高松空港のソースを表示

{{Infobox 空港
| 名前 = 高松空港<br/>Takamatsu Airport
| 画像 = [[ファイル:TakamatsuKukou01.jpg|250px]]
| IATA = TAK
| ICAO = RJOT
| 国 = {{JPN}}
| 設置場所 = [[香川県]][[高松市]]
| タイプ = 商業
| 運営者 = [[国土交通大臣]]
| 運営時間 = 7:30 - 21:30
| 標高 m = 185
| 標高 ft = 607
| 緯度度 = 34 |緯度分 = 12 |緯度秒 = 51 |N(北緯)及びS(南緯) = N
| 経度度 = 134 |経度分 = 00 |経度秒 = 56 |E(東経)及びW(西経) = E
| ウェブサイト = [http://takamatsu-airport.co.jp/ 高松空港]
| 方向 滑走路1 = 08/26
| ILS 滑走路1 =  I
| 全長 滑走路1 m = 2,500
| 全幅 滑走路1 = 60
| 全長 滑走路1 ft = 8,223
| 表面 滑走路1 = 舗装
}}
'''高松空港'''（たかまつくうこう）は、[[香川県]][[高松市]]にある[[日本の空港#第二種空港|第二種(A)空港]]である。滑走路・誘導路の一部は[[綾歌郡]][[綾川町]]に属する。

== 概要 ==
[[ファイル:Takayama Park 6.jpg|thumb|260px|高山航空公園から見た滑走路。高台にあることがわかる。]]
[[File:Old Takamatsu Airport Aerial photograph.1980.jpg|thumb|260px|1980年に撮影された、旧高松空港付近の空中写真。上記の新空港と比較すると平坦地に位置していたことがわかる。<br/>{{国土航空写真}}。]]
高松市の中心部から南へ約15kmの香南台地に、[[1989年]]12月に開港<ref name="ocab">{{Cite web |author= |date= |url=http://ocab.mlit.go.jp/about/jurisdiction/takamatsu/ |title=高松空港 |work=管内空港の現況と出先機関 |publisher=国土交通省大阪航空局 |accessdate=2014-7-4}}</ref>（[[#空港移転の経緯]]を参照）。標高185mの高台にあるため、[[霧]]が発生しやすく<ref>{{Cite web |url=http://www.jma-net.go.jp/kansai-airport/works/branch/RJOT.htm |title=高松空港出張所 |work=官署の紹介 |publisher=関西航空地方気象台 |date= |accessdate=2012-12-22}}</ref>、霧による視界不良を原因とした到着便の出発地への引き返しや降着地の変更、およびそれに伴う折り返し便の欠航が年に数回起きる<ref>{{Cite web |url=http://www.jma-net.go.jp/takamatsu/4/4-2/4-2-1/saigai_pdf/2011.pdf |format=PDF |title=香川県の気象災害 |publisher=高松地方気象台 |year=2011 |accessdate=2012-12-22}}</ref>。

香川県の空の玄関であるが、県東部の[[東かがわ市]]では[[徳島飛行場|徳島空港]]の方が距離的・時間的には若干近くなり、[http://www.higashikagawa.jp/sightseeing/access.html 同市のウェブサイト]においても両空港が併記されている。逆に徳島県西部においては、徳島空港よりも距離的･時間的に近い地域があり、[[徳島新聞]]の空席情報記事には徳島空港に加えて高松空港の時刻も併記されている。

[[観音寺市]]などの県西部からは、空港までJRとリムジンバスを利用する場合、[[岡山空港]]と時間的な差が小さくなる。[[東海道・山陽新幹線]]と直接競合する羽田・岡山線は、搭乗直前までの割引運賃（日本航空の「特便割引」、全日空の「特割」）の割引率が、運航距離のほぼ等しい羽田・高松線よりも大きく、若干時間がかかっても合計運賃では岡山経由の方が安くなる場合がある。

年間利用客数は、国内1,471,788人、国際91,826人（2013年度）<ref name="ocab" />。

ターミナルビル内の2階出発ロビーに、[[2004年]]4月に[[東京モノレール]]、[[2007年]]8月24日に[[京浜急行電鉄]]の[[自動券売機]]を設置した。

後述の中国・春秋航空就航に伴う国際線利用者増加に対応するため、国際線ターミナルを増築することが2011年12月に決定し<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20111207000121 国際線ターミナルを増築へ／高松空港ビル] - 四国新聞（2011年12月7日付）{{リンク切れ|date=2012年12月}}</ref>、台北線就航を控えた2013年3月15日に竣工した<ref>[http://takamatsu-airport.co.jp/cmsdesigner/dlfile.php?entryname=news1&entryid=00034&fileid=00000002&/%E6%96%B0%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BE%9B%E7%94%A8%E9%96%8B%E5%A7%8B20130320.pdf 高松空港新設バスプール運用開始のお知らせ] - 高松空港ターミナルビルトピックス（2013年3月15日）</ref>。

また、一般車両の送迎スペースが降車場2台分しかなく混雑していることから、新たに乗車場・降車場・待機レーンを設置する方針であると、香川県の政策部長が2013年2月の県議会総務委員会で表明した<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20130226000157 空港前道路に送迎スペース設置へ/航空局回答待ち] - 四国新聞（2013年2月26日付）</ref>。

映画「[[世界の中心で、愛をさけぶ#映画『世界の中心で、愛をさけぶ』|世界の中心で、愛をさけぶ]]」や、映画「[[UDON]]」で、撮影場所となった。

旅行用トランクなどを運ぶ[[ベルトコンベア]]に、[[讃岐うどん]]の模型を搭載していて、観光面で香川県をアピールしている。

== 沿革 ==
* [[1944年]]1月 - [[大日本帝国陸軍|陸軍]]が[[木田郡]][[林村 (香川県)|林村]]大字下林で軍用飛行場建設に着手。その後完工を待たずに戦闘隊などが使用した<ref name="kdp596">『香川県大百科事典』[[四国新聞|四国新聞社]]、1984年、P596</ref>が、敗戦により占領軍が接収。
* [[1952年]] - [[サンフランシスコ講和条約]]発効に伴い返還される。
* [[1955年]]5月 - 空港指定を受けないまま民間航空便が就航。極東航空（現 [[全日本空輸]]）による[[大阪国際空港|伊丹]]線1往復<ref name="kdp596"/>。
* [[1956年]]4月 - [[空港法|空港整備法]]による第二種空港に指定。
* 1956年[[9月30日]] - 林村が高松市へ編入されたことに伴い、所在地が高松市[[林 (高松市)|林町]]となる。
* [[1958年]]6月 - 飛行場を事実上縮小し、滑走路長1,200mで供用を開始。地元では「林の飛行場」という通称が閉港まで使われていた。
* [[1979年]] - 新空港建設候補地を香南台地と決定。
* [[1983年]] - 空港整備法による第三種空港に指定変更。
* [[1989年]][[12月16日]] - [[香川郡]][[香南町]]大字岡に、新高松空港が滑走路長2,500mで供用を開始。これに伴い旧空港は廃止。
* [[1991年]] - 新高松空港を高松空港に改称。
* [[1992年]] - 国際線旅客ターミナルの供用を開始。
* [[2006年]][[1月10日]] - 香南町が高松市へ編入されたことに伴い、空港ターミナルビルの所在地が高松市香南町岡となる。
* [[2010年]][[7月13日]] - ターミナルビル2階の空き店舗スペースに「空の駅かがわ」がオープン<ref>{{cite news |title=蛇口からうどんだし／「空の駅かがわ」オープン |author= |newspaper=四国新聞 |date=2010-7-14 |url=http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20100713000335 |accessdate=2012-12-22}}</ref>。
* [[2012年]][[5月31日]] - 高松進入管制区が関西進入管制区に統合されたことに伴い、当空港施設での管制業務を廃止<ref>{{Cite web |url=http://japawest.blogspot.jp/2012/05/531.html |title=5月31日に、高松進入管制区が関西進入管制区に統合されます |publisher=[[日本航空機操縦士協会]]西日本支部 |date=2012-5-7 |accessdate=2012-12-22}}</ref>。
* [[2013年]][[1月16日]] - [[山口宇部空港]]発[[東京国際空港|東京国際(羽田)空港]]行のANA692便（[[ボーイング787]]）が、飛行中に機内に煙が充満して緊急着陸。滑走路が長時間にわたり閉鎖されたが、19時26分に運用を再開した<ref>[http://www.takamatsu-airport.com/news/info/-11614-ana-tel0570-029-222-httpflianacojpfsdomjpmenurand20130116140655-jaltel0570-025-071.html 高松空港公式ホームページ]</ref>。定期便による[[インシデント#航空・鉄道|重大インシデント]]は現空港の開港以来初めてであった<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20130117000121 異臭の直後、急降下／高松空港緊急着陸] [[四国新聞社]] SHIKOKU NEWS 2013年1月17日 9時51分 発表</ref>。{{main|ボーイング787のバッテリー問題}}
* [[2013年]][[4月1日]] - 関西航空地方気象台高松空港出張所閉鎖{{要出典|date=2013年3月}}

== 就航路線 ==
=== 国内線 ===
[[航空会社]]が2社以上の路線は、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する[[コードシェア便|共同運航便（コードシェア便）]]

* ''' [[日本航空]] (JAL) '''
** [[東京国際空港]]（2014年3月30日より全便[[JALエクスプレス]]の機材・乗務員で運航）
* ''' [[全日本空輸]] (ANA) '''
** 東京国際空港
** [[那覇空港]]
* ''' [[ジェットスター・ジャパン]] (JJP) '''・日本航空 (JAL)
** [[成田国際空港]] <ref>[http://flyteam.jp/news/article/28654 ジェットスター・ジャパン、成田/高松線に就航] FlyTeam　2013年12月10日付</ref>
* ''' [[春秋航空日本]] (SJO) '''
** 成田国際空港<ref name="jiji140801">[http://www.jiji.com/jc/zc?k=201408/2014080100055 国内3路線に中国系格安航空=成田拠点の「春秋日本」] 時事ドットコム　2014年8月1日</ref>
{| class="wikitable" style="white-space:nowrap"
|+ (高松空港発)就航路線別旅客数/順位<ref>{{Cite press release |title=平成25年度の航空輸送統計の概況について |publisher=国土交通省総合政策局 |date=2014-6-3 |url=http://www.mlit.go.jp/common/001041866.pdf |format=PDF |accessdate= }}上位50位までを記載</ref>
! 行き先 !! 旅客数 !! 国内線順位
|-
! 東京国際空港
| 約121万人 || 上位14位
|}

=== 国際線 ===
航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する[[コードシェア便|共同運航便]]。
* ''' [[アシアナ航空]] (OZ) ・ 全日本空輸 (NH) '''
** {{KOR}}・[[仁川国際空港]]（ソウル）
* ''' [[春秋航空]] (9C) '''
** {{CHN}}・[[上海浦東国際空港]]（上海）
* ''' [[チャイナエアライン]] (CI) '''
** {{ROC}}・[[台湾桃園国際空港]]（台北）
<!--- 実際に運航が開始されるまでここには記載しない--->

== 交通 ==
[[ファイル:Kotodenbus airport limousine PJ-MS86MP.jpg|thumb|right|空港アクセスには、専用車両も運用されている（ことでんバス「高松空港リムジンバス」）]]
本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトなどを参照。
* '''[[ことでんバス]]'''
** [[JRホテルクレメント高松]]・[[高松駅 (香川県)|高松駅]]発着便（[[高松築港駅]]・[[栗林公園]]・[[ゆめタウン高松]]・[[空港通り駅|空港通り一宮]]経由） - 航空便に接続するため、時刻は毎月変わる。
** 高松駅発着便（高松築港駅・[[瓦町駅]]・栗林公園・[[円座駅]]経由） - 一般の路線バス（行先番号：下り45・上り44）。航空便との接続は考慮されていない。
*'''[[琴参バス]]'''（2013年12月10日運行開始）
** [[丸亀駅]]発着便（[[宇多津駅]]南口・[[坂出駅]]経由） - 丸亀駅～坂出駅間のみの乗車はできない。
**坂出駅発着便（[[綾川駅]]経由） - 坂出駅～綾川駅間のみの乗車は可能。
* '''[[琴空バス]]'''
** 琴空バス本社発着便（[[琴電琴平駅]]・JR[[琴平駅]]・[[岡田駅 (香川県)|岡田駅]]経由）

このほか、2011年7月15日から[[大川バス]]が「そらバス」と称するシャトルバスを下記区間に運行していたが、2014年5月限りで運休となった<ref>[http://www.okawabus.com/info/sorabus_531 高松空港シャトル（そらバス）休止のお知らせ] 大川自動車</ref>。
:* [[高松東港]]（ジャンボフェリーのりば）・[[高松中央インターチェンジ|高松中央インター]]BT発着便（高松中央インター南経由）- 那覇、ソウル、上海発着の各航空便に接続するため、曜日により運行区間や時刻が変わっていた。

== 空港移転の経緯 ==
[[1989年]]末までは現在の空港から10km程度北の市街地に、旧高松空港があった。戦時中に設置された軍用飛行場の設備を改装して設置された空港だったが、滑走路が短いことや、市街地・畑地に隣接していることなどの問題があり、新空港設置が提案されていた。1972年に高松市生島町沖<ref group="注">現在、[[香川県総合運動公園]]がある付近に当たる。</ref>に330万平方mの埋め立て地を造成して新空港を建設する前提で調査が開始されたが、[[オイルショック]]や[[瀬戸内海]]の環境保全問題から埋め立て計画が縮小されたのち、1979年に生島沖を断念して香南地区を候補地とすることが決定した<ref>{{Cite book|和書|editor=四国新聞社出版委員会 |title=香川県大百科事典 |year=1984 |publisher=四国新聞 |isbn=978-4915604003 |page=514}}</ref>。

1983年に運輸大臣より建設が告示され、これに基づいて1980年代の末に香南町（当時）の高台に新空港を造成し、空港機能が移転された。その後、旧高松空港の跡地は産学施設が立地する「香川インテリジェントパーク」となり、コンベンションホールの[[香川県産業交流センター]]（サンメッセ香川）や、[[香川県立図書館]]、[[香川大学]]工学部のほか、企業の研究所などがある。

旧高松空港が登場する作品として、1968年の東宝映画『[[社長繁盛記]]』があり、冒頭で登場人物が羽田から全日空の[[ボーイング727]]で伊丹へ飛び、乗継いだ[[フォッカー F27]]フレンドシップで高松に向かっている。これは当時、羽田からの直行便が1日1便しかなかったためで、劇中にもそのことを嘆くシーンがある。

== 利用状況 ==
かつては国内線も様々な都市に就航しており、最盛期の1999年には11路線が発着していた<ref group="注">撤退した路線には[[新千歳空港]]、[[仙台空港]]、[[松本空港|信州まつもと空港]]、[[小松飛行場|小松空港]]、[[名古屋飛行場|名古屋空港]]、[[大阪国際空港]]、[[関西国際空港]]、[[福岡空港]]、[[熊本空港]]、[[鹿児島空港]]への便がある。</ref>。しかし、新幹線など他の交通機関との競合や、航空業界の規制緩和に伴う不採算路線からの撤退の影響で、関西方面や九州方面の便は2000年代にその多くが廃止となった<ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/locality/200305/20030520000342.htm 札幌、関空線復活に努力－空港振興会] - 四国新聞（2003年5月20日付）</ref><ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/administration/200403/20040325000535.htm 高松空港の福岡線、7月から廃止] - 四国新聞（2004年3月25日付）</ref><ref name="snp030720">[http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/221/index.htm 高松空港 細る路線ネットワーク] - 四国新聞（2003年7月20日付）</ref>。新千歳線は羽田で乗り換えて新千歳まで向かう乗客が増えたため、2007年度をもって廃止された<ref>[http://web.archive.org/web/20070927002306/http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20070919000072 全日空・高松―那覇線通年便に 来年度から] - 四国新聞（2008年4月6日付）（2007年9月27日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]]）</ref>。[[日本エアコミューター]]唯一の路線として残っていた鹿児島線も、日本航空グループの経営再建に伴う路線整理により、2010年10月30日で運航を休止した。

現在は羽田空港線が利用客に占める割合が大きく、2010年度は総利用客約138万人中121万人で88%（国内線に限ると90%）となっている<ref name="sn20110501">[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/economy/201105/20110501000084.htm 利用客、依然低調137万人/10年度高松空港] - 四国新聞（2011年5月1日付）</ref>。羽田空港新滑走路供用に合わせて、2010年10月31日から日本航空・全日空とも1往復ずつ増便した。ただし、日本航空は同時に小型機への機種変更をおこなったため、提供座席数は全日空が2割弱の増となったのに対して日本航空は2割強の減となった<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20110108000103 年末年始の東京便 日本航空は大幅減／高松空港] - 四国新聞（2011年1月8日付）{{リンク切れ|date=2013年1月}}</ref>。

那覇線は観光需要があることから利用率も良好に推移してきた<ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/locality/200807/20080701000393.htm 那覇線15周年祝い記念式典／高松空港] - 四国新聞（2008年7月1日付）</ref>が、2011年10月に[[松山空港]]に那覇線が開設（厳密には運航会社変更の上で1年ぶりに再開）されてからはその影響を受けている<ref name="shikokunp120505">[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20120505000107 20年ぶり低水準／11年度高松空港利用者] - 四国新聞（2012年5月5日付）</ref>。

2010年まで唯一の国際線だったソウル線は2003年には搭乗率が30%台の月もあり、存廃の危機にあった<ref name="snp030720"/>。その翌年からの韓流ブームにより利用客が増加して持ち直した。ブームの沈静化で再び利用率が低下したが、その後円高・ウォン安に伴う日本人観光客の増加で盛り返し、2009年4月からは高松での駐機が復活した<ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/economy/200902/20090220000109.htm アシアナ航空、3月29日ダイヤ改正／利便性見直し] - 四国新聞（2009年2月20日付）</ref>。2008年度からは4年連続で増加している。

2000年代に入ってからの利用客は年間140 - 150万人台で推移していたが、2009年度は国内線で不況や新型インフルエンザの影響を受けて落ち込み、国際線も含めた合計で約137万人と10年ぶりに140万人を下回った<ref>[http://web.archive.org/web/20100515105507/http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20100507000107 過去10年で最少137万人／高松空港利用客数] - 四国新聞（2010年5月7日付）（2010年5月15日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]]）</ref>。2010年度は途中まで[[瀬戸内国際芸術祭]]や羽田線増加等により好調に推移していたが、年度末となる3月に[[東日本大震災]]の影響で落ち込み、最終的に前年度より約1万人の増加にとどまった<ref name="sn20110501"/>。2011年度は東日本大震災の影響が尾を引き、国内線は前年比6.4%の減少と落ち込み、後述の中国へ定期路線が増えた国際線は増加したものの、全体としては前年比4.6%の減少となる約132万人で、20年ぶりの低水準となった<ref name="shikokunp120505"/>。

2010年10月18日の定例記者会見で[[浜田恵造]]香川県知事は、県が同年3月に中国と台湾の3航空会社に対して高松空港への定期路線開設を要望していたことを明らかにした<ref>[http://www.rnc.co.jp/news/index.asp?mode=1&nwnbr=2010101811 西日本放送・中国格安航空高松誘致へ]{{リンク切れ|date=2011年7月}}</ref>。そのうち中国の[[格安航空会社]]「[[春秋航空]]」社長の王正華が上海 - 高松線開設について前向きな姿勢を示している<ref>[http://www.jiji.com/jc/zc?k=201008/2010082500539 時事ドットコム・高松、佐賀便も検討＝日航乗務員を積極採用－中国・春秋航空]{{リンク切れ|date=2011年4月}}</ref>。その後、2011年3月27日よりチャーター便を就航させることがいったん発表されたが、直前の3月19日になって、東日本大震災を受けて中国国内で旅行業者に対し団体客の日本ツアー取りやめを求める通知が出た影響により、就航を延期すると発表した<ref>[http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/social/201103/20110319000167.htm 高松―上海就航延期／春秋航空｢環境整えば開始｣] - 四国新聞（2011年3月19日付）{{リンク切れ|date=2013年1月}}</ref>。その時点では就航時期は未定とされていた。5月25日に香川県と春秋航空は、7月15日より週2往復体制で運航を開始すると発表した<ref>[http://web.archive.org/web/20110530122937/http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/social/201105/20110526000104.htm 高松―上海便、7月15日就航/当面は週2往復] - 四国新聞（2011年5月26日付）（2011年5月30日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]]）</ref>。6月2日と5日のプレチャーター便が運航を経て、7月15日に正式に就航した<ref>[http://web.archive.org/web/20110719095517/http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/social/201107/20110716000135.htm 高松―上海線就航／中国ツアー客100人超] - 四国新聞（2011年7月16日付）（2011年7月19日時点の[[インターネット・アーカイブ|アーカイブ]]）</ref>。2012年3月までの約半年間の利用客は約2万3000人で平均搭乗率は84.8%であった<ref name="shikokunp120505"/>。

2012年10月13日、香川県は[[チャイナエアライン]]が[[台湾桃園国際空港]]との間で[[2013年]]3月21日から定期便の就航を開始すると発表し<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20121014000076 台湾と定期路線、来年3月21日開設／高松空港] - 四国新聞（2012年10月14日付）</ref>、予定通り就航した<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20130322000186 台北までひとっ飛び/高松との定期便就航] - 四国新聞（2013年3月22日付）</ref>。台湾との間の定期航空便は四国の空港では初めてとなる<ref>[http://takamatsu-airport.co.jp/topic-detailes.php?eid=00036 高松‐台北線就航記念セレモニー] - 高松空港ターミナルビルトピックス（2013年3月21日）</ref>。

2013年8月21日、[[格安航空会社|LCC]]エアラインの[[ジェットスター・ジャパン]]は、同年12月10日より[[成田空港]]との間に定期便2往復を就航させると発表し<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20130822000125 高松―成田線12月開設/ジェットスター] - 四国新聞2013年8月22日</ref>、予定通り就航した<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20131211000187 高松―成田線就航／ジェットスター、四国2路線目] - 四国新聞2013年12月11日</ref>。これに続いて同年9月5日、[[春秋航空日本]]も2014年5月から高松と成田を結ぶ定期便を就航させる申請を行ったと発表した<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20130906000125 四国への「空の玄関」に/春秋航空、成田線開設] - 四国新聞2013年9月6日</ref>。その後、2014年3月に運行開始は当初発表より遅れた6月27日と告知された<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20140326000195 高松―成田、6月27日就航へ/春秋航空日本] - 四国新聞2014年3月26日</ref>が、6月になって「準備不足とパイロット養成の遅延」を理由に、就航を8月1日に延期することが発表された<ref>[http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20140607000160 春秋日本が就航延期/高松―成田便、8月1日に] - 四国新聞2014年6月7日</ref>。8月1日、予告通り運航を開始<ref name="jiji140801"/>。

== 周辺施設 ==
* [[さぬき空港公園]]（高松市）- 北西側に隣接し、催し物広場などの広場、グラススキー場、スカイゾーン、アドベンチャーゾーンなど
* [[さぬきこどもの国]]（高松市）- 南側に隣接し、わくわく児童館、航空機（YS-11）野外展示など
* [[高山航空公園]]（綾川町）- ヘリコプターや航空機（[[T-2 (航空機・日本)|T-2]]練習機）の野外展示、遊具、多目的ルームなど

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Takamatsu Airport}}
* [http://takamatsu-airport.co.jp/ 高松空港ビル]
* [http://www.takamatsu-airport.com/ 高松空港ホームページ] - 高松空港振興期成会

{{Airport-info|RJOT}}
{{日本の空港}}

{{デフォルトソート:たかまつくうこう}}
[[Category:四国地方の空港]]
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