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'''高遠 頼継'''（たかとお よりつぐ、生年未詳 - [[天文_(元号)|天文]]21年[[8月16日 (旧暦)|8月16日]]（[[1552年]]？）は、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の武将。[[信濃国]]の国衆で、[[伊那郡]][[高遠城]]（[[長野県]][[伊那市]][[高遠町]]）城主。甲斐武田氏の家臣で信濃先方衆。諏訪郡の領主[[諏訪氏]]庶流の[[高遠氏]]の当主で、諏訪姓も称している。受領名は信濃守、紀伊守。父は満継（信濃守）で嫡男。正室は[[諏訪頼満 (安芸守)|諏訪頼満]]の娘。

== 略歴 ==
諏訪氏の文明の内訌の際に惣領家と対立した[[高遠継宗]]の子とも孫（父は[[高遠満継]]）ともいわれる。[[諏訪頼満 (安芸守)|諏訪頼満]]が諏訪氏を統一すると抵抗するもその傘下となった。のちに頼満の娘を妻に迎えている。

戦国期に甲斐国守護武田氏と信濃[[諏訪郡]]の諏訪氏は同盟関係を結んでいたが、天文10年（1542年）6月に武田氏では[[武田信玄|武田晴信]]（信玄）が当主になると、晴信は[[信濃侵攻]]を本格化させ、諏訪氏との同盟を破棄して諏訪郡へ侵攻する。翌天文11年7月2日、頼継は武田氏の諏訪侵攻に与し、[[諏訪頼重 (戦国時代)|諏訪頼重]]の本拠[[上原城]]（長野県[[諏訪市]]）へ侵攻する。頼重は武田方に降伏すると同年7月に[[甲府]]へ護送され自刃する（『[[高白斎記]]』『[[守矢頼真書留]]』）。諏訪領は武田氏と分割され頼継は西半分を支配していたが、諏訪氏惣領を志向する頼継は[[伊那郡]][[福与城]]の[[藤沢頼親]]らと武田領へ侵攻し、同年9月25日には諏訪宮川端において武田方に敗退し、諏訪から退去した（『高白斎記』）。

武田方はさらに伊那の藤沢頼親や小県郡[[長窪城]]の[[大井貞隆]]らを攻め、天文14年（[[1545年]]）4月17日には高遠城も落城し、頼継も武田方に降伏し、甲府へ出仕する（『高白斎記』）。高遠城はその後武田氏により改修され、信濃支配における拠点となる。天文17年（1548年）2月14日、武田方は[[小県郡]]の[[村上義清]]との[[上田原の戦い]]において敗退すると同年7月に諏訪西方衆が謀反を起こすなど武田の支配領域では動揺が起こるが（『高白斎記』『勝山記』）、頼継は同年4月3日に甲府から高遠城へ帰城している（『高白斎記』）。

その後再び武田方に出仕しているが、天文21年（1552年）8月16日には死去（自害か）している。法名は大用普徹す禅定院。

[[高遠氏]]は従来頼継の死去をもって滅亡したと考えられていたが、近年は高野山成慶院に伝来する『甲斐国過去帳』の記載から、[[永禄]]5年（[[1562年]]）に諏訪惣領家を継いだと見られていた信玄四男の[[武田勝頼|勝頼]]が高遠諏訪家を継いでいたことが指摘されている。

== 関連項目 ==
* [[高遠継宗]]
* [[高遠頼宗|高遠蓮峰軒]]（頼宗）

== 参考文献 ==
*　[[黒田基樹]]「高遠頼継」『武田信玄大辞典』

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[[Category:1552年没]]