014年</ref>。オスもメスともに使われるが、子持ちのメスのものは比較的高価である。 == 歴史 == 日本の「ふなずし」の歴史は、[[奈良時代]]にまで溯り、長屋王家木簡や二条大路木簡に「鮒鮨」や「鮨鮒」の語がみえている。[[平安時代]]の『[[延喜式]]』の記載によれば、[[近江国]]筑摩厨(滋賀県[[米原市]])から「鮨鮒」が貢納されているが、「米」と「塩」を用いて作られていることがわかる<ref>櫻井信也「日本古代の鮨(鮓)」『続日本紀研究』第339号、2002年</ref>。また、江戸時代には、近江国(滋賀県)では、春季に捕れた鮒と、秋から冬にかけての紅葉鮒とを「ふなずし」にしていたが、夏季の高温の季節を経ない紅葉鮒の鮨(鮓)は醗酵が遅く、次第に廃れたものと思われる<ref>櫻井信也「江戸時代における近江国の「ふなずし」」『栗東歴史民俗博物館紀要』第18号、2012年</ref>。現在の滋賀県の「ふなずし」は、春季の鮒を用いることが行われている。 == 製法と食べ方 == 現在の滋賀県で行われている一般的な製法は以下の通りである<ref>滋賀県教育委員会文化財保護課編集発行『滋賀県の伝統食文化』 1998年。同『滋賀の食文化財』 2001年。滋賀の食事文化研究会『ふなずしの謎』、サンライズ印刷、1995年。 ISBN 4-88325-107-1</ref>。 #春に捕獲したフナのウロコとエラ、[[卵巣]]以外の内臓を除く。内蔵を取るには腹開きにはせずに、先を曲げた金属の棒などをフナの口から挿入して、内蔵を引っ掻けて取り出す。そして、フナの腹腔内に[[塩]]を詰め、これを塩を敷いた桶に並べて、その上に塩を敷き、さらに塩詰めしたフナを並べるということを繰り返す。そして、最後に塩を敷いて蓋をし、その蓋の上に重石を置いて冷暗所に保管する。これは「塩切り」と呼ばれる。 #夏の土用の頃まで塩漬けにした後、フナを取り出して水で良く洗い塩抜きをする。塩味が少し残る程度で塩抜きを終え、次に[[飯]]をフナの身の中に詰める。この飯には塩を混ぜるが、「塩切り」したフナには塩味が付いていることから、飯には塩を混ぜない方法もある。また、醗酵を促進させるために[[酒]]を加える製法もある。桶の中にフナだけでなく飯も交互に敷き詰め、フナは身の内と外から飯に囲まれた状態で敷き詰められる。落とし蓋の上から重石がかけられ冷暗所に保管される。乳酸醗酵には、空気を遮断することが重要であり、重石をした後に桶に水を張ることが行われてきたが、最近では、桶にビニール袋を敷いてからフナと飯を詰めて、ビニール袋の口を閉じてから落とし蓋と重石をすることで、水を張らずに空気を遮断する方法も行われている。 #夏の土用の頃に飯漬けを行うと、晩秋には食べることができる。また、1年から2、3年程度飯漬けを行うこともある。桶内のフナは[[乳酸発酵]]によって[[腐敗]]が防止され、[[アミノ酸]]などの[[うま味]]成分が増す。 #飯漬けの後に、[[酒粕]]や[[味噌]]に漬けることも行われている。 食事のスタイルは、フナの身をスライスされて皿に盛られ食卓に出されたり、そのまま食べたり、[[お茶漬け]]にするなど食べ方は様々である。[[卵]]の部分はチーズのような香りと食感である。 == 価格高騰 == 手間と時間のかかる製法であることや、材料として最も適する種類のフナである[[ニゴロブナ]]について、湖岸の[[ヨシ]]原減少や水質の悪化、湖岸のコンクリート護岸化にともなう産卵床破壊、[[ブラックバス]]や[[ブルーギル]]などの産地に侵入した外来魚による捕食など、様々な要因の影響が重なり、漁獲高が近年減少しているため、価格が1尾数千円と高騰している。このため、[[ゲンゴロウブナ]]や[[ギンブナ]]を代用したものも作られている。また、駆除した外来魚を使用し、鮒寿司と同じ技法で熟れ寿司を作る試みもなされている。 == 他の臭い食べ物との比較 == {{臭い食べ物}} == 出典 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 関連項目 == *[[鮒の子まぶし]] *[[なれずし]] *[[シュールストレミング]] *[[ホンオフェ]] *[[グラブラックス]] *[[キビヤック]] == 外部リンク == * [[日清食品]] [http://www.nissinfoods.co.jp/news/news_release.html?nid=1012&yr=2006&mn=6 ニュースリリース ふなずしから新規コレステロール低減乳酸菌発見] * [[滋賀県庁]] [http://www.pref.shiga.lg.jp/g/suisan/kogyo-chourihou/oisii-funazusitukurikata.html 滋賀県庁のウェブサイト 琵琶湖の特産品 ふなずし 作り方の写真付き説明] *フナ寿司ゆるキャラ [http://shiga.co/?p=320 滋賀県の郷土料理である鮒寿司(ふなずし)を応援するキャラクター] {{DEFAULTSORT:ふなすし}} [[Category:日本の水産加工品]] [[Category:日本の発酵食品]] [[Category:日本の魚介料理]] [[Category:滋賀県の食文化]] [[Category:郷土料理]] [[Category:寿司]]
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