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路面電車
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{{Redirect|ちんちん電車|獅子文六の随筆集|ちんちん電車 (随筆)}} [[File:4trams vienna.jpg|thumb|300px|[[ウィーン市電]]は、世界最大級の現存する路面電車網のうちの1つである。]] '''路面電車'''(ろめんでんしゃ<!--、Tram、Tramway、Streetcar、{{lang-de-short|Straßenbahn}}-->)とは、主に[[道路]]上に敷設された[[軌道 (鉄道)|軌道]]([[併用軌道]])を用いる「路面鉄道」({{lang-en-short|Tram}}、Tramway、Streetcar、{{lang-de-short|Straßenbahn}})を走行する[[電車]]である。類似のものとして[[ゴムタイヤトラム]]がある。 <!--英語に由来する'''トラム'''の呼称もあるが、本来 {{lang|en|tram, tramway}} は、道路に引かれたレールを利用した鉄道一般(いわば「路面鉄道」)を指し、[[動力]]の限定はない。よって、動力による分類である「路面電車」、「[[路面機関車]]」、「[[馬車鉄道]]」等の区別はなく、一部の[[トロッコ]]や[[サンフランシスコ・ケーブルカー|サンフランシスコのケーブルカー]]なども tramway の一種となる。本稿では路面気動車についても記述する。--> == 概要 == [[File:D1 3509 and Z3 171 passing Flinders Street Station in Swanston St 3-2-2013.jpg|thumb|延長距離250 kmで世界最大の[[w:Trams in Melbourne|メルボルン・トラムウェイ・ネットワーク]]]] 路面鉄道とは主に[[都市]]内およびその[[郊外|近郊]]の道路上に敷設された鉄道で、比較的短距離の旅客移動手段として利用される。路上や歩道から車両に乗降する、駅(電停・停車場)間隔が短い、各駅停車、などの特徴があり、道路が広く自動車の交通量が比較的少ない都市に適した交通機関である。 <!--* 類似のシステムに[[ライトレール]]、[[トラムトレイン]]、[[ゴムタイヤトラム]]なども存在する。--> 普通鉄道と異なり路線は道路上に敷設され、軌道敷内通行可の区間では自動車も路盤を走行できる。専用軌道(日本の[[軌道法]]では[[新設軌道]]と呼称)を有する路線もあるほか、市街地では一部地下や[[高架橋|高架]]で道路との分離を図った路線もある。 世界では約50か国の約400都市に存在し、[[ドイツ]]、[[ロシア]]、[[ウクライナ]]で特に発達している。日本以外の多くの国の路線では終端ループ線が用いられ、片ドア単端式車両で運行している。[[20世紀]]末以降は路面から乗降できることが再評価され、[[ヨーロッパ|欧州]]を中心に整備が進む動きがある。また[[ヨーロッパ|欧州]]では[[公共交通]]として都市中心部の[[歩行者空間]]に乗り入れる形態も多い。 日本の多くの都市でも採用されていたが、自動車の普及、都市人口の増加に伴い道路交通の渋滞の原因となりうる路面電車の多くが廃止され[[地下鉄]]に代わっている。しかし、最近では道路からの乗降が便利な路面電車が見直され、超低床型の近代的な車両と共に新設が検討されている都市も多くある。現在でも日本に約20ヶ所の路面電車の路線が存在している([[日本の路面電車一覧]]参照)。 ===語源=== [[英語]]の「Tram」は[[低地ドイツ語]]の「Traam」に由来し<ref>[http://www.merriam-webster.com/dictionary/tram Merriam-Webster's Collegiate Dictionary] 2013年1月4日検索・閲覧</ref>、[[軸 (機械要素)|車軸]]や[[はり部材|梁]]を意味する。イギリスでは[[:en:Monmouthshire and Brecon Canal|ブレコン・アンド・アバガヴァニー運河会社(The Brecknock and Abergavenny Canal)]]の[[1798年]]10月17日の[[定款]]に「Tramroad」の言葉が初めて現れる。このトラムロードは鉄製のL字形[[軌条]]のことであり、「Tramway」とは鉱山鉄道や軽便鉄道を指した<ref>鉄道ギネスブック 日本語版 p.8(1998年、イカロス出版)</ref>。トラムウェイの語は[[1826年]]に初めて使用された。「tram-car」(トラムカー)の語は[[1873年]]から使用された<ref name=ety>[http://www.etymonline.com/index.php?term=tram Online Etymology Dictionary] 2013年1月5日検索・閲覧</ref>。現在欧州各国では「Tram」が使われることが多い。 [[ドイツ語]]の[[:de:Straßenbahn|Straßenbahn]]は、道路上の鉄道を意味するが、始めは[[馬車鉄道]]({{lang-de-short|Pferdebahn}})を指していた。 [[北アメリカ]]での「Streetcar」の語は[[ドイツ語]]から移されたもので1840年から使用されている<ref name=ety />。しかし、電化が進むにつれ、「Trolley」や「Trolleycar」と呼ばれることも多くなった。この「トロリー」は「Troller」(転がる)に由来し、[[架空電車線]]から電力を取得する際に、[[集電装置#トロリーポール|集電装置]]先端の[[滑車]]が架線に沿って転がるため、このように呼ばれるようになった<ref>Middleton, William D. (1967). The Time of the Trolley, p. 60. Milwaukee: Kalmbach Publishing. ISBN 0-89024-013-2.</ref>。 == 歴史 == {{出典の明記|date=2011年9月|section=1}} [[File:Horsetrain1870.jpg|thumb|世界初の旅客[[馬車鉄道]]である、[[ウェールズ]]の[[w:Swansea and Mumbles Railway|スウォンジー・アンド・マンブルズ鉄道]]]] [[File:Staz sancasciano.jpg|thumb|1890年代の[[イタリア]]にて、蒸気機関を動力とする路面鉄道]] [[File:11 Cable Car on Powell St crop, SF, CA, jjron 25.03.2012.jpg|thumb|2014年時点で現存する[[w:San Francisco cable car system|サンフランシスコ・ケーブルカー]]]] [[File:First electric tram- Siemens 1881 in Lichterfelde.jpg|thumb|世界初の路面電車である[[w:Gross-Lichterfelde Tramway|グロース・リヒターフェルデ路面軌道]]]] 路面鉄道は元々は都市内の[[馬車鉄道]]として生まれ、<!--アメリカで都市内の旅客輸送に使用されるようになった。[[1832年]]にはニューヨークに登場し、-->1840年代に欧米各地に広がっていった。 その後、動力を馬以外にする試みが行われ、蒸気機関などもあったが、電気動力がもっとも普及した。これは[[1879年]]に[[ドイツ]]の電機会社、[[シーメンス]]が[[ベルリン]][[博覧会]]で[[デモンストレーション]]走行させたのがはじまりで、電気は3本目のレールから供給されていた。[[1881年]]にはベルリン郊外の[[:en: Lichterfelde|Lichterfelde]]で試験運行が開始され、[[1883年]]に定期運行が始まっている。 1881年には、同じくシーメンス社が、パリの電気博覧会で[[架空電車線方式]]を試み、[[1884年]]に登場したフランクフルトの路面電車で採用され、その後ヨーロッパ各地に広がっていった。 アメリカ合衆国では、電気軌道(路面電車)は[[1886年]]に[[アラバマ州]][[モントゴメリー (アラバマ州)|モントゴメリー]]<ref>[http://www.nndb.com/people/499/000166998/ Charles J. Van Depoele] Soylent Communications.</ref>や[[ペンシルベニア州]][[スクラントン (ペンシルベニア州)|スクラントン]]<ref>[http://explorepahistory.com/hmarker.php?markerId=1170 Marker Details: First Electric Cars]. Pennsylvania Department of Community and Economic Development.</ref>に敷設されたのを皮切りに、各都市で普及してゆく。特に同国では、専用軌道化や運転速度の向上などシステムを高度化し都市と都市を結ぶ[[インターアーバン]]にも発展し、[[1920年代]]に全盛期を迎えた。 しかし、同時にその頃、[[自家用車]]の普及に伴い、多くの都市で路面電車廃止の流れも始まった。[[1970年代]]初頭には、路面電車や郊外電車([[インターアーバン]])は全盛期の4割が廃止され、残存していた6割もゆっくりだがマンネリ化が進み、「世界最大の路面電車保有国」の地位をソビエト連邦([[ロシア]])に譲っている。 欧州の一部でも[[第二次世界大戦]]後までにこの流れで[[ロンドン]]、[[パリ]]などの都市で廃止された<ref>[[トラム (パリ)|パリの路面電車]]は、[[2006年]][[12月16日]]に再開業したが、その区間は戦前のものと全く異なり、関連性はない。</ref>。一方で、旧ソ連と東欧諸国、そして[[西ドイツ]]では、[[第二次世界大戦]]後も路面電車を活用した。 西ドイツでは、車の普及により、路面電車を導入していた都市の半数では廃止されたが、重要な都市内交通手段として位置づけ、[[連接台車|連接電車]]の投入や運賃の収受に[[信用乗車方式]]を導入するなど、輸送力増強と生産性向上に努めた都市も多い。路線網の再構成も盛んに行われた。 また、郊外への路線延長を図る一方で、渋滞に影響されずに高速で走り、定時性を確保するため、専用軌道を確保し、都心部においてはさらに地下化を推進した。この方式は[[シュタットバーン]]<!--(都市鉄道)-->と呼ばれている。 このシュタットバーンは新交通システムの開発で行き詰まっていた[[アメリカ合衆国]]に影響をあたえ、[[1970年代]]に入り、連邦交通省都市大量輸送局によって[[ライトレール]] (LRT)という言葉が定義される。 [[フランス]]では、[[1980年代]]後半より、上記の「シュタットバーン」や「ライトレール」化の流れではなく、路面電車に対する新たな取り組みが始まり、後に欧州大陸諸国にも広まった。日本では路面電車の次世代化などと呼ばれる。 <!--こうした軌道系交通が欧米で注目される背景には、市街中心地への人の流れを確保し振興する手段として、また環境破壊を防ぐ面から有意義であることが考えられるためである。したがって、その整備は土地利用や人口分布などの点で都市政策にしっかりと組み込まれているのが常である<ref>自家用車を[[郊外]]の駐車場に置き、路面電車やバスなどに乗り換えて[[市街地|中心市街地]]に入る[[パークアンドライド]]方式や、中心市街で自動車の乗り入れを禁止し公共交通と歩行者のみを通行可能とした[[トランジットモール]]化といったアイディアが生まれ、実行された。</ref>。--> 架線を利用することなく蓄電池を積載した車両の開発・実用化が進められている<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNZO36395670Q1A111C1000000/ 次世代路面電車は「架線レス」 電池車両が商用段階に]</ref>。 == 近代型の路面電車 == === ヨーロッパ === フランスでは、1970年代に都市域の道路混雑や石油危機問題などへの対処として、それまでほとんど衰退していた路面電車を用いて公共交通を復活させる取り組みが始まった。政府によって1975年、路面電車の新規開業を8都市([[ボルドー]]、[[グルノーブル]]、[[ニース]]、[[ルーアン]]、[[ストラスブール]]、[[トゥールーズ]]、[[ナンシー]]、[[ツーロン]])で目指すことが策定された。[[交通権|国内交通基本法]]も1982年に成立した。 そして[[ナント]]市が上記8都市に先立って1985年に新規開業し(車両はフランスの[[アルストム]]社開発の[[:en:Tramway Français Standard|TFS-1]]型)、続く[[グルノーブル]]市の1987年の開業では70%[[超低床電車|低床電車]]([[:en:Tramway Français Standard|TFS-2]]型)が用いられた<!--(これらの車両はフランスの[[アルストム]]社開発の[[:en:Tramway Français Standard|Tramway Français Standard]] (TFS)規格である)-->。これらの実績により路面電車が費用対効果等の点で小型の[[ゴムタイヤ式地下鉄]]([[新交通システム#VAL|VAL]]。[[リール (フランス)|リール]]市で1984年に開業)などよりも優れていることが認識された。これらの事例が「トラム革命」の始まりと見る考えもある。([[フランスの鉄道#路面電車]]も参照)。 車両面では、欧州の高床式[[プラットホーム]]の少ない状況に対応するために、1980年代後半より<!--床高さを20 - 30cm程度とした-->路面電車の[[超低床電車|低床車両化]]が[[フランス]]・[[ドイツ]]等の国から本格的に始まり、[[バリアフリー]]化が促進された。 ドイツでは第二次世界大戦後も比較的多くの路面電車路線を維持していたが、[[DUEWAG]](デュワグ)社製低床型車両の利用が1990年以降より[[カッセル]]、[[フライブルク・イム・ブライスガウ|フライブルク]]などで始まった([[超低床電車#歴史]]も参照)。 <!--そして1990年前後より各国で[[超低床電車|超低床]]型の車両の本格的な開発・導入が進み、ドイツの[[マン (企業)|MAN GHH]]の[[ブレーメン形]]([[ブレーメン]]、1993年導入)、イタリアの[[:en:SOCIMI|ソシミ]]社及びスイスの[[アセア・ブラウン・ボベリ]](ABB)の[[ユーロトラム]]([[トラム_(ストラスブール)|ストラスブールのトラム]]、1994年導入)、ドイツの[[DUEWAG]]社(のちに[[シーメンス]])の[[コンビーノ]]([[デュッセルドルフ]]、1996年導入)、[[アルストム]]社のTFS-2の後継である[[シタディス]]([[モンペリエ]]、1999年導入)などが開発された。--> 他の欧州各国でも1990年前後より[[超低床電車|超低床]]型の車両の本格的な開発・導入、および新規路線の開業が進んだ。<!--また1990年代には、路面電車が従来それほど普及していなかったスペインなどの国や地域でも、超低床電車を使用して新規開業する路面電車が増えた。-->フランスなどでは[[ゴムタイヤトラム]]を導入する都市も見られる([[ナンシー]]等)。 === 日本(次世代型路面電車 / LRT) === 日本では、1980年に[[鉄道技術協会]]が開発した新型の路面電車を[[軽快電車]]と名付けたが、一般には車両更新程度の認識しか広まらなかった。1990年代以降は、欧州における[[超低床電車|超低床車]]の普及により、路面電車の次世代化やアメリカの[[ライトレール]]の動向に注目する動きがあった。そのため日本では次世代型路面電車を特に「ライトレール(LRT)」と呼ぶことが多い。<!--1980年代以降、[[近畿車輛]]や[[日本車輌製造|日本車輌]]などの日本の鉄道車両製造メーカーからアメリカ向けに多くのライトレール車両が輸出され、--> 1997年、ドイツの台車と電気部品を輸入し組み立てられた[[熊本市交通局9700形電車]]導入以降、超低床車両を特徴とする路面電車の次世代化が進んだ。[[富山市]]の例に見られるように、欧米型の[[コンパクトシティ]]指向の街づくりと一体となった交通システムとして、路面電車の次世代化が一般に認識されつつあるといえる。 [[京都市]]では、2010年に一旦消滅させた構想([[京都市LRT構想|次世代型路面電車構想]])を2012年に復活させた。宇都宮市では2012年に実施された市長選で次世代路面電車(ライトレール)建設を掲げる[[佐藤栄一]]が当選して今後、佐藤市政のもとで建設が進むと期待されるなど、推進策を取る自治体も少なくない。 == 各国の近代型路面電車 == {{main|路面電車の走る街の一覧}} === ヨーロッパ === [[File:ULF B.jpg|thumb|[[ウィーン市電]]の[[超低床電車]]]] <!--=== 次世代型路面電車 ===--> <!-- === 路面電車志向のもの === --> * フランス ** [[パリ]]:1992年に新規開業([[トラム (パリ)|T1]]路線)。車両はTFS-2型。 ** [[ルーアン]]:1994年に新規開業。車両はTFS-2型。 ** [[ストラスブール]]([[トラム (ストラスブール)|ストラスブールのトラム]]):1994年に新規開業した。<!--元々は自動車抑制政策として計画された-->当初は小型の[[ゴムタイヤ式地下鉄]]([[新交通システム#VAL|VAL]])を導入する計画だったが、取り止めた。<!--トランジットモール、[[パークアンドライド]]なども同時に導入。また、電車や駅のデザインも美しいことで有名。 路面電車を軸とした[[公共交通]]主体の街づくりのモデルケースとして、世界各地から視察が訪れる。--> ** [[ボルドー]]:2003年に新規開業。車両は[[シタディス]]を基とし、[[地表集電方式#ボルドーの事例|地表集電方式]](イノレール式)の導入区間の走行にも対応。<!--[[アルストム]]社が開発した[[地表集電方式#ボルドーの事例|地表集電方式]]を導入。[[路面電車#路面電車関連用語|路面給電システム]]により、[[架空電車線方式|架線]]のない路面電車を実現(ただしコストが高いため初期開業区間の景観を保護する必要がある区間のみ)。--> ** [[ニース]]:2007年に新規開業。車両は[[シタディス]]を基とし、バッテリーによる無集電区間の走行にも対応。 ** [[トゥールーズ]]:2010年に新規開業。車両は[[シタディス]]。 * イギリス ** [[ロンドン]]郊外:[[クロイドン]]と[[ウィンブルドン]]を結ぶ [[トラムリンク|Croydon Tramlink]] がある。 <!--** [[マンチェスター]]:[[マンチェスター・メトロリンク|Metrolink]] がある。--> ** [[シェフィールド]]:[[シェフィールド・スーパートラム]] - バス会社との競合による躓きなどから<!--[[ライトレール]]の-->失敗例と言われることがある。 ** [[ノッティンガム]]:[[:en:Nottingham_Express_Transit|Nottingham Express Transit]]がある。 * [[アイルランド]] ** [[ダブリン]]:[[アイルランド語]]で「Speed」を意味する[[ルアス]] (Luas) という路面電車<!--[[ライトレール]]-->が[[2004年]]に開通した。一部の区間はかつて存在していた[[鉄道]]の廃線跡を利用して建設された[[専用軌道]]である。 <!--* [[香港]]([[中華人民共和国]]):[[新界]]西北部の屯門、元朗各地区を連結する[[軽鉄 (香港)|軽鉄]]を[[香港MTR]](港鉄)が運行している。--> === 日本(次世代型路面電車 / LRT) === {{main|日本の路面電車一覧}} 超低床車両については日本各地で導入されており、今後も多くの導入計画がある。 *超低床車両については[[超低床電車]]を参照。 *導入計画については[[日本の路面電車一覧]]を参照。 ;[[熊本市交通局]] :1997年に一部導入された[[熊本市交通局9700形電車|9700形電車]]が日本で始めての次世代型路面電車とされる。 ;[[鹿児島市交通局]] :2002年に一部導入された[[鹿児島市交通局1000形電車|1000形電車]]は日本初の純国産超低床電車である。 ;[[富山ライトレール]] :旧[[西日本旅客鉄道|JR西日本]][[富山ライトレール富山港線|富山港線]]を路面電車化<ref>「[http://www.t-lr.co.jp/support/index.html 路面電車化支援のお願い]」、富山ライトレール株式会社</ref>し[[第三セクター]]が経営を引き継いだ。[[2006年]][[4月29日]]開業(富山ライトレールとして開業時に一部区間が経路変更となった)。開業にあたり車両を全て次世代型路面電車に入れ替え、富山市の都市計画にも組み込まれるなどしていることから、日本における次世代型路面電車第一号とみなす考えもある。使用されている車両は2車体連節低床式路面電車で、愛称は「[[富山ライトレールTLR0600形電車|ポートラム]]」。 ;[[阪堺電気軌道]] :2013年8月に一部導入した、日本で最も新しい次世代型路面電車。[[阪堺電気軌道1001形電車|1001形電車]]、愛称「堺トラム」。 <gallery widths="210px" heights="160px"> ファイル:Kumamoto9705AB 1.jpg|熊本市交通局9700形 ファイル:KagoshimaLRT1017.jpg|鹿児島市交通局「ユートラム」 file:XmasSpecialTLR0605.jpg|富山ライトレール「ポートラム」 ファイル:Hankai Electic Tramway 1001.JPG|阪堺電気軌道「堺トラム」 </gallery> == 日本の路面電車 == {{出典の明記|date=2011年9月|section=1}} [[ファイル:Hakodate-tram39-amid.jpg|thumb|初期の路面電車を復元した[[函館市企業局交通部]]「[[函館市交通局30形電車|30形]]」]] [[日本]]においては、路面電車は軌道法の管轄下にあり、[[鉄道事業法]]に基づく一般の[[鉄道]]とは明確に区別されている。なお、同じく日本の[[道路交通法]]では、「[[軌条|レール]]により運転する車」と定義している。また[[都市計画法]]に定める[[都市施設]]においても、路面電車は[[都市計画道路]]のうちの「特殊街路」に分類される。 経営形態としては、[[地方自治体]]による[[地方公営企業]]([[公営交通|交通局]])、一般の[[私鉄]]と同じ純民間企業、[[第三セクター会社|第三セクター鉄道]]によるものがある。[[市]]が運営する「'''[[市電]]'''」が多数を占めるため、運営形態によらず路面電車は「市電」と呼ばれることが多い。 歴史的には[[1895年]](明治28年)に[[京都市]]で開通した[[京都電気鉄道]](後、[[京都市電]])をはじめに、[[大正]]から[[昭和]]初期にかけて大都市圏を中心に数多くの軌道が整備された。その中には、[[京王線]]、[[阪神本線]]などのように、都市間高速軌道([[インターアーバン]])として建設され、現在の高速鉄道路線の前身となったものもある。 最盛期の[[1932年]](昭和7年)には65都市82事業者、総路線長1479kmとなり、戦前から戦後には、都市の重要な交通手段として機能していた。しかし、[[1960年代]]の高度成長時代に[[モータリゼーション]]が進む中で、路面電車は[[渋滞]]の元凶だとされ、[[1970年代]]末にかけて各地で廃止された。昭和37年3月の参議院予算委員会で「できるだけ路面電車はなくしていきたい。しまいには皆無にいたしたい」とする当時の[[運輸大臣]]である[[斎藤昇]]の答弁も残っている。自動車技術の発展により[[バス (交通機関)|バス]]が大型化され、路面電車の定員と遜色がなくなったこと、[[ディーゼルエンジン]]の進歩や車両の信頼性向上により運行コストがさらに低くなっていったことも路面電車廃止の要因であるといえよう。一部の大都市([[政令指定都市]])では[[地下鉄]]に取って替わられ、また、大都市を含む多くの都市ではバスが代替となった。[[2011年]](平成23年)現在日本で路面電車が走っているところは20箇所以下と少なく、東北地方では皆無となっている。それでも隣国の[[大韓民国]]においては全廃([[1968年]])、[[中華人民共和国]]においては[[長春]]・[[大連市|大連]](この2都市は[[満州国]]時代に建設)・[[香港特別行政区|香港]](鞍山は廃止、武漢は高架電車)の3都市にしかないことからすれば、[[アジア]]諸国の中ではかなり多い方である。 一方で、[[20世紀]]末以降、環境負荷の軽減、バリアフリー及び交通渋滞緩和の観点から世界各地で路線の復活および好評を博している事実に触発され、日本でも再評価の動きが高まった。[[1982年]](昭和57年)、[[豊橋鉄道東田本線]]・井原 - 運動公園前間が新規開業し、[[1998年]](平成10年)には豊橋駅前停留所移設で路線延長が行われた。[[2006年]](平成18年)には新幹線工事に伴う富山駅高架化工事に伴い、[[西日本旅客鉄道|JR西日本]]の富山港線を市内の基幹交通機関として再整備した[[富山ライトレール]]が開業した。また、[[2009年]](平成21年)には富山市内線丸ノ内駅から大手モールを経由して西町駅へ向かう単線区間940mが延伸開業し、路面電車復権を象徴する出来事として注目を集めた<ref>[[2011年]](平成23年)現在、3つの異なる事業者が路面電車を運営している都道府県は、[[富山県]](富山地方鉄道、富山ライトレール、万葉線)が唯一である。</ref>。また、[[松山市]]ではJR松山駅の高架化工事に付帯する周辺市街地の再開発事業の一環として、現在路面電車が敷設されている駅東側から高架下を通り駅西側へと700m延伸する計画があるなど、大規模な再開発事業に合わせて軌道の新設や延伸を計画している自治体もある。他にも[[岡山市]]や[[広島市]]などで、[[廃線|廃止]][[路線]]復活や、新規路線の建設といった計画があるが、橋の改修や道路幅の不足によって実現していない。 ちなみに、[[省エネルギー]]効果の高い[[可変電圧可変周波数制御|VVVF制御]]は、現在の日本の電気鉄道で電車の制御方式として広く採用されているが、国内で初めて実用化したものは[[熊本市交通局]]の路面電車である。現在では路面電車も最新の車両技術(機構・デザイン)を採用する例が見られる。 なお、1960年代の[[札幌市電]]では[[非電化]]区間も存在していたため、路面[[気動車]]もごく少数ながら製作されていた。 * ''日本における導入構想・営業中・廃線の路面電車については、[[日本の路面電車一覧]]を参照'' === 路面電車の日 === [[1995年]](平成7年)に[[広島市]]で開かれた第2回路面電車サミットにより、[[6月10日]]を路面電車の日に制定した。これは6=ろ('''路'''面)、10=英語でテン('''電'''車)という[[語呂合わせ]]による。路面電車の日には路面電車の利点をPRするためのキャンペーンやイベントが行われる。 === 「チンチン電車」という通称 === これには2つの説があり、1つは、通行人への警報のために、運転士が足で床下の鐘[[フートゴング]]を鳴らす音から来ており、もう1つは、[[車掌]]が[[運転士]]にあるいは運転士が車掌に合図を送るために鳴らしていた[[鐘]](ベル)の音に由来する。鐘の音は以下のような意味で使用されていた。 * 走行中電車が[[停留場]]に近づいたとき「チン」と1回鳴らせば「降客があるため停車せよ」または「停車する」 * 「チンチン」と2回鳴らせば「降客がないので通過しても良いか」または「良い」 * さらに停車中に「チンチン」と2回鳴らした場合は「乗降がすんだので発車しても良いか」または「良い」 * 「チンチンチンチン」と3回以上の連打は「直ちに停車せよ」または「停車する(非常停車)」 現在でも[[都電荒川線]]や[[阪堺電気軌道]]の全車両で発車時に聞くことができる。ただし現在は全列車が<ref>6152号が現役だった頃には、東京都電車条例で上記ルールが定められており、実際に使用していた。</ref>ワンマン運転のため、上記で述べた車掌・運転士同士の連絡には用いられず、乗客に対する発車合図という位置付けである<ref>鉄道ピクトリアル614号「特集・東京都電」より。</ref>。また、[[函館市企業局交通部]]で夏季に限って運行されている[[箱館ハイカラ號]]の他、[[土佐電気鉄道]]の「[[土佐電気鉄道7形電車 (2代)|維新号]]」でもこの鐘が[[信鈴]]として使用されていた。 [[戦後]]は、改造によりベルを連続音の電鈴や[[ブザー]]に交換した車両や、ブザーのみで新製された車両が現れたが、吹鳴回数や伝達内容はベル時代のそれを踏襲している。現在も[[広島電鉄]]では、車体の長い[[連節車]]はツーマンで運行されるため、車掌と運転士の合図にブザーが使われている。2回続けて鳴らす発車合図という点では変わらないが、ブザーのため「ギッ、ギッ」という音である。 なお、路面電車以外では[[名古屋鉄道]](ただし[[名鉄300系電車|300系]]以降の車両は2打式ブザーに変更)や[[京阪電気鉄道]]・[[阪急電鉄]]・[[阪神電気鉄道]]・[[近畿日本鉄道]]・[[南海電気鉄道]]・[[京都市営地下鉄烏丸線]]・[[大阪市営地下鉄]]・[[筑豊電気鉄道]]等でも、[[ワンマン運転]]路線を除きベル2連打による合図を残している。過去には[[叡山電鉄]]などでも行っていた。特に路面電車発祥の会社が多い関西の路線に多い。関東でも、[[京成電鉄]]が発車時にブザー2回、停車駅が近づいた時にブザー1回と、路面電車式の合図を行っている。 === 次世代型路面電車 === [[フランス]]を主な端緒とし最近では近代化した路面電車が登場している。日本ではこれを特に「'''次世代型路面電車'''」または「'''ライトレール'''('''LRT''')」と呼ぶことが多い。 日本では路面電車システムの「次世代性」が議論され下記のような特徴を指しているが、明確に定まったものではない。[[国土交通省]]ではこれをLRT (Light Rail Transit/次世代型路面電車システム)としている<ref>[http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/lrt/lrt_index.html#2 LRTの導入支援:LRT(次世代型路面電車システム)とは](国土交通省)</ref>。 * 都市計画・地域計画での位置付けなど政策的な裏づけ * [[専用軌道]]や[[路面電車#路面電車関連用語|センターリザベーション]]等による定時性の確保、および運行速度向上など速達性(ただし都心部では利便性向上のために併用軌道も可) * 既存交通との連携 * 運賃収受制度の改良(プリペイドカード、[[信用乗車方式]]の導入など) * 乗降の容易化(電車の[[超低床電車|超低床]]化、軌道・電停の改良など) * 快適性、静粛性、信頼性 ==== 日本で「次世代型路面電車」を「ライトレール(LRT)」と呼ぶ理由 ==== 「次世代型路面電車」と「[[ライトレール]](LRT)」は、本来別概念の輸送機関である。<!--上記に従えば、「次世代型路面電車」を指す際、'''ライトレール'''という呼称を用いて紹介することは、本来からの逸脱といえる。--><!--のLRTの概念と差がある--> ライトレール(軽量軌道交通システム)の概念はアメリカで誕生し、その定義に基づけば、「大部分を専用軌道とし、1両ないし数両編成の列車が走行する、誰にも利便性が高く低コストで輸送能力の高い都市鉄道システム」となり、路面電車とは別概念の輸送機関となっている。<!--したがって、米国、カナダ等でのLRTの実例は、日本では多くの都市鉄道路線で実施されているものである。--> 欧州の非英語圏国(ドイツ、フランス等)においても「ライトレール」という英語名は通常用いられない。また、路面電車に関しても、通常「次世代型」かどうかを特に区別されず、単に[[トラム]](もしくはシュトラーセンバーン等の相当語)と呼ばれる。<!--ただし日本においては、「{{要出典範囲|欧米においては先進的路面電車を指してライトレールという英語名で呼ぶ事例が見られる|date=2010年12月}}」という説明がされることがある。このような考えに基づき、日本では「次世代型」の路面電車(システム)を指して「ライトレール(LRT)」と呼ぶことが多用されている。--> しかし日本では、「次世代型路面電車」の普及推進目的のためには、「路面電車」との違いの強調が必要であり、この「路面電車」を含む表現のままで用いることは採用に有利に働かないとして、「ライトレール(LRT)」という言葉を借用した<!--日本型の定義付けにより同義語であるとして定めた上で,-->ほうが関係者の意識を変えるために効果的であるとすることがある<ref>「路面電車新時代―LRTへの軌跡」服部重敬(編著)、山海堂、2006</ref>。 <!-- しかし、欧州の非英語圏国に目を向けると、たとえば、ドイツ人は[[:en:Stadtbahn|シュタットバーン]]のみならず、自国の次世代型の「路面電車」を指す英語を言いたいときに、トラムと呼ぶ以外に、{{要出典範囲|ライトレールと呼ぶ事例が見られるという|date=2010年12月}}。またフランス人も同様の事例が見られるという。これらは非英語話者が英語名「ライトレール」を誤用しているとも考えられるが、何かの根拠に基づくものであるかどうかは不明である。 --> <!--非英語話者が「次世代型路面電車」を指した英語名として「ライトレール」を用いる事例が見られる。--> <!--自国の路面電車の英語名称にLRTを使用するケースが多い。国によって、都市交通システムの相違が語彙の違いに出るためである。--> <!-- 以上が確かだとすると、現状における'''ライトレール'''の用例には #英語圏におけるアメリカの定義による軽量軌道交通システム #非英語話者の呼称による次世代型路面電車システムを指す英語名称 の2つが存在するとは言える。 --> ==== 導入支援 ==== 日本の[[国土交通省]]では、「LRT(次世代型路面電車システム)」として、「[[超低床電車|低床式車両]]の活用や[[軌道 (鉄道)|軌道]]・[[路面電車停留場|電停]]の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システム」と説明している。[[ストラスブール]]市やドイツ[[フライブルク・イム・ブライスガウ|フライブルク]]市の車両の写真を掲載し、導入支援を行っている<ref>「[http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/lrt/lrt_index.html LRT(次世代型路面電車システム)の導入支援]」、国土交通省</ref>。<!--(→ [http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/lrt/lrt_index.html 導入支援のページ])--> == 路面電車関連用語 == ; 軌道運送高度化事業 : 日本の[[地域公共交通の活性化及び再生に関する法律|地域公共交通の活性化及び再生法]]の中で、[[超低床電車]]の導入および[[ライトレール|LRT]]への改良または新設を想定した整備事業の呼び名。 ; センターリザベーション [[ファイル:Shiyakusyo mae Station in Kagoshima.jpg|thumb|センターリザベーション・センターポール 写真は[[鹿児島市電|鹿児島市電]][[市役所前停留場 (鹿児島県)|市役所前]]電停]] : '''リザベーション'''とは、併用軌道の種別で、一般自動車が通常時軌道内に進入できない様、道路と軌道敷の境界部を視覚的、物理的に区切って線路を敷設した'''準専用軌道'''を指し、センターリザベーションはそれが道路の中央に敷設されている場合の呼称。軌道のみならずそれに乗り降りする駅施設(停留所)も道路の中央にあるため、利用時に道路の横断を免れないという欠点を持つが、日本の路面電車の大半が道路中央に軌道があって敷内進入禁止となっているのでこの形式である。一般車両は通行できないが、災害や事故など緊急車両は走行可能であることが専用軌道との決定的な違いである。 ; サイドリザベーション : '''サイドリザベーション'''は準専用軌道を道路の端に寄せて敷設し、歩道から直接軌道交通に乗降可能となるようしている場合の呼称。歩行者に絶対的な安全を保障する敷設法として{{要出典範囲|欧米ではかなりポピュラーな敷設方式であるが|date=2013年2月}}、反面、路側に停車したい車両が制限を受けるためタクシーや貨物車両の多い繁華街では敬遠されがちである。日本でもそのようになっている区間はあったものの、敷設法としては普及していなかった。近年徐々に需要が認められて採用される例が増えている。軌道が複線の場合、上下線をまとめて道路の片側に寄せる'''シングルサイドリザベーション'''(熊本・鹿児島の駅前等)と、上下線を道路の左右に振り分けて敷設する'''ダブル(デュアル)サイドリザベーション'''の二種類がある。 ; センターポール : センターリザベーションの路線において、上下線の軌道間に架線柱を立てる方式。道路脇の電柱や建物から架線を吊る方式(サイドポール(側柱)方式)に比べ景観が良くなる。鉄道線で採用の事例もある。かつて電柱が多くなかった時代は、その必要性から一般的だったが、道路脇の電柱が増えるに従いセンターポールはみられなくなっていた。しかし景観を重視したまちづくりが全国的に広がりを見せるにつれ、主要街路の電線・電柱とともに架線を吊るすワイヤー等の構造物が道路上空に張り巡らされていることが嫌われるようになり、すっきりした都市空間をとりもどす目的に合致したセンターポールの採用が徐々に増えている。日本国内では、[[鹿児島市電]]および[[岡山電気軌道]]において、センターリザベーション区間の大部分がセンターポール化されている。 ; サイドポール : サイドポールは日本の既存路面電車の大多数が採用してきた架線柱設置方式。主に道路両側の路側または歩車道境界線付近に架線柱を立てるかまたは建造物を利用し、街路を横断するワイヤーや鉄骨等による跨道構造物を設置、そこから軌道上空に架線を懸下する場合が大半である。ほかに、センターリザベーションの場合に軌道と道路の境界に架線柱を立てる方式もある。また、単線区間のシングルポールは全てサイドポールに含まれる。空中のワイヤーや構造物、また路側の柱状構造物の数が増えるため、街路の景観を圧迫する要因とみなされることが多く、時として路面電車の主たる欠点の一つとして導入や存続を否定する主因とされることもある。 ; たわみ構造軌道 : 路面が、交通荷重によるせん断力には抵抗するが、曲げ力には抵抗せずたわむ構造を指し、併用軌道の場合は砕石道床を有するもの(表面が板石舗装かアスファルト舗装かは問わない)が該当する<ref name=kidou>西村幸格 「路面電車の軌道構造」(『[[鉄道ジャーナル]]』1980年10月号(NO.164)pp.50-51掲載)</ref>。砕石道床には一般の鉄道と同様に枕木を介してレールが敷設される。併用軌道において古くから採用されてきた構造。軌道敷内の自動車通行が増加すると荷重による軌道狂いなどの破壊が早く進行し、保線作業回数を増やして対応することが必要となる。 ; 剛質構造軌道 : 路面が、交通荷重による曲げ力に対して強い抵抗力を有する構造を指し、併用軌道の場合は砕石道床がなく強固なコンクリート道床を有するものが該当する<ref name=kidou/>。併用軌道上の自動車通行による軌道破壊の増加に対応して開発されたもので、路盤上に砕石道床は構築せずコンクリート舗装板を直接敷設し、レールは舗装板上に直接又はコンクリート枕木を介して二重弾性締結により取り付けられる<ref name=kidou/>。その上にアスファルトなどによる舗装が施される。レール上の車両荷重はコンクリート舗装板により安定して分散されるため、レール自体の重軌条化の必要はない<ref name=kidou/>。この構造の採用後も、自動車の重量増などにより軌道破壊が進行する例も生じ、剛質構造の中でもさらに連接ブロック構造などの改良が進められた。 ; パッセンジャーフロー : 車両の扉を乗車専用と降車専用に分け、乗客がその間を移動する途中で運賃を支払う方式。最盛期の[[札幌市電]]では、2両[[編成 (鉄道)|編成]]の後部車両から乗車、運賃を支払ったあと前部車両から降りるようになっていた。 ; [[地表集電方式]] [[ファイル:XDSC 7576-tramway-Bordeaux-ligne-B-place-des-Quinconces.jpg|thumb|[[地表集電方式]]。ボルドーのトラムには架線がなく、線路中央の第三軌条から集電している。]] : "APS (Alimentation par le Sol) "の名称で[[アルストム]]社の子会社が開発した集電システムで、短いセグメントに区切った[[第三軌条方式|第三軌条]]を敷設し、電車が通過中のセグメントにだけ電気を通す方式。架線が不要なことから障害が少なくなる上に見栄えが良いという利点があり、フランスの[[ボルドー]]で実用化された。 ; 地中溝集電方式 : コンデュイット (conduit) 方式とも。線路の間に給電線を埋設し、車体下部から伸びた集電靴で集電を行う。ロンドンやニューヨークなど各地で用いられたが、[[1963年]]のワシントンD.C.を最後に姿を消した。 ; 高速電車 : 路面電車に対し、路面電車ではない通常の電車(鉄道)を区別する際に使われる言葉。 ; [[都市高速鉄道]] : 街路交差点での交通信号で停止せざるを得ない「路面電車」に対して、交通信号で停止しないように計画・設計された鉄道をいう。英語の[[:en:rapid transit|rapid transit]]の訳語であり、「[[都市施設]]」のひとつとして[[都市計画法]]第11条第1項に規定されている。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 関連項目 == * 車両に関するもの ** [[二軸車 (鉄道)|二軸車]](通称:単車) ** [[PCCカー]] ** [[馬面電車]] ** [[親子電車]] ** [[軽快電車]] ** [[被爆電車]] ** [[超低床電車]] ** [[デュアル・モード・ビークル]] * システムに関するもの ** [[馬車鉄道]] ** [[路面機関車]] ** [[インターアーバン]] ** [[ライトレール]] ** [[トラムトレイン]] ** [[ゴムタイヤトラム]] ** [[新交通システム]] ** [[トロリーバス]] <!--** [[都市施設]] ** [[基幹バス]]←あまり関係ないでしょう。--> * その他 ** [[路面電車の走る街の一覧]] ** [[日本の路面電車一覧]] ** [[モビリティ・マネジメント]] == 外部リンク == {{Commons&cat|Tram|Trams}} * [http://tramway.jp 日本路面電車同好会公式サイト] * [http://www.eurotram.com/ Le Tram](路面電車以外のゴムタイヤトラムなどの記事もある) * [http://www.urban.ne.jp/home/yaman/ 路面電車を考える館] === 次世代型路面電車 === * [http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/lrt/lrt_index.html 国土交通省] * [http://www.mlit.go.jp/crd/tosiko/guidance/pdf/00all.pdf まちづくりと一体となったLRT導入計画ガイダンス(国土交通省)] * [http://www.jtpa.or.jp/contents/lrt/ LRT TopPage(社団法人 日本交通計画協会)] * [http://island.geocities.jp/town_m_resp/sub-index1.html 都市交通のレシピ] * [http://www.areev.org/ 人と環境にやさしい交通をめざす協議会] * [http://www.iatss.or.jp/2009/10/vol34no2lrt.html IATSS Review Vol.34,No.2「わが国へのLRT導入の課題と展望」]、2009 * 都市と路面公共交通、西村幸格・服部重敬、学芸出版社、2000、ISBN 978-4761540654 * [http://urbantransit.seesaa.net 海外LRTニュース・ひろい読み] {{公共交通}} {{デフォルトソート:ろめんてんしや}} [[Category:路面電車|*]] [[Category:鉄道]] [[Category:道路交通]] [[Category:公共交通]] {{Link FA|bg}} {{Link FA|fr}} {{Link FA|hu}} {{Link FA|pl}} {{Link FA|ru}}
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