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'''近代詩''' (きんだいし) とは、伝統的で文語的な[[定型詩]]では、近代人の自由な感情や意思を表現出来ないとし、日常語を用いた[[自由詩]]の事をいう。その内容も[[花鳥風月]]や英雄譚から脱却し、より日常的で社会的なものが好まれた。 欧米では[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]や[[ダンテ・アリギエリ|ダンテ]]など、[[ルネサンス]]にまでその萌芽を辿る事が出来るが、日本では明治期、西洋近代詩の翻訳(「海潮音」など)から、その影響が広まった。 日本の近代詩は、厳密な内容区分より、時代的区分の意味合いが強い。即ち、明治から昭和初期にかけての詩を、近代詩と呼ぶ事が多い。日本語の標準化と共に、現代日本に広く普及している標準語詩歌は、この時代に作られたものが多い。(「無声慟哭」「智恵子抄」など) 近代詩人としては[[島崎藤村]]、[[北原白秋]]、[[室生犀星]]、[[萩原朔太郎]]、[[高村光太郎]]、[[宮沢賢治]]、[[中原中也]]らが著名である。 近代詩は伝統詩と同じ形式主義に陥った事、[[第二次世界大戦]]によって従来の文化への懐疑が生まれた事などから、[[現代詩]]が主流になった。 [[Category:詩のジャンル|きんたいし]]
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