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[[Image:SSC panorama.jpg|thumb|right|200px|SSCの施設(2008年)]] '''超伝導超大型加速器'''('''Superconducting Super Collider'''、'''SSC''')は、1980年代に計画され、[[アメリカ合衆国]]の[[テキサス州]][[ワクサハチー]] (Waxahachie) の地下に建造される予定であった超大型円形[[粒子加速器]]である。しかし、様々な問題が噴出して計画は頓挫した。 リング周長は約86.6km(54マイル)という空前の規模であり、円周の内部面積は[[東京23区]]に匹敵する。20T[[電子ボルト|eV]]のビームを正面衝突させて40TeVの超高エネルギーを達成する世界最大の粒子加速器で、建造目的の一つとして[[ヒッグス粒子]]の発見が期待されていた。 [[宇宙ステーション]]・[[ヒトゲノム計画]]と並ぶ巨大科学プロジェクトとして位置づけられ、建造費は当初の見積もりで50-60億ドル、最終的には80億ドル以上に達した。建設にあたっては全米の20州以上が熱心な誘致合戦を繰り広げ、1989年にテキサス州のワクサハチーが選定された。この地は[[ダラス・フォートワース国際空港]]が近郊にあり、[[チョーク層]]の地質で加速器本体を埋める[[トンネル]]を掘りやすいという有利な立地条件にあったのと、テキサス州が最大10億ドルもの資金援助を申し出たことによる。 しかし、当初計画の見直しにより経費が大幅に膨れ上がり、資金不足に陥って日本からの資金調達にも失敗した。その他、行政機構と物理学者の内部対立や、超伝導磁石の大量製造の困難など様々なトラブルを抱え込んで、批判が続出した。1992-93年にかけて議会で計画中止案が出され、クリントン政権下で可決された。 プロジェクトが中止された時点で、既に建造費の20億ドルが費やされ、トンネルは22.5km(14マイル)が掘り進められていた。 == 外部リンク == *[http://www.hep.net/ssc/ THE SUPERCONDUCTING SUPER COLLIDER PROJECT] [[Category:加速器|SSC]] [[Category:高エネルギー物理学|SSC]] [[Category:素粒子物理学|SSC]]
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