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超臨界流体
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{{混同|臨界状態}} {{出典の明記|date=2012年11月}} [[File:Phase-diag.svg|thumb|right|300px|代表的な相図。[[臨界点]]は図中のcritical pointにあたる。緑と青の線に挟まれたliquid phaseは液相、赤と青の線より下のgaseous phaseは気相、右上の'''supercritical fluid'''は'''超臨界流体'''を表す。]] '''超臨界流体'''(ちょうりんかいりゅうたい、[[英語]]:supercritical fluid)とは、[[臨界点]]以上の[[温度]]・[[圧力]]下においた物質の状態のこと。[[気体]]と[[液体]]の区別がつかない状態といわれ、気体の[[拡散]]性と、液体の[[溶解]]性を持つ。 なお、[[原子力工学]]で扱う「[[臨界状態]]」は、全く意味を異にするので注意が必要である。 {|class="wikitable" style="text-align:center" |+溶媒の臨界 |- ! rowspan="2" | 溶媒 !! 分子量 !! 臨界温度 !! 臨界圧力 !! 密度 |- | g/mol || [[ケルビン|K]] || [[パスカル|MPa]] ([[気圧|atm]]) || g/cm<sup>3</sup> |- | [[二酸化炭素]] | 44.01 || 304.1 || 7.38 (72.8) || 0.469 |- | [[水]] | 18.02 || 647.3 || 22.12 (218.3) || 0.348 |- | [[メタン]] | 16.04 || 190.4 || 4.60 (45.4) || 0.162 |- | [[エタン]] | 30.07 || 305.3 || 4.87 (48.1) || 0.203 |- | [[プロパン]] | 44.09 || 369.8 || 4.25 (41.9) || 0.217 |- | [[エチレン]] | 28.05 || 282.4 || 5.04 (49.7) || 0.215 |- | [[プロピレン]] | 42.08 || 364.9 || 4.60 (45.4) || 0.232 |- | [[メタノール]] | 32.04 || 512.6 || 8.09 (79.8) || 0.272 |- | [[エタノール]] | 46.07 || 513.9 || 6.14 (60.6) || 0.276 |- | [[アセトン]] | 58.08 || 508.1 || 4.70 (46.4) || 0.278 |} ==用途== '''超臨界流体'''としてよく使用される物質は、[[水]]と[[二酸化炭素]]である。 超臨界流体の[[水]]は酸化力がきわめて高いため、腐食しにくいといわれている[[ハステロイ]]や[[白金]]-[[イリジウム]]合金、さらに[[金]]や[[タンタル]]までもが腐食する。安定な物質である[[セルロース]]や[[ダイオキシン]]、[[ポリ塩化ビフェニル|PCB]]も[[水#亜臨界水・超臨界水|超臨界水]]中では分解するといわれている。酸化力が極めて高いがゆえに使いづらいケースも多く、その場合は[[水#亜臨界水・超臨界水|亜臨界水]]を用いる。 また、超臨界流体の[[二酸化炭素]]は、様々な物質をよく溶解する。目的物を溶解した超臨界二酸化炭素を臨界点以下にすると、二酸化炭素は[[気化]]するので、後には[[溶質]]のみが残る。気化した二酸化炭素は回収して再利用が可能である。このプロセスは実際に[[コーヒー]]の[[デカフェ|脱カフェイン]]などに使用されている。 以上のように、超臨界流体を使用したプロセスは従来の[[重金属]]や[[強酸]]などの[[触媒]]を使ったプロセスや[[可燃性]]や[[毒性]]のある[[溶媒]]をこのプロセスに置き換えることで、環境に対する影響を低減させる特徴を持つ。また、ダイオキシンに代表される有害物質の分解にも使用可能である。そのため、[[グリーンサスティナブルケミストリー]]の視点から注目を集めている。ただし、高温高圧の条件が必須であるため、装置は[[高圧ガス保安法]]の適用を受ける場合が多い。また、溶解性や反応性が高いため、容器や[[シール (工学)|シール]]の材質にも配慮が必要である。以上の理由から、超臨界流体関係装置の容積は必ずしも大きくない。 [[火力発電]]では、作動流体である水蒸気の圧力及び温度は、高ければ高いほど発電所一基当たりの熱効率が高くなる。このため、ボイラーに貫流ボイラーを使用し、発生する蒸気の圧力・温度を水の臨界圧以上に高めた超臨界流体が使われている。そのような発電技術を超臨界圧(Super Critical: '''SC''')、又は超超臨界圧(Ultra Super Critical: '''USC''')と呼び、2013年における最新式の石炭火力発電プラントで実用化されている。 == 関連項目 == {{Multicol}} * [[固体]] * [[液体]] * [[気体]] * [[蒸気]] * [[プラズマ]] {{Multicol-break}} * [[融点]] * [[沸点]] * [[三重点]] * [[昇華 (化学)|昇華]] * [[臨界点]] {{Multicol-break}} * [[超臨界流体クロマトグラフィー]] * [[超臨界乾燥]] * [[超臨界流体発電]] * [[ハーバー・ボッシュ法]] * [[超臨界流体部会]] {{Multicol-end}} {{物質の状態}} {{DEFAULTSORT:ちようりんかいりゆうたい}} [[Category:物質の相]] [[Category:相転移]]
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