逆転写ポリメラーゼ連鎖反応のソースを表示

'''逆転写ポリメラーゼ連鎖反応'''（ぎゃくてんしゃポリメラーゼれんさはんのう、'''R'''everse '''T'''ranscription '''P'''olymerase '''C'''hain '''R'''eaction, '''RT-PCR'''）とは、[[リボ核酸|RNA]] を[[鋳型]]に[[逆転写酵素|逆転写]]を行い、生成された [[相補的DNA|cDNA]] に対して [[ポリメラーゼ連鎖反応|PCR]] を行う方法である。

PCR法では鋳型となる [[デオキシリボ核酸|DNA]] に[[プライマー]]を付着させ、[[DNAポリメラーゼ]]によって目的のプライマー配列にはさまれる DNA を特異的に検出する。PCR法は DNA の検出に用いることは可能であるが、RNA の検出をすることができない。そこで、RNA を逆転写によって cDNA に変換し、その cDNA に対して PCR法を行う。

例えば、[[レトロウイルス]]などの一部の[[ウイルス]]は、RNA しかもっていない。このようなウイルスの感染を証明する場合、RT-PCR法を用いることになる。細胞内に存在する [[伝令RNA|mRNA]] は DNA と比較すると非常に不安定な物質であり、&minus;80 ℃ で凍結保存しても[[半減期]]が約半年と言われている。そのため、半永久的に mRNA 配列を保存する目的で RT-PCR を用いる場合もある。

== 関連項目 ==
* [[逆転写酵素]]
* [[ポリメラーゼ連鎖反応|PCR]]
* [[RNAウイルス]]

{{Biosci-stub|きやくてんしやほりめらせれんさはんのう}}

[[Category:分子生物学|きやくてんしやほりめらせれんさはんのう]]
[[category:生物学の研究技術|きやくてんしやほりめらせれんさはんのう]]