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{{Otheruses|草花や樹木の'''蜜'''|人工的に作られる蜜|糖蜜|その他の用法|蜜 (曖昧さ回避)}} '''蜜'''(みつ)は、草花や樹木が[[分泌]]する甘い汁のこと。また、それを[[蜜蜂]]が多くの植物から集めた[[蜂蜜]]、あるいは人間によって精製された[[糖蜜]]のこと。 == 花の蜜 == [[Image:Nectar.jpg|thumb|[[カンツバキ]]の蜜]] 多くの[[被子植物]]は、[[花]]に蜜を分泌する器官を持つ。これを[[蜜腺]]と呼ぶ。多くの場合、蜜腺は花びらの基部の内側にある。花が咲くと蜜が分泌され、花に来訪する[[昆虫]]などは、この蜜や[[花粉]]を餌とするものが多い。 [[花]]が蜜を出す理由は、これによって[[昆虫]]などを引きつけ、花を訪れさせることで、昆虫に花粉をつけ、同種の別の花で受粉を行わせるためである。つまり、[[虫媒花]]が虫を呼ぶために差し出す対価が蜜である。花の香りや色は、昆虫などを呼び寄せるための信号になっているが、昆虫の側から見れば、蜜の在処を示すものとしての意味を持つ。人間の目からは単色の花びらに見える花でも、[[紫外線]]に反応するフィルムで撮影すると、花の中心に向けた集中腺の模様が現れるものが知られている。これは、昆虫には紫外線が見え、その目で見れば、目標がそこであることを示す効果があると考えられる。同時に、花の色の美しさが、ヒトなどに向けたものではないことも示している。 当然ながら、虫媒花でなくても、鳥媒花や[[コウモリ]]媒花など、蜜を求める[[動物]]を花粉媒介者にするものは蜜を出す。[[風媒花]]のように、蜜が役に立たないものでは、蜜腺が退化する。 昆虫など、花粉媒介者が花に訪れたときに、花粉の媒介を有効に果たせるように、特殊な[[適応]]を持つ花もある。たとえば花びらの基部に深いくぼみ(距)があって、その底に蜜をためるものがある。この場合、花の奥深くに口を挿入しないと蜜が吸えないため、花粉が付着する可能性が高まる。しかし、昆虫の側では、花粉を付けられるのが嫌なわけではないだろうが、摂取をより効率よくし、花の側面から口を差し込んだり、底の部分を破ったりする、[[盗蜜]]行動に出るものがある。 == 花以外の蜜 == 花以外の部分に、蜜腺を持つものもある。例えば[[サクラ属]]や[[アカメガシワ]]などの葉柄にあるものがよく知られる。 ===サクラ=== [[サクラ]]は葉柄に数個の蜜腺を持っている(花外蜜腺)。他にも葉や花軸などに蜜腺を持つものがある。これらがどのような役に立っているかは定かではないが、一説によると、[[アリ]]を誘引するためではないかと言われている。アリは小型ではあるが、数が多く集団で活動する、強力な肉食動物であり、昆虫レベルの小型動物の中では恐ろしい存在なので、アリが引き寄せれば、草食昆虫も近づきにくいというわけである。アリを住まわせるための特別なしくみを持つ、[[アリ植物]]というのがあるが、それに近い方向の[[適応]]と言えよう。 ===リンゴ=== 蜜腺とは関係ないが、リンゴの中心部の[[ソルビトール]]に富む部分を蜜と呼ぶ。[[リンゴ]]を参照のこと。 {{デフォルトソート:みつ}} [[Category:植物学]] [[Category:農業]]
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