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{{脚注の不足|date=2014年8月11日 (月) }} [[ファイル:Resgodsvagn.jpg|thumb|250px|right|[[スウェーデン国鉄]]の荷物車]] [[ファイル:JNR-Kini58-1inside.JPG|thumb|250px|right|[[日本国有鉄道]]のキニ58内部]] [[ファイル:SNCF UIC B7D.jpg|thumb|250px|right|[[フランス国鉄]]の半室荷物車の模型]] '''荷物車'''(にもつしゃ)とは、手荷物や[[新聞]]などを専門に運搬するための[[鉄道車両]]の一つ。[[日本]]では新聞輸送などの[[チッキ|鉄道小荷物運送]]に用いられ、車両称号は「荷物」の「ニ」が付けられる。[[英語]]では「''baggage car ''」([[アメリカ合衆国]])もしくは「''luggage van ''」([[イギリス]])と呼称され、[[ヨーロッパ大陸]]の車両は、[[国際鉄道連合]] (UIC) の規則で車両称号に「'''D '''」が付けられる事が多い。 イギリスや英連邦では「''Parcels Van ''」とも呼称される。 == 概要 == 車両側面には荷物を積み降ろしをするため、旅客車両に比べて幅が広いドアが設置されていることが多い。旅客車両や[[機関車]]の一部に荷物室が備わっているもの(半室荷物車)も存在し、このような半室荷物車では小型のドアやシャッターのみが設置されていることがある。また、荷物の積み降ろし時や、大量の荷物を積み込んだ際に、過って窓ガラスを破らないように、多くの車両では[[鉄格子]]で窓を保護している。 荷物車は、構造上貨物車に準じていたり、外見が貨物車同然の車両もあったが、扱い上はあくまで[[客車]]の一つとされている。これは、[[荷物列車]]が[[旅客列車]]であり、元をただせば、荷物車が旅客の手荷物を輸送するものとして旅客列車へ連結されるかたちで運行され始めたという歴史的経緯による。そのため、大抵は旅客列車に連結して運行されていた。また、主要な幹線では、荷物車のみで編成された荷物専用列車も存在する。 鉄道荷物輸送の縮小と合理化によって、荷物車が廃車されたり、旅客車両に荷物室が設けられたりすることや、[[牽引車]]や[[救援車]]などの事業用に転用されていることも起こっている。 小規模の荷物輸送が行われている路線では、旅客車両の一角に荷物を置く場合が多い。このような用途に適するよう、旅客車両では室内に仕切りカーテンなどを設置することがあるが、これは便宜的措置であり、荷物車に含めないのが一般的である。 郵便のみを扱うものは[[郵便車]]という。荷物輸送量の少ない線区向けには、旅客車や郵便車との合造車も見られた。 <gallery> ファイル:Багажный вагон 2.JPG|ウクライナの荷物車 ファイル:ATSF 999727.jpg|アメリカの荷物車(カブース) ファイル:DEV55 aussen.JPG|貨車のような荷物車 ファイル:JNR-Kumoyuni-82050.jpg|郵便・荷物合造車 </gallery> == 荷物車の種類 == === 客車 === [[ファイル:JNR-Mani36-2008.jpg|thumb|200px|right|日本国有鉄道のマニ36 2008]] [[日本]]における狭義の荷物客車は、陳腐化した旅客用客車を改造したものが多い。このため、[[日本国有鉄道]]では[[昭和]]50年代([[1975年]]-[[1985年]])に入ると旅客車の陳腐化がひどく、[[国鉄50系客車|50系客車]]で久々の新造荷物車が登場したが、一般の小荷物輸送の廃止で、新製後10年ほどで廃車になった。一方、[[国鉄24系客車|24系客車]]に存在するブルートレインの荷物車は、電源車の一部を荷物室としたものがほとんどであるため、荷物輸送が廃止された列車が増えた現在でもそのまま連結されている。 一般の小荷物輸送が廃止された後の[[JR]]移行後に、50系客車の一部や[[国鉄20系客車|20系客車]]が、車種記号「ニ」の荷物車扱いに変更されたことがある。このうち、後者は「オニ23 1」として[[オリエント急行#オリエント・エクスプレス '88|オリエント急行'88]]運行に際して、[[ハイビジョン]]展示車兼[[連結器]]アダプターとして座席を撤去したものである。また、前者には連結器アダプターを兼ねた運行用の事業車として1両連結を行ったものもあるが、大多数は「アメリカン・トレイン」の展示用パビリオン車(オニ50形、オニフ50形)として使用された。 === 電車 === [[ファイル:KUMONI 13 of JNR.jpg|200px|thumb|right|日本国有鉄道のクモニ13形]] 単独の荷物専用車(荷物電車)のほか、荷物・郵便車、あるいは客室と荷物室さらに郵便室の合造車もあった。荷物電車は運用上、他の電車と併結して運転されることも多く、歯車比の異なる電車とも協調運転できる構造になっていた。但し、運転最高速度は性能の劣るほうに合わせることになる。 日本では[[JR西日本281系電車]]の荷物室付き車両が最後に新規製造された荷物合造電車であった。[[JR西日本223系電車]]の荷物室付き車両は最後に改造された荷物合造電車であったが、この荷物室は[[1999年]]に廃止され、全室客室に復元された。281系でも後に廃止されたがこちらは荷物室の構造を現在も残している。ただし「業務用室」という名目での設置なので、「ニ」の記号を付けた車両は登場していない。 日本において鉄道小荷物制度の廃止後、一部が[[国鉄123系電車|123系電車]]など旅客用に改造されている。国鉄の一般的な[[新性能電車]]がMM'ユニット構造のため、最低2両からでないと編成が組めないのに対し、荷物電車は「編成の一番前もしくは一番後ろに連結することになる」という構造上から、両端に運転台を有しており、最低1両編成で動けるという利点を生かしてローカル輸送用に改造されたものである。 === 気動車 === [[ファイル:Kini56 2 yawatahama.jpg|200px|thumb|right|日本国有鉄道のキニ56形]] 気動車も電車と同じく、単独の荷物専用車のほか、荷物・郵便車、あるいは客室と荷物室さらに郵便室の合造車もあった。客室との合造車は短距離の小口輸送が主流であり、手荷物輸送の兼ね合いから新製された車両もあったが、運用上、特急形を除く他の液体式気動車と併結して運転されることもあり、他の液体式一般形気動車を改造したものが多く、特に全室荷物車と荷物・郵便車は運用上制約がある2・3等合造車や先頭車が非貫通である電気式気動車からの改造車などが多かった。 非電化路線だけでなく、[[常磐線]]のような交流電化区間と直流電化区間を直通する列車にも使用された。これは交直両用電車の新製は高価であり<ref>1M方式の交直流電車の製作は荷物車では困難であったためともされる。1M方式でかつ単行で使用できる車両は牽引車である[[国鉄72系電車|クモヤ440・441形]]のように室内に機器室を設けなければならないため、荷物車の製作には適していなかった。</ref>、[[隅田川駅]]構内に電化されていないホームがあったためである<ref>講談社 高橋政士『鉄道・秘蔵記録集シリーズ「稀」車両』p.66</ref>。 日本において鉄道小荷物制度の廃止後は電車や客車と異なり、他の用途に転用されることもなく、JR移行前までに全車廃車となっている。 == 主な荷物車 == === 日本 === ; 電車 * [[国鉄モニ13形電車|クモニ13]] * [[国鉄72系電車#荷物車・郵便荷物合造車|クモユニ82]](荷物郵便合造車) * [[国鉄72系電車#荷物車・郵便荷物合造車|クモニ83]] * [[国鉄143系電車#クモニ143形|クモニ143]] ; 気動車 * [[国鉄キハ10系気動車#キニ17形|キニ17]] * [[国鉄キハ10系気動車#キニ55形|キニ55]] * [[国鉄キハ55系気動車#キニ56形|キニ56]] * [[国鉄キハ58系気動車#キハ58系の主要形式|キニ28]] * [[国鉄キハ58系気動車#キハ58系の主要形式|キユニ28]](荷物郵便合造車) * [[国鉄キハ58系気動車#キハ58系の主要形式|キニ58]] ; 客車([[旧型客車|旧型]]) * [[国鉄オハ31系客車#郵便・荷物車|スニ30]](改造車は[[国鉄オハ31系客車#郵便・荷物車(改造車)]]) * [[国鉄スハ32系客車#郵便・荷物車(二重屋根車)|マニ31(二重屋根車)]] * [[国鉄スハ32系客車#郵便・荷物車(丸屋根車)|マニ31(丸屋根車)]] * [[国鉄スハ32系客車#郵便・荷物車(丸屋根車)|マニ32]] * [[国鉄スハ32系客車#進駐軍用改造車|マニ33]] * [[国鉄マニ30形客車|マニ34(マニ30)]] * [[国鉄マニ36形客車#マニ35形|マニ35]] * [[国鉄マニ36形客車#マニ36形|マニ36]] * [[国鉄マニ36形客車#マニ37形|マニ37]] * [[国鉄60系客車#郵便・荷物車|マニ60]] * [[国鉄60系客車#郵便・荷物車|マニ61]] * [[国鉄オハ31系客車#郵便・荷物車|カニ37(カニ29)]] (改造車は[[国鉄オハ31系客車#郵便・荷物車(改造車)]]) * [[国鉄10系客車#荷物車|カニ38]] * [[国鉄オハ31系客車#郵便・荷物車|スユニ30]](改造車は[[国鉄オハ31系客車#郵便・荷物車(改造車)]])(荷物郵便合造車) * [[国鉄スハ32系客車#郵便・荷物車(丸屋根車)|マユニ31]](荷物郵便合造車) * [[国鉄60系客車#郵便・荷物車|スユニ60]](荷物郵便合造車) * [[国鉄60系客車#郵便・荷物車|スユニ61]](荷物郵便合造車) ; 客車(新系列) * [[国鉄スニ40形客車#スニ40形|スニ40]] * [[国鉄スニ40形客車#スニ41形|スニ41]] * [[国鉄マニ44形客車|マニ44]] * [[国鉄マニ30形客車|マニ30]] * [[国鉄50系客車#郵便・荷物車|マニ50]] * [[国鉄50系客車#郵便・荷物車|スユニ50]](荷物郵便合造車) ; 貨車 * [[国鉄スニ40形客車#派生形式|ワキ8000]] * [[国鉄スニ40形客車#派生形式|ワサフ8000]] : 分類上は貨車であるが、小口混載貨物便と共用する目的で造られ、客車の荷物車と同様に運用された。 === 日本以外 === ; 電車 * 現金輸送電車(アメリカ) {{main|マネートレイン}} ; 客車 * 電源車との合造車(台湾) {{main|台鉄電源荷物車}} * 運転台を設置した、[[制御車]]との合造車(イギリス) {{main|:en:Driving Van Trailer}} == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} == 参考文献 == *[[ネコ・パブリッシング]] **RM POCKET10『キハ58と仲間たち』 **RM LIBRARY20 千代村資夫『国鉄郵便・荷物気動車の歩み(上)』ISBN 4873662249 **RM LIBRARY21 千代村資夫『国鉄郵便・荷物気動車の歩み(下)』ISBN 4873662273 *[[JTBパブリッシング]] **岡田誠一『国鉄鋼製客車Ⅱ』ISBN 9784533075261 *[[講談社]] **高橋政士『鉄道・秘蔵記録集シリーズ「稀」車両』ISBN 9784062703109 == 関連項目 == <!-- {{Commonscat|}} --> * [[荷物列車]] * [[物流]] * [[鉄道荷物会社]] * [[郵便車]] {{国鉄・JRの客車}} <!--== 外部リンク ==--> {{DEFAULTSORT:にもつしや}} [[Category:旅客車]] {{Rail-stub}}
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