高山本線のソースを表示

{| {{Railway line header}}
{{UKrail-header|[[ファイル:JR_logo_(central).svg|25px|link=東海旅客鉄道]][[ファイル:JR_logo_(west).svg|25px|link=西日本旅客鉄道]] 高山本線|}}
{{BS-daten|LNGE=225.8|SPURWEITE=1067|STROMG=|STROMW=|NEIGUNG=|RADIUS=|V-MAX=110| BILDPFAD_KARTE=鉄道路線図_JR高山本線.svg|PIXEL_KARTE=160px|IMAGE=JRT DC kiha85series Limited-Express Hida.jpg|CAPTION=特急「[[ひだ (列車)|ワイドビューひだ]]」（西富山駅 - 婦中鵜坂駅間）|IMAGE_SIZE=240px}}
|}
[[ファイル:Limited express HIDA,Hisui valley,Gifu,Japan.jpg|thumb|280px|飛水峡より （上麻生駅-白川口駅間）]]

'''高山本線'''（たかやまほんせん）は、[[岐阜県]][[岐阜市]]の[[岐阜駅]]から[[高山駅]]、[[猪谷駅]]を経て[[富山県]][[富山市]]の[[富山駅]]に至る[[鉄道路線]]（[[地方交通線]]）である。岐阜駅 - 猪谷駅（富山市）間は[[東海旅客鉄道]]（JR東海）、猪谷駅 - 富山駅間は[[西日本旅客鉄道]]（JR西日本）の管轄となっている。

== 概要 ==
[[飛騨高地]]の山間を縫って岐阜市と富山市を結んでいるが、山間部あるいは[[盆地]]である岐阜県[[飛騨地方]]へのアクセス路線でもあり、[[下呂温泉]]や[[高山市]]、[[飛騨市]]への観光路線としての性格を持つ。岐阜駅 - 猪谷駅（構内のぞく）間はJR東海の[[東海旅客鉄道東海鉄道事業本部|東海鉄道事業本部]]が、猪谷駅 - 富山駅間はJR西日本[[西日本旅客鉄道金沢支社|金沢支社]]の[[富山地域鉄道部]]がそれぞれ管轄している。

JRの前身である[[日本国有鉄道]]（国鉄）の時代の早い時期から列車行き違い設備の増設や[[列車集中制御装置]] (CTC) の導入といった輸送近代化が行われ、列車の増発が可能になった。[[国鉄分割民営化]]後は岐阜駅 - 高山駅間において行き違い可能駅で両開き[[分岐器]]（Y字ポイント）を110km/hでの高速通過が可能な型に取り換えるなど、[[優等列車]]の高速運転が行えるように改良が行われている。

かつては[[鉄道の電化|電化]]計画もあり、[[1980年]]5月に高山駅構内にて電化工事の起工式が行われて着工されたが、全線を[[直流電化|直流]]にするか美濃太田以北を[[交流電化|交流]]にするかどうか、前者の場合交流電化である北陸本線の富山駅構内との[[デッドセクション|交直セクション]]設置の問題などにより論争となり、沿線に420本の[[電柱|架線柱]]が設置された時点で工事が中断した（この架線柱は通信専用線電柱に転用された）。また、電化時には当時中央西線特急「[[しなの (列車)|しなの]]」に使用されていた車両と同じ[[国鉄381系電車|381系]][[車体傾斜式車両|特急用振り子車両]]の導入が計画されていたが、需要減や国鉄の財政逼迫から1985年頃までに電化計画そのものを取りやめ駅構内などの線路改良と高性能気動車の導入に転換した。その結果、特急列車に関してはJR移行後の新型車両[[JR東海キハ85系気動車|キハ85系]]の導入によって従来の電車特急と同等に近い性能となり、高山以南の所要時間は電化された場合と遜色がなく、振子車両特有の揺れも無いので新車導入当初は好評であった。2008年には[[東海北陸自動車道]]が全線開通し、高山市街地付近にまで延伸しており、高速バス「[[ひだ高山号]]」との競争が激化している。

名古屋駅など[[東海道本線]][[木曽川駅]]以南の各駅と、富山駅など[[北陸本線]][[福岡駅]]以東の各駅との距離は米原駅経由よりも高山本線経由の方が短い。しかし[[東海道新幹線]]が米原駅を経由して開業し、あわせて[[北陸トンネル]]の開通をはじめ北陸本線の電化・複線化・高速化が行われ電車特急が頻発されるようになったため、所要時間や利用機会（列車本数）は北陸本線経由が優位である。なお、北陸本線の電化区間が富山駅まで達する前の1963年までは、大阪方面からも距離は長くなるが岐阜駅で列車を乗り継ぎ高山本線を経由する方が富山駅までの所要時間が短いことがあった。

岐阜駅 - 鵜沼駅間では[[名鉄各務原線]]と並行している。同区間の距離における地方交通線の運賃表は200円区間をのぞき幹線と同一料率であり、名鉄より安い運賃になっている（2012年現在）。また岐阜駅 - 美濃太田駅間は[[ICカード|IC乗車カード]]「[[TOICA]]」の利用エリアに含まれている。

2014年度の[[北陸新幹線]][[長野駅]] - [[金沢駅]]間の開業により、並行在来線区間にあたる北陸本線金沢駅 - [[直江津駅]]間は経営分離されることが確定しているが、「枝線」にあたる本路線のJR西日本区間については引き続き同社による運営が行われる見込みとなっている。また、新幹線の開業後は金沢以東において[[七尾線]]直通をのぞく北陸本線特急の運行を行わないことが内定しており、名古屋・岐阜と富山とを直接結ぶ特急は当線の「ひだ」のみになる予定である。

[[本州]]の「本線」では唯一、[[地方交通線]]に分類されている。

=== 路線データ ===
* 管轄・路線距離（[[営業キロ]]）：全長225.8km
** 東海旅客鉄道（[[鉄道事業者#第一種鉄道事業者|第一種鉄道事業者]]）：
*** 岐阜駅 - 猪谷駅間 189.2km
** 西日本旅客鉄道（第一種鉄道事業者）：
*** 猪谷駅 - 富山駅間 36.6km
** [[日本貨物鉄道]]（[[鉄道事業者#第二種鉄道事業者|第二種鉄道事業者]]）：
*** 猪谷駅 - 富山駅間 (36.6km)
* [[軌間]]：1067mm
* 駅数：45（起終点駅・臨時駅1駅含む）
** JR東海：35（猪谷駅のぞく）
** JR西日本：10
*** 高山本線所属駅に限定した場合、東海道本線の岐阜駅と北陸本線所属の富山駅が除外され<ref>『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』[[ジェイティービー|JTB]]、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。</ref>43駅（JR東海は34駅、JR西日本は9駅<ref>[http://www.westjr.co.jp/railroad/digest/ 鉄道事業ダイジェスト] - 西日本旅客鉄道</ref>）となる。
* 複線区間：なし（全線[[単線]]）
* 電化区間：なし（全線[[非電化]]）
* [[閉塞 (鉄道)|閉塞方式]]：
** 岐阜駅 - 猪谷駅間 …単線自動閉塞式
** 猪谷駅 - 富山駅間 …自動閉塞式（特殊）
* 保安装置：
** [[自動列車停止装置#ATS-PT形（JR東海ATS-P）|ATS-PT]]（岐阜駅 - 猪谷駅間）
** [[自動列車停止装置#ATS-S改良形（ATS-Sx形）|ATS-SW]]（猪谷駅 - 富山駅間）
* 最高速度：
** 岐阜駅 - 下麻生駅間 110[[キロメートル毎時|km/h]]<ref>『JR特急10年の歩み』弘済出版社、1997年、p.192。ISBN 4-330-45697-4。</ref>
** 下麻生駅 - 高山駅間 100km/h
** 高山駅 - 富山駅間 85km/h<ref>[http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1003/kj00000804-001-01.html 富山県の公共交通の概況・沿革] - 富山県</ref>
* [[運転指令所]]：
** 岐阜駅 - 猪谷駅間 [[東海総合指令所]]
** 猪谷駅 - 富山駅間 [[富山駅]]

== 沿線概況 ==
{| {{Railway line header|collapse=yes}}<!-- 凡例に則りHUBを接続範囲とします -->
{{UKrail-header|停車場・施設・接続路線|}}
{{BS-table}}
{{BS2||STR|||[[東海道本線]]|}}
{{BS4|||BHF|O3=HUB84|HUB64|0.0|[[岐阜駅]]|[[ファイル:BSicon exTRAM.svg|14px|link=名鉄岐阜市内線|名鉄岐阜市内線]]（[[岐阜駅前駅]]）|}}
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{{BS2|LSTR|BHF|4.2|[[長森駅]]||}}
{{BS2|HST|BHF|7.2|[[那加駅]]||}}
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{{BS2|LSTR|BHF|10.4|[[蘇原駅]]||}}
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{{BS2|LSTR|STR|||[[名電各務原駅]]|}}
{{BS4|STRrg|O1=POINTERr|xABZrf|STR||||名鉄：各務原線|}}
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{{BS4|eABZrg|exSTRq|eABZlg||||''鵜沼連絡線''|}}
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{{BS2||TUNNEL2||||}}
{{BS4|||ABZrg|KBSTr|||[[太平洋セメント]] 専用線|}}
{{BS4|||BHF|KBSTa|22.5|[[坂祝駅]]||}}
{{BS4|||ABZrg|STRrf|||[[電気化学工業|デンカセメント]] 専用線|}}
{{BS4|||STR|STRrg|||[[長良川鉄道]]：[[長良川鉄道越美南線|越美南線]]|}}
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{{BS2||BHF|34.1|[[中川辺駅]]||}}
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{{BS2||TUNNEL2||||}}
{{BS2||BHF|53.1|[[白川口駅]]||}}
{{BS4||WASSERq|WBRÜCKE|WASSER+r||[[第一飛騨川橋梁]]||}}
{{BS4|||TUNNEL2|WASSER||||}}
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{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||第二飛騨川橋梁||}}
{{BS4||WASSER|TUNNEL2|||小山トンネル|205m|}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||第三飛騨川橋梁||}}
{{BS4|||TUNNEL1|WASSER||野原トンネル|98m|}}
{{BS2||BHF|61.7|[[下油井駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL1||下林山トンネル|259m|}}
{{BS2||BHF|66.7|[[飛騨金山駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL1||中津原トンネル|146m|}}
{{BS2||DST|69.4|[[福来信号場]]||}}
{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||第一益田川橋梁||}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||第二益田川橋梁||}}
{{BS2||TUNNEL2||||}}
{{BS2||BHF|75.7|[[焼石駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL2||||}}
{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||第三益田川橋梁||}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||第四益田川橋梁||}}
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{{BS2||TUNNEL2||三原トンネル|257m|}}
{{BS2||DST|86.6|[[少ヶ野信号場]]||}}
{{BS2||BHF|88.3|[[下呂駅]]||}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||第六益田川橋梁||}}
{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||第七益田川橋梁||}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||第八益田川橋梁||}}
{{BS2||BHF|93.5|[[禅昌寺駅]]||}}
{{BS2||BHF|96.7|[[飛騨萩原駅]]||}}
{{BS2||BHF|100.8|[[上呂駅]]||}}
{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||第九益田川橋梁||}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||第十益田川橋梁||}}
{{BS2||BHF|105.4|[[飛騨宮田駅]]||}}
{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||益田川第11号橋梁||}}
{{BS2|exKDSTr|O1=HUB84|BHF|O2=HUB82|108.8|[[飛騨小坂駅]]|''[[小坂森林鉄道]]''|}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||益田川第12号橋梁||}}
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{{BS2||BHF|115.9|[[渚駅 (岐阜県)|渚駅]]||}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||益田川第18号橋梁||}}
{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||益田川第19号橋梁||}}
{{BS4||WASSERl|WBRÜCKE|WASSER+r||益田川第20号橋梁||}}
{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||益田川第21号橋梁||}}
{{BS2||BHF|123.2|[[久々野駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL1||[[宮トンネル]]|2,080m|}}
{{BS2||BHF|129.5|[[飛騨一ノ宮駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL1||若宮トンネル||}}
{{BS4|||ABZlf|STRlg||||}}
{{BS4|||BHF|DST|136.4|[[高山駅]]・''[[高山運輸区|高山機関区]]'' <ref group="#">車両基地としては存続</ref>||}}
{{BS4|||ABZrg|STRrf||||}}
{{BS2||BHF|141.0|[[上枝駅]]||}}
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{{BS2||BHF|147.6|[[飛騨国府駅]]||}}
{{BS2|exKBSTl|eABZlg|||''[[電気化学工業]] 専用線''|}}
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{{BS2||TUNNEL1||第二小無雁トンネル|1,082m|}}
{{BS2||TUNNEL1||第一小無雁トンネル||}}
{{BS2||BHF|161.7|[[角川駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL1||池ノ尾トンネル|1,072m|}}
{{BS2||TUNNEL2||||}}
{{BS2||BHF|166.6|[[坂上駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL2||||}}
{{BS2||BHF|176.5|[[打保駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL2||||}}
{{BS2||BHF|180.5|[[杉原駅]]||}}
{{BS2||TUNNEL2|||↑[[岐阜県]]|}}
{{BS2||eGRENZE+TUNNEL||唐堀山トンネル|1,105m|}}
{{BS2||TUNNEL2|||[[富山県]]↓|}}
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{{BS2||eABZlg|||''[[神岡鉄道]]：[[神岡鉄道神岡線|神岡線]]''|}}
{{BS4|WASSERq|WASSER+r|STR||||[[神通川]]|}}
{{BS4|exSTRlg|WASSER|STR||||''[[神岡軌道|三井金属鉱業鉱山鉄道]]''|}}
{{BS4|exBHF|O1=HUB84|WASSER|O2=HUB25|BHF|O3=HUB82||189.2|[[猪谷駅]]||}}
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{{BS2|WASSER|TUNNEL2||||}}
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{{BS4|exLSTR|WASSER|TUNNEL1|||岩稻トンネル|606m|}}
{{BS4|exSTR2|WASSERl|O2=exSTRc3|WBRÜCKE|WASSER+r||||}}
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{{BS4||exKBHFe|O2=HUB63|BHF|O3=HUB82|WASSER|200.5|[[笹津駅]]||}}
{{BS4||exKBHFa|O2=HUB83|STR|WASSER|||''地鉄笹津駅''|}}
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{{BS4||WASSER+l|WBRÜCKE|WASSERr||||}}
{{BS2||BHF|205.0|[[東八尾駅]]||}}
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-----
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|}
|}
久々野駅以南は[[木曽川]]・[[飛騨川]]、高山盆地南端の飛騨一ノ宮駅以北は宮川・[[神通川]]にほぼ沿って路線が走っており、[[日本ライン]]や[[飛水峡]]、[[中山七里]]など名所も多い。なお、これらは[[飛騨木曽川国定公園]]に指定されている。

美濃太田駅以西は[[国道21号]]、それより先ではおおむね[[国道41号]]のルートに沿っているが、飛騨細江駅（[[飛騨市]]） - 猪谷駅（[[富山市]]）間では国道41号が飛騨市[[古川町]]と同市[[神岡町 (岐阜県)|神岡町]]の境の[[数河峠]]を越える越中東街道を通っている。これに対して高山本線は急勾配を避けるために宮川の流れに沿った越中西街道（[[国道471号]]・[[国道360号]]）を通っている。

== 運行形態 ==
=== 優等列車 ===
[[名古屋駅]] - 高山駅・飛騨古川駅・富山駅間、[[大阪駅]] - 高山駅間に特急「[[ひだ (列車)|ワイドビューひだ]]」が運転されている。うち1往復の大阪駅 - 高山駅間の列車は岐阜駅 - 高山駅間で名古屋駅発着列車と併結運転を行っている。車両は[[JR東海キハ85系気動車|キハ85系]]気動車を使用している。また、[[1990年]]3月までは[[国鉄キハ80系気動車|キハ82系]]気動車が使用されていた。

[[2001年]]9月までは、鵜沼駅 - 高山駅間では、[[名古屋鉄道]][[神宮前駅]]からの特急「[[名鉄特急#高山本線直通列車|北アルプス]]」が1日1往復だけ運転されていた。「北アルプス」は一時期、富山駅までや、富山駅からさらに[[富山地方鉄道]]に乗り入れて[[立山駅]]まで運転されていたこともある。車両は[[1991年]]3月までは[[名鉄キハ8000系気動車]]、同年3月のダイヤ改正からは[[名鉄キハ8500系気動車]]が使用された。特急「北アルプス」はかつては準急「たかやま」（のちに急行に格上げされたが、大阪発着の急行「[[ひだ (列車)#高山本線優等列車沿革|たかやま]]」とは無関係）という名前だった。

またかつては、名古屋駅発着の急行「[[ひだ (列車)#高山本線優等列車沿革|のりくら]]」が1990年まで、大阪駅発着の「たかやま」が[[1999年]]まで運転されていたほか、名古屋駅 - 高山駅 - 富山駅 - 金沢駅 - 名古屋駅間に[[循環列車|循環急行]] [[ひだ (列車)#高山本線優等列車沿革|「しろがね」「こがね」]]が[[1972年]]まで運転されていた。また[[長良川鉄道越美南線|越美南線]]（現在の[[長良川鉄道]]）[[北濃駅|北濃]]に直通する急行「[[ひだ (列車)#高山本線優等列車沿革|おくみの]]」も運転されていたが、「おくみの」は[[1982年]]のダイヤ改正で廃止された。また、「のりくら」は[[1984年]]1月まで[[夜行列車]]でも運転されていた。

これらの急行列車は、[[国鉄キハ58系気動車|キハ58系]]気動車で運行され、名古屋第1機関区（現在の名古屋車両区）と美濃太田機関区（現在の[[美濃太田車両区]]）所属の車両が使用された。その後には「のりくら」は名古屋車両区所属の車両のみで運行され、「たかやま」は向日町運転所（現在の[[京都総合運転所]]）が受け持つようになった。「たかやま」は晩年にはアコモ改造された専用車両が投入された。

=== 地域輸送 ===
普通列車はおおむね、美濃太田駅・高山駅・猪谷駅で運転系統が分かれている。国鉄時代から美濃太田駅 - 富山駅間、高山駅 - 富山駅間を通して走る列車も設定され、JR西日本の[[JR西日本キハ120形気動車|キハ120形]]が高山駅まで乗り入れていたが、[[2003年]]10月以後は猪谷駅を越えて直通運転を行う普通列車は設定されておらず、猪谷駅での接続が考慮されたダイヤとなっている。そのほか、過去には岐阜駅 - 美濃太田駅間は夜間に那加駅・蘇原駅・鵜沼駅に停車する[[快速列車|快速]]が存在した。また、民営化前の[[1986年]]頃までは[[郵便車]]や[[荷物列車|荷物車]]が連結されて郵便荷物輸送も行われていた。

==== 岐阜駅 - 猪谷駅間 ====
岐阜駅 - 美濃太田駅間は[[太多線]]直通の列車もあり、沿線人口、利用者共に多く、ほぼ終日に亘って毎時2本、朝のラッシュ時は美濃太田駅から岐阜駅へは1時間に4本運行されている時間帯もあり高山線内で最も列車本数の多い区間である。さらに鵜沼駅までは[[名鉄各務原線]]が並走している。本数は毎時4本が運行されている名鉄の半分であるが、駅数やカーブが少ないことから所要時間では名鉄に比べて優位となることが多い。岐阜駅（名鉄岐阜駅） - 鵜沼駅（新鵜沼駅）間の運賃はJRの方が若干安い。

美濃太田駅以北では1時間 - 2時間半に1本の割合で運行されているが、下呂駅 - 高山駅間では正午を挟んだ昼間は上り約4時間、下りは約5時間ほど運行されない。また、飛騨古川駅 - 猪谷間も上下線共に午後は3時間半ほど運行されない時間帯がある。岐阜駅・美濃太田駅 - 下麻生駅・白川口駅・飛騨金山駅間（夕方のみ）・下呂駅、高山駅 - 飛騨古川駅・坂上駅間には区間運転列車もある。

列車は1 - 4両編成で運行され、全線で主に通勤時間帯以外において[[ワンマン運転]]が行われているが、岐阜駅 - 高山駅間、美濃太田駅 - 猪谷駅間といった長距離を運行する列車には車掌が乗務する列車もある（列車番号の末尾が「'''C'''」の列車はワンマン列車）。朝の高山発岐阜行始発列車と夜の岐阜発高山行き最終列車は下呂駅 - 高山駅間で快速運転を行っており、一部の駅が通過となる。また、[[岐阜県立益田清風高等学校|益田清風高校]]の始業式・終業式・定期試験の日には昼過ぎに飛騨萩原駅 - 下呂駅間に上りのみ臨時列車が運転される。元日の夜半過ぎの深夜には高山駅 - 久々野駅間に臨時列車が1往復運転される。

車両は岐阜駅 - 美濃太田駅間では太多線直通を中心に[[JR東海キハ11形気動車|キハ11形]]気動車が中心に運用されている。キハ11形にはトイレが設置されていないため、美濃太田駅以北の運用は夕方の岐阜駅 - 白川口駅間の1往復がキハ11形で運転される以外は全列車が[[列車便所|トイレ]]付きの[[国鉄キハ40系気動車 (2代)|キハ40系]]気動車で運用されている。1990年代には飛騨古川駅までキハ11形が乗り入れていた時期もあった。なお、JR東海のキハ40系は全車キハ85系に搭載されている350馬力のエンジンに積み換えられており、当線のような[[山岳路線|山岳線区]]でも運用に支障はない。また、JR東海管内においては2001年まで太多線と共にキハ58系気動車も使用されていた。

==== 猪谷駅 - 富山駅間 ====
猪谷駅 - 富山駅間と[[越中八尾駅]] - 富山駅間の普通列車が原則として交互に運行されている。このほか、[[速星駅]] - 富山駅間の普通列車も[[休日]]運休で朝に1往復運行されている。

毎年[[9月1日]]から[[9月4日|4日]]の朝までは富山市八尾町で開催される「[[おわら風の盆]]」の観光客輸送のため、富山駅 - 越中八尾駅間では午後から深夜にかけて、[[富山地域鉄道部]]の車両をフル活用し、約10分に1本の割合で列車が運行される。[[2003年]]から[[2010年]]までは関西、福井・金沢方面からの[[特別急行列車|特急列車]]「[[サンダーバード (列車)|おわら号]]」が[[直通運転]]していた。

[[2011年]][[3月11日]]まで日本全国で最後のキハ58系気動車も運転されていた。

===== 富山地区における社会実験 =====
{{See also|婦中鵜坂駅#概要}}
[[富山市]]が主体となって通年で行われている'''高山本線活性化事業'''の一環として、[[2006年]]から2011年まで'''JR高山本線活性化社会実験'''を実施し、2006年[[10月21日]]から猪谷駅 - 富山駅間で第1期の[[社会実験]]として列車の増発が行われていた。この増発で、朝夕は越中八尾駅 - 富山駅間が上下毎時2本ずつ、猪谷駅 - 越中八尾駅間が上下毎時1本ずつ、日中でもほぼ上下毎時1本ずつ運転されていた。引き続いて第2期の社会実験として[[2008年]][[3月15日]]から2011年3月11日まで速星駅 - [[西富山駅]]間の富山イノベーションパーク隣接地に[[臨時駅]]として[[婦中鵜坂駅]]を設置して需要の掘り起こしをすることになっていた。第2期の実験では増発区間が越中八尾駅 - 富山駅間のみとなるが日中も上下毎時2本ずつの運転となった<ref>「高山線実験、30分に1本運行 新駅ホーム長さ70メートル」北日本新聞 2007年9月28日</ref>。社会実験は2011年3月12日のダイヤ改正を以って終了し、日中の増発はなくなったものの、朝夕ラッシュ時間帯の利用者が特に増加したことと、臨時駅の婦中鵜坂駅の利用者が年々増加していることを受け、同駅は同改正後も臨時駅の扱いのまま存続していたが、2014年春以降の常設化が2013年11月に発表され<ref name="jrwest20131101">{{Cite web |date=2013-11-01 |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/11/page_4736.html |title=高山本線「婦中鵜坂駅」の常設化について |publisher=[[西日本旅客鉄道]] |accessdate=2013-11-01}}</ref>、2014年[[3月15日]]のダイヤ改正で常設化された。
<gallery><!-- 画像を節内に配置するため。経路図を展開すると衝突する（この節を飛び出して後方に押し出される）ので。 -->
ファイル:Takayamahonsenzouhatuzikken.jpg|高山本線増発実験のロゴマーク
</gallery>

=== 貨物列車 ===
北陸本線[[富山貨物駅]]から富山駅経由で高山本線速星駅まで、[[高速貨物列車]]が1往復設定されている。[[日曜日]]は運休する。[[国鉄DE10形ディーゼル機関車|DE10形]][[ディーゼル機関車]]牽引で運行されている。西富山駅は現在も[[車扱貨物]]の臨時取扱駅となっているが、[[1996年]][[3月16日]]以降は発着する[[貨物列車]]がない。
<gallery><!-- 画像を節内に配置するため。経路図を展開すると衝突する（この節を飛び出して後方に押し出される）ので。 -->
ファイル:JNR DE10-1153 Takayama-line-Cargo.jpg|高山本線の貨物列車（2009年8月12日、西富山駅 - 婦中鵜坂駅間）
</gallery>
== 使用車両 ==
全列車が[[気動車]]で運転されている。括弧内は所属車両基地である。

* 特急「[[ひだ (列車)|ワイドビューひだ]]」
** [[JR東海キハ85系気動車|キハ85系]]（JR東海[[名古屋車両区]]）
* 普通列車
** [[JR東海キハ11形気動車|キハ11形]]（JR東海[[美濃太田車両区]]）- 岐阜 - 白川口間（美濃太田 - 白川口間は夕方の1往復のみ）
** [[国鉄キハ40系気動車 (2代)|キハ40系]]（JR東海美濃太田車両区）- 岐阜 - 猪谷間
** [[JR西日本キハ120形気動車|キハ120形]]（JR西日本[[富山地域鉄道部]]）- 猪谷 - 富山間

[[武豊線]]を2015年春に電化する計画があり、これにより余剰となった[[JR東海キハ25形気動車|キハ25形]]および[[JR東海キハ75形気動車|キハ75形]]の投入が予定されている。

<gallery>
ファイル:Jrw dc58-takaoka.jpg|キハ58系気動車 2011年3月11日まで運転
ファイル:JR DC Kiha120-318.jpg|キハ120形気動車
</gallery>

== 歴史 ==
=== 概略 ===
高山本線は南側は高山線、北側は飛越線として建設が進められた。高山線は1920年に岐阜駅 - 各務ヶ原駅間が最初に開業したのち、飛騨小坂駅には1933年に達した。

飛越線は1927年に富山駅 - 越中八尾駅間が最初に開業。こちらも順次延伸され1933年に坂上駅に達した。残る飛騨小坂駅 - 高山駅 - 坂上駅間が開業し高山本線が全通したのは翌1934年である。

=== 年表 ===
==== 高山線（岐阜駅 - 飛騨小坂駅間） ====
* [[1920年]]（[[大正]]9年）[[11月1日]]：'''高山線''' 岐阜駅 - 各務ヶ原駅間（8.2[[マイル|M]]≒13.2km）が開業。長森駅・那加駅・各務原駅が開業。
* [[1921年]]（大正10年）[[11月12日]]：各務ヶ原駅 - 美濃太田駅間（8.8M≒14.16km）が延伸開業。鵜沼駅・坂祝駅・美濃太田駅が開業。
* [[1922年]]（大正11年）[[11月25日]]：美濃太田駅 - 下麻生駅間（6.5M≒10.46km）が延伸開業。古井駅・中川辺駅・下麻生駅が開業。
* [[1924年]]（大正13年）[[3月20日]]：下麻生駅 - 上麻生駅間（3.4M≒5.47km）が延伸開業。上麻生駅が開業。
* [[1926年]]（大正15年）[[3月15日]]：上麻生駅 - 白川口駅間（6.1M≒9.82km）が延伸開業。白川口駅が開業。
* [[1928年]]（[[昭和]]3年）[[3月21日]]：白川口駅 - 飛騨金山駅間（8.4M≒13.51km）が延伸開業。下油井駅・飛騨金山駅が開業。
* [[1929年]]（昭和4年）[[4月14日]]：飛騨金山駅 - 焼石駅間（5.6M≒9.01km）が延伸開業。焼石駅が開業。
* [[1930年]]（昭和5年）
** [[4月1日]]：マイル表示から[[メートル]]表示に変更（47.0M→75.7km）。
** [[11月2日]]：焼石駅 - 下呂駅間が開通し、岐阜駅 - 下呂駅駅間 (12.6km) 延伸開業。下呂駅が開業。
* [[1931年]]（昭和6年）[[5月9日]]：下呂駅 - 飛騨萩原駅間 (8.4km) が延伸開業。禅昌寺駅・飛騨萩原駅が開業。
* [[1933年]]（昭和8年）[[8月25日]]：飛騨萩原駅 - 飛騨小坂駅間 (12.1km) が延伸開業。上呂駅・飛騨小坂駅が開業。

==== 飛越線（坂上駅 - 富山駅間） ====
* [[1927年]]（昭和2年）[[9月1日]]：'''飛越線''' 富山駅 - 田苅屋信号場 - 越中八尾駅間（10.6M≒17.06km）が開業。西富山駅・速星駅・千里駅・越中八尾駅が開業。富山駅 - 西富山間に田苅屋信号場が開設。
* 1929年（昭和4年）[[10月1日]]：越中八尾駅 - 笹津駅間（5.1M≒8.21km）が延伸開業。笹津駅が開業。
* 1930年（昭和5年）
** 4月1日：マイル表示からメートル表示に変更（15.7M→25.3km）。
** [[11月27日]]：笹津駅 - 猪谷駅間 (11.3km) が延伸開業。楡原駅・猪谷駅が開業。
* [[1932年]]（昭和7年）[[8月20日]]：猪谷駅 - 杉原駅間 (8.7km) が延伸開業。杉原駅が開業。
* [[1933年]]（昭和8年）[[11月12日]]：杉原駅 - 坂上駅間 (13.9km) が延伸開業。打保駅・坂上駅が開業。

==== 全通以降 ====
* [[1934年]]（昭和9年）[[10月25日]]：飛騨小坂駅 - 坂上駅間 (57.8km) が開業し全通。飛越線が高山線に編入され、岐阜駅 - 富山間が'''高山本線'''となる。渚駅・久々野駅・飛騨一ノ宮駅・高山駅・上枝駅・飛騨国府駅・飛騨古川駅・飛騨細江駅・角川駅が開業。
* [[1937年]]（昭和12年）[[10月21日]]：焼石駅 - 下呂駅間に少ヶ野仮信号場が開設。
* [[1942年]]（昭和17年）[[6月1日]]：蘇原駅が開業。
* [[1945年]]（昭和20年）[[1月10日]]： 飛騨金山駅 - 焼石駅間の橋梁で下り旅客列車の客車2両が脱線し益田川（現在の飛騨川）に転落、43人が死亡する[[列車脱線事故]]（[[日本の鉄道事故 (1949年以前)#高山線列車脱線事故|高山線列車脱線事故]]）が発生。
* [[1948年]]（昭和23年）[[2月13日]]：田苅屋信号場が田刈屋信号場に改称。
* [[1952年]]（昭和27年）
** [[8月5日]]：少ヶ野仮信号場が信号場に変更され、少ヶ野信号場が開設。
** [[12月25日]]：杉崎[[臨時駅|仮停車場]]が開業。
* [[1953年]]（昭和28年）4月1日：少ヶ野信号場が駅に変更され、貨物駅として少ヶ野駅が開業。
* [[1955年]]（昭和30年）
** [[10月1日]]：飛騨宮田駅が開業。
** [[10月15日]]：杉崎仮停車場が駅に変更し杉崎駅が開業。
* [[1956年]]（昭和31年）
** 6月1日：東八尾駅が開業。
** [[11月19日]]：田刈屋信号場が廃止。
* [[1965年]]（昭和40年）8月5日：名鉄から乗り入れる準急「たかやま」運転開始（1966年急行格上げ）。
* [[1967年]]（昭和42年）[[3月19日]]：白川口駅 - 下油井駅間に鷲原信号場が開設。
* [[1968年]]（昭和43年）
** [[8月18日]] - [[9月12日]]：集中豪雨により上麻生駅 - 白川口駅間が被害が受け、不通になる（付近では[[飛騨川バス転落事故]]が発生）。
** [[9月25日]]：上麻生駅 - 白川口駅間に飛水峡信号場が開設される。
** [[9月28日]]：飛騨金山駅 - 焼石駅間に福来信号場が開設される。
** 10月1日：岐阜駅 - 高山駅間に CTC が導入。特急「ひだ」が運転開始。
* [[1969年]]（昭和44年）10月1日：高山駅 - 富山駅間に CTC が導入。無煙化（高山駅にてさよなら[[蒸気機関車|SL]]のセレモニーが行われる）。
* [[1973年]]（昭和48年）[[4月20日]]：少ヶ野駅が廃止され、少ヶ野信号場に変更。
* [[1980年]]（昭和55年）[[5月27日]]：高山駅構内にて電化起工式が行われるが、結局工事は中断し、そのまま中止になる。

=== 国鉄分割民営化以降 ===
* [[1987年]]（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により東海旅客鉄道が岐阜駅 - 猪谷駅間を、西日本旅客鉄道が猪谷駅 - 富山駅間を継承。日本貨物鉄道が岐阜駅 - 高山駅間と猪谷駅 - 富山駅間の第二種鉄道事業者となる。高山駅 - 猪谷駅間の貨物営業廃止。
* [[1990年]]（[[平成]]2年）[[3月10日]]：岐阜駅 - 美濃太田駅間でワンマン運転開始。急行「のりくら」が廃止。
* [[1992年]]（平成4年）[[3月14日]]：猪谷駅 - 富山駅間でワンマン運転開始<ref>『JR気動車客車編成表』2011 [[交通新聞社]] ISBN 978-4-330-22011-6</ref>。
* [[1993年]]（平成5年）[[1月30日]]：運行管理が美濃太田CTC指令から、岐阜駅 - 猪谷駅間は東海総合指令所に、猪谷駅 - 富山間は富山駅のCTC扱所に移管。
* [[1994年]]（平成6年）10月25日：高山本線60周年記念式典が行われ、[[国鉄キハ80系気動車|キハ82系]]による「メモリアルひだ号」と飛越線60周年記念による鋼板客車列車が運転される。12月中旬には高山駅 - 飛騨古川駅間にてSLが1日2往復運転される。
* [[1996年]]（平成8年）
** 3月16日：猪谷駅 - 富山駅間でキハ120形が運用開始<ref>『JR気動車客車編成表』'96年版 ジェー・アール・アール 1996年 ISBN 4-88283-117-1</ref>。
** [[6月26日]]：特急「ひだ」15号が下呂駅南約3km地点の三原トンネル出口にて大雨により落下した岩石に衝突する事故が発生<ref>{{PDFlink|[https://www.city.sapporo.jp/kikikanri/torikumi/jiko_tai/documents/plan_tetsu-03-ji.pdf 鉄道事故の例]}} - [[札幌市]]</ref>。5両編成中先頭の2両が脱線、16人が負傷。これにより約半月の間復旧作業が行われ、焼石駅 - 下呂駅間は[[バス代行]]輸送が行われる。
* [[1999年]]（平成11年）[[12月4日]]：美濃太田駅 - 高山駅間でワンマン運転開始。急行「たかやま」が廃止され、大阪駅発着の特急「ひだ」が運転開始。
* [[2001年]]（平成13年）10月1日：名鉄から乗り入れる特急「北アルプス」が廃止<ref>同時に鵜沼駅 - 美濃太田駅間の名鉄乗務員による乗務も終了</ref>。
* [[2003年]]（平成15年）10月1日：高山駅 - 猪谷駅間でワンマン運転開始<ref>{{Cite journal|和書 |date = 2004-01-01 |title = 鉄道記録帳2003年10月 |journal = RAIL FAN |issue = 1 |volume = 51 |publisher = 鉄道友の会 |page = 19 }}</ref>。
* [[2004年]]（平成16年）
** [[10月22日]]：[[平成16年台風第23号|台風23号]]による大雨によって岐阜県飛騨市宮川の線路や鉄橋が流失し、高山駅 - 猪谷駅間が不通になる<ref name="jrc_20041022">[http://web.archive.org/web/20041023092637/http://www.jr-central.co.jp/news.nsf/news/20041022-152558 高山本線（高山駅〜猪谷駅間）バスによる代行輸送について]（インターネット・アーカイブ）- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2004年10月22日</ref>。
** [[11月18日]]：高山駅 - 飛騨古川駅間が復旧し、運行再開<ref name="jrc_20041118">[http://web.archive.org/web/20041208015014/http://www.jr-central.co.jp/news.nsf/news/20041022-152558 高山本線（飛騨古川駅〜富山駅間）の運転状況について]（インターネット・アーカイブ）- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2004年11月18日</ref>。
* [[2005年]]（平成17年）10月1日：飛騨古川駅 - 角川駅間が復旧し、運行再開<ref name="jrc_20051001">[http://web.archive.org/web/20051125030747/http://jr-central.co.jp/news.nsf/news/2005218-124123 高山本線 バス代行輸送のお知らせ]（インターネット・アーカイブ）- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2005年10月1日</ref>。
* [[2007年]]（平成19年）
** 3月18日：岐阜駅 - 坂祝駅間の貨物列車が廃止される。
** 4月1日：日本貨物鉄道の第二種鉄道事業（岐阜駅 - 高山駅間 136.4km）が廃止。
** 9月8日：角川駅 - 猪谷駅間が復旧し、全線で運行再開<ref name="gifu_20071226">[http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2007/kaiko/kaiko_9.shtml ぎふ2007回顧 JR高山線全線復旧 3年ぶり、地元沸く] - [[岐阜新聞]] 2007年12月26日</ref>。
* [[2008年]]（平成20年）
** 3月15日：速星駅 - 西富山駅間に臨時駅として婦中鵜坂駅が開業。
** 6月1日：富山鉄道部が廃止され、猪谷駅 - 富山駅間が北陸地域鉄道部の管轄になる。
* [[2009年]]（平成21年）6月1日：組織改正により北陸地域鉄道部が廃止され、猪谷駅 - 富山駅間が富山地域鉄道部の管轄になる<ref>[http://web.archive.org/web/20090525130610/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1174241_799.html 鉄道部組織改正について（北陸エリア）]（インターネット・アーカイブ）- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年5月11日</ref>。
* [[2010年]]（平成22年）3月13日：岐阜駅 - 美濃太田間に[[TOICA]]が導入<ref>{{PDFlink|[http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000006922.pdf 平成22年3月 TOICAがますます便利になります!!]}} - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2009年12月21日</ref>。
* [[2014年]]（平成26年）3月15日：婦中鵜坂駅を常設化<ref>JTBパブリッシング『JTB時刻表』2014年3月号</ref><ref name="jrwest20131101" />。

=== 列車の沿革 ===
高山本線の詳細な列車の沿革は以下の項目を参照されたい。

* [[ひだ (列車)#高山本線優等列車沿革]] - 「ひだ」「のりくら」「たかやま」など主に国鉄・JRが運行したもの。
* [[名鉄特急#高山本線直通列車]] - 名古屋鉄道から乗り入れる「たかやま」「北アルプス」

== 2004年の水害による運行状況 ==
[[ファイル:Vicarious Bus of Takayama Line.JPG|thumb|right|200px|[[濃飛乗合自動車|濃飛バス]]による代行の様子（2006年8月）]]
[[2004年]]10月の[[平成16年台風第23号|台風23号]]の影響により、高山駅 - 猪谷駅間が不通となり、高山駅 - 飛騨細江駅・猪谷駅間で代行バスによる運行が行われた<ref name="jrc_20041022"/>。同年11月18日からは高山駅 - 飛騨古川駅間で運転を再開し、代行バスは[[2005年]]2月28日まで飛騨細江駅 - 猪谷駅間は1日2往復設定されたが、[[国道41号]]を経由するため、角川駅 - 杉原駅間の各駅には停車しなかった<ref name="jrc_20041118" />。[[国道360号]]の仮復旧で2005年[[3月1日]]から1日7往復となり、角川駅 - 杉原駅間の各駅にも停車するようになった<ref>[http://web.archive.org/web/20050308232451/http://www.jr-central.co.jp/news.nsf/news/2005218-124123 高山線 バス代行輸送のダイヤ改正について]（インターネット・アーカイブ）- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2005年2月18日</ref>。名古屋駅 - 富山駅間の特急「ひだ」は飛騨古川駅 - 富山駅間を運休として飛騨古川駅で折り返し運転が行われていた<ref>[http://web.archive.org/web/20050309010627/http://www.jr-central.co.jp/news.nsf/news/20041022-152558 高山本線（飛騨古川駅〜猪谷駅間）バスによる代行運転について]（インターネット・アーカイブ）- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2005年3月1日</ref>。

JR東海は2005年4月下旬より復旧工事に着手。2005年10月1日の秋のダイヤ改正時に、飛騨古川駅 - 角川駅間が復旧し<ref name="jrc_20051001" />、残りの角川駅 - 猪谷駅間も2007年9月8日に復旧した<ref name="gifu_20071226" />。全線復旧を記念して[[北陸観光フリーきっぷ#富山フリーきっぷ|富山フリーきっぷ]]が発売された。

== 駅一覧 ==
* 駅名 … ◆・◇：貨物取扱駅（◇は定期貨物列車の発着なし）、（臨）：臨時駅、◎：有人駅（簡易委託駅を含む。これ以外の旅客駅は無人駅）
* 停車駅
** 普通… すべての駅に停車。ただし、岐阜駅発高山駅行きの最終列車と高山駅発岐阜駅行きの始発列車は▽印の駅を通過
** 特急…「[[ひだ (列車)]]」参照
* 線路（全線単線） … ◇・∨・∧：[[列車交換]]可、｜：列車交換不可

=== 東海旅客鉄道 ===<!--一覧表の接続路線欄に表記方法を合わせる-->
{| class="wikitable" rules="all"
|-
!style="width:8em;"|駅名
!style="width:2.5em;"|駅間営業キロ
!style="width:3em;"|累計営業キロ
!接続路線
!style="width:1em;"|線路
!colspan="2"|所在地
|-
|[[岐阜駅]]◎
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|0.0
|[[東海旅客鉄道]]：[[東海道線 (名古屋地区)|東海道本線]]<br />[[名古屋鉄道]]：[[名鉄名古屋本線|名古屋本線]]・[[名鉄各務原線|各務原線]] …[[名鉄岐阜駅]]
|∨
|style="width:1em; line-height:6;" rowspan="39"|[[岐阜県]]
|rowspan="2"|[[岐阜市]]
|-
|[[長森駅]]
|style="text-align:right;"|4.2
|style="text-align:right;"|4.2
|&nbsp;
|◇
|-
|[[那加駅]]
|style="text-align:right;"|3.0
|style="text-align:right;"|7.2
|&nbsp;
|◇
|rowspan="4"|[[各務原市]]
|-
|[[蘇原駅]]
|style="text-align:right;"|3.2
|style="text-align:right;"|10.4
|&nbsp;
|◇
|-
|[[各務ヶ原駅]]
|style="text-align:right;"|2.8
|style="text-align:right;"|13.2
|&nbsp;
|◇
|-
|[[鵜沼駅]]◎
|style="text-align:right;"|4.1
|style="text-align:right;"|17.3
|名古屋鉄道：[[名鉄犬山線|犬山線]]・各務原線 …[[新鵜沼駅]]
|◇
|-
|[[坂祝駅]]
|style="text-align:right;"|5.2
|style="text-align:right;"|22.5
|&nbsp;
|◇
|style="white-space:nowrap;"|[[加茂郡]][[坂祝町]]
|-
|[[美濃太田駅]]◎
|style="text-align:right;"|4.8
|style="text-align:right;"|27.3
|東海旅客鉄道：[[太多線]]<br />[[長良川鉄道]]：[[長良川鉄道越美南線|越美南線]]
|◇
|rowspan="2"|[[美濃加茂市]]
|-
|[[古井駅]]
|style="text-align:right;"|3.0
|style="text-align:right;"|30.3
|&nbsp;
|◇
|-
|[[中川辺駅]]
|style="text-align:right;"|3.8
|style="text-align:right;"|34.1
|&nbsp;
|◇
|rowspan="2"|加茂郡[[川辺町]]
|-
|[[下麻生駅]]
|style="text-align:right;"|3.8
|style="text-align:right;"|37.9
|&nbsp;
|◇
|-
|[[上麻生駅]]
|style="text-align:right;"|5.3
|style="text-align:right;"|43.2
|&nbsp;
|◇
|rowspan="2"|加茂郡[[七宗町]]
|-
|[[飛水峡信号場]]
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|45.9
|&nbsp;
|◇
|-
|[[白川口駅]]◎
|style="text-align:right;"|9.9
|style="text-align:right;"|53.1
|&nbsp;
|◇
|rowspan="3"|加茂郡[[白川町]]
|-
|[[鷲原信号場]]
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|56.5
|&nbsp;
|◇
|-
|[[下油井駅]]◎
|style="text-align:right;"|8.6
|style="text-align:right;"|61.7
|&nbsp;
|◇
|-
|[[飛騨金山駅]]◎
|style="text-align:right;"|5.0
|style="text-align:right;"|66.7
|&nbsp;
|◇
|rowspan="10"|[[下呂市]]
|-
|[[福来信号場]]
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|69.4
|&nbsp;
|◇
|-
|[[焼石駅]]
|style="text-align:right;"|9.0
|style="text-align:right;"|75.7
|&nbsp;
|◇
|-
|[[少ヶ野信号場]]
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|86.6
|&nbsp;
|◇
|-
|[[下呂駅]]◎
|style="text-align:right;"|12.6
|style="text-align:right;"|88.3
|&nbsp;
|◇
|-
|[[禅昌寺駅]]▽
|style="text-align:right;"|5.2
|style="text-align:right;"|93.5
|&nbsp;
|◇
|-
|[[飛騨萩原駅]]◎
|style="text-align:right;"|3.2
|style="text-align:right;"|96.7
|&nbsp;
|◇
|-
|[[上呂駅]]▽
|style="text-align:right;"|4.1
|style="text-align:right;"|100.8
|&nbsp;
|◇
|-
|[[飛騨宮田駅]]▽
|style="text-align:right;"|4.6
|style="text-align:right;"|105.4
|&nbsp;
|｜
|-
|[[飛騨小坂駅]]
|style="text-align:right;"|3.4
|style="text-align:right;"|108.8
|&nbsp;
|◇
|-
|[[渚駅 (岐阜県)|渚駅]]▽
|style="text-align:right;"|7.1
|style="text-align:right;"|115.9
|&nbsp;
|◇
|rowspan="6"|[[高山市]]
|-
|[[久々野駅]]
|style="text-align:right;"|7.3
|style="text-align:right;"|123.2
|&nbsp;
|◇
|-
|[[飛騨一ノ宮駅]]▽
|style="text-align:right;"|6.3
|style="text-align:right;"|129.5
|&nbsp;
|◇
|-
|[[高山駅]]◎
|style="text-align:right;"|6.9
|style="text-align:right;"|136.4
|&nbsp;
|◇
|-
|[[上枝駅]]
|style="text-align:right;"|4.6
|style="text-align:right;"|141.0
|&nbsp;
|◇
|-
|[[飛騨国府駅]]
|style="text-align:right;"|6.6
|style="text-align:right;"|147.6
|&nbsp;
|◇
|-
|[[飛騨古川駅]]◎
|style="text-align:right;"|3.7
|style="text-align:right;"|151.3
|&nbsp;
|◇
|rowspan="7"|[[飛騨市]]
|-
|[[杉崎駅]]
|style="text-align:right;"|2.3
|style="text-align:right;"|153.6
|&nbsp;
|｜
|-
|[[飛騨細江駅]]
|style="text-align:right;"|2.4
|style="text-align:right;"|156.0
|&nbsp;
|◇
|-
|[[角川駅]]
|style="text-align:right;"|5.7
|style="text-align:right;"|161.7
|&nbsp;
|｜
|-
|[[坂上駅]]
|style="text-align:right;"|4.9
|style="text-align:right;"|166.6
|&nbsp;
|◇
|-
|[[打保駅]]
|style="text-align:right;"|9.9
|style="text-align:right;"|176.5
|&nbsp;
|◇
|-
|[[杉原駅]]
|style="text-align:right;"|4.0
|style="text-align:right;"|180.5
|&nbsp;
|◇
|-
|[[猪谷駅]]
|style="text-align:right;"|8.7
|style="text-align:right;"|189.2
|[[西日本旅客鉄道]]：高山本線（富山方面）
|◇
|colspan="2"|[[富山県]][[富山市]]
|}
有人駅のうち、岐阜駅・美濃太田駅・下呂駅・高山駅・飛騨古川駅の5駅はJR東海[[日本の鉄道駅#直営駅|直営駅]]、鵜沼駅は[[東海交通事業]]による[[日本の鉄道駅#業務委託駅|業務委託駅]]、白川口駅・下油井駅・飛騨金山駅・飛騨萩原駅の4駅は[[日本の鉄道駅#簡易委託駅|簡易委託駅]]である。

=== 西日本旅客鉄道 ===<!--一覧表の接続路線欄に表記方法を合わせる-->
* 全駅富山県富山市内に所在

{| class="wikitable" rules="all"
|-
!rowspan="2" style="width:8em;"|駅名
!rowspan="2" style="width:2.5em;"|駅間営業キロ
!colspan="2"|累計<br />営業キロ
!rowspan="2"|接続路線
!rowspan="2" style="width:1em;"|線路
|-
!style="width:2.5em;"|猪谷から
!style="width:3em;"|岐阜から
|-
|[[猪谷駅]]
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|0.0
|style="text-align:right;"|189.2
|東海旅客鉄道：高山本線（高山方面）
|◇
|-
|[[楡原駅]]
|style="text-align:right;"|7.0
|style="text-align:right;"|7.0
|style="text-align:right;"|196.2
|&nbsp;
|｜
|-
|[[笹津駅]]
|style="text-align:right;"|4.3
|style="text-align:right;"|11.3
|style="text-align:right;"|200.5
|&nbsp;
|◇
|-
|[[東八尾駅]]
|style="text-align:right;"|4.5
|style="text-align:right;"|15.8
|style="text-align:right;"|205.0
|&nbsp;
|｜
|-
|[[越中八尾駅]]◎
|style="text-align:right;"|3.7
|style="text-align:right;"|19.5
|style="text-align:right;"|208.7
|&nbsp;
|◇
|-
|[[千里駅 (富山県)|千里駅]]
|style="text-align:right;"|4.9
|style="text-align:right;"|24.4
|style="text-align:right;"|213.6
|&nbsp;
|◇
|-
|[[速星駅]]◎◆
|style="text-align:right;"|4.3
|style="text-align:right;"|28.7
|style="text-align:right;"|217.9
|&nbsp;
|◇
|-
|[[婦中鵜坂駅]]
|style="text-align:right;"|1.7
|style="text-align:right;"|30.4
|style="text-align:right;"|219.6
|&nbsp;
|｜
|-
|[[西富山駅]]◇
|style="text-align:right;"|2.6
|style="text-align:right;"|33.0
|style="text-align:right;"|222.2
|&nbsp;
|◇
|-
|[[富山駅]]◎
|style="text-align:right;"|3.6
|style="text-align:right;"|36.6
|style="text-align:right;"|225.8
|西日本旅客鉄道：[[北陸本線]]<br />[[富山地方鉄道]]：[[富山地方鉄道本線|本線]] …[[富山駅|電鉄富山駅]]<br />富山地方鉄道：[[富山地方鉄道富山市内軌道線|富山市内軌道線]] …[[富山駅|富山駅前駅]]<br />[[富山ライトレール]]：[[富山ライトレール富山港線|富山港線]] …[[富山駅|富山駅北駅]]
|∧
|}
有人駅のうち、富山駅のみJR西日本直営駅、速星駅と越中八尾駅は[[ジェイアール西日本金沢メンテック]]への業務委託駅である。

=== 廃止信号場 ===
* 田刈屋信号場 ： [[1956年]]廃止、西富山駅 - 富山駅間（岐阜駅起点 224.4km、北陸本線 呉羽駅 - 富山駅間、米原駅起点234.7km）

=== 過去の接続路線 ===
* 岐阜駅：[[名鉄岐阜市内線]]…[[岐阜駅前駅]]
* 飛騨小坂駅：[[小坂森林鉄道]]
* 猪谷駅：[[神岡軌道|三井金属鉱業鉱山鉄道]]・[[神岡鉄道神岡線]]
* 笹津駅：[[富山地方鉄道笹津線]]（地鉄笹津駅）
* 富山駅：[[富山ライトレール富山港線|富山港線]]

== 関連書籍 ==
* 『高山線の60年』[[郷土出版社]]
** 1994年12月に高山本線全通60周年を記念して発刊された。[[蒸気機関車]]など現在では本線上を走らない列車や取り壊される以前の駅舎などの写真が多数掲載されており、大変貴重な書籍となっている。

== 高山本線を題材とした楽曲 ==
* [[鳳しん也|しんや修一]]『高山本線』（作詞：[[松原司]]、作曲・編曲：[[近藤俊一]]）
** 1983年9月に[[キャニオンレコード]]より[[シングル#シングルレコード|EP盤]]にて発売された。2003年9月21日にしんや修一改め[[鳳しん也]]名義で同曲がニューアレンジされてCDシングルとして発売される。
* [[岩崎ゆうじ]]『哀愁本線・高山』（作詞：[[一柳京介]]、作曲：[[井川裕多加]]、編曲：[[高見弘]]）
** 1986年7月21日[[ラジオシティレコード]]より発売。
* [[山本みゆき]]『高山本線』
** 2005年に発売されたシングル『たからもの』のカップリング曲で、上記の曲とは題名が同じだけで内容はまったく違う。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 参考文献 ==
* [[川島令三]]編著『中部ライン - 全線・全駅・全配線』4 塩尻駅 - 名古屋東部、[[講談社]]、2010年。ISBN 978-4-06-270064-1。
* 川島令三編著『中部ライン - 全線・全駅・全配線』6 加賀温泉駅 - 富山エリア、講談社、2010年。ISBN 978-4-06-270066-5。

== 関連項目 ==
{{Commons|Category:Takayama Main Line}}
* [[第一飛騨川橋梁]]（白川口駅 - 下油井駅間にある鉄橋）
* [[宮トンネル]]（久々野駅 - 飛騨一ノ宮駅間にあるトンネル）
* [[下原ダム]]（高山本線有数の鉄道写真の名所）
* [[日本の鉄道路線一覧]]

== 外部リンク ==
* [http://www.pref.toyama.jp/sections/1003/takayama-hp/ 高山本線強化促進同盟会]
* [http://www.city.toyama.toyama.jp/toshiseibibu/kotsuseisakuka/takayamahonsen.html 高山本線活性化事業] - 富山市

{{東海旅客鉄道東海鉄道事業本部}}
{{西日本旅客鉄道金沢支社}}

{{DEFAULTSORT:たかやまほん}}
[[Category:高山本線|*]]
[[Category:中部地方の鉄道路線]]
[[Category:東海旅客鉄道の鉄道路線]]
[[Category:西日本旅客鉄道の鉄道路線]]
[[Category:日本国有鉄道の鉄道路線]]
[[Category:岐阜県の交通]]
[[Category:富山県の交通]]