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迷惑電話
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{{出典の明記|date=2011年11月}} '''迷惑電話'''(めいわくでんわ)とは、相手に不快感を与える結果となる[[電話]](通話)のこと。 ==概要== 迷惑電話は、類型としては'''脅迫電話'''や'''無言電話'''・'''猥褻(わいせつ)電話'''が挙げられる。望まれないセールス電話([[電話勧誘販売]])も、往々にしてこの範疇に含まれ、更に[[冗談]]や[[悪戯|いたずら]]、悪ふざけを目的とした'''いたずら電話'''(略して「イタ電」)も迷惑電話の一種である。 また[[2000年代]]初頭では、[[ナンバーディスプレイ]]サービスに関連して、無作為に掛電し、一回だけベルを鳴らして着信履歴を残し、相手から電話をかけさせて有料サービス([[ダイヤルQ2]]など)に誘導する[[ワン切り]]電話も生まれたが、これも迷惑電話に含まれる。 何らかの[[犯罪]]的な行為の前駆となる場合もある。 ==迷惑電話の分類== この行為を目的や内容別に分類すると、おおむね以下の通りとなる。 * 金銭的な損害を与える目的 ** [[フリーダイヤル]]であるのをよいことに、嫌がらせをする(通話料は相手方の負担となる) ** いたずらでファックス([[ファクシミリ]])を大量に送信し、相手の電話機で印刷用紙を大量に消費させる(古い機種では内容を確認せず、即座に印刷するものが多かったが、後発では送信された内容を一旦記憶し、利用者がそれを印刷するかどうか選択できる機種もあるため、効果は低くなりつつある) * いたずらまたは悪ふざけ目的 ** 適当に入力した、デタラメな電話番号にかける ** 相手に用もないのに電話する ** [[ジョーク|冗談]]や[[嘘]]を言う ** 相手を混乱させ、おかしな行動を取らせようとする行為 ** 相手をだまし、それによって何らかの嫌がらせを目的とする行為 *不快感を与えることを目的とする ** [[留守番電話]]を探し、無意味ないし不快なメッセージなどを吹き込む、さらには長時間にわたり前記の行為を行い続け、テープなど録音用[[メディア (媒体)|記録媒体]]の容量を故意に使い切らせる ** 相手が出た瞬間、電話を切る(いわゆる'''ガチャ切り''') * 個人的な鬱憤や[[欲求不満]]の発散 ** 出た相手が異性である場合に限り、[[猥褻]]な言葉を語りかける ** 愚痴を言う、罵倒するなど、理不尽な[[欲求不満]]のはけ口にする ** 公共サービスの電話番号にかけ、全く関係のない話などをする * 相手の反応をうかがう(無言電話など) 学校関係者を装って児童の[[同窓会名簿|クラス名簿]]を得ようとしたケースや、[[厚生労働省]]関係機関を装って[[アンケート]]を行った<ref>[http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/0713-1.html 厚生労働省「不審電話に関する注意」]</ref>ケースも発生している(→[[不審電話]])。この他、自分の声がわかりにくいように[[ボイスチェンジャー]]をつけてかけるケースもある。 ===間違い電話=== 本来、単純な人的ミスによる間違い電話も、状況や内容によっては、これら迷惑電話の範疇に含まれるケースがある。 間違い電話は、電話機の操作ミスや掛電すべき電話番号の覚え違い(例えば7'''35'''6を7'''53'''6と間違えて覚える)、電話番号の[[誤植|誤記]]、連絡ミスによって発生し得るが、これが執拗な場合は、間違ってかかった相手に多大な迷惑となる。 例を挙げれば[[1980年代]]以降、一般家庭にも急速に普及したファックスの番号違いや、[[携帯電話]]における番号の間違い、[[電話番号逼迫対策]]による[[市外局番]]・市内局番の変更による番号の間違い(例えば番号が変更されたことを知らない)、深夜の間違い電話といったものである。とりわけテレビやラジオ放送で、番組の放送中に受け付ける局の電話番号に似た番号の個人宅への間違い電話が発生すると、本数が多く、多大な迷惑となる。 ===ファックスの機械的な問題=== 間違い電話でもファックスの場合は、電話してきた相手先が機械的に送信を繰り返し、しかも通話を受けた側にファックスの受信設備がない場合、通話を終了しても数分後に再度かかってくることが多い。受けた側は相手に間違いを伝える手段がなく、また繰り返しかかってくることで、不愉快に感じることもある。企業などのファックス回線の電話番号に似た電話番号を持つ家庭においては、たびたび起こり得る問題である。 なお近年のファックスでは、そのような問題を解消するため、2 - 3回送信してみて、相手先から一方的に通話を切られるようであれば、番号が誤りとして自動的に送信を中止する機種も多い。さらに、通話開始直後の送信開始信号発信時において、発信側にてその音声を[[スピーカー]]でモニターできるようになっており、このとき受信側から声で注意すれば、相手先のファックスに付いているスピーカーから、その声を発信側に聞かせることも可能である。 ===作品中に出てきた電話番号=== [[漫画]]、[[テレビゲーム]]、[[アニメーション]]、[[小説]]、[[ドラマ]]、[[映画]]などの作中で表示された、または広告の電話番号、あるいは登場人物がかけた電話番号に対し実際電話してみるというもの。 有名なものに「[[サザエさん]]の[[蕎麦]]屋」事件がある。これは[[1971年]][[5月3日]]付の[[朝日新聞]]朝刊に連載されたサザエさん作中にて、[[磯野カツオ|カツオ]]がメモに書いた蕎麦屋の電話番号に読者が実際に電話をしてみたというもの(作者の[[長谷川町子]]は架空で書いたつもりであった)。ここで書かれた番号は実際に[[世田谷区]]内のある家庭にて使用されていて、掲載紙が家庭に届くや否や、その家庭では電話が鳴りっ放しとなり、[[長谷川町子]]宅に被害者本人からクレームの電話がかかってくる事態になった。 この蕎麦屋事件で電話をかけた人々の動機は「本当に使われているか気になった」という興味本位から、「実在する蕎麦屋が広告料を長谷川に支払って描いてもらったと思い、それに対するクレーム」まで多岐に渡っていた。ちなみに、単行本収録に当たって該当シーンには修正が加えられた。 なお、一種の[[ジョーク]]ととらえることのできるものに、[[テレビアニメ]]などにおいて製作会社・出版社などの電話番号が記載されたことがある。 これは蕎麦屋事件と同じく、作中で表示された番号に電話したところ、製作会社に繋がったというものである。 ちなみに、[[アメリカ合衆国]]では、このような事態を防ぐ措置として[[海外ドラマ|テレビドラマ]]や[[映画]]などの劇中では、市内局番'''555'''<ref>555-1212(市内の[[電話番号案内]]、市外は「411」)などの特殊番号以外、555は現実世界では使用されない。特に555-0100から555-0199まで([[フリーダイヤル]]の800-555-0199を除く)は[[フィクション]]作品専用とされている。[[:en:555 (telephone number)]]も参照。</ref>から始まるものなど、架空の電話番号を用いる。ただし、『[[24 -TWENTY FOUR-]]』のように実際に接続できる専用受付番号を用意し、出演者が電話に出るなどのファンサービスを行う例もある。 シカゴ・シアーズデパートの広告誤植は、「[[北アメリカ航空宇宙防衛司令部#ノーラッド・トラックス・サンタ|ノーラッド・サンタ・トラックス]]」が行われるきっかけとなった。 ===110番などへのいたずら電話=== 無目的の通話においても、相手が不快と感じる他に、電話先の相手の生活や業務を妨害するケースも見られる。日本では、[[110番]]・[[119番]]通報などの[[緊急通報用電話番号|緊急電話]]の場合、通話者の電話機設定上の不備から[[非通知]]設定になっている場合でも、通話者の確認を行えるよう、特殊な経路で電話番号や発信位置が確認できるシステムとなっている(特に、話すことができない[[身体障害者]]や、声を出すと犯人に気づかれるなど話せない状況からの緊急入電、また通報者が[[パニック]]になって現場の番地が分からないなどの場合を想定したもの)。 ===名簿業者と間違いファックス=== その一方で、間違い電話を装った[[名簿業者]]の存在も指摘されている{{要出典|date=2009年3月}}。例えばファックス付き電話機は一般家庭に普及してはいるものの、中高齢者宅を中心として40 - 50%前後に留まっているともいわれ、ファックスを使った無差別に広告を送信する業者にとって、ファックスのある家庭(特に騙されやすい高齢者宅や、比較的経済的余裕があると思われる「日中に人がいる家庭」など)を中心とした電話番号リストを作成するために、無作為に電話をかけて応答を確認する手口の存在が指摘されている{{誰2|date=2011年2月}}(''詳細は[[スパム (メール)]]を参照'')。 ==迷惑電話と法の適用== {{Law}} 迷惑電話そのものを直接規制する法律は日本にはないが、それにより相手が相当の迷惑を被った場合には既存の法律により罰せられる。 *[[迷惑防止条例]] : 多くの都道府県では、(すべての類型が該当するとは限らないが)迷惑電話を罰則つきで規制している。 *[[ストーカー行為等の規制等に関する法律|ストーカー規制法]] : [[ストーカー]]による無言電話や連続した電話。 *[[配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律|配偶者暴力防止法]] : 配偶者による無言電話や連続した電話。 *[[暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律|暴力団対策法]] : 指定暴力団員による債権取り立てについて債務者に対する粗暴粗野若しくは乱暴な言動による電話。 *[[信用毀損罪・業務妨害罪|偽計業務妨害罪]]:企業や公共サービスなどへの過度の迷惑電話により通常の業務や相談業務に支障をきたした場合。他人にあるいは相手に迷惑をかけてやろうと、利用する意思もないのに[[タクシー]]や[[出前]]などを注文するのはこれにあたる。 *[[脅迫罪]]([[刑法 (日本)|刑法]]222条):相手へ危害を加える旨、またはそれに相当する内容を発した場合。 *[[傷害罪]]:過度の迷惑電話により相手に[[ノイローゼ]]などの[[精神疾患]]をもたらせた場合<ref>判例として東京地方裁判所 昭和54年([[1979年]])8月10日がある([[日本弁護士連合会]]消費者問題対策委員会(編)『宗教トラブルの予防・救済の手引―宗教的活動にかかわる人権侵害についての判断基準』(教育史料出版会 1999年10月)p58 ISBN 978-4876523702)。 </ref>。 == 対策手段 == === 迷惑電話撃退サービス === 個人攻撃として迷惑電話があった場合に、電報電話局に相談して電話番号を変えてもらうという対応や、電話回線契約の付加サービスとして、特定の番号からの着信を拒否する各種迷惑電話撃退サービスが提供されている。また、[[ナンバーディスプレイ]]対応の電話機の中には同様の機能を設けているものもある。 「[http://www.ntt-west.co.jp/denwa/service/136/gaiyou.html ナンバーお知らせ136]」は、「136」に電話をかけると最後にかかってきた電話の電話番号を有料で教えてくれるというサービスで、相手が匿名でも電話番号を通知している設定になっていれば電話番号を知る手立てとなる。 === 法的手段 === 業務上、支障をきたすような迷惑電話・脅迫電話の類においては、最寄の[[警察]]や弁護士に相談するという対策もある。 == 迷惑電話を題材とした楽曲 == * [[安全地帯 (ロックバンド)|安全地帯]] - 『こしゃくなTEL』 * [[THE BLUE HEARTS]] - 『無言電話のブルース』(アルバム『[[TRAIN-TRAIN (アルバム)|TRAIN-TRAIN]]』に収録されている) * [[斉藤和義]] - 『ポストにマヨネーズ』 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{reflist}} ==関連項目== *[[嫌がらせ]] *[[悪徳商法]] *[[スパム (メール)]](迷惑メール) *[[スパム電話]] {{嫌がらせ}} {{DEFAULTSORT:めいわくてんわ}} [[Category:電話]] [[Category:犯罪]] [[Category:いたずら]]
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