面心立方格子構造のソースを表示

[[Image:Cubique a faces centrees A1.svg|thumb|面心立方格子構造の模式図]]
[[Image:Cubique a faces centrees B1.svg|thumb|2原子からなる面心立方格子結晶の例。どちらの原子に着目しても面心立方格子構造を形成している。[[塩化ナトリウム]]がこれにあたるため、'''岩塩型構造'''とも呼ばれる。]]
[[Image:Close packing box.svg|thumb|六方最密充填構造と面心立方格子構造]]
[[Image:Close packing.svg|thumb|六方最密充填構造と面心立方格子構造]]
'''面心立方格子構造'''（めんしんりっぽうこうしこうぞう、face-centered cubic, '''fcc'''）は、[[ブラベー格子]]の一種。単位格子の各頂点および各面の中心に[[原子]]が位置する。'''立方最密充填構造'''（りっぽうさいみつじゅうてんこうぞう、cubic close-packed, '''ccp'''）とは見る角度が違うだけで同じ配列である。面心立方格子構造を持つ単体金属は多い。

==概要==
*[[充填率]] : 74%（<math>= \frac{\sqrt2{\pi}} 6</math>、最密充填）
*近接する原子の数 : 12個
*単位格子中の原子の数 : 4個（<math>={1\over8}{\times}8+{1\over2}{\times}6</math>）
*面心立方格子の金属は加工しやすい性質を持っている

==ケプラーの予想==
1611年に[[ヨハネス・ケプラー]]は、同半径の球を敷き詰めたとき、最密充填は面心立方格子構造であると予想した。1997年に[[トマス・ヘールズ]]によって証明された。

==常温で面心立方格子構造をもつ元素==
*[[ネオン]](Ne)
*[[アルミニウム]](Al)
*[[アルゴン]](Ar)
*[[カルシウム]](Ca)
*[[ニッケル]](Ni)
*[[銅]](Cu)
*[[クリプトン]](Kr)
*[[ストロンチウム]](Sr)
*[[ロジウム]](Rh)
*[[パラジウム]](Pd)
*[[銀]](Ag)
*[[キセノン]](Xe)
*[[セリウム]](Ce)
*[[イッテルビウム]](Yb)
*[[イリジウム]](Ir)
*[[白金]](Pt)
*[[金]](Au)
*[[鉛]](Pb)
*[[アクチニウム]](Ac)
*[[トリウム]](Th)

==関連項目==
*[[六方最密充填構造]]
*[[体心立方格子構造]]
*[[単純立方格子構造]]
*[[球充填]]
*[[接吻数問題]]（ケプラーの予想）

[[Category:結晶学|めんしんりつたいこうしこうそう]]