釜本邦茂のソースを表示

{{サッカー選手
|名前=釜本 邦茂
|画像=
|本名=
|愛称=ガマ、ガマッチョ
|カタカナ表記=カマモト クニシゲ
|アルファベット表記=KAMAMOTO Kunishige
|原語名=
|原語表記=
|国={{JPN}}
|誕生日={{生年月日と年齢|1944|4|15}}
|出身地=[[京都府]][[京都市]][[右京区]]
|身長=179cm
|体重=79kg
|血液型=
|所属チーム名=
|ポジション=[[フォワード (サッカー)|FW]]
|背番号=
|利き足=右足
|ユースクラブ=[[京都市立太秦小学校]]<br />[[京都市立蜂ヶ岡中学校]]<br />[[京都府立山城高等学校]]<br />[[早稲田大学ア式蹴球部|早稲田大学]]
|ユース年=19??-1956<br/>1957-1959<br/>1960-1962<br/>1963-1966
|クラブ1=[[ヤンマーディーゼルサッカー部|ヤンマーディーゼル]]|年1=1967-1984|出場1=251|得点1=202
|クラブ成績更新日=
|代表1 = {{JPNf}}
|代表年1 = 1964-1977
|代表出場1 =76
|代表得点1 = 75<ref name="JFA"/>
|監督年1=1978-1984 |監督チーム1= {{flagicon|JPN}} [[ヤンマーディーゼルサッカー部|ヤンマーディーゼル]]
|監督年2=1991-1994 |監督チーム2= {{flagicon|JPN}} [[松下電器産業サッカー部|松下電器産業]]/[[ガンバ大阪]]
|監督年3=2009 |監督チーム3= {{flagicon|JPN}} [[藤枝MYFC]]
| medaltemplates =
{{MedalSport|男子 [[サッカー]]}}
{{MedalCompetition|[[オリンピックサッカー競技|オリンピック]]}}
{{MedalBronze|[[メキシコシティオリンピック|1968]]|サッカー}}
}}
'''釜本 邦茂'''（かまもと くにしげ、[[1944年]][[4月15日]] - ）は、[[日本]]の元[[サッカー|サッカー選手]]、元[[監督|サッカー指導者]]、元[[参議院議員]]、[[実業家]]。[[日本サッカー協会]] (JFA) 顧問<ref name="jfa20100725">[http://www.jfa.or.jp/jfa/rijikai/2010/20100725/pdf/k20100725_04.pdf 名誉役員] - 日本サッカー協会・2010年7月25日</ref>。[[京都府]][[京都市]][[右京区]]出身。現役時代のポジションは[[フォワード (サッカー)|フォワード]]で、JFAでは[[サッカー日本代表|日本代表]]の男子の最多得点記録保持者（75点）<ref name="JFA"/>として認めている。一方で、[[国際サッカー連盟]] (FIFA) <ref>[http://www.fifa.com/worldfootball/news/newsid=1065779.html More goals than caps] - FIFA.com</ref>と[[国際サッカー歴史統計連盟]] (IFFHS) <ref>[http://www.rsssf.com/miscellaneous/kamamoto-intlg.html Kunishige Kamamoto - Goals in International Matches] - rsssf.com</ref>は、[[三浦知良]]と同数の55得点としている{{#tag:ref|集計方法の違いについては、[[釜本邦茂#試合数|試合数]]の項を参照。|group=注}}。趣味は、[[ゴルフ]]、[[時代劇]]のテレビ鑑賞。座右の銘は「己に剋つ」である<ref>www.kakugo.tv/detail_97.html</ref>。

== 人物 ==
日本サッカー史上最高と言われたストライカー<ref name="六川">六川亨『サッカー戦術ルネッサンス』アスペクト、2009年、ISBN 9784757216617、P182 - 184。</ref>。[[1968年]][[メキシコオリンピック]]では7得点を挙げ、得点王に輝くと共に、日本代表の銅メダル獲得に大きく貢献した。右足から繰り出される強力なシュートが最大の武器。特に右45度からのシュートは正確無比<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/3_2.html 確かなインステップのボールをとらえる巧さと強さ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref><ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/3_3.html ボールに対する鋭い読み] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>で、そのレベルは恩師の[[デットマール・クラマー]]曰く世界最高クラスであった。また、左足からのシュートも右足ほどではないが正確であり、跳躍力を活かしたヘディングシュートも美しく<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/7_2.html 額にきちんと当て、狙った所へ落とす正確なヘディング] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>、後に釜本は、自らのシュートについて「5割は右足。左足が3割で、頭が2割」と語っている。即ち、あらゆる形からゴールを奪う事が出来る万能型フォワードであった。右足のシュートは若い頃、プレースタイルに惚れ込んでいた往年のポルトガルの名ストライカー[[エウゼビオ]]のフィルム映像を幾度も見て研究、分析。映像からシュートに至るまでの一連の動作が自身の動きより1つ少ない事に気づき、シュートフォームを体得する。他、エウゼビオが得点後に大股で跳躍して、握った拳を腰から胸に突き上げる動作をしているが、現役当時の釜本もゴール後にエウゼビオと同じ[[ゴールパフォーマンス]]を行っているのが確認出来る。

対戦相手は釜本の突破と右足からの強烈なシュートを警戒し、それを阻止する事に神経を集中させる。そこで左足のシュートが威力を発揮した。1974年の日本リーグ通算100得点目は左足のトゥキック<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/9_3.html ボールを受けるための抜群のタイミングとコース取り] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>、1981年11月1日の通算200得点目も左足シュートであった<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/4_1.html 両足のシュートで国際的に成長 ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>。
また当初は得点能力には秀でたものの、ディフェンスを背負った状態でボールをキープし、そこから反転してシュートへ持ち込む一連の動作に不安が残っていた。この弱点は日本代表コーチのクラマーや、西ドイツ留学当時の恩師、[[ユップ・デアヴァル]]といった優れた指導者の下で改善し<ref>
[http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=995 メキシコ・オリンピックの8ヶ月前に釜本邦茂の劇的開花を助けた西独の名コーチ ユップ・デアバル] - 賀川サッカーライブラリー</ref>、「（ペナルティエリア内でディフェンス3人がかりの）マークを受けていても自分にパスを出すべきだ」、「敵が来たら、体でブロックしてシュートを打てばいい」と語るほどディフェンスをかわす動きに自信を付けていった<ref name="六川"/>（後述）。

[[サッカー日本代表|日本代表]]では[[杉山隆一]]<!-- （[[三菱重工業サッカー部]]などに在籍。後に[[ヤマハ発動機サッカー部]]監督を務めた）-->との名コンビで知られた。1964年[[前東京オリンピック|東京オリンピック]]当時は「20万ドルの足を持つ男」の異名で呼ばれた杉山の方が有名な存在であったが、後に釜本がストライカーとしての才能を開花させると、杉山はアシスト役に徹する様になった。そしてメキシコ五輪では釜本の記録した7得点のうち4得点は杉山のアシストからの得点であった。

引退するきっかけは自宅において椅子から立ち上がる際テーブルに体を痛打、この時「もう（日常の簡単な動作さえ出来ないのなら）選手は仕舞いやな」と決める。

[[1985年]]に引退後、[[関西テレビ放送|関西テレビ]]のワイドショー番組[[シュートinサタデー]]のキャスターを経て、[[1991年]]に[[松下電器産業サッカー部|松下電器]]（後の[[ガンバ大阪]]）の監督に就任。[[1995年]]から[[2001年]]まで参議院議員を1期務め、労働政務次官を務めた。現在は日本サッカー協会顧問。[[2005年]]第1回[[日本サッカー殿堂]]入り。[[2006年]]9月より[[京都文教大学]]客員教授（文化実践論）<ref>[http://www.kbu.ac.jp/kbu/gakugaimuke/kyakuin/kyakuin.html 釜本邦茂氏 京都文教大学客員教授に就任]</ref>。また、[[京都府]]のゴルフ場「クラウンヒルズ京都ゴルフクラブ」オーナーに就任した。

== 経歴 ==
=== 学生時代 ===
京都市立太秦小学校<ref>[http://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000111207.html 『平成23年度「京都スポーツの殿堂」殿堂入りについて』]受賞者プロフィールより - 京都市文化市民局 市民スポーツ振興室スポーツ企画課</ref>でサッカーを始める。市立蜂ヶ岡中学校3年の時、主将として京阪神三都市大会に出場、同大会にて優勝を果たし、京阪神地域の指導者の注目を集めるようになった。

[[1960年]]に[[京都府立山城高等学校]]に入学しサッカー部へ入部。森貞雄監督の下でレギュラーの座を掴むと、10月の熊本[[国民体育大会サッカー競技|国民体育大会]]にて優勝。
[[1961年]]に京都府サッカー協会会長の[[藤田静夫]]（後の日本サッカー協会会長）の計らいにより大学生以上を対象とした講習会に特別参加。ここで、[[国際サッカー連盟|FIFA]]コーチ、[[デットマール・クラマー]]に会い、薫陶を受ける。

[[1962年]]1月には[[全国高等学校サッカー選手権大会|全国高校サッカー選手権]]にて準優勝に輝く。決勝戦は広島県代表の[[修道中学校・高等学校|修道高等学校]]との対戦となったが、[[二村昭雄]]を怪我で欠いた影響もあり2-4で敗れた。
同年4月には高校選手権で戦った[[森孝慈]]らと共に日本ユース代表に選出され、第4回[[AFCユース選手権|アジアユース大会]]に出場した。

[[1963年]]に[[早稲田大学]]第二商学部入学。[[関東大学サッカーリーグ戦|関東大学リーグ]]で優勝を果たし、11得点で得点王。この年を含め4年連続得点王。日本ユース代表主将として第5回[[AFCユース選手権|アジアユース選手権]]にも出場。[[1964年]]1月、[[日立製作所本社サッカー部|日立製作所]]（現[[柏レイソル]]）を破り[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]優勝。[[1967年]]1月、天皇杯で[[東洋工業サッカー部|東洋工業]]（現[[サンフレッチェ広島]]）を破り優勝。（以後、天皇杯での大学勢の優勝はない）

=== ヤンマーディーゼル ===
早稲田大学を率いて天皇杯制覇、関東リーグ4年連続得点王の実績から多くの企業から誘いを受けた。特に[[三菱重工業サッカー部|三菱]]（現[[浦和レッドダイヤモンズ]]）からの勧誘は熱心で、大学の同僚の森孝慈が入社を決めた事で三菱入りへ傾いたが、[[ヤンマーディーゼルサッカー部|ヤンマー]]（現[[セレッソ大阪]]）の山岡浩二郎サッカー部部長や早大の先輩で関西の実力者、[[川本泰三]]の勧めもあり、[[1967年]]4月、ヤンマーに入社する事になった。同い年で同期入社の[[水口洋次]]は無二の親友。
[[日本サッカーリーグ]]、[[豊田自動織機製作所サッカー部|豊田自動織機]]戦でデビューを飾ると、この試合で初得点を決めた。関西の弱小チームであったヤンマーを釜本の強い個性で牽引していった。また同年5月には日系ブラジル人の[[吉村大志郎|ネルソン吉村]]（後に帰化し吉村大志郎と名乗る）が加入。吉村の南米出身者らしい柔軟なボールタッチは目を見張るものがあり、釜本も吉村との練習や試合中で、貪欲に学習した。会社も釜本や吉村を始めとした選手補強や、施設の整備や選手の待遇改善などの支援を積極的に行い、やがてリーグを代表する強豪へと成長していった。

[[1969年]]1月天皇杯で三菱重工を破り、ヤンマー初優勝。決勝ゴールをあげる活躍で初のビッグタイトルをもたらした。
{| style="float: right; margin-left: 1em; margin-bottom: 0.5em; width: 180px; border: #99B3FF solid 1px"
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|<div style="position: relative">
[[ファイル:Soccer.Field Transparant.png|200px]]
{{Image label|x=0.41|y=0.35|scale=200|text=[[釜本邦茂|<span style="font-size: 90%; color: white">'''釜本邦茂'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.10|y=0.45|scale=200|text=[[堀井美晴|<span style="font-size: 90%; color: white">'''堀井美晴'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.69|y=0.45|scale=200|text=[[今村博治|<span style="font-size: 90%; color: white">'''今村博治'''</span>]]}}
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{{Image label|x=0.72|y=0.90|scale=200|text=[[田上敏之|<span style="font-size: 90%; color: white">'''田上敏之'''</span>]]}}
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{{Image label|x=0.39|y=0.90|scale=200|text=[[浜頭昌宏|<span style="font-size: 90%; color: white">'''浜頭昌宏'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.41|y=1.03|scale=200|text=[[松村雄志|<span style="font-size: 90%; color: white">'''松村雄志'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.41|y=1.18|scale=200|text=[[垣内輝久|<span style="font-size: 90%; color: white">'''垣内輝久'''</span>]]}}
|-
|style="font-size: smaller;"|[[1975年]][[12月14日]]、JSL第18節三菱重工戦のメンバー<ref>サッカーマガジン1976年2月号132頁</ref>。
</div>
|}

ヤンマーや日本代表での活躍（後述）など順調な成長を見せていた釜本であったが、1970年にウイルス性肝炎を患い選手キャリアを中断、入院生活を余儀なくされた。復帰後も度々故障が続くなどコンディションが完全に回復するまで3年間を有したが、前述の吉村を始めとしたブラジル出身者と、それに刺激され徐々に実力を付けた日本人選手の奮闘もあって1971年には日本リーグと、天皇杯の二冠を獲得した。

そして、病気が完治するとGK西片、DF北村、松村、浜頭、水口、MF吉村、[[ジョージ小林|小林]]、阿部、FW[[今村博治|今村]]、釜本、[[堀井美晴|堀井]]らの、ほぼ不動のメンバーを擁して1974年、1975年の日本リーグ連覇、1975年の天皇杯制覇に貢献。釜本自身も1974年10月20日の日本リーグ、対三菱戦において通算100得点を達成した。この頃には試合の流れを読んだゲームメイクやチャンスメイクも担当する様になり、また若い頃の様な豪快なプレーだけでなく、相手デイフェンスのマークを一瞬外し、再びゴール前の危険地帯へ飛び込む「消える動き」も身に付けるなど<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/9_1.html 強く、しかもクレバーな釜本！ ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>第2の最盛期を迎えた。

[[1978年]]2月、ヤンマーの[[選手兼任監督]]に就任、全盛期を支えた選手達が少しずつチームを去る節目の時期でもあった。若手の[[楚輪博]]の成長もあって、釜本はゴール前での得点に専念する様になった<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/10_3.html 最先端に残り、常に無言のプレッシャーを与える釜本 ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref><ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/7_3.html 豊富な経験と得点への意欲で肉体の衰えをカバーする ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>。そして1981年11月1日の対[[Honda FC|本田技研]]戦において通算200得点と、201得点を記録。この2得点はいずれも楚輪のアシストから生まれた。

その後、[[1982年]]5月20日対マツダ（現[[サンフレッチェ広島]]）戦で右足首[[アキレス腱]]断裂。8月11日、練習中に同じ個所を切り選手生活の危機に直面した。そして1年半後の[[1983年]]11月3日、日本リーグ対[[読売サッカークラブ|読売]]（現[[東京ヴェルディ1969|東京ヴェルディ]]）で復帰を果たし、1984年1月1日の天皇杯決勝、対[[日産自動車サッカー部|日産]]（現[[横浜F・マリノス]]）戦に後半途中出場。これが公式戦最後の試合出場となった。

同年8月25日の「釜本邦茂[[引退試合]]」、ヤンマーディーゼル対[[日本サッカーリーグ選抜]]戦は、東京・[[国立霞ヶ丘陸上競技場]]に6万人の観衆を集め行なわれた。ゲスト・プレーヤーに往年のスター選手[[ペレ]]と[[ヴォルフガング・オフェラート]]を迎えた試合は、釜本自身が前半15分に得点を決め[[引退]]の花道を飾った<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/14_2.html ペレ、オベラーツ、釜本の40代トリオが見せたゴールの基本 ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>。試合後の競技場にはサポーターから「釜本コール」が鳴り響いた。

=== 日本代表 ===
代表レベルでは、高校2年、3年次に[[U-20サッカー日本代表|日本ユース代表]]に選出され[[AFCユース選手権|アジアユース大会]]に出場。
早稲田大学1年次の1963年には日本B代表に選出され、同年秋に開催されたプレ五輪大会に出場した。

翌1964年に19歳で[[サッカー日本代表|日本代表]]に選出されると東南アジア遠征に参加。同年2月21日のタイ空軍戦で代表デビューを飾ると、同25日の[[スランゴール州]]選抜戦で代表初得点、3月3日の[[サッカーシンガポール代表|シンガポール]]戦で国際Aマッチデビューを飾った。この遠征では5試合出場3得点を記録し、これ以降、日本代表へ定着していった。そして地元日本で開催された[[前東京オリンピック|東京オリンピック]]に参加、10月14日の1次リーグ、[[サッカーアルゼンチン代表|アルゼンチン五輪代表]]戦では81分に[[川淵三郎]]の同点ゴールをアシスト。日本はベスト8で[[サッカーチェコスロバキア代表|チェコスロバキア五輪代表]]に敗退したが、FIFAと日本蹴球協会が主催する敗者トーナメント（大阪トーナメント）に参加。10月20日の5・6位決定戦、[[サッカーユーゴスラビア代表|ユーゴスラビア五輪代表]]で1得点を決めたが、釜本自身は消化不良の大会となった。

東京オリンピック当時は技術や駆け引きの面で未熟さを見せていたが、2年後の[[1966年]]12月、[[1966年アジア競技大会|第5回アジア大会]]ではエース級に成長し、6得点を挙げ大会3位入賞に貢献した。1967年、ブラジルの[[パルメイラス]]を招いて、親善試合を4試合して、1勝3敗という成績であったが、第2戦の1967年6月21日に行われた試合では決勝ゴールを決め、外国プロサッカークラブに対し初勝利を飾った<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/4_3.html プロを破った思い切り良さと鋭く押さえたシュート ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>。同年9月から10月に開催された[[メキシコシティオリンピック|メキシコオリンピック]]アジア予選に出場し、9月27日の初戦[[サッカーフィリピン代表|フィリピン]]戦のダブルハットトリックで15-0で大勝した。フィリピン戦の6得点は、三浦知良と並び日本代表1試合最多得点記録である（2011年時点。FIFAでは三浦知良の単独記録としている<ref name="日本代表記録集2011">日本サッカー協会編「日本代表公式記録集The Yearbook of JFA 2011」</ref>。同30日の[[サッカー台湾代表|台湾]]戦のハットトリックを含む11得点を挙げる活躍で、本大会出場に貢献した。しかし、傑出した得点能力の一方でボールコントロールや、相手マークを外す動きには依然として問題が残っていた。

翌[[1968年]]1月にクラマーの勧めもあり、[[西ドイツ]]の[[1.FCザールブリュッケン]]へ短期留学。後に[[サッカードイツ代表|西ドイツ代表]]監督を務める[[ユップ・デアヴァル]]から指導を受けると、この事が選手としての重要な転機となった。デアヴァルはフィジカルを高める特別なメニューを釜本に課し、それと並行してゲーム形式のトレーニングも行った。また[[ドイツサッカー協会]](DFB)の特例により公式戦へも参加するなど貴重な経験を積んだ<ref>『スポーツの20世紀VOL,1サッカー英雄たちの世紀』（[[ベースボール・マガジン社]]、2000年）158頁。</ref>。そしてダイヤの原石であった釜本は、プロの厳しいトレーニングを受けた3ヶ月の留学の結果、逞しさとボールコントロールのテクニックに秀でた選手へと成長を遂げた<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/5_2.html 釜本の飛躍を決定づけた迫力のアーセナルゴール] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>。
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|<div style="position: relative">
[[ファイル:Soccer.Field Transparant.png|200px]]
{{Image label|x=0.41|y=0.35|scale=200|text=[[釜本邦茂|<span style="font-size: 90%; color: white">'''釜本邦茂'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.10|y=0.45|scale=200|text=[[杉山隆一|<span style="font-size: 90%; color: white">'''杉山隆一'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.69|y=0.45|scale=200|text=[[松本育夫|<span style="font-size: 90%; color: white">'''松本育夫'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.22|y=0.61|scale=200|text=[[渡辺正|<span style="font-size: 90%; color: white">'''渡辺正'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.60|y=0.61|scale=200|text=[[宮本輝紀|<span style="font-size: 90%; color: white">'''宮本輝紀'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.22|y=0.78|scale=200|text=[[森孝慈|<span style="font-size: 90%; color: white">'''森孝慈'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.60|y=0.78|scale=200|text=[[小城得達|<span style="font-size: 90%; color: white">'''小城得達'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.69|y=0.90|scale=200|text=[[山口芳忠|<span style="font-size: 90%; color: white">'''山口芳忠'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.11|y=0.90|scale=200|text=[[片山洋|<span style="font-size: 90%; color: white">'''片山洋'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.41|y=1.03|scale=200|text=[[鎌田光夫|<span style="font-size: 90%; color: white">'''鎌田光夫'''</span>]]}}
{{Image label|x=0.41|y=1.18|scale=200|text=[[横山謙三|<span style="font-size: 90%; color: white">'''横山謙三'''</span>]]}}
|-
|style="font-size: smaller;"|[[1968年]][[10月24日]]、メキシコ五輪3位決定戦、メキシコ戦のメンバー。スイーパーを配した1-4-2-3の布陣。<ref>「メキシコ・オリンピック大会 16チーム熱戦のあと」サッカーマガジン1968年12月号124頁</ref><ref>「続・メキシコ五輪図解戦評 対メキシコ」『サッカーマガジン』1969年1月号56頁</ref>。
</div>
|}

留学後に日本代表へ合流、オリンピックに向け組まれた親善試合では留学の成果を発揮し、同年6月23日の[[アーセナルFC]]戦で豪快なダイビングヘッドから得点を挙げるなど、外国の屈強なディフェンス相手に互角に渡り合った。夏のヨーロッパ遠征を終える頃には日本代表の方向性も「堅守からのカウンター攻撃。釜本のゴール前での決定力を生かす」へと固まる。そして同年10月のメキシコ五輪では7得点2アシストの全得点に絡む活躍<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/11_2.html 組織ディフェンスを打ち破るロングシュートの破壊力 戦 ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref><ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/9_2.html 知らずに「消える」ことを会得した大事なフランス戦 ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>。準決勝ではハンガリーに0-5で敗れたが、3位決定戦では地元[[メキシコ]]を2-0で破り<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/6_2.html 3位決定戦の重苦しさをはねのけた釜本のゴール] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>銅メダルを獲得し、同大会の得点王に輝いた。

メキシコ五輪での成功を受け、次の目標は1970年の[[1970 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ・メキシコ大会]]出場へと向けられた。しかし[[1969年]]6月16日、日本代表合宿中に倒れ、[[ウイルス性肝炎]]と診断され兵庫県西宮市内の病院へ入院。50日後の8月5日に退院するも、医師の許可が下りず10月のメキシコ大会予選は欠場、釜本を欠いた日本代表は予選敗退に終わった。釜本は本来のコンディションを取り戻すのに数年を有し、4年間は試合出場と通院生活が続いた。

[[1970年]]3月、日本代表に復帰を果たすが、長年コーチとして代表を指導したクラマーは去り、メキシコ五輪銅メダル獲得に貢献したベテラン選手達は一人また一人と代表を去る中で、リーダーとしての重責を担う様にもなった。1970年12月の[[1970年アジア競技大会|第6回アジア大会]]で4位。[[1972年]]7月の[[ムルデカ大会]]で15得点を挙げ得点王に<ref>[http://www.fcjapan.co.jp/coaching/striker/11_3.html アジアでの名声を不動としたムルデカの神話のゴール ] - 賀川 浩「ストライカーの技術講座」</ref>。日本を3位に導いたものの、[[1973年]]5月の[[1974 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ・西ドイツ大会]]予選、[[1976年]]3月の[[モントリオールオリンピック]]予選では敗退が続いた。

モントリオールオリンピック予選後に代表引退を決意していたが、[[二宮寛]]監督の説得により復帰。そして1976年8月、ムルデカ大会では釜本は二列目に下がり、FWの[[奥寺康彦]]とのコンビネーションで新境地を開拓し同大会の準優勝に貢献した。しかし、[[1977年]]3月の[[1978 FIFAワールドカップ|FIFAワールドカップ・アルゼンチン大会]]予選では[[サッカー大韓民国代表|韓国]]、[[サッカーイスラエル代表|イスラエル]]に競り負け予選敗退。同年9月14日の[[ニューヨーク・コスモス]]戦を最後に日本代表を引退を表明した。日本代表として1964年から1977年までの13年間に国際Aマッチ76試合75得点（総通算231試合153得点）を記録し、これは現在でも男子による日本代表の国際Aマッチ最多得点記録である。男女を通じては2011年7月1日に[[澤穂希]]が78得点目をあげ記録を塗り替えており、釜本本人は「（自分の記録が）まさか女の子に抜かれるとは」とコメントしている<ref>{{Cite news
|url=http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2011/07/02/kiji/K20110702001129630.html
|title=釜本氏「まさか女の子に抜かれるとはね」
|work=Sponichi Annex
|newspaper=[[スポーツニッポン]]
|date=2011-07-02
|accessdate=2011-07-10
}}</ref>。

=== 世界選抜 ===
メキシコ五輪終了後直後の[[1968年]]11月6日に[[リオデジャネイロ]]の[[エスタジオ・ド・マラカナン| マラカナン・スタジアム]]で開催された、[[サッカーブラジル代表|ブラジル]]対世界選抜の試合に招集。これは世界選抜の監督を務めたクラマーの推薦もあっての実現であったが、釜本は日本代表の仲間と共に帰国する事を選択した<ref name="ストライカーの美学・釜本邦茂写真集"/>。この試合にはブラジルはペレ、[[ロベルト・リベリーノ]]。世界選抜に[[フランツ・ベッケンバウアー]]、[[レフ・ヤシン]]らのスター選手たちが多数出場していた。

その12年後の[[1980年]]12月には世界選抜の選手として、[[スペイン]]で開催された[[国際連合児童基金|ユニセフ]]慈善サッカー大会に出場。世界選抜には[[ヨハン・クライフ]]、[[ミシェル・プラティニ]]、[[ベルント・シュスター]]らが参加し、世界選抜の監督は、西ドイツ留学時代の恩師、デアヴァルであった<ref name="ストライカーの美学・釜本邦茂写真集"/>。

=== 指導者として ===
前述の西ドイツ留学時代にコーチング講習会を受講。1978年から所属するヤンマーディーゼルの選手兼任監督に就任し1984年まで同サッカー部の指揮を執った。1970年代の黄金時代を共に支えた吉村や[[ジョージ小林]]らはクラブを去り、世代交代を一任された。就任3年目の1980年に監督として初のリーグ制覇へ導いた。その後[[1985年]]2月まで監督を務めた。

ヤンマー退団後は「釜本FC」を設立し大阪を中心にユース年代の育成に携わった（[[大黒将志]]も属した釜本FCはガンバ大阪ジュニア・ジュニアユースに移管）。また同時に「釜本サッカー教室」を主催し、少年サッカーの指導の為に全国を駆け回った。

[[1991年]]、当時、プロリーグへの参加が内定していた[[松下電器産業サッカー部]]（現[[ガンバ大阪]]）の監督に就任。[[1993年]][[Jリーグ開幕]]時のガンバ大阪監督となる。しかし、エースストライカーの[[永島昭浩]]を始めとする古参選手との確執（永島は翌1994年に[[清水エスパルス]]へ電撃移籍）や、期待された[[礒貝洋光]]・[[松波正信]]を育てきれない、松波と同期で自身の山城の後輩[[石塚啓次]]獲得に失敗など成績は低迷。[[1994年]]、天皇杯終了と同時に、監督を事実上解任され退団した（契約上の退任時期は1995年1月）。
監督としてのJリーグ通算成績は、2シーズンで80試合、31勝49敗。最高位は1993年ニコスステージ（2ndステージ）の6位（10チーム中）となっている（同ステージ[[7月31日]][[博多の森陸上競技場]]での初代チャンピオン[[ヴェルディ川崎]]との公式戦で0-2、相手GK[[菊池新吉]]に完封負、追加点となる2失点目は翌日結婚式を控えた[[三浦知良]]が記録）。

=== その後 ===
[[1996年]]に[[日本サッカー協会]]（JFA）理事に就任。[[1998年]]7月にJFA副会長に就任。[[1999年]]7月、JFAの2002年強化推進本部長に就任。日本代表の[[フィリップ・トルシエ]]監督を評価する立場となり、両者の対立や釜本によるトルシエ解任の意向などがしばしば報道された。[[2000年]]7月、労働政務次官就任を理由として2002年強化推進本部長を辞任。その後、参議院選挙での落選後にJFA副会長を辞任したが、[[2004年]]7月からJFA副会長に復帰した。

[[2005年]]4月、JFA選定の第1回[[日本サッカー殿堂]]掲額者として選定される。

[[2008年]]7月、JFAの役員改選に伴い副会長を退任、執行部に属さない名誉副会長に就任する事となった。

[[2009年]]2月には、サッカーコミュニティサイト『MYFC』が運営を予定しているサッカークラブ・藤枝ネルソンCF（後に[[藤枝MYFC]]と改称）の監督に就任することが発表された。ただし本人は「『MYFC』有料化までの暫定監督」<ref>[http://blog.jplayers.jp/gama/archive/20090122145652_3057/ ガンバ以来やな。] - ガマ喝問答！</ref>「監督と言うよりはスーパーバイザー的役割」<ref>[http://www.sports-times.jp/2009/02/20090225055.html 釜本監督誕生は"誤報"だった！] - Sports Times</ref>と発言しており、実際の現場での指揮はヘッドコーチの[[斉藤俊秀]]が執っている。

[[2010年]]7月、JFA名誉副会長を退き顧問となった<ref name="jfa20100725"/>。

=== 政治家として ===
早大体育会の先輩で親交深かった[[森喜朗]][[自民党幹事長]]にスカウトされ[[1995年]][[7月23日]]、[[第17回参議院議員通常選挙]]で[[自由民主党 (日本)|自民党]]から[[比例代表制|比例区]]で出馬し当選。その後、暴走族に金品を渡して、票の取りまとめを依頼したことが判明したが、訴追されるに至らなかった。

当選後は院内の[[厚生労働委員会]]に所属し、日本サッカー協会副会長を兼務しながら、[[2002 FIFAワールドカップ|2002年W杯]]の開催準備などに尽力。[[自民党の派閥|党内派閥]]としては[[清和政策研究会]]（会長[[三塚博]] - 森 - [[小泉純一郎]]）に所属する。

[[1998年]]、[[日本道路公団]]の関連会社で、高速道路用プリペイドカード「[[ハイウェイカード]]」販売に関する特別背任事件が発覚。一連の不正販売に釜本の妻が経営する会社の関与が明らかになる<ref>[http://www.rondan.co.jp/html/news/seiji/haika.html 論談：日本ハイカ疑惑 - 巨額の金は森喜朗と闇社会へ] </ref>。

[[2000年]][[7月4日]]、[[第2次森内閣]]の労働政務次官を拝命（政務[[内閣官房副長官]]は同じ派閥の[[安倍晋三]]・[[上野公成]]）、同年[[12月6日]]、内閣改造に伴い労働政務次官を辞任。

[[2001年]][[7月29日]]、第19回参議院議員通常選挙で自民党現職で史上初の[[非拘束名簿式]]・比例区で出馬し[[小泉フィーバー]]で自民党大勝も自身は落選し[[繰り上げ当選]]出来なかった<ref>[http://www.senkyo.janjan.jp/election/2001/99/002009/00002009_9622_000001.html 比例区 第19回参議院議員選挙 -ザ・選挙-] </ref>、これ以後は政界から退いている。2014年[[旭日中綬章]]受章。

== エピソード ==
* 両親は[[奈良県]]の出身<ref name="library">[http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=642 20世紀日本の生んだ世界レベルのストライカー 釜本邦茂（中）｜賀川ライブラリー]</ref>。釜本の父は若い頃から[[剣道]]に励み、京都で[[日本の警察官|警察官]]を務めていたが、1938年から1942年まで兵役に就き、[[ノモンハン事件]]に参加。復員後は幹部候補生から陸軍中尉まで進んだ経験を持つ<ref name="ストライカーの美学・釜本邦茂写真集">{{Cite book|和書|author=[[賀川浩]]|year=1985|title=ストライカーの美学・釜本邦茂写真集|volume=|publisher=東方出版}}</ref><ref name="library"/>。また長兄は学生時代に[[テニス]]、次兄は[[卓球]]を志した。姉の美佐子は幼少の頃より学業優秀で、成人後は数ヶ国語を操り日本の[[添乗員|ツアーコンダクター]]の草分けとなった<ref name="ストライカーの美学・釜本邦茂写真集"/>。この姉をして普段勉強をしない弟が試験前に見せる集中力は抜群であったと語らせている。
* サッカーを始めたきっかけになったのは、太秦小学校時代の恩師、池田璋也（元[[京都紫光クラブ]]の名選手）の「サッカーが上手になればオリンピックもあるし、世界中に行ける。野球だったら日本とアメリカだけだ」という言葉であった<ref name="ストライカーの美学・釜本邦茂写真集"/>。
* 市立蜂ヶ岡中学校の1年先輩に[[二村昭雄]]らがいる。二村とは高校、大学と同じ道へ進み、名コンビとして活躍した。
* 山城高校の1年先輩に二村昭雄、[[長岡義一]]らが、同期には[[和崎信哉]]<ref>朝日新聞 2012年5月26日 [[be (朝日新聞)|be]] b3ページ</ref>がいる。
* 早稲田大学の三年先輩に[[松本育夫]]・[[野村尊敬]]・[[桑田隆幸]]、同期に[[森孝慈]]、[[大野毅]]らがいる。
* 1967年11月19日に和歌山で開催された日本サッカーリーグ、[[日立製作所本社サッカー部|日立本社]]（現[[柏レイソル]]）戦において2人の[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]を負傷退場させる記録を残した。1人目のゴールキーパー・片伯部延弘は釜本と衝突して負傷退場。交代枠を使い切っていた日立は急遽FWの海野勇が代役を務めた。しかし、その7分後に釜本の強烈なシュートに反応した海野は右手の平に裂傷を負い負傷退場した。その後、日立は3人目のGKにFWの[[平沢周策]]を起用したが、今度はオーバーステップの反則を取られ、フリーキックから釜本のヘディングゴールを許した。試合は0-3で日立が完敗を喫する散々な結果となった<ref name="ストライカーの美学・釜本邦茂写真集"/>。
* メキシコ五輪の大会合宿中に、ファンにサインをしていた釜本に対し、あるサッカークラブのスカウトが色紙と見せかけて契約書にサインさせようと試み、これに気付いたクラマーコーチが間一髪で阻止する一幕もあった<ref>『スポーツの20世紀VOL,1サッカー英雄たちの世紀』（[[ベースボール・マガジン社]]、2000年）153頁。</ref>。
* メキシコ五輪3位決定戦後のインタビューで欧州の記者から「プロ並の練習をしているのか」と聞かれた釜本は「いや、我々はみんなビジネスマンだ。8時間、会社の仕事をして、その後で練習をしている」と答え記者達はとても信じられない、ウソだろうと言わんばかりの顔をした。<ref>『サッカー日本代表新聞』（[[日刊スポーツ新聞社]]、2006年）18頁。</ref>
* メキシコ五輪終了後直後にリオデジャネイロで開催された、FIFA主催のブラジル代表対世界選抜の試合に招集されたが、日本代表の仲間らと共に帰国する事を選択した。これに対し世界選抜の[[レフ・ヤシン]]は釜本の不参加を惜しむコメントを残している<ref name="ストライカーの美学・釜本邦茂写真集"/>。
* [[1972年]]、[[ペレ]]の所属する[[サントスFC|サントス]]と日本代表が親善試合を行い、多くの観衆が詰掛けた。試合後にジョージ小林が[[長沼健]]監督の部屋を尋ね「お客さんがたくさん入った、選手お金要求する」と配当をしつこく要求、「今の体制じゃ、そうはいかない」と長沼が断っても聞き入れないので、釜本を呼んで追い返した<ref>[[大住良之]]、[[後藤健生]]『日本サッカーは本当に強くなったのか』[[中央公論新社]]、2000年</ref>。
* 1984年に、[[木之本興三]]によるJSL活性化策の一環として、ポスターでヌード（後ろ向き）を披露した。
* [[阪神タイガース]]ファンとしても知られる。
* 現役引退後はトーク番組「[[シュートinサタデー]]」（[[関西テレビ放送|関西テレビ]]制作[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系）司会やCM「丸大焼肉」「じゅうじゅう亭」（[[丸大食品]]）などテレビでも活躍した。
* 2006年4月19日放送の[[トリビアの泉]]で、代表引退の理由は会社で机に脚をぶつけ、止まっているものも避けられないと身体の衰えを感じたためと言う逸話が[[高橋陽一]]のイラスト付きで披露された。
* 釜本の身長は公表179cmだが、実際には181cmだった<ref name="熱狂のアルカディア">{{Cite book|和書|author=藤島大|year=2008|title=スポーツ・ノンフィクション選 熱狂のアルカディア|volume=|publisher=[[文藝春秋]]}}</ref>。<!--- この偽称は相手DFをピッチ上で威嚇するためだった、と引退後多くの機会に語っている。 ★本人の説明と異なるのでカット--->これは「大きい＝鈍くさい」と思われないよう、わざと身長を小さく称したとのこと<ref>[http://www.asahi.com/sports/column/TKY201003180240.html 釜本邦茂のニッポンFW論] - 朝日新聞 </ref>。
* 2014年5月15日付、英国スポーツ専門サイト『Sports MOLE』で、歴代日本代表選手の1位に、釜本邦茂が選ばれた<ref>www.huffingtonpost.jp/2014/05/26/soccer-best-10_n_5391870.html</ref>。
== 所属クラブ ==
* 京都市立太秦小学校サッカー部
* 京都市立蜂ヶ岡中学校サッカー部
* 1960年 - 1962年 [[京都府立山城高等学校]]サッカー部
* 1963年 - 1966年 [[早稲田大学ア式蹴球部|早稲田大学]]サッカー部
* 1967年 - 1985年 [[ヤンマーディーゼルサッカー部]]（現[[セレッソ大阪]]）

== 個人成績 ==
{{サッカー選手国内成績表 top|yy}}
!colspan="4"|日本!!colspan="2"|リーグ戦!!colspan="2"|[[JSLカップ|JSL杯]]!!colspan="2"|[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]!!colspan="2"|期間通算
|-
|[[1967年のJSL|1967]]||rowspan="17"|[[ヤンマーディーゼルサッカー部|ヤンマー]]||20||rowspan="5"|[[日本サッカーリーグ|JSL]]||14||14||colspan="2"|-||3||7||17||21
|-
|[[1968年のJSL|1968]]||rowspan="16"|9||14||14||colspan="2"|-||3||5||17||19
|-
|[[1969年のJSL|1969]]||12||10||colspan="2"|-||3||7||15||17
|-
|[[1970年のJSL|1970]]||14||16||colspan="2"|-||3||5||17||21
|-
|[[1971年のJSL|1971]]||14||11||colspan="2"|-||3||5||17||16
|-
|[[1972年のJSL|1972]]||rowspan="12"|[[日本サッカーリーグ|JSL1部]]||14||11||colspan="2"|-||4||5||18||16
|-
|[[1973年のJSL|1973]]||16||17||0||0||2||0||18||17
|-
|[[1974年のJSL|1974]]||18||21||colspan="2"|-||4||3||22||24
|-
|[[1975年のJSL|1975]]||17||9||colspan="2"|-||3||2||20||11
|-
|[[1976年のJSL|1976]]||18||15||1||0||3||2||22||17
|-
|[[1977年のJSL|1977]]||18||20||3||2||4||4||25||26
|-
|[[1978年のJSL|1978]]||18||15||3||4||3||4||24||23
|-
|[[1979年のJSL|1979]]||18||7||2||1||3||2||22||11
|-
|[[1980年のJSL|1980]]||18||10||3||2||2||0||23||12
|-
|[[1981年のJSL|1981]]||18||11||0||0||2||0||20||11
|-
|[[1982年のJSL|1982]]||8||1||0||0||0||0||8||1
|-
|[[1983年のJSL|1983]]||2||0||0||0||3||0||5||0
{{サッカー選手国内成績表 通算始|1|日本|JSL1部}}251||202||11||6||46||46||308||254
{{サッカー選手国内成績表 通算終}}251||202||11||6||46||46||308||254
|}

=== 通算成績 ===
* 日本リーグ通算251試合出場202得点。得点王7回。
** 日本リーグ優勝：3回（1971、1975、1980）
** 天皇杯優勝：2回（1969、1975）

** [[1974年]]10月、対三菱戦で、リーグ通算100得点を達成。
** [[1978年]]1月、対三菱戦でリーグ通算150得点を記録。
<!-- **[[1980年]]9月7日、対[[ヤマハ発動機サッカー部|ヤマハ]]（現[[ジュビロ磐田]]）戦で[[ハットトリック]]を達成。-->
** [[1981年]]11月1日、対[[Honda FC|本田技研]]戦で2得点。リーグ通算201得点目（238試合）。
** [[1982年]]5月15日、対日立戦で202得点目をあげる。

== 代表歴 ==
* 日本ユース代表 11試合6得点
** [[AFCユース選手権]]（1962年、1963年）
* 日本B代表 6試合0得点
* 日本代表
** 1964年[[前東京オリンピック|東京オリンピック]]（ベスト8）
** [[アジア競技大会]]（1966,1970,1974,1978）
** [[メキシコシティオリンピック]]（銅メダル）
** [[ミュンヘンオリンピック]]予選
** [[FIFAワールドカップ|ワールドカップ]]西ドイツ大会予選
** [[モントリオールオリンピック]]予選
** ワールドカップアルゼンチン大会予選

=== 試合数 ===
* 国際Aマッチ FIFA 61試合 55得点<ref>http://www.rsssf.com/miscellaneous/kamamoto-intlg.html</ref>,　JFA 76試合 75得点（1964-1977）<ref name="JFA">[http://www.jfa.or.jp/archive/daihyo/daihyo/data/index.html 日本代表歴代記録] - 財団法人日本サッカー協会</ref>
{{サッカー代表個人成績|日本|2}}
|-
|1964||2||1||19||7||21||8
|-
|1965||3||3||13||16||16||19
|-
|1966||7||6||12||13||19||19
|-
|1967||5||11||19||1||24||12
|-
|1968||4||7||21||14||25||21
|-
|1969||0||0||3||1||3||1
|-
|1970||6||3||15||7||21||10
|-
|1971||6||8||14||5||20||13
|-
|1972||8||15||8||6||16||21
|-
|1973||3||2||2||1||5||3
|-
|1974||5||5||14||6||19||11
|-
|1975||7||5||8||1||15||6
|-
|1976||16||9||2||1||18||10
|-
|1977||4||0||8||0||12||0
|-
!通算
|76||75||157||79||233||154
|}
[[日本サッカー協会|JFA]]は、釜本邦茂（75得点）を最多得点者としている。一方、[[国際サッカー連盟|FIFA]]（国際サッカー連盟）と[[国際サッカー歴史統計連盟]] (IFFHS) は、[[三浦知良]]と釜本邦茂（55得点）を最多得点者としている<ref>[http://www.rsssf.com/miscellaneous/century.html#goals Players with 100+ Caps and 30+ International Goals] - rsssf.com</ref>。
これは以下に示す JFA、IFFHS 両者の統計方法の違いによる。
* JFA - 1988年以前の[[オリンピックサッカー競技|オリンピック]]予選および本大会における、プロリーグの存在しない国・地域の、年齢制限のないオリンピック代表チームとの試合は[[国際Aマッチ]]とする。
* IFFHS - 1954年以降の全てのオリンピック関係の試合を国際Aマッチから除外。

=== 得点数 ===
'''国際Aマッチ'''
{| class="wikitable" style="text-; font-size:small;"
! # !! 開催年!!月日 !! 開催地 !! 対戦国 !! スコア !! 結果 !! 試合概要
|-
| 1 || 1964年||3月3日 || [[シンガポール]] || {{SGPf}} || 2-1 || 勝利 ||rowspan="4"| 親善試合
|-
| 2 ||rowspan="3"|1965年||3月11日 ||rowspan="2"|[[香港]] ||rowspan="2"| {{HKG1959f}} || 4-1 || 勝利
|-
| 3 || 3月11日 || 4-1 || 勝利
|-
| 4 || 3月22日 || [[ミャンマー|ビルマ]]、[[ラングーン]] || {{BIRf1948}} || 1-1 || 引分
|-
| 5 || rowspan="6"|1966年||12月11日 ||rowspan="6"|[[タイ王国|タイ]]、[[バンコク]] || {{IRN1964}} || 3-1 || 勝利 ||rowspan="6"|[[1966年アジア競技大会におけるサッカー競技|アジア競技大会]]
|-
| 6 || 12月14日 || {{MYSf}} || 1-0 || 勝利
|-
| 7 || 12月16日 ||rowspan="2"| {{SGPf}} || 5-1|| 勝利
|-
| 8 || 12月16日 || 5-1 || 勝利
|-
| 9 || 12月17日 || {{THAf}} || 5-1 || 勝利
|-
| 10 ||12月19日 || {{SGPf}} || 2-0 || 勝利
|-
| 11 || rowspan="11"|1967年||rowspan="6"|9月27日 ||rowspan="11"|[[日本]]、[[東京]] ||rowspan="6"| {{PHLf}} ||rowspan="6"| 15-0 ||rowspan="6"| 勝利 ||rowspan="11"|[[メキシコシティオリンピック|メキシコ五輪]]予選
|-
| 12 
|-
| 13 
|-
| 14 
|-
| 15 
|-
| 16 
|-
| 17 ||rowspan="3"| 9月30日 ||rowspan="3"| {{TPEf1949}} ||rowspan="3"| 4-0 ||rowspan="3"| 勝利
|-
| 18 
|-
| 19 
|-
| 20 || 10月3日 || {{LBNf}} || 3-1 || 勝利
|-
| 21 || 10月3日 || {{KORf}} || 3-3 || 引分
|-
| 22 || rowspan="7"|1968年||rowspan="2"|3月30日 ||rowspan="2"|[[オーストラリア]]、<br/>[[シドニー]] ||rowspan="4"| {{AUSf}} ||rowspan="2"| 2-2 ||rowspan="2"| 引分 ||rowspan="4"|親善試合
|-
| 23 
|-
| 24 ||rowspan="2"| 4月4日 ||rowspan="2"|[[オーストラリア]]、<br/>[[アデレード]] ||rowspan="2"| 3-1 ||rowspan="2"| 勝利
|-
| 25 
|-
| 26 ||rowspan="3"| 10月14日 ||rowspan="3"|[[メキシコ]]、[[プエブラ]] ||rowspan="3"| {{NGAf}} ||rowspan="3"| 3-1 ||rowspan="3"| 勝利 ||rowspan="3"| メキシコ五輪
|-
| 27 
|-
| 28 
|-
| 29 || rowspan="3"|1970年||12月10日 ||rowspan="3"|[[タイ王国|タイ]]、[[バンコク]] || {{MYSf}} || 1-0 || 勝利 ||rowspan="3"|[[1970年アジア競技大会におけるサッカー競技|アジア競技大会]]
|-
| 30 ||rowspan="2"| 12月16日 ||rowspan="2"| {{INAf}} ||rowspan="2"| 2-1 ||rowspan="2"| 勝利
|-
| 31 
|-
| 32 ||rowspan="8"| 1971年||rowspan="2"|7月28日 || rowspan="2"|[[デンマーク]]、<br/>[[コペンハーゲン]] ||rowspan="2"| {{DENf}} ||rowspan="2"| 2-3 ||rowspan="2"| 敗戦 ||rowspan="2"|親善試合
|-
| 33 
|-
| 34 ||rowspan="3"| 9月27日 || rowspan="6"|[[大韓民国]]、[[ソウル特別市|ソウル]] ||rowspan="3"| {{PHLf}} ||rowspan="3"| 8-1 ||rowspan="3"| 勝利 ||rowspan="6"|[[ミュンヘンオリンピック|ミュンヘン五輪]]予選
|-
| 35 
|-
| 36
|-
| 37 ||rowspan="3"| 9月29日 ||rowspan="3"| {{TPEf1949}} ||rowspan="3"| 5-1 ||rowspan="3"| 勝利
|-
| 38 
|-
| 39 
|-
| 40 || rowspan="15"|1972年||rowspan="4"|7月12日 ||rowspan="11"|[[マレーシア]]、<br/>[[クアラルンプール]] ||rowspan="4"| {{KHM1970}} ||rowspan="4"| 4-1 ||rowspan="4"| 勝利 ||rowspan="11"|[[ムルデカ大会]]
|-
| 41 
|-
| 42
|-
| 43
|-
| 44 ||rowspan="5"| 7月16日 ||rowspan="5"| {{LKAf}} ||rowspan="5"| 5-0 ||rowspan="5"| 勝利
|-
| 45
|-
| 46 
|-
| 47 
|-
| 48
|-
| 49 || 7月18日 || {{PHLf}} || 5-1 || 勝利
|-
| 50 || 7月22日 || {{MYSf}} || 1-3 || 敗戦
|-
| 51 ||rowspan="2"| 8月4日 || rowspan="2"|シンガポール ||rowspan="2"| {{PHLf}} ||rowspan="2"| 4-1 ||rowspan="2"| 勝利 ||rowspan="2"|ペスタスカン大会
|-
| 52 
|-
| 53 ||rowspan="2"| 9月14日 || rowspan="2"|日本、東京 ||rowspan="2"| {{KORf}} ||rowspan="2"| 2-2 ||rowspan="2"| 引分 ||rowspan="2"| 日韓定期戦
|-
| 54 
|-
| 55 || rowspan="2"|1973年||rowspan="2"|5月20日 || rowspan="2"|大韓民国、ソウル ||rowspan="2"| {{VSO}} ||rowspan="2"| 4-0 ||rowspan="2"| 勝利 ||rowspan="2"|[[1974 FIFAワールドカップ]]予選
|-
| 56 
|-
| 57 || rowspan="5"|1974年||rowspan="3"|9月3日 || rowspan="3"|[[イラン]]、[[テヘラン]] ||rowspan="3"| {{PHLf}} ||rowspan="3"| 4-0 ||rowspan="3"| 勝利 ||rowspan="3"|[[1974年アジア競技大会におけるサッカー競技|アジア競技大会]]
|-
| 58 
|-
| 59
|-
| 60 || rowspan="2"|9月28日 || rowspan="2"|日本、東京 ||rowspan="2"| {{KORf}} ||rowspan="2"| 2-2 || rowspan="2"|引分 ||rowspan="2"|日韓定期戦
|-
| 61
|-
| 62 ||rowspan="5"| 1975年||rowspan="2"|8月4日 || rowspan="5"|マレーシア、<br/>クアラルンプール ||rowspan="2"| {{BANf}} ||rowspan="2"| 3-0 ||rowspan="2"| 勝利 ||rowspan="5"|ムルデカ大会
|-
| 63 
|-
| 64 ||rowspan="2"| 8月7日 || rowspan="2"|{{INAf}} ||rowspan="2"| 4-1 ||rowspan="2"| 勝利
|-
| 65
|-
| 66 || 8月14日 || {{BIRf1974}} || 2-0 || 勝利
|-
| 67 || rowspan="9"|1976年||1月25日 || 日本、東京 || {{BULf}} || 1-3 || 敗戦 || 親善試合
|-
| 68 ||rowspan="2"| 3月27日 || rowspan="2"|大韓民国、ソウル ||rowspan="2"| {{KORf}} ||rowspan="2"| 2-2 ||rowspan="2"| 引分 ||rowspan="2"|[[モントリオールオリンピック|モントリオール五輪]]予選
|-
| 69 
|-
| 70 || 8月8日 || rowspan="6"|マレーシア、<br/>クアラルンプール || {{IND}} || 5-1 || 勝利 ||rowspan="6"|ムルデカ大会
|-
| 71 || 8月10日 || {{INA}} || 6-0 || 勝利
|-
| 72 || 8月13日 || {{BIRf1974}} || 2-2 || 引分
|-
| 73 ||rowspan="2"| 8月16日 ||rowspan="2"| {{THA}} ||rowspan="2"| 2-2 ||rowspan="2"| 引分
|-
| 74
|-
| 75 || 8月20日 || {{MYS}} || 2-2 || 引分
|-
|}

'''国際Bマッチ'''
{| class="wikitable" style="text-; font-size:small;"
! # !! 開催年!!月日 !! 開催地 !! 対戦国 !! スコア !! 結果 !! 試合概要
|-
| 1 || 1964年||10月20日 || 日本、[[大阪市]] || {{YUGf}}五輪代表 || 1-6 || 敗戦 || [[前東京オリンピック|東京五輪]]
|-
| 2 || rowspan="4"|1968年||rowspan="2"|10月20日 || rowspan="4"|メキシコ、<br/>メキシコシティ ||rowspan="2"| {{FRAf}}五輪代表 ||rowspan="2"| 3-1 ||rowspan="2"| 勝利 ||rowspan="4"|[[メキシコシティオリンピック|メキシコ五輪]]
|-
| 3 
|-
| 4 ||rowspan="2"| 10月24日 ||rowspan="2"| {{MEXf}}五輪代表 ||rowspan="2"| 2-0 ||rowspan="2"| 勝利
|-
| 5
|-
| 6 || rowspan="4"|1972年||rowspan="3"|7月20日 || rowspan="4"|マレーシア、<br/>クアラルンプール ||rowspan="3"| {{BIRf1974}}B代表 ||rowspan="3"| 6-1 ||rowspan="3"| 勝利 ||rowspan="4"|ムルデカ大会
|-
| 7 
|-
| 8 
|-
| 9 || 7月28日 || {{MYSf}}B代表 || 1-0 || 勝利
|-
| 10 || rowspan="3"|1974年||8月18日 || 日本、[[横浜市]] ||rowspan="3"| {{USAf}}五輪代表 || 3-0 || 勝利 ||rowspan="3"|親善試合
|-
| 11 ||rowspan="2"| 8月20日 || rowspan="2"|日本、東京 ||rowspan="2"| 7-0 ||rowspan="2"| 勝利
|-
| 12 
|-
|}

== 個人タイトル ==
* メキシコオリンピック得点王：1968
* [[日本サッカーリーグ]]
** 得点王7回：1968、 1970、 1971、 1974、1975、 1976、1978
** アシスト王3回：1973、1975、1979
** 年間優秀11人賞14回：1967、1968、1969、1970、1971、1972、1974、1975、1976、1977、1978、1979、1980、 1981
* [[日本スポーツ賞]]1回：1981（サッカー界で初受賞）
* [[日本年間最優秀選手賞]]7回：1966、1968、1971、1974、1975、1980、1981
* [[日本サッカー殿堂]]：2005
* [[ムルデカ大会]]得点王1回：1972
* 関東大学リーグ得点王4回：1963、1964、1965、1966

== 監督成績 ==
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
|- style="background-color:#DDDDDD"
! rowspan="2" |年度!! rowspan="2" |所属!! rowspan="2" |クラブ!! colspan="6" |リーグ戦!! colspan="2"|カップ戦
|- style="background-color:#dddddd"
!順位!!試合!!勝点!!勝利!!引分!!敗戦!![[JSLカップ|JSL杯]]/[[Jリーグカップ|ナビスコ杯]]!![[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]
|-
|[[1979年のJSL|1979]]||rowspan="7"|[[日本サッカーリーグ|JSL1部]]||rowspan="6"|[[ヤンマーディーゼルサッカー部|ヤンマー]]||4位||18||40||9||1PK勝 2PK敗||6||2回戦敗退||準決勝
|-
|[[1980年のJSL|1980]]||優勝||18||30||13||4||1||ベスト8||2回戦敗退
|-
|[[1981年のJSL|1981]]||4位||18||22||7||8||3||2回戦||ベスト8
|-
|[[1982年のJSL|1982]]||準優勝||18||22||9||4||5||準優勝||ベスト4
|-
|[[1983年のJSL|1983]]||5位||18||19||6||7||5||優勝||準優勝
|-
|[[1984年のJSL|1984]]||9位||18||14||5||4||9||優勝||ベスト8
|-
|[[1991年-1992年のJSL|1991-92]]||[[松下電器産業サッカー部|松下]]||5位||22||29||7||8||7||ベスト8||2回戦敗退
|-
|1992||rowspan="3"|[[日本プロサッカーリーグ|J]]||rowspan="3"|[[ガンバ大阪|G大阪]]||colspan="6"|-||8位||ベスト8
|-
|[[1993年のJリーグ|1993]]||7位||36||-||16||-||20||ベスト4||2回戦敗退
|-
|[[1994年のJリーグ|1994]]||10位||44||-||15||-||29||ベスト4||ベスト4
|}

== 主な著書 ==
* 『サッカー・ストライカーの技術と戦術』 （[[講談社]] 、1977年） ASIN B000J8VBYW
* 『ゴールの軌跡・釜本邦茂自伝』 （[[趣味と生活]] 、1981年） ASIN B000J7VC1A
* 『熱いハートを燃やせ・ゴールゲッターの「勝負」哲学』（[[知識社]] 、1984年） ISBN 4795293023
* 『釜本のサッカーを始める人のために・カラー図解』（[[池田書店]] 、1985年） ISBN 4262112039
* 『サッカーに燃えた日々』（[[実業之日本社]]、1985年） ISBN 4408393231
* 『攻撃サッカー・技術と練習法 (Sports lesson series) 』（[[成美堂出版]] 、1987年） ISBN 4415012175
* 『ゴールの軌跡・釜本邦茂自伝』（[[ベースボール・マガジン社]] 、1995年） ISBN 4583032293
* 『戦うサッカー 釜本流ストライカーの作り方』（実業之日本社、2001年） ISBN 4408610933
* 『釜本邦茂の「とってナンボ」のFW論』（[[宝島社]]、2006年） ISBN 4796652914
* 『最前線は蛮族たれ』（[[集英社]]、2010年） ISBN 4087205541

== 参考文献 ==
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=852 「釜本邦茂（1）足のシュートもヘディングシュートもボールを注視した」] - 賀川サッカーライブラリー
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=853 「釜本邦茂（2）抜群のヘディングパスと最も美しいキックフォーム 」] - 賀川サッカーライブラリー
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=860 「釜本邦茂（3）ボールを叩く力を基礎に着実に力を蓄えた大学時代」] - 賀川サッカーライブラリー
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=861 「釜本邦茂（4）単身留学の驚くべき成果ゴール,前で見せる電光石化の動き」] - 賀川サッカーライブラリー
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=862 「釜本邦茂（5）相手の脅威となった右足の振りの速さが左の進歩と成功を生む」] - 賀川サッカーライブラリー
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=640 「20世紀日本の生んだ世界レベルのストライカー 釜本邦茂（上）」] - 賀川サッカーライブラリー
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=642 「20世紀日本の生んだ世界レベルのストライカー 釜本邦茂（中） 」] - 賀川サッカーライブラリー
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=643 「20世紀日本の生んだ世界レベルのストライカー 釜本邦茂（下） 」] - 賀川サッカーライブラリー
* [http://library.footballjapan.jp/user/scripts/user/story.php?story_id=644 「20世紀日本の生んだ世界レベルのストライカー 釜本邦茂（続）」] - 賀川サッカーライブラリー
* 大貫哲義『釜本選手物語』[[週刊サッカーマガジン|サッカーマガジン]]1970年7月号から1971年3月号連載
* [[賀川浩]]『ストライカーの美学・釜本邦茂写真集』[[東方出版]]、1985年
* [[後藤健生]]『日本サッカー史』[[双葉社]]、2007年
* 後藤健生『日本サッカー史・資料編』双葉社、2007年

== 脚注 ==
=== 注釈 ===
<references group="注" />
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}

== 関連項目 ==
* [[碓井博行]]（早稲田大学の後輩で、釜本二世とも呼ばれた選手）
* [[小松晃]]（ヤンマーの監督時代に後継者として育成した選手）
* [[大黒将志]]（自身のサッカースクール出身者）
* [[志賀広]]（釜本以前に大型ストライカーとして嘱望された選手）
* [[元オリンピック選手の国会議員の一覧]]
* [[リスト・オブ・ワン・クラブ・マン]]

== 外部リンク ==
* [http://blog.jplayers.jp/gama/ ガマ喝問答！]（公式ブログ）
* [http://www.chkgolf.jp クラウンヒルズ京都ゴルフ倶楽部ウェブサイト]
* [http://archive.footballjapan.jp/user/scripts/user/person.php?person_id=18 日本サッカー人物史 - 日本サッカーアーカイブ]
* [http://www.kyoto-np.co.jp/kp/sport/mandara/c_soccer/kama-01.html 釜本邦茂サッカーの歴史] - 京都新聞
* [http://www.jsa-npo.or.jp/specials/outside/010430_kamamoto_00.html 釜本邦茂氏インタビュー「地域総合スポーツクラブを作ろう!!」- 国と地方と市民が一体となるために - ] - 日本サポーター協会
* [http://www005.upp.so-net.ne.jp/I_love_Marinos/bleu/japan_player/kamamoto.html 日本代表選手出場試合記録]

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{{オリンピックサッカー競技得点王}}
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{{セレッソ大阪及びその前身チーム歴代監督}}
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