融解のソースを表示

[[File:Melting icecubes.gif|250px|right|thumb|]]
'''融解'''（ゆうかい）とは、[[物理学]]で[[固体]]が[[液体]]に変化すること。また、そうさせるために加熱することである。固体が液体に変化する温度を'''[[融点]]'''、液体に変化した物質の状態を'''[[液相]]'''という。

== 考察 ==
固体の温度を融点まで上昇させるためには[[熱エネルギー]]を要する。さらに固体が液体に変化する過程自体にも熱エネルギーが必要とされるが、これは'''[[融解熱]]([[潜熱]])'''により液体そのものの中にエネルギーが吸収されるためである。

熱力学的には、融点では物質の[[エンタルピー]]と[[エントロピー]]は増大するため、[[ギブス自由エネルギー]]の変化はゼロとなっている。融点は圧力によって変化する。融解は液体のギブス自由エネルギーが同じ物質からなる固体のギブス自由エネルギーよりも低いときに生じ、次の式で表される。

<math>\Delta S = \frac {\Delta H} {T}</math>

<math>T</math> は融点、<math>\Delta S</math> は融解のエントロピーの変化、 <math>\Delta H</math> は融解のエンタルピーの変化を示す。

融解とは逆に液体が固体に変化することは[[凝固]]もしくは[[固化]]といい、通常融点と[[凝固点]]は同じである。

== 生体高分子の融解温度 ==
上記の意味から派生して、[[ペプチド]]や[[核酸]]など特定の2次構造を持つ生体高分子において、ある温度まで加熱するとその2次構造がほどけるとき、その温度を融解温度 (''T''<sub>m</sub>) と呼ぶ。

== 関連項目 ==
*[[相転移]]
*[[熱力学]]

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''2007/1/4 15:30 UTC 英語版より翻訳。著者 TakuyaMurata、Pizza Puzzle、Patrick、Theresa knott、Salsb ほか。''
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[[Category:物理化学の現象|ゆうかい]]
[[Category:熱|ゆうかい]]