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'''電磁石同期電動機'''(でんじしゃくどうきでんどうき)は、[[界磁]]に[[電磁石]]を用いた[[同期電動機]]である。 == 特徴 == * 大容量のものが製作可能である。 * 界磁[[電流]]を変化させることによって、[[力率]]を変化させることができる。 * 界磁励磁のための[[電源回路]]と付帯装置が必要で高価である。 == 位相特性曲線(V曲線)== 同期電動機の位相特性曲線は、供給電圧と負荷を一定としたときの、界磁電流と電機子電流の関係を表したものである。V字形になるためV曲線とも呼ばれる。 電機子電流が最低の点が力率1であり、そこから、界磁電流を多くすると力率が進み、少なくすると力率が遅れとなる。 また、負荷が大きくなるにしたがって、力率が1となる点の界磁電流が大きくなり、電機子電流が大きくなる方向へ曲線が移動する。 == 始動方式 == === 自己始動方式 === 制動巻線を利用し、[[かご形三相誘導電動機]]として始動用回路を使用して始動し、同期[[速度]]付近で界磁を励磁し同期運転させる。 === 始動電動機方式 === 回転軸直結の始動電動機で加速し、同期速度付近で界磁・電機子を電源に接続し同期運転させる。 始動電動機としては、主電動機より極数の少ない[[三相誘導電動機]]・[[直流電動機]]などが用いられる。 == 始動と速度制御を兼ねる方式 == === 可変電圧可変周波数制御電源 === 電動機の停止中から界磁を励磁しておき[[可変電圧可変周波数制御]]電源で同期始動する。 電源としては、他の[[同期発電機]]、[[インバータ]]などが用いられる。 === 超同期セルビウス方式(二次励磁方式)=== [[回転子]]に三相分布巻線形を用いて可変周波数制御の[[三相交流]]電源で励磁する。[[固定子]]の電源周波数を:f1、回転子の電源周波数を:f2、回転子の回転数を:f、とすると : f=f1±f2(磁界の回転方向が、逆方向の場合+・同方向の場合-) となる。 可変周波数制御電源の容量は小さくなるが、回転子の構造が複雑となる。大容量の可変速[[揚水発電]]用のポンプ[[発電用水車|水車]]用として用いられる。 == 関連項目 == * [[電磁石同期発電機]] * [[永久磁石同期電動機]] [[category:電動機|てんしやくとうきてんとうき]]
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