長崎自動車のソースを表示

{{基礎情報 会社
|社名 = 長崎自動車株式会社
|英文社名 = Nagasaki Motor Bus Co.,Ltd.
|ロゴ =
|画像 = [[ファイル:Nagasaki bus Shinchi terminal.JPG|280px]]
|画像説明 =
|種類 =
|市場情報 =
|略称 = 長崎バス
|国籍 = {{JPN}}
|本社郵便番号 = 850-0842
|本社所在地 = [[長崎県]][[長崎市]]新地町3番17号
|設立 = [[1936年]]（昭和11年）4月28日
|業種 = 陸運業
|統一金融機関コード =
|SWIFTコード =
|事業内容 = 乗合バス事業,貸切バス事業,不動産業他
|代表者 = [[代表取締役]][[社長]] 嶋崎 真英
|資本金 = 780,000千円
|発行済株式総数 = 1,560,000株
|売上高 = 連結：12,623百万円<br/>単独：9,717百万円
|営業利益 = 連結：60百万円<br/>単独：89百万円
|純利益 = 連結：78百万円<br/>単独：111百万円<br/>包括利益：△32百万円
|純資産 = 連結：10,258百万円<br/>単独：8,857百万円
|総資産 = 連結：25,729百万円<br/>単独：22,742百万円
|従業員数 = 連結：1,348(344)人<br/>単独：896(103)人※1
|支店舗数 =
|決算期 = 12月31日
|主要株主 = [[南国殖産]]株式会社 2.47%<br/>株式会社[[十八銀行]] 2.12%<br/>[[いすゞ自動車]]株式会社 1.28%<br/>[[あいおいニッセイ同和損害保険]]株式会社 1.28<br/>山田 博吉 0.96%<br/>ジェイ・バス株式会社 0.96%<br/>山田 浩一朗 0.83%<br/>財団法人上野カネ奨学会 0.64%<br/>株式会社カネキ商店 0.58%
|主要子会社 = [[#関連会社|関連会社の項を参照]]
|関係する人物 =上野喜左衛門（創業者）
|外部リンク = http://www.nagasaki-bus.co.jp/
|特記事項 = 経営指標は 2011年12月 第115期 [[有価証券報告書]]<br/>※1：従業員は就業人員であります。臨時従業員数は（ ）内に年間の平均人数を外数で記載している。
}}

'''長崎自動車'''（ながさきじどうしゃ）は[[長崎県]][[長崎市]]に本社を置く[[路線バス]]事業者である。営業エリアの広さの割に保有車両数が多く、約600台（子会社保有車両を除く）を保有する。本社所在地は長崎市新地町3番17号（[[長崎新地ターミナル]]内）。通称は'''長崎バス'''、または'''長バス'''。

西海市は一部を除き子会社のさいかい交通が、[[貸切バス]]については、子会社の[[#貸切バス事業|長崎バス観光]]が運行している。

== 沿革 ==
{{右
|[[ファイル:Nagasaki-bus-429.jpg|280px|none|thumb|夜行高速バス（グラバー号）]]
[[ファイル:Nagasakibus 2012.JPG|280px|none|thumb|一般路線バス（[[ツーステップバス]]）]]
[[ファイル:Nagasakibus 2004.jpg|280px|none|thumb|一般路線バス（[[ワンステップバス]]）]]
}}
大正末期から昭和初期にかけて多数の個人事業者が弱小資本で路線バス事業者を乱立する流れがあり、1933年（昭和8年）時点で全国のバス事業者数4311社、1業者あたりの平均営業キロ数30.1キロ、平均保有台数5台という状況であった{{Sfn|五十年の歩み|p=8}}。長崎自動車もこの乱立された事業者を源流とする。1936年（昭和11年）、雲仙地区で雲仙小浜自動車を運営していた鹿児島出身の豪商上野喜左衛門は長崎市のバス事業に目を付け、長崎市内で競合していた崎陽（きよう）自動車商会、金子自動車商会を買収・合併して茂木乗合自動車を設立した{{Sfn|五十年の歩み|p=11}}。その後、上野のバス会社は長崎自動車と名を変え、乱立された長崎県西部 - 南部の小規模事業者を10年ほどかけて次々に買収・統合して規模を拡大した。第二次世界大戦末期までに主な事業者の統合が終わり、終戦の頃には長崎市から長崎半島と西彼杵半島に渡る路線権を持つ、規模の大きな事業者となっていた{{Sfn|75年史|p=12,19}}。なお、長崎自動車の買収・合併と同時期となる1944年（昭和19年）に政府鉄道省より「バス事業の統合による総力の集結を求める通達」が出され、長崎県内では他にもバス事業者の統合が行われている{{Sfn|75年史|p=19}}。

=== 年譜 ===
* '''[[1936年]]（[[昭和]]11年）'''
** [[4月28日]] - [[上野喜左衛門]]の出資により'''長崎・茂木乗合自動車株式会社'''が設立される{{Sfn|75年史|p=12,13}}。
*** [[本坊豊吉]]ら7名が発起し、崎陽自動車商会と金子自動車商会を買収して創立。（資本金3万円）{{Sfn|75年史|p=16,17}}
** [[8月15日]] - タクシー部を設立することに伴い社名を'''長崎自動車株式会社'''（現在名）に改称{{Sfn|75年史|p=16,17}}。（資本金7万5,000円{{Sfn|75年史|p=138}}）
*** 運行当初の路線は、鍛冶屋町から茂木町本郷までの8.1km{{Sfn|75年史|p=16,17}}。
*** 車両は[[1629年]]式[[フォード]]ほろ型6人乗り乗用車6台を使用。従業員数は20名{{Sfn|75年史|p=17}}{{Sfn|75年史|p=138}}。
** 10月 - [[タクシー]]部を創設。（タクシー20台）{{Sfn|75年史|p=138}}
* [[1938年]]（昭和13年）[[1月26日]] - 本社（鍛冶屋町）とタクシー部（大浦八坂町）を、元船町（後の大波止営業所）に移転{{Sfn|75年史|p=17}}{{Sfn|75年史|p=138}}。
* [[1941年]]（昭和16年）1月 - タクシー部を、新設の日の丸自動車株式会社に譲渡し、バス事業一本で新発足{{Sfn|75年史|p=17}}{{Sfn|75年史|p=138}}。
** 前年[[1940年]]（昭和15年）末頃、長崎市内にタクシー業者が乱立したため、経営が苦しくなり、戦時統合の行政指導に従ったもの{{Sfn|75年史|p=17}}。
* [[1945年]]（昭和20年）
** [[8月9日]] - [[長崎市への原子爆弾投下|長崎市に原爆が投下]]され、大きな被害を受ける{{Sfn|75年史|p=23}}{{Sfn|75年史|p=138}}。
** 10月 - 焼失車両の中から6両の代燃車を復旧整備して営業を再開{{Sfn|75年史|p=23}}{{Sfn|75年史|p=138}}。
* [[1947年]]（昭和22年）
** [[9月1日]]
*** 時津村（現・[[時津町]]）にて、エンジンが停止し、ブレーキも効かなくなった木炭バスが崖から転落しそうになったため、車掌であった鬼塚道夫が自らバスの下敷きとなり、運転手・乗客全員を救ったが、鬼塚はわずか21歳の若さで殉職した。現在は「[[打坂地蔵尊|打坂の地蔵]]」として祀られている{{Sfn|75年史|p=24,25}}<ref>[http://www.nagasaki-bus.co.jp/bus/jizouson/index.html 打坂地蔵尊 | 長崎バス]</ref>。
** 12月 代燃車18台体制となり、認可路線の運行状態が平常に近い状態まで回復する{{Sfn|労組40年史|p=438}}。
* [[1950年]]（昭和25年）
**[[1月16日]] - 県営バスとの間で稲佐橋〜大橋間の相互乗り入れ協定を締結{{Sfn|労組40年史|p=438}}。
**[[9月25日]] - 松が枝から岩川町へ整備工場を移転する{{Sfn|75年史|p=139}}。
* [[1955年]]（昭和30年）[[10月5日]] - 茂里町整備工場（面積4,800m&sup2;）が完成し、岩川町から移転{{Sfn|75年史|p=139}}。
* [[1957年]]（昭和32年）
** [[4月20日]] - 福田子供遊園地の開園式を挙行{{Sfn|75年史|p=139}}。
** 9月 - 日本で二例目となる自動ドア（引戸式自動扉）バスを20台導入{{Sfn|五十年の歩み|p=35}}。
* [[1958年]]（昭和33年）[[9月1日]] - 油木線の一部と立神線への乗り入れを開始。
* [[1959年]]（昭和34年）[[6月29日]] - 九州で初めて完全冷房バスを導入{{Sfn|75年史|p=139}}。
* [[1960年]]（昭和35年）[[8月1日]] - 長崎・[[長与町|長与]]間の新路線が開通。
* [[1961年]]（昭和36年）[[5月4日]] - 福田遊園地前発大波止行き路線バスが飽の浦付近で大雨による転落事故。死者2名。負傷者41名{{Sfn|五十年の歩み|p=38}}。
* 1961年（昭和36年）[[10月1日]] - 夜間観光バスの運行を開始{{Sfn|75年史|p=140}}。
* [[1962年]]（昭和37年）10月1日 - 茂里町の本社構内に茂里町営業所を新設{{Sfn|75年史|p=140}}。野母半島方面行き路線が発着する長崎市初のバスターミナルとなる{{Sfn|75年史|p=34}}{{Sfn|五十年の歩み|p=40}}。
* [[1966年]]（昭和41年）[[10月22日]] - 本社を茂里町から新地町に移転{{Sfn|75年史|p=38}}。
* [[1968年]]（昭和43年） - バスのワンマン化が行われる{{Sfn|五十年の歩み|p=38}}。
* [[1971年]]（昭和46年）[[3月1日]] [[長崎電気軌道]]のバス部門（電鉄バス）を譲受{{Sfn|75年史|p=41}}。
* [[1982年]]（昭和57年）
** 7月 - 全国で最も早く、全車の冷房化を完了する{{Sfn|五十年の歩み|p=70}}。
** [[7月22日]] - 長崎市大水害で大きな被害を受ける。死者なし、負傷者4名{{Sfn|75年史|p=47}}。
* [[1987年]]（昭和62年）[[10月1日]] 子会社として'''大崎自動車'''を新設し、大島出張所のバス事業を同社に譲渡。対象は[[大島町 (長崎県)|大島町]]・[[崎戸町]]内（いずれも現・[[西海市]]）の各路線{{Sfn|75年史|p=144}}。
* [[1990年]]（平成2年） 自動読み取り式運賃箱を順次各営業所へ採用{{Sfn|75年史|p=54}}。翌年1月末までに全車取り付け完了{{Sfn|労組40年史|p=424}}。
* [[1998年]]（平成10年）1月22日 - 長崎市福田本町にてバスジャック事件発生。乗客2名と運転手が人質となったが2時間後に犯人は確保され、人質も救出された{{Sfn|75年史|p=62}}。
* 1998年（平成10年） - 初の女性運転士が登場{{Sfn|75年史|p=62}}。
* [[2002年]]（平成14年）[[1月21日]] - 神の島営業所で新しいタイプの運賃箱と共に[[長崎スマートカード]]導入・運用開始。（その後3年かけて全営業所で導入・運用開始）
* [[2003年]]（平成15年）[[10月1日]] - 子会社[[さいかい交通]]を新設し、瀬戸営業所のバス事業を同社に譲渡。対象は[[大瀬戸町]]・[[西彼町]]・[[西海町 (長崎県)|西海町]]内（いずれも現・西海市）の各路線{{Sfn|75年史|p=64}}{{Sfn|75年史|p=107}}。
* [[2004年]]（平成16年）
** [[7月2日]] - 子会社として'''長崎バス観光'''を新設し、貸切バス事業を同社へ譲渡{{Sfn|75年史|p=107}}。
** [[10月1日]] - さいかい交通が大崎自動車を吸収合併{{Sfn|75年史|p=146}}。
* [[2005年]]（平成17年） - 社章がリニューアルされる。
* [[2006年]]（平成18年） - 女性運転士の制服をリニューアル{{Sfn|75年史|p=62}}。また8月に営業所を再編、稲佐橋営業所・茂里町営業所を廃止して柳営業所・ダイヤランド営業所を新設。
* [[2007年]]（平成19年） - 原油価格の高騰に伴い、燃料節約を目的にデジタルタコグラフが導入される{{Sfn|75年史|p=73}}。
* [[2008年]]（平成20年）[[10月1日]] - バスターミナル併設型大型商業施設「[[みらい長崎ココウォーク]]」を廃止した茂里町営業所の跡地に新設{{Sfn|75年史|p=106}}。
* [[2014年]]（平成26年）[[4月1日]] - [[長崎バス東長崎営業所|東長崎営業所]]を開設し、東長崎地区に本格参入<ref>[http://www.nagasaki-bus.co.jp/topics/2014/img/20140325pressrelease.pdf 東長崎地域におけるバス運行ついて]</ref>。

== 一般路線バス ==
長崎市内を中心に長崎半島・西彼杵半島一帯を主な営業エリアとして事業を展開しているほか、長崎市内から[[長崎空港]]への空港連絡バスも運行している（[[長崎県営バス]]と共同運行）。

民間バス事業者としては日本一の運賃の安さ（1キロ当たり21円50銭 全国平均は39円台）で知られている。しかしながら、長崎市中心部で競合する[[長崎電気軌道|路面電車]]が全区間一律120円（[[2009年]][[9月30日]]までは全区間一律100円）という、これまた日本一の安さのため、長崎市民の間には割高感をもたれている<ref group="注釈">例えば、路面電車と並行している赤迫 - 長崎新地ターミナル間のみの利用の場合、バスだと運賃が70円高くなる。また路面電車並行区間の初乗り運賃も140～150円であり電車の120円均一と比較して20～30円高い。</ref>。

市内でのイベント時には路線バス車両を利用したシャトルバスの運行を担当することが多い。

=== 営業所所在地 ===
'''長崎バス'''
* [[長崎バス桜の里営業所|桜の里営業所]]
** 長崎市さくらの里3丁目382番3号
* [[長崎バス松ヶ枝営業所|松ヶ枝営業所]]
** 長崎市松が枝町6番6号
* [[長崎バス大橋営業所|大橋営業所]]
** 長崎市油木町2番9号
* [[長崎バス神の島営業所|神の島営業所]]
** 長崎市神ノ島町1丁目331番65号
* [[長崎バス時津営業所|時津営業所]]
** [[西彼杵郡]][[時津町]]浦郷字新地542番3号
* [[長崎バス柳営業所|柳営業所]]
** 長崎市小ヶ倉町3丁目76番48号
* [[長崎バスダイヤランド営業所|ダイヤランド営業所]]
** 長崎市ダイヤランド4丁目10番276号
* [[長崎バス東長崎営業所|東長崎営業所]]
** 長崎市平間町373番2号

'''[[さいかい交通]]'''
* 本社・営業所
** [[西海市]][[大瀬戸町]]瀬戸板浦郷920番10号

'''廃止された営業所'''
* [[長崎バス常盤町営業所|常盤町営業所]]
** 長崎市大浦町1番32号 [[2002年]]（平成14年）[[4月29日]]に松ヶ枝営業所へ統合する形で廃止。
* [[長崎バス田上営業所|田上営業所]]
** 長崎市田上1丁目2番49号 [[2003年]]（平成15年）[[4月6日]]に稲佐橋営業所へ統合して廃止。
* 瀬戸営業所
** 西海市大瀬戸町瀬戸板浦郷920番10号 2003年（平成15年）9月30日廃止。[[さいかい交通|さいかい交通株式会社]]として分社化。
* [[長崎バス茂里町営業所|茂里町営業所]]
** 長崎市茂里町1番59号 [[2006年]]（平成18年）[[8月31日]]廃止。跡地は[[みらい長崎ココウォーク]]。
* [[長崎バス稲佐橋営業所|稲佐橋営業所]]
** 長崎市光町1番5号 2006年（平成18年）8月31日廃止。

==== 営業所の歴史 ====
戦後復興期の頃は茂木線を茂木営業所、時津線を時津営業所、その他を大波止営業所の管轄としていたが、路線拡大に伴い運行管理が煩雑化したため、市内や郊外の各地に設置した営業所に機能を分散した。1956年（昭和31年）に飽の浦と戸町と瀬戸、1956年（昭和32年）には田上と崎戸と、2年で5営業所が開設されている{{Sfn|75年史|p=31}}。以後、複数の営業所を設けた運行体制となり、各営業所は長年に渡る中で新設や移転、統廃合を繰り返し現在に至る。

=== 自動読取式運賃箱 ===
先端技術の積極的な導入を行なっており、[[運賃箱]]は1990年より全国に先駆けて自動読み取り式の運賃箱を採用している{{Sfn|75年史|p=54}}。バーコード式整理券を運賃箱に投入すると運賃が表示され、[[硬貨]]や共通回数券（[[2004年]][[9月30日]]で発売中止・[[2005年]][[3月31日]]で利用停止）を運賃箱に挿入すると、投入額が表示される。運賃と投入額が合わなければ警告音が鳴り、不正防止に役立っている（運賃と投入額が合えば精算完了音が鳴る）。

自動読取式運賃箱は、1990年 - 1991年から2002年 - 2004年まで使われていた旧型と、2002年 - 2004年にかけて導入された新型がある。

==== 旧型 ====
1989年頃から1990年頃にかけて、小田原機器のRX-FA2型運賃箱が全営業所へ導入された。運賃と投入額の表示は上向きに設置されていた。

この代では、当時実用化が開始された磁気式バスカードに対応しており{{Sfn|75年史|p=54}}、[[国土交通省|運輸省]]からより「昭和63年度バス交通活性化補助」が交付されていた{{Sfn|バス・ジャパン|1988|p=50}}が、バスカード導入で補助対象になったのは日本で初めてである{{Sfn|バス・ジャパン|1988|p=51}}<ref group="注釈" name="バス活性化補助">なお、この年度には、[[神奈川中央交通]]の[[神奈川中央交通#多区間運賃制路線では日本初のバスカード導入|バスカードシステム導入]]も補助対象となっている（[[#運輸省9|『バス・ジャパン』通巻9号 p.50]]）。</ref>。整理券にはバーコードが印刷され、運賃精算の際にはバーコードで運賃を読み取り、読み取られた運賃をカードから差し引く方法であった{{Sfn|バス・ジャパン|1988|p=51}}。営業所や車内での販売は行われなかった。カードは1,000円券（利用額1,100円）・2,000円券（同2,200円）・3,000円券（同3,300円）・5,000円券（同5,500円）の4種類が存在した{{Sfn|バスラマ・インターナショナル|1988|p=46}}。カードに整理券を代用する機能はない。

[[2002年]]に長崎県内の事業者共通で使用できるICカード式の[[長崎スマートカード]]が導入されることになったため、ICカードに対応した新型運賃箱（後述）に置き換えられることになり、磁気式バスカードは2002年12月31日で発売中止となり、旧型運賃箱も空港線以外は2004年3月までに、空港線も2005年頃までに撤去された。

==== 新型 ====
小田原機器RX-FANの長崎バス仕様。ステップ側に「FAN-長崎」と言う記載がある。2002年頃から2004年頃にかけて、全営業所へ導入された。

長崎スマートカードと同時に導入されたタイプで、カードリーダーを直接運賃箱に組み込み、運賃と投入額の表示が斜め横向きになり、運転者・乗客双方が同じ画面で確認できるようになった。旧型で対応していた磁気式バスカードは使用できない。

=== 車両の特徴 ===
[[ファイル:Nagasaki Bus with DUNLOP.JPG|300px|right|thumb|歴代車両を載せたラッピング広告]]
長崎バスの車両は、草創期を除いて基本的に[[いすゞ自動車|いすゞ]]・[[日野自動車|日野]]・[[三菱ふそうトラック・バス|三菱ふそう]]を採用している。かつて長崎いすゞ自動車（現在[[いすゞ自動車九州]]に統合）をグループに持っていた関係上、路線用ではいすゞが中心に導入され、高速・貸切用は日野・三菱が中心である<ref group="注釈">なお、三菱に関しては2003年以降新規の導入が行われていない。</ref>。例外として1984年（昭和59年）に導入された佐世保線用の二階建車両（現在は廃車）のみドイツ[[ドレクメーラー]]製が採用されている{{Sfn|五十年の歩み|p=82}}{{Sfn|75年史|p=88}}。運行に使用する車両は大型車（車体長10～11m級）でほぼ統一され、狭隘路線でも基本的には大型車で運行される。

ボディは各メーカーの純正車体が主流であり<!-- 出典求む （三菱純正に関しては、呉羽自動車工業製が一貫して導入されてきたが、[[1983年]]途中からMBM（三菱自動車バス製造 現・MFBM＝[[三菱ふそうバス製造]]）に車体架装が一本化されるまでは、[[三菱自動車工業]]名古屋大江工場製で導入された） -->、九州の事業者では採用例の多い[[西日本車体工業]]も一部の採用にとどまっている{{Sfn|75年史|p=80-96}}。また、[[UDトラックス]]製の車両・[[富士重工業]]ボディの車両はこれまで在籍していない{{Sfn|75年史|p=80-96}}。

[[ワンステップバス]]は1999年から導入開始{{Sfn|75年史|p=65}}{{Sfn|バスラマ・インターナショナル|2005|p=46}}（2001年からスロープ板を装備した車椅子対応型を導入し、これと同時に行先表示器もLED標準装備となった{{Sfn|75年史|p=65}}{{Sfn|75年史|p=146}}）、2005年12月からは[[ノンステップバス]]も導入{{Sfn|バスラマ・インターナショナル|2005|p=46}}（2006年12月より全営業所で運行開始{{Sfn|75年史|p=65}}）。ノンステップバスは2005年導入の1台のみ国土交通省標準仕様ノンステップバスであるが、2006年以降の導入車は坂が多い道路事情を考慮して、床高さが標準仕様より200mm高い特別仕様での導入となっている。このため国土交通省標準仕様ノンステップバスの規格から外れてしまうため、標準仕様を示すステッカーが貼付されていない。

一般路線バス車両の外見的特徴として、1990年より大型車両は行先表示の分割された車両を導入している点を特徴とする。左側に終着地を掲げ、右側に経由地を列挙する{{Sfn|75年史|p=88}}{{Sfn|バスラマ・インターナショナル|2005|p=47}}<ref group="注釈">経由が異なり終点が同じ路線は経由地の方向幕を差し替え、行き先が異なり経由が同じ路線は行き先の方向幕を差し替えるだけで表示できる。</ref>。またセーフティウインドを装備した車両も多く、車種によっては事実上長崎バス向けのみの仕様の場合もある<ref group="注釈">一例として[[いすゞ・エルガ]]ノンステップは、セーフティウインド付きは長崎バスと[[京都市交通局]]のみで採用されており、更に長崎バス向けは前述のように床高の特別仕様である。</ref>。また特殊装備として左側路肩に向けたコーナリングランプが標準装備されており{{Sfn|バスラマ・インターナショナル|2005|p=47}}、必要に応じて点灯させている。

現役車両のうち新車は2001年からLED表示の大型行先表示器を標準装備{{Sfn|75年史|p=93}}、それ以前の導入車も行先表示を[[方向幕]]からLEDに交換する改造が行われ、現在は中型車の一部を除く全車両の交換改造が終了している。LED交換改造後も引き続き左右分割式の行き先表示が採用された。LED標準装備の車両は当初非分割の表示を採用していたが、現在は全車分割式の表示を採用している。<ref group="注釈">例えば「回送」を表示する場合は左側にだけ文字が表示され、右側には何も表示されない。</ref><ref group="注釈">LED表示器のメーカーは[[パナソニック]]と[[レシップ]]製を並行採用しているが、液晶式運賃表示器搭載車両では従来のLED表示器が撤去され、LED行先表示器の制御は音声合成機器に統合された</ref>

一般路線バスにおいての冷房化は早期に実施されており、冷房は[[1973年]]導入分から標準装備され、[[1982年]]7月から全車が冷房車となっている（一般路線バス事業者では全車冷房化達成第1号）{{Sfn|75年史|p=33}}。[[ワンステップバス]]の導入以前は前後扉を基本としており、九州の事業者で採用例の多い中扉4枚折戸はワンステップバスの導入まで採用されなかった{{Sfn|75年史|p=80-96}}。高速・貸切車両は[[1997年]]導入分より[[スイングドア]]が採用された。

かつては塗装を使って車両に広告を施していたが、2005年よりラッピングバスを採用。車体に収まらない写真は車窓にまで広げて貼ってある{{Sfn|75年史|p=98}}。

==== カラー ====
{{double image aside|right|K-CJM500-Nagasaki-Bus-2107.jpg|200|Nagasaki Bus Shimoōhashi bus stop.JPG|200|上野がデザインした旧塗色（左）と84年以降採用の新塗色（右）}}
ツーステップバスは銀バスとも呼ばれている。戦前は深緑に赤帯、戦後初期は深緑に薄緑帯のデザインであったが、戦後復興期に創業者上野喜左衛門によって明るいイメージというコンセプトで銀地に朱と紺のデザインが考案された。新デザインは全車両に適用され、新車は全て銀バス、既存車は車検の際に塗り直しが行われた{{Sfn|75年史|p=26}}。この頃より車両側面には「長崎バス」と「NAGASAKI BUS」の文字が書かれている{{Sfn|75年史|p=80}}。1984年導入のいすゞキュービック以降新車の塗り分けが変更され、それまで紺色だった車体下部の色が青・朱だった帯がディープピンクに近い赤となり、全体に直線的なカラーリングで明るめのデザインとなった（写真参照）。前面・側面方向幕も大型化し、色もこの代より青地に白文字となった{{Sfn|75年史|p=87}}{{Sfn|五十年の歩み|p=72}}。

{{double image aside|right|Nagasakibus 2001.jpg|200|Nagasakibus 1203.jpg|200|新急行色の一般路線バス|ノンステップバス}}
[[File:Nagasaki bus02.jpg|200px|right|thumb|貸切バス]]
現在ワンステップバスおよびノンステップバスで採用されているカラーは白をベースに朱と紺の[[トリコロール]]で車体側面にNの字があしらわれたもので、[[1999年]]に導入されたワンステップバスより採用された。{{Sfn|75年史|p=91}}。2001年以降は[[交通バリアフリー法]]により新車導入がワンステップバスおよびノンステップバスのみに限定されたため、事実上の標準色となっている。

なお、かつては急行用車両として銀バスとは別のデザインの車両が導入されたこともある{{Sfn|75年史|p=90}}。白を基調とした赤帯と青帯のトリコロールカラーで、1980年代に導入された旧デザイン（車両中央で帯が√を描くように曲がっている）と2000年に佐世保急行線用として導入された現存車両（写真参照）の新デザインがある{{Sfn|75年史|p=93}}。しかし急行路線はその後全て廃止され、現在は急行用車両は一般車両と全く同じ運用に就いている。

観光バスや高速バスなどの車両も、原則としてトリコロールを採用している{{Sfn|75年史|p=80-96}}。貸切バスは1979年（昭和54年）導入車両より一般路線バスカラー（当時）のマイナーチェンジ版を採用。現在まで使用されている{{Sfn|75年史|p=85}}。高速バスは現行と異なるデザインや、貸切兼用車両を使用した時期もあるが、1989年（平成元年）導入車より現行デザインが採用されている{{Sfn|75年史|p=80-96}}。空港バスのみ当初は紺色をベースカラーとしたデザインを採用していたが、2011年（平成23年）導入車より白をベースとしたデザインとなり、既存車も新デザインに変更された{{Sfn|75年史|p=80-96}}。

ミニバスは運行開始当初、路線ごとに異なるデザインを採用していたが、ココウォークがオープンした2008年の8月以降、みかんバス（滑石・長与・時津方面）を除く殆どの路線でデザインをココウォークカラーに統一している{{Sfn|75年史|p=96}}。

==== 車両番号について ====
長崎自動車の車両はナンバープレートに依存しない形で車両を管理するため、子会社であるさいかい交通、長崎バス観光所属分の車両も含めて1963年より4桁の車両番号が付与されている。その意味は以下のとおりである{{Sfn|75年史|p=35}}。

* 1桁目…シャーシメーカー（1・2いすゞ、3・4日野、5・6三菱、偶数奇数の割り当ては西暦十位に従う）
* 2桁目…導入年（下1桁）
* 3・4桁目…通し番号
** 小型車は1桁目9、2桁目メーカー、3桁目導入年、4桁目通し番号と言う形になる。

例として、2006年の1番目に導入されたいすゞ製車両は「2601」となる。ただし番号は20年で一巡するため、1966年・1986年・2006年…の1番目に導入されたいすゞの車両も「2601」となる<ref group="注釈">車両が20年以上運用された場合は番号の重複を避けるため欠番になる。</ref>。なお、番号振りには例外を生じるケースも存在する。

基本的に通し番号には欠番などのルールがなく、一部事業者で[[忌み数|忌み番号]]とされる「XX42」や「XX49」の番号を持つ車両も在籍している。用途別および[[コーチビルダー]]別の区分ルールなどもない{{Sfn|75年史|p=35}}。このため路線バスと高速バス、あるいは純正車と西工架装車が連番になることや、番号が一巡した際に同じ番号が別用途・別ボディの車両に割り振られることもある。

=== 運行している市町村 ===
高速バス・さいかい交通のみ運行の市町村を除く。
* [[長崎市]]（北西部は樫山まで）
* [[諫早市]] [[多良見町]]（多良見大浦及びジャスコ前⇔つつじヶ丘線の一部区間のみ）
* [[西彼杵郡]] [[長与町]]・[[時津町]]
* [[西海市]] [[西彼町]]（大串まで）
* かつては[[佐世保市]]内へも乗り入れていた。

=== 主な路線 ===
長崎市は東西を山に囲まれ、中心部の西には[[浦上川]]も流れているため、幹線道路が南北をほぼ一直線に走りその周囲に市街地が展開する構造となっている。このため路線は基本的に北部方面が宝町交差点、南部方面が中央橋交差点から枝分かれして南部・東部へ展開する形になっており、中央橋発着の東長崎線以外は殆どが宝町・長崎駅・中央橋を経由する形になる。そのため宝町 - 中央橋間は日中でもバスの本数が極めて多い。長崎駅から中央橋の間は経路が二分され、中央橋方面へ向かう全ての路線が大波止経由か市役所経由のどちらかで運行される。大波止経由は船着場や商業施設[[夢彩都]]の側を通り、市役所経由は[[長崎市役所|市役所]]を初めとしたオフィスビルの建ち並ぶ地区を通る。また、郊外では大型車のすれ違いが難しい道路を通る路線が多いが、中型以下のバスで運行される路線は少なく、狭い道でも大型の車体が通行可能な道路は大型バスで運行される。

1973年（昭和48年）より系統番号を設定しており{{Sfn|五十年の歩み|p=55,56}}、経由番号は中心部を基準点にどこへ行くかを大まかに示している。行き先の表示が同じでも経由番号が異なれば経路は大きく変わり、所要時間・運賃なども異なる場合がある。中心部を通らない路線や経由番号で示す経路に該当しない路線は経由番号が付与されず、経由地のみの掲示で運行される。行き先表示に方向幕を使用していた頃は大波止経由を青や黒、市役所経由を赤の経由番号で示しており、大波止と市役所の表示を省略することもあったが、LEDの行き先表示では色分けが出来ないため、大波止と市役所は必ず経由地に明記される。LED移行後の色分け表示はバスターミナル内の案内表示など、ごく一部でのみ継続して使用されている。

{|class="wikitable" border="1" cellpadding="10"
|-
!colspan="3"| 北部・西部方面
|-
!系統
!方面
!主な目的地
|-
|1番||住吉||時津・満永・畝刈・滑石方面等多数<!-- 多いので省略。詳細は営業所記事などで個別解説 -->
|-
|2番||西町||虹が丘
|-
|3番||城栄町||下大橋・小江原（こえばる）ニュータウン・相川（あいがわ）等
|-
|4番||[[長崎市立西城山小学校|西城山]]||下大橋
|-
|5番||稲佐||悟真寺前・[[稲佐山]]・シンフォニー稲佐の森等
|-
|6番||飽の浦（あくのうら）||立神・神の島・福田・小江小浦等（旭大橋経由を含む）
|-
|7番||長崎駅||南部・東部から[[長崎駅]]前・長崎駅前南口行き
|-
|8番||[[長崎大学#医学部|医学部]]前||[[長崎市立江平中学校|江平中]]・下大橋
|-
|9番||[[純心中学校・純心女子高等学校|純心校]]前||長与ニュータウン・三川町・恵の丘等
|-
|100番||ココウォーク茂里町||南部・東部・西部から[[みらい長崎ココウォーク|ココウォーク茂里町]]行き
|-
|200番||中央橋||日見・矢上方面から中央橋行き
|-
!colspan="3"|南部・東部方面
|-
!系統
!方面
!主な目的地
|-
|10番||弥生ヶ丘||田上・三景台団地・[[茂木]]等
|-
|20番||中央橋・新地||北部・西部から長崎新地ターミナル（[[長崎市立市民病院|市民病院]]前行きを含む）・中央橋行き
|-
|30番||小ヶ倉||樺島・川原・香焼恵里 ・伊王島方面等<!-- 多いので省略。詳細は営業所記事などで個別解説 -->
|-
|40番||ダイヤランド||ダイヤランド車庫・二本松口経由柳営業所入口
|-
|50番||白木||風頭山・早坂・飯香の浦（いかのうら）
|-
|60番||大浦||大平橋・田上・南町経由ダイヤランド車庫
|-
|70番||矢の平||風頭山・田上
|-
|80番||網場||潮見町
|-
|90番||矢上||新田頭・現川駅前・年の神・矢上
|}
{{Double image aside|left|長崎バス北部系統図.svg|200|長崎バス南部系統図.svg|200|北部方面略図（長崎駅基準）|南部方面略図（中央橋基準）}}
{{-}}
'''番号なし'''
* 長崎新地ターミナル - 春木町 - 小江原ニュータウン・相川
** 1時間2本程度運行される路線で、春木町経由新地行きには20番が付与されるが、新地発春木町経由は該当する経由番号なしとされる。
* 北部方面 - ココウォーク茂里町・長崎駅前
** 北部方面の路線でココウォーク発着の便はターミナルに乗り入れず、ココウォーク以南を発着する路線と同様に道路上のバス停を使用する。
* 琴海ニュータウン・時津方面⇔長与駅・長与ニュータウン方面
* 時津 - 琴海ニュータウン - 長浦 - 小口港
** 一部区間が長崎市コミュニティバスとして扱われる。
*中央橋 - 市役所 - 緑町 - 立山（中型バス路線）
**県営バスと共同運行。
*住吉 - 泉町 - 西崎団地（中型バス路線）
*寺川内 - （式見ハイツ - ）向町 - 式見・荒毛公園前（中型バス路線）
*矢上 - 飯香の浦 - 太田尾 - 茂木・田上（中型バス路線）
*ジャスコ前 - 宮郷 - 鶴の尾団地 - つつじヶ丘
'''時間帯限定の路線'''
* [[長崎バイパス]]経由線（平日のみ運行）
** 長崎新地⇔時津・溝川方面（長崎市役所・長崎バイパス・[[川平有料道路]]経由）
** 長崎新地⇔南陽台・満永方面（長崎市役所・長崎バイパス・川平有料道路経由）
** 長崎新地⇔桜の里・石原方面（長崎市役所・長崎バイパス・川平有料道路経由）
* [[三菱重工業長崎造船所]]通勤用路線
** 長与・時津・桜の里・大橋・西町・相川・[[浦上駅]]・福田・ダイヤランド⇔立神・神の島方面
** 長崎市内⇔香焼地区北部
* 各小中高用通学用路線
<!--
前述のように2008年にLED式の行先表示が長崎バス所属の全車両（一般路線バスを運行する大型車両のみ）に装備された。これに伴い、近々系統番号を大規模に再編する方針があるとされる。{{Sfn|バスラマ・インターナショナル|2005|p=46}} !!!近々と言いつつ進展がないため要推敲!!! -->

==== ミニバス担当路線 ====
{|class="wikitable" border="1" cellpadding="10"
|-align=center
!名称・愛称
!区間
!備考
|-
|ゆりちゃん||江平中学校 - 本原 - 住吉 - 百合野病院||
|-
|rowspan=2|元気くん||ココウォーク茂里町 - [[浦上駅]]前 - [[長崎大学病院]] - [[大橋停留場|大橋]] - 浦上駅前 - ココウォーク茂里町||平日のみの運行。
|-
|style="white-space:nowrap;"|ココウォーク茂里町 - 長崎大学病院 - 本原 - 住吉||長崎大学病院への乗り入れは平日のみ。
|-
|style="white-space:nowrap;"|うみかぜ||ココウォーク茂里町 - 元船町 - 長崎新地ターミナル - 浪の平 - 上戸町 - 二本松団地||
|-
|style="white-space:nowrap;"|ニッキー||錦三丁目 - 大橋 - 住吉 - 住吉台||
|-
|rowspan=2 style="white-space:nowrap;"|みかんバス||長与ニュータウン（長与NT） - 溝川 - 西時津 - 左底 - 上横尾||平日のみ[[ミスターマックス]]時津店へ一部乗り入れ
|-
|style="white-space:nowrap;"|長与ニュータウン（長与NT）- サニータウン - 北陽台高下 - 道の尾 - 寺川内||
|-
|style="white-space:nowrap;"|けやき台線||住吉 - 昭和町 - 三川橋 - けやき台||2012年（平成24年）4月6日運行開始。平日のみの運行。
|}
'''廃止路線'''
* 長崎市コミュニティバス 都市部循環バス 「らんらん」
** 長崎駅前 - 大波止 - 長崎新地ターミナル - 崇福寺前 - 長崎歴史文化博物館 - 長崎駅前
*** 2010年4月1日より一部ルートを変更し、停留所を増加させることにより、利便性を高め、利用客数の増加を試みたが、利用客数は思ったようには伸びず、2011年3月31日の運行をもって廃止された。詳しくは''[[長崎市コミュニティバス]]''を参照。
* ココウォーク茂里町 - 長崎大学病院 - 原爆資料館前 - ココウォーク茂里町（元気くん）
** 2010年4月1日より北部循環線を長崎大学病院まで延長し元気くんに統合。その後2011年4月6日の改正でルートが変更となり廃止。

== 高速バス ==
以下の路線がある。〈〉内は[[共同運行]]会社。

担当営業所は、県外向け路線（グラバー号・オランダ号・サンライト号）が[[長崎バス松ヶ枝営業所|松ヶ枝営業所]]（共同運行会社車両の車庫管理なども担当）、空港リムジンが[[長崎バス大橋営業所|大橋営業所]]。

'''夜行便'''
* 名古屋行き「'''[[グラバー号]]'''」〈[[名鉄バス]]〉
* 大阪・京都行き「'''[[オランダ号]]'''」〈[[近鉄バス]]〉
** 九州の高速バス予約システム「[[@バスで]]（[[ハイウェイバスドットコム]]　旧：[[楽バス]]）」に参加していないため、@バスででの予約ができない。[[発車オ〜ライネット]]で予約が可能。

'''昼行便'''
* 大分・別府行き「'''[[サンライト号]]'''」〈[[長崎県交通局]]・[[大分交通]]・[[大分バス]]・[[亀の井バス]]・[[日田バス]]〉
** 長崎バスはスーパーノンストップ便の一部のみを担当する。夜行便と違い、@バスででの予約自体は可能であるが、長崎バスはサンライト号の窓口業務を行っていない。長崎側の発券業務は長崎県交通局が担当。

'''空港リムジンバス'''
* 長崎市内 - 長崎空港線「'''エアポートライナー'''」
** '''[[みらい長崎ココウォーク|ココウォーク茂里町]]''' - '''長崎駅前ターミナル''' - [[大波止停留場|大波止]] - 中央橋 - '''[[長崎新地ターミナル]]前''' - （[[ながさき出島道路]]経由） - '''[[長崎空港]]''' 〈長崎県交通局〉
**  （'''長崎駅前（構内）''' - ）'''ココウォーク茂里町''' - [[浦上駅]]前 - 大橋 - 住吉 - 道の尾 - [[井手園出入口|井手園]] - （'''[[川平有料道路]]'''経由） - '''長崎空港'''
*** 長崎バスの単独運行。2012年11月1日より<ref>[http://web.archive.org/web/20130115214650/http://nagasaki-bus.co.jp/bus/news/detail.php?data_id=152 &#91;長崎空港線新規路線&#93;住吉・道の尾経由便の運行開始について]</ref>。
*** 県営バスが同日より運行する住吉経由便とは異なり、昭和町を経由せず道の尾を経由する。長崎駅前からの乗車はできず、長崎大学前や試験場前には停車しない。
*** 2013年5月1日より、長崎空港発便のみ長崎駅前まで延長運行。出島道路経由便や県営バス単独運行の昭和町経由便とは異なり、長崎駅前ターミナルではなく構内が降車場である。

'''廃止路線'''
* 高速バス「ウィンドミル号」 - [[福岡市]]と[[長崎オランダ村]]を結んでいた路線（西鉄バスと共同運行{{Sfn|75年史|p=53}}）
* 特急バス シルクロード - [[国道206号]]・[[西海橋]]経由 [[佐世保市|佐世保]]線（[[ドレクメーラー]]・メテオール（[[2階建車両#バス|2階建車両]]）で運行された{{Sfn|五十年の歩み|p=82}}）
* 特急バス シルクロードII - [[国道206号]]・[[西海橋]]経由 [[ハウステンボス]]行き（[[西肥自動車]]と共同運行、日野・グランビューの2階建て車両を導入して運行された{{Sfn|五十年の歩み|p=84}}{{Sfn|75年史|p=56}}）
* 夜行高速「[[エトランゼ号]]」 - 長崎～姫路・神戸間を結んでいた路線。利用者減少のため、平成23年6月1日（水）より運行休止

== 貸切バス ==
長崎市滑石4丁目6番33号に本社を置く、子会社の長崎バス観光が運営を行なっている。かつては貸切営業所として運営されていたが、2004年に子会社化された。車両は主に50人強が乗れる[[ハイデッカー]]と25人乗り小型バスが使い分けられるが、シャトルバス専用に路線バスから転用されたものも少数ある。

=== 定期観光バス ===
1953年（昭和28年）運行開始。1955年（昭和30年）頃には通りかかった観光名所にちなんだ曲を流すミュージックバスを運行していた。また、観光客出迎えの際に女子吹奏楽団が活躍した時期もあったが、競走過熱となったため九州地区バス事業者間で申し合わせが行われ、1965年（昭和40年）に廃止された{{Sfn|75年史|p=31}}。

現在は長崎市内を巡るコースと、期間限定ながら外海方面の教会などを巡るコースの2種類がある。

このほか、長崎市内から雲仙・島原を観光しながら[[熊本フェリー]]にバスごと乗船して[[熊本県]][[熊本市]]とを結ぶ「[[九州横断バス#ハウステンボス号、雲仙・長崎オーシャン観光バス|雲仙・長崎オーシャン観光バス]]」を[[九州産交観光]]と共同運行においておこなっている（完全予約制）。

=== バスツアー ===
長崎市内や雲仙温泉へのツアーを中心に、九州各地へのバスツアーを運営している。また、長崎バスやさいかい交通の一般路線バスに便乗して移動し、長崎市周辺の観光地への日帰り旅行を行うツアーも企画されている。

== その他の事業 ==
=== コミュニティバス ===
長崎市が運行する[[長崎市コミュニティバス]]の伊王島線、三和線、香焼三和線、野母崎線を担当している。
なお、都市循環線として運営されていたコミュニティバス（愛称 「らんらん」）は2011年（平成23年）3月31日の運行を最後に廃止された。

=== 自動車整備 ===
1992年（平成4年）10月より自動車の車検サービスを請け負っている。当初は普通乗用車と軽自動車のみを受注の対象としていたが、現在は大型車や特殊車の整備も行っている{{Sfn|75年史|p=56}}。業務は神の島営業所近くの整備工場で行われる。

== 主なターミナル ==
; [[長崎新地ターミナル]]（本社）
: 北部方面の一部路線と夜行バスが発着する。5面のホームを持つターミナルで、[[長崎スマートカード]]・定期券の発売窓口があるほか、[[ダイエー|ダイエー長崎店]]や[[キャンドゥ]]などがテナントとして入店している。かつては「（長崎・）本社前」という行先表示となっていた{{Sfn|75年史|p=58}}。
; ココウォーク茂里町（[[みらい長崎ココウォーク|ココウォークバスセンター みらい長崎ココウォーク内]]）
: 南部方面の主要路線はここから発着。敷地内に専用ホーム（乗車用4面・降車用2面）が設けてある他、バスの待機所としても機能する。[[2006年]][[8月]]までは営業所兼車庫のバス発着所として、[[2008年]][[9月22日]]以降は車庫機能を備えたバスターミナルとして運用されている{{Sfn|75年史|p=72}}。
: 長崎バスが運行している、名古屋、大阪・京都行きの夜行バスや[[長崎空港]]（[[ながさき出島道路]]経由、県営バスと共同）も同ターミナルに停車している。
; 桜の里ターミナル（[[長崎バス桜の里営業所|桜の里営業所]]）
: 長崎市西北の交通の要衝。南方滑石・時津・畝刈などの経由便や北方大瀬戸方面の路線を利用可能。
: 本社（[[長崎新地ターミナル]]） - 瀬戸線は[[さいかい交通]]担当の直通便を除いて全てここで乗換えとなる。
: 1階は営業所の窓口の他に待合室・自販機コーナー・トイレが設けられ、接続待ち・始発待ちの際は乗客がここで休憩できるようになっている。1階の営業所の建屋以外の場所、および2階から上は立体駐車場によるバスの車庫となっている。

== 関連会社 ==
* [[さいかい交通]]
* [[長崎バス観光]]
* 長崎バスターミナルホテル
* [[みらい長崎ココウォーク]]（株式会社みらい長崎）
* 長崎バス商事
* [[ホテル日航|ホテル日航ハウステンボス]]
* 国民宿舎青雲荘
* [[五島自動車]] ※[[持分法]]適用会社

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注釈"}}

=== 出典 ===
{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author = 長崎自動車50周年社史編集委員会 |date = 1986 |title = 五十年の歩み 長崎自動車 |ref = {{Harvid|五十年の歩み}} }}
* {{Cite book|和書|author = 私鉄総連長崎自動車労働組合 |date = 1996-3-3 |title = 私鉄の赤腕章 長崎自動車労組40年史 |ref = {{Harvid|労組40年史}} }}
* {{Cite book|和書|author = 長崎自動車75年史編集委員会 |date = 2011-12 |title = 長崎自動車75年史 NAGASAKI BUS GROUP |ref = {{Harvid|75年史}} }}
* {{Cite journal|和書|author=鈴木敏 |year=1988 |month=7 |title=乗合バスへのカードシステム導入とバス交通活性化について|journal=[[バス・ジャパン]] |issue=9 |pages=50-52 |publisher=バス・ジャパン刊行会 |ref = {{Harvid|バス・ジャパン|1988}} |isbn =4795277648}}
* {{Cite journal|和書|author=鈴木文彦 |year=1988 |month=11 |title=普及の兆しを見せるバスカード その現状と展望|journal=[[バスラマ・インターナショナル]] |issue=2 |pages=45-48 |publisher=ぽると出版 |ref = {{Harvid|バスラマ・インターナショナル|1988}} |isbn =4938677024}}
* {{Cite journal|和書|author= |year=2005 |month=3 |title=バス事業者訪問92 長崎自動車|journal=[[バスラマ・インターナショナル]] |issue=89 |pages=38-59 |publisher=ぽると出版 |ref = {{Harvid|バスラマ・インターナショナル|2005}}|isbn =4899800894}}

== 関連項目 ==
{{multimedia|長崎自動車の画像}}
{{commonscat|Nagasaki Bus}}
* [[長崎県交通局]]
* [[九州急行バス]]
* [[南国交通]]

== 外部リンク ==
* [http://www.nagasaki-bus.co.jp/ 長崎自動車公式ホームページ]

{{NagasakiBus}}
{{長崎スマートカード}}
{{SUNQPASS}}
{{デフォルトソート:なかさきしとうしや}}
[[Category:九州地方の乗合バス事業者]]
[[Category:九州地方の貸切バス事業者]]
[[Category:長崎市の企業]]
[[Category:長崎県の交通]]
[[Category:長崎自動車|*]]
[[Category:1936年設立の企業]]