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'''願阿弥'''（がんあみ、生年不詳 - [[文明 (日本)|文明]]18年[[5月13日 (旧暦)|5月13日]]（[[1486年]][[6月14日]]））は[[室町時代]]の[[時宗]]の[[僧]]。

[[越中国]]の漁師の家に生まれたが、殺生の報いを悟って時宗の教団に入り、勧進聖として当時の社会事業に尽くした。

願阿弥は流失していた[[五条大橋]]を富裕の人々から寄付を募り架けかえ、また[[南禅寺]]仏殿の再興も行っている。[[京都|京]]では著名な勧進聖となっていた。[[1459年]]、長谷寺の本尊開帳に際して、勅許の綸旨を[[興福寺]]へ持参している。

[[1460年]]から[[1461年]]にかけて、異常気象による凶作と疫病の上に[[畠山氏]]の内紛による兵乱により、[[長禄・寛正の飢饉|寛正の大飢饉]]が起こる。京だけで8万2000人もの餓死者が出て、[[鴨川 (淀川水系)|賀茂川]]が死骸で埋まる惨状となった。1461年1月22日、[[征夷大将軍|将軍]][[足利義政]]は100貫文を与えて願阿弥に飢民への施食を命じた。願阿弥は京の人々から寄付を募り、2月から六角堂の南に小屋を建て飢民に粟粥を施す活動を始めた。だが、飢民の数があまりに多く、資金が尽きて1ヶ月程で施食を止めざるを得なかった。

[[応仁の乱]]後、願阿弥は焼失した[[清水寺]]の再建に奔走して諸国を回り、[[1484年]]、清水寺本堂が再建された。寺再建の功労者として「成就院願阿」と呼ばれた。その2年後の1486年5月13日、願阿弥は病没した。

==演じた人物==
*[[篠田三郎]]　（[[花の乱]]、1994年、[[NHK大河ドラマ]]）

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[[Category:室町・安土桃山時代の僧]]
[[Category:時宗]]
[[Category:1486年没]]