雨と夢のあとにのソースを表示

{{基礎情報 書籍
| title         = 雨と夢のあとに
| orig_title    = <!-- 書籍の原題 -->
| image         = <!-- 画像（「[[」「]]」や「画像:」「Image:」は不要） -->
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| image_caption = <!-- 画像の概要 -->
| author        = [[柳美里]]
| translator    = <!-- 訳者 -->
| illustrator   = <!-- イラスト -->
| published     = [[2005年]][[4月]]
| publisher     = [[角川書店]]
| genre         = [[小説]]
| country       = {{JPN}}
| language      = [[日本語]]
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| pages         = 292
| preceded_by   = <!-- 前作 -->
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| id            = ISBN 4043437080
| id2           = ISBN 978-4043437085
| id2type       = 文庫本
| portal1       = 文学
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}}
『'''雨と夢のあとに'''』（あめとゆめのあとに）は、[[柳美里]]（ゆう みり）原作の[[ファンタジー]]や[[幽霊]]を題材とした小説。『[[小説野性時代|野性時代]]』で連載の後、[[角川書店]]から[[2005年]][[4月]]に発行。[[2008年]]4月に刊行された[[角川文庫]]の解説を[[角田光代]]が担当。

それをモチーフとし[[2005年]]に[[テレビ朝日]]の[[金曜ナイトドラマ]]で放送された[[テレビドラマ]]、および舞台作品である。

== あらすじ ==
{{節スタブ}}
小学6年生の'''雨'''は、父親で写真家の'''朝晴'''の帰りを待っていた。朝晴は昆虫の写真を撮りに台湾に行ったきり全く連絡をよこさず、雨は一人寂しく暮らしていた。雨の母親は雨が2歳の時に失踪し、それ以来父娘二人で暮らしてきた。

そんなある日、雨は不思議な夢を見る。朝晴がよくコントラバスで弾くフォーレの「夢のあとに」が聞こえてきたのと同時に、穴へ落ちていく・・・その穴の中には、朝晴が居た。

音信不通になってから10日後、雨が学校から帰ると朝晴が帰ってきていた。朝晴はコウトウキシタアゲハを捕まえようとして穴に落ちてしまい、何とか救助してもらって帰還したのだ。

元の生活に戻った雨だが、だんだんと朝晴の行動に違和感を感じるようになる・・・

== テレビドラマ ==
{{基礎情報 テレビ番組
| 番組名 = 雨と夢のあとに
| 画像 = 
| 画像説明 = 
| ジャンル = [[テレビドラマ]]
| 放送時間 = 金曜日23:15 - 翌0:10
| 放送分 = 55
| 放送枠 = 金曜ナイトドラマ
| 放送期間 = [[2005年]][[4月15日]] - [[6月17日]]
| 放送回数 = 10
| 放送国 = {{JPN}}
| 制作局 = [[テレビ朝日]]
| 企画 = 
| 製作総指揮 = 
| 監督 = 
| 演出 = [[麻生学]]<br />常廣丈太<br />唐木希浩<br />新村良二
| 原作 = [[柳美里]]
| 脚本 = [[成井豊]]<br />[[真柴あずき]]
| プロデューサー = 中込卓也<br />椿宜和<br />藤本一彦
| 出演者 = [[黒川智花]]<br />[[木村多江]]<br />[[速水もこみち]]<br />[[浅見れいな]]<br />[[杏子 (ミュージシャン)|杏子]]<br />[[美保純]]<br />[[Bro.TOM|ブラザートム]]<br />[[沢村一樹]]
| 音声 = 
| 字幕 = 
| データ放送 = 
| OPテーマ = [[奥田みわ|奥田美和子]]「雨と夢のあとに」
| EDテーマ = 
| 時代設定 = 
| 外部リンク = 
| 外部リンク名 = 
| 特記事項 = 
}}
{{ドラマ}}
[[2005年]][[4月15日]]より[[6月17日]]まで毎週金曜日23:15 - 翌0:10に、[[テレビ朝日]][[All-nippon News Network|系列]]の「[[金曜ナイトドラマ]]」枠で放送された。主演は[[黒川智花]]と[[沢村一樹]]。

主要人物など重なるところもあるものの、内容は小説とは全く別物。

テレビ朝日では[[2007年]][[2月15日]]から[[2月28日]]に月 - 金曜日13:55 - 14:49（[[関東ローカル]]）で再放送。

=== 概要 ===
見所としては、生前から好意を持っていた人、霊能者、または自分自身も幽霊である人しか幽霊が見えないところ、いつ朝晴が雨に自分の死を知らせるのか（知らせることで朝晴は成仏してしまうとされる）、朝晴と野中マリア（[[杏子 (ミュージシャン)|杏子]]）との親権争い、朝晴と暁子との関係が進展するのか、が中心となる。暁子は朝晴のことが好きという設定。

=== あらすじ ===
物語は二人暮しをしていた中学生の雨（黒川智花）とその父親・朝晴（沢村一樹）親子が主人公である。朝晴は自らのライフワークとする蝶の採集で度々外出することが多く、雨はそれに対する思いが募る。しかしある時[[台湾]]に「コウトウキシタアゲハ」という幻の蝶（ちなみにこの蝶は実在する）を捕まえようと出かけた朝晴が、不慮の事故で帰らぬ人となってしまった。

だが雨の朝晴に対する思いから幽霊となって雨のもとに帰るが、自らが死んでいることには全く気付いていない。しかし、ある日同じマンションに住んでいる隣人・暁子（[[木村多江]]）に自らが幽霊であることを知らされる。雨はまだ朝晴の死を知らない。

=== キャスト ===
==== 主要人物 ====
; 桜井雨〈14〉
: 演 - [[黒川智花]]
: 中学2年生。マンションに父親と二人暮らし。幽霊である朝晴と生活することで、他の幽霊も見えるようになる。朝晴が幽霊だということは、まだ気づいていない。
; 桜井朝晴（さくらい ともはる）〈31〉
: 演 - [[沢村一樹]]
: 雨の父（血のつながりはない）。ジャスベーシスト。幻の蝶を求めて台湾へ渡り、密林で死去する。だが幽霊となって雨の元へ帰ってくる。雨には自分が死んでいることは隠し続けている。
: プロのミュージシャンを目指して上京し、マリアと出会い結婚。しかし、マリアは二人を残して家を出て行ってしまう。
; 小柳暁子〈29〉
: 演 - [[木村多江]]
: 雨たちが住むマンションの隣人。イラストレーター。霊感が強く、朝晴が霊であることを見抜き、よき相談相手になる。だが暁子には、ある秘密があった。

==== その他 ====
; 早川北斗〈18〉
: 演 - [[速水もこみち]]
: 岳男の息子。弁護士志望。ライブハウス「ROOSTER」で手伝いをしている。雨の兄的存在で、朝晴が幽霊だということは、まだ気づいていない。
; 早川霧子〈38〉
: 演 - [[美保純]]
: 岳男の妻。ライブハウス「ROOSTER」を切り盛りしている。第4話で朝晴の死を聞かされるが、霧子には朝晴の姿は見えない。
; 早川岳男〈42〉
: 演 - ブラザートム（[[Bro.TOM]]）
: 朝晴の親友。ライブハウス「ROOSTER」のオーナー。息子には厳しく、妻には弱い。第3話で朝晴から死んでいることを聞かされるが、その事を雨に知られないよう手助けする。
; 白坂真昼〈20〉
: 演 - [[浅見れいな]]
: 音楽大学の2年生。ヴァイオリン専攻。ライブハウスにいつも違う男を連れてくるが、本命は朝晴。
; 野中マリア〈40〉
: 演 - [[杏子 (ミュージシャン)|杏子]]
: 雨の本当の母親。ジャズシンガー。不倫相手の矢島向陽との間に雨を身篭るが破局。やがて朝晴と結婚するが、二人を残して出て行ってしまう。
: ライブハウスで雨と出会い、引き取ることに成功するが、逃げられてしまう。朝晴が幽霊だということは、まだ気づいていない。

==== ゲスト ====
; 第1話 「死んでも君を守る」
:* 警官の霊（警官という立場を利用して雨に接触する） - [[平田満]]
:
; 第2話 「母を探す美少女霊」
:* 石田百合子（5年前に学校で事故死した地縛霊） - [[通山愛里]]
:
; 第3話 「告白」
:* 大島香澄（自分の死因や家族の記憶がない霊） - [[高橋由美子]]
:
; 第4話 「親」
:* 久慈康彦（サックス・プレイヤー） - [[中村俊太]]
:* 久慈正太郎（ジャズピアニストの霊） - [[山下徹大]]
:
; 第5話 「嘘」
:* 梅津誠一（家が全焼し他の家族は霊になったが一人生き残ってしまう） - [[佐藤二朗]]
:
; 第6話 「別離」
:* 矢島向陽（雨の実父） - [[中原丈雄]]
:
; 第7話 「破綻」
:* 瑠璃子（三年前に死んだ成仏できない霊） - [[矢沢心]]
:
; 第8話 「決心」
:* 桜井波代（朝晴の母） - [[沢田亜矢子]]
:* 桜井洋平（朝晴の父） - [[山田明郷]]
:
; 第9話 「暁子」
:* 柏木ななえ - [[西尾まり]]
:* 高柴史郎（カメラマン・暁子の元恋人） - [[上川隆也]]

=== スタッフ ===
* 原作 - [[柳美里]]
* 脚本 - [[成井豊]]（[[演劇集団キャラメルボックス]]）、[[真柴あずき]]（演劇集団キャラメルボックス）
* 演出 - 麻生学（フリー）、常廣丈太（テレビ朝日）、唐木希浩、新村良二（[[5年D組]]）
* チーフプロデューサー - [[五十嵐文郎]]（テレビ朝日）
* プロデューサー - 中込卓也（テレビ朝日）、椿宜和、藤本一彦（角川映画）
* 制作 - [[テレビ朝日]]、[[角川映画]]

=== 主題歌 ===
{{Infobox Single
| Name = 雨と夢のあとに
| Artist = [[奥田美和子]]
| Album = 二人
| A-side =
| B-side = あの日
| Released = [[2005年]][[5月25日]]
| Genre = [[J-POP]]
| Length = 
| Label = [[BMG JAPAN]]
| Writer = 柳美里（作詞）<br />[[平義隆]]（作曲）
| Producer =
| Chart position = *週間24位（[[オリコンチャート|オリコン]]）
| Last single = 夢<br />（[[2004年]]）
| This single = '''雨と夢のあとに'''<br />（2005年）
| Next single = ぼくが生きていたこと<br />（2005年）
}}

* [[奥田美和子]]「雨と夢のあとに」（[[BMG JAPAN]]）
: 原作者の柳美里作詞でスマッシュヒットを記録。[[2005年]][[5月27日]]に奥田美和子はこの曲で同局の音楽番組「[[ミュージックステーション]]」にテレビ初登場。さらに同日、第7話のオープニングで本人役として、主題歌の同曲を歌った。
* 奥田美和子「日曜日の朝」（BMG JAPAN）
: 第7話劇中歌。アルバム『二人』収録。

{{Clear}}

=== 放送日程 ===
{|class="wikitable" style="text-align:center"
|-
!章!!各話!!放送日!!サブタイトル!!演出!!視聴率
|-
|rowspan="6"|第一章||第1話||2005年4月15日||死んでも君を守る||rowspan="2"|麻生学||{{0}}9.5%
|-
|第2話||2005年4月22日||母を探す美少女霊||{{0}}9.7%
|-
|第3話||2005年4月29日||告白||常廣丈太||{{0}}9.8%
|-
|第4話||2005年5月{{0}}6日||親||唐木希浩||{{0}}<font color=blue>8.4%
|-
|第5話||2005年5月13日||嘘||新村良二||{{0}}9.5%
|-
|第6話||2005年5月20日||別離||麻生学||{{0}}9.2%
|-
|rowspan="4"|最終章||第7話||2005年5月27日||破綻||唐木希浩||10.5%
|-
|第8話||2005年6月{{0}}3日||決心||常廣丈太||<font color=red>11.5%
|-
|第9話||2005年6月10日||暁子||唐木希浩||{{0}}8.8%
|-
|最終話||2005年6月17日||希望 〜永遠の雨〜||麻生学||<font color=red>11.5%
|-
!colspan="6"|平均視聴率 9.8%（視聴率は[[関東地方|関東地区]]・[[ビデオリサーチ]]社調べ）
|}

{{前後番組
|放送局=[[テレビ朝日]][[All-nippon News Network|系列]]
|放送枠=[[金曜ナイトドラマ]]
|番組名=雨と夢のあとに<br />（2005.4.15 - 2005.6.17）
|前番組=[[特命係長・只野仁]]（2ndシーズン）<br />（2005.1.14 - 2005.3.18）
|次番組=[[はるか17]]<br />（2005.7.1 - 2005.9.16）
}}

{{金曜ナイトドラマ}}

== 舞台 ==
=== 概要 ===
[[2006年]]に[[演劇集団キャラメルボックス]]により舞台化され、その後2013年に同劇団で再演された。

原作からは登場人物の年齢・職業や人間関係等設定変更がされ、合わせて舞台オリジナルキャラクターも追加されている。

2006年初演で主人公「雨」役には、当時11歳（上演中に12歳の誕生日を迎えた）の[[福田麻由子]]をゲスト主演として迎え、脚本・演出は[[成井豊]]＋[[真柴あずき]]、公演日程は[[7月20日]] - [[8月20日]]に東京・[[サンシャイン劇場]]、8月24日 - 31日に大阪・[[シアターBRAVA!]]にてそれぞれ上演された。OPダンス曲はドラマ同様、[[奥田美和子]]の「雨と夢のあとに」（シングル「BORN」収録版）が起用された。

2013年再演と同時に、派生作品である「[[雨と夢のあとに#ずっと二人で歩いてきた|ずっと二人で歩いてきた]]」も上演された。

2013年7月29日よりFabeにて2013年版キャストでのオーディオドラマが配信されている。

=== 出演 ===
==== 2006年版 ====
* 桜井雨 - [[福田麻由子]]（客演）
* 桜井朝晴 - [[岡田達也]]
* 小柳暁子 - [[岡内美喜子]]
* 野中マリア - [[岡田さつき]]
* 早川岳男 - [[久松信美]]（客演）
* 早川霧子 - [[楠見薫]]（客演）
* 早川北斗 - [[畑中智行]]
* 高柴/正太郎 - [[三浦剛]]
* ちえみ/沢田 - 大木初枝
* 波代/水村 - 青山千洋
* 洋平/康彦 - [[篠田剛]]
* 広瀬/熊岡 - [[小多田直樹]]
* 番場/大谷 - [[小林千恵 (女優)|小林千恵]]

==== 2013年版 ====
* 桜井雨 - [[吉田里琴]]（客演）
* 桜井朝晴 - [[大内厚雄]]
* 小柳暁子 - 岡内美喜子
* 野中マリア - 岡田さつき
* 早川岳男 - 岡田達也
* 早川霧子 - 楠見薫(客演)
* 早川北斗 - [[鍛治本大樹]]
* 正太郎/高柴 - 三浦剛
* 康彦/洋平 - [[西川浩幸]]
* 水村/波代 - [[大森美紀子]]
* ちえみ/大谷 - [[笹川亜矢奈]]
* 沢田/番場 - 小林春世
* 熊岡/広瀬 - 毛塚陽介

== 派生作品 ==
=== ずっと二人で歩いてきた ===
==== 概要 ====
2013年に演劇集団キャラメルボックスが再演するに当たり柳美里原案/成井豊脚本・演出で「ずっと二人で歩いてきた~もうひとつの雨のものがたり~」が舞台制作され、「雨と夢のあとに」の東京公演・大阪公演時に同時上演された。

==== あらすじ ====
「雨と夢のあとに」から5年後。18歳の大学生になった雨はアパートの前で隣人の栗原雅俊が倒れているのを発見し、雅俊を部屋へと運ぶ。その部屋にはウッドベースがあり、後日雨が訪ねるが雅俊は同居人が居るからと入室を拒んだ。だが、同居人の姿を見た事がある者は誰もおらず・・・

==== 出演 ====
* 桜井雨（18歳） - [[原田樹里]]
* 雅俊 -  [[多田直人]]
* 優作 - [[加治将樹]]（客演）
* 北斗 - [[筒井俊作]]
* 美栄子 - [[坂口理恵]]

== 関連項目 ==
* [[てるてるあした]]（2006年4-6月放映。この作品のテレビ版スタッフ・キャストがほぼ全員携わり、スターシステム的には続編とも言える）
<!--「事実上の続編」と以前書いてありましたが、事実上のという言い方はどうかと思い書き換え-->

== 外部リンク ==
* [http://www.yu-miri.com/ 柳美里オフィシャルサイト]
* [http://www.caramelbox.com/stage/ameyume/index.html 演劇集団キャラメルボックス『雨と夢のあとに』(2006年版)]
* [http://www.caramelbox.com/stage/ameyume2013/　演劇集団キャラメルボックス『雨と夢のあとに』(2013年版)]
* [http://www.febe.jp/documents/special/ameyume/?banner Febe(フィービー)『雨と夢のあとに』] - オーディオドラマ
* [http://www.caramelbox.com/stage/zuttohutari2013/ 演劇集団キャラメルボックス『ずっと二人で歩いてきた』]
* [http://www.tv-asahi.co.jp/ameyume/ 雨と夢のあとに - テレビ朝日]（2005年7月6日時点の[http://web.archive.org/web/20050706041624/http://www.tv-asahi.co.jp/ameyume/ アーカイブ]）

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{{DEFAULTSORT:あめとゆめのあとに}}
[[Category:日本のホラー小説]]
[[Category:2005年の小説]]
[[Category:小説野性時代]]
[[Category:2005年のテレビドラマ]]
[[Category:金曜ナイトドラマ]]
[[Category:ホラードラマ]]
[[Category:2005年のシングル]]
[[Category:BMG JAPANの楽曲]]
[[Category:テレビ朝日金曜ナイトドラマの主題歌]]
[[Category:2006年の舞台作品]]
[[Category:演劇集団キャラメルボックスの作品]]
[[Category:小説を原作とする舞台作品]]