航空自衛隊のソースを表示

{{行政官庁
|国名 = {{Flagicon|JPN|size=20px}} [[日本]]
|正式名称 = 航空自衛隊
|公用語名 = こうくうじえいたい
|紋章 = Flag of JASDF.png
|紋章サイズ = 150px
|画像 = 120326-F-NW635-177.jpg
|画像サイズ = 280px
|画像説明 = 航空総隊司令部新庁舎（横田基地）
|主席閣僚職名 = [[航空幕僚長]]
|主席閣僚氏名 = [[齊藤治和]]
|次席閣僚職名 = [[航空幕僚副長]]
|次席閣僚氏名 = 福江広明
|補佐官職名 =
|補佐官氏名 =
|次官職名 =
|次官氏名 =
|上部組織 = 上部機関
|上部組織概要 = [[防衛省]]
|下部組織1 = 内部組織
|下部組織概要1 = [[航空総隊]]、[[航空支援集団]]、[[航空教育集団]]、[[航空開発実験集団]]、[[航空自衛隊補給本部]]
|下部組織2 =
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|所在地 = [[東京都]][[新宿区]][[市谷本村町]]5番1号
|位置 =
|定員 = [[航空自衛官]]約4万7,097名<br/>（2011年3月）
|年間予算 = [[予算]]1兆0,602億円<br/>（2011年度）
|会計年度 =
|設置年月日 = [[1954年]][[7月1日]]
|改称年月日 =
|前身 =
|ウェブサイト = [http://www.mod.go.jp/asdf/ 防衛省 ［JASDF］ 航空自衛隊]
|その他 =
}}
'''航空自衛隊'''（こうくうじえいたい、{{lang-en|Japan Air Self-Defense Force}}）は、[[日本]]の[[官公庁]]のひとつ。[[防衛省]]の[[特別の機関]]の集合体である。[[自衛隊]]のうちの航空部門にあたる。略称は'''空自'''、'''JASDF'''。

== 概要 ==
[[File:Japan Air Self-Defense Force roundel.svg|thumb|160px|left|航空自衛隊の[[国籍マーク]]]]
[[航空幕僚監部]]並びに[[統合幕僚長]]および[[航空幕僚長]]の監督を受ける部隊および機関からなる。各部隊および各機関は[[防衛省]]の[[特別の機関]]である。主として空において行動し、主権国家たる日本の平和と独立を守り、直接侵略及び間接侵略の脅威から日本を防衛することを主たる任務とする防衛組織である。その最上級者は最上級機関である[[航空幕僚監部]]を統括する[[航空幕僚長]]。他国からは[[空軍]]とみなされている。

主要装備は[[戦闘機]]で[[F-15J (航空機)|F-15J]] 201機（[[F-15 (戦闘機)|F-15]]運用国では[[アメリカ合衆国|アメリカ]]に次いで第2位の保有数である）、[[F-2 (航空機)|F-2]] 97機、[[F-4 (戦闘機)#日本|F-4]]約64機、合計360機余。[[偵察機]]で[[F-4 (戦闘機)#偵察型|RF-4偵察機]]約13機余。[[早期警戒機]]で[[E-2 (航空機)|E-2]] 13機、[[E-767 (航空機)|E-767]] 4機、合計17機余。[[空中給油機]]で[[KC-767 (航空機)|KC-767]] 4機、[[C-130 (航空機)|KC-130H]] 1機、合計5機余。[[電子戦機]]でEC-1（電子戦訓練機）1機、[[YS-11|YS-11EB]]（電子情報収集機）4機、YS-11EA（電子戦訓練機）2機、合計7機余。[[輸送機]]で[[C-1 (輸送機)|C-1]] 26機、[[C-130 (航空機)|C-130]] 16機、合計42機余。[[ヘリコプター]]で[[CH-47 (航空機)|CH-47]] 15機、[[UH-60J (航空機)|UH-60J]] 45機合計60機余を保有している。7基地12飛行隊を有している。

防空能力は高いが、対地攻撃能力は低い。また、[[弾道ミサイル]]攻撃や[[ゲリラコマンド]]による攻撃に対しての基地能力の抗堪性の低さも問題視されている。基地の数は約73である。6基地に120基のパトリオットを配備している。

予算は1兆435億円で、人件・糧食費が3,791億円、一般物件費が1,558億円、歳出化経費が5,086億円。新規後年度負担額5,247億円である。人員は、自衛官が4万7,097人、事務官等が3,227人。

キャッチフレーズは『Key to Defense , Ready Anytime』約4万3,195名（年間平均人員）の人員を擁する。

在日米軍の再編に伴い、[[航空総隊]]司令部及び[[作戦情報隊]]、[[防空指揮群]]は2012年（平成24年）3月21日付をもって[[東京都]][[府中市 (東京都)|府中市]]の[[府中基地]]から横田飛行場に移転を完了した<ref>自衛隊法施行令及び防衛省の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令（官報平成24年3月22日、号外第63号第5面）</ref>。日米両国間での調整が円滑に進み、防空戦に関する実質的な機能は向上することとなる。

== 歴史 ==
{{Main|航空自衛隊の歴史}}
航空自衛隊は第二次世界大戦後、日本の軍備が再建される中で、[[陸上自衛隊]]・[[海上自衛隊]]のように事実上の前身組織（[[大日本帝国陸軍|陸軍]]・[[大日本帝国海軍|海軍]]）を持たず、アメリカ軍の協力によって新設された。

空自の設立は[[陸軍飛行戦隊|陸軍航空]]関係者（[[三好康之 (航空自衛官)|三好康之]]、[[原田貞憲]]、[[谷川一男]]、[[秋山紋次郎]]、[[田中耕二]]、[[浦茂]]ら）の空軍研究から始まる。独立国となる以上軍備が必要であり、軍備の中には独立空軍を入れなければならないというものであった。すでに[[ジェット機]]の時代でありアメリカ空軍の協力が必要で三好が連絡を取って協力を得た。海軍は新海軍再建に傾倒していたが、1952年7月末から陸海合同研究が始まる。海軍にも新海軍再建における海空一体化論に基づく研究成果を持っていた<ref>増田弘『自衛隊の誕生』中公新書172-176頁</ref>。

防衛庁発足に伴い、旧[[内務省 (日本)|内務省]]出身で保安庁官房長だった[[上村健太郎]]が防衛庁次長を断って初代航空幕僚長に着任した。主要ポストには陸海軍の長老の売り込みや庁内推薦など交錯し、海軍は戦前の[[艦隊派]]と[[条約派]]の対立を引きずっていた。主要ポストは陸海同数に決まった<ref>増田弘『自衛隊の誕生』中公新書230-231頁</ref>。

発展過程で影響力を及ぼした者として、空自の育ての親と言われる[[源田実]]元[[大佐|海軍大佐]]（第3代航空幕僚長）<ref>武市照彦『政界風土記』国政出版室</ref>の存在があり、自ら航空機に乗って指導し、また、[[ブルーインパルス]]の創設も行っている。その他、牟田弘國元陸軍中佐（第6代空幕長・第4代統幕議長）、[[大室孟]]元[[少佐|陸軍少佐]]（第7代空幕長）、[[石川貫之]]元陸軍少佐（第10代空幕長）、[[竹田五郎]]元[[大尉|陸軍大尉]]（第14代空幕長・第12代統幕議長）、[[山田良市]]元海軍大尉（第15代空幕長）など陸海軍から多くの実力者が発展に貢献した。なお、航空幕僚長就任者を旧軍の出身別に分けると、陸軍11名・海軍5名と陸軍出身者が過半数を占め、かつ、空自出身者初の[[統合幕僚会議議長]]（第4代）は[[牟田弘國]]元[[中佐|陸軍中佐]]（第6代空幕長）であり、また、第16代統合幕僚会議議長の[[森繁弘]]（第17代航空幕僚長）は、自衛隊最後の旧軍出身者（[[士官候補生]]たる[[兵長|陸軍兵長]]、[[陸軍士官学校|陸士]]60期修業）であった。

空自は[[小隊]]、[[班]]といった'''ショップ'''の独立性（組織の性格上、個人の能力・判断・権限といったものが大きい）が強く、現場指揮官の[[カリスマ]]性で末端の隊員を牽引する部分が大きい。また、組織内の全体的な統一よりも、各基地、各小隊ごとが独自の基準をもって勤務することが多い。文化的には[[階級章 (自衛隊)|階級章]]や礼式・号令、徒手体操などは陸自を範としているため似通った点も数多くある。

戦闘機、防空システム、[[パトリオットミサイル|地対空誘導弾パトリオット]]など、世界的に見ても最先端兵器を装備することから、陸海空各自衛隊のなかでもっとも政治的制限を加えられてきた経緯がある。そのため戦闘機からは精密爆撃のための装備、[[空中給油]]装置をあえて取り外していた時期もあった。<!--ペトリオットミサイルは完全[[ブラックボックス]]輸入のため、国内での整備調達能力はない。-->しかし、アメリカ空軍との連携能力の整備は発足以来着々と進められており、日米間での共同作戦を可能とする暗号装置、[[秘話装置]]、[[戦術データ・リンク]]、[[敵味方識別装置]]などの配備、隊員間の語学教育は年々充実の度合いを深めている。また、より緊密な戦術的連携を深めるため、近年では毎年1回グァム島においての日米共同演習「コープノース」が実施されている。

航空救難については、独自に[[航空救難団]]を組織しているため、後から出来た海自[[救難飛行隊|航空分遣隊]]とは、担当区域が重複しないように配備され、緊急時には空自中央救難調整所（RCC）を通じて海自は空自[[府中基地]]に駐在する[[救難連絡員]]が空自救難部隊と活動の調整を行う。

== 任務 ==
[[File:Air_Defense_Identification_Zone_of_Japan3.png|thumb|日本の防空識別圏]]
平時においては日本[[領空]]へ[[領空侵犯]]する、もしくは可能性のある経空脅威の排除が使命である。このため領空の外側に[[防空識別圏]]（ADIZ）を設定し、日本各所に28ヶ所の[[レーダーサイト]]を設置して、状況に応じて[[早期警戒機]]、[[早期警戒管制機]]による警戒態勢を敷いている。防空識別圏に侵入する国籍不明機に対しては、まず121.5MHz及び243MHzの[[航空無線機]]により無線警告を発し、さらに戦闘機による[[スクランブル]]発進を実施する。スクランブル発進については、2006年4月7日の[[ロシア連邦軍|ロシア軍]]機に対する[[百里飛行場#航空自衛隊百里基地|百里基地]]のF-15J発進によって創設以来20,000回を記録した。スクランブル発進で確認した目標は、[[統合幕僚監部]]が毎日公表[http://www.mod.go.jp/js/Press/press.htm]している。

[[有事]]においては、[[陸上自衛隊]]や[[海上自衛隊]]への支援として、対艦攻撃、対地攻撃、航空輸送を実施する。[[専守防衛]]の理念から、要撃（防空）戦闘に特化した傾向にある。[[F-15J (航空機)|F-15J]]や[[早期警戒管制機]]、[[パトリオットミサイル]]（自衛隊では原音に近い「ペトリオット」）などを備えている。

また、航空機の稼働率や搭乗員の練度（年間200時間以上と言われている）も高いとされる。[[日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約|日米安全保障条約]]に基づきアメリカ空軍と強固な協力関係にあり、米空軍と共同使用の[[横田基地]]には航空自衛隊[[航空総隊]]司令部が、在日米軍司令部や[[第5空軍 (アメリカ軍)|第5空軍]]司令部、日米共同統合作戦調整センターなどとともに設置され、[[三沢飛行場#駐留部隊|三沢基地]]も共同で使用しているほか、毎年日米合同演習を行っている。

== 装備 ==
{{Multiple image
|direction = vertical
|width = 250
|image1 = McDonnell Douglas (Mitsubishi) F-15J Eagle, Japan - Air Force AN2178672.jpg
|caption1 = F-15J
|image2 = F-2A (506) of 3 Sqn taxis at Misawa Air Base during Keen Sword '05, -18 Nov. 2004 a.jpg
|caption2 = F-2A
|image3 = McDonnell Douglas (Mitsubishi) F-4EJ Kai Phantom II, Japan - Air Force AN2185380.jpg
|caption3 = F-4EJ改
}}
ここでは主要な航空機など一部の装備のみ記載する。
{{Main2|航空自衛隊の装備についての詳細は「[[航空自衛隊の装備品一覧]]」を}}
{{Main2|各機種の保有数については「[[各国軍の航空配備一覧#航空自衛隊]]」を}}
* [[戦闘機]]
** [[マクドネル・ダグラス]][[F-15J (航空機)|F-15J/DJ]]
** [[三菱重工業|三菱]][[F-2 (航空機)|F-2A/B]]
** マクドネル・ダグラス[[F-4 (戦闘機)#日本|F-4EJ改]]
** [[ロッキード・マーティン]][[F-35 (戦闘機)|F-35A]]（調達予定）

* [[偵察機]]
** マクドネル・ダグラス[[F-4 (戦闘機)#偵察型|RF-4E]]
** マクドネル・ダグラス[[F-4 (戦闘機)|RF-4EJ]]（F-4EJに偵察用装備を追加したもので戦闘機能力も持つ）

* [[練習機]]
** [[富士重工業|富士]][[T-7 (練習機)|T-7]]
** [[川崎重工業|川崎]][[T-4 (練習機)|T-4]]
** [[ホーカー・ビーチクラフト|ホーカー]][[T-1 (航空機・アメリカ)#航空自衛隊のT-400|T-400]]

* [[電子戦機]]
** [[日本航空機製造]][[YS-11]]EA/EB
** 川崎[[C-1 (輸送機)#派生型|EC-1]] 電子戦訓練機

* [[早期警戒機]]
** [[ノースロップ・グラマン]][[E-2 (航空機)|E-2C]] 早期警戒機
** [[ボーイング]][[E-767 (航空機)|E-767]] [[早期警戒管制機]]

* [[輸送機]]
** 川崎[[C-1 (輸送機)|C-1]]
** [[ロッキード]][[C-130 (航空機)|C-130H]]
** [[ガルフストリーム・エアロスペース]][[U-4]]
** [[ボーイング・ヘリコプターズ|ボーイング・バートル]][[CH-47 (航空機)|CH-47J]]輸送ヘリコプター
** 日本航空機製造[[YS-11|YS-11P]]
** [[ボーイング747-400]][[日本国政府専用機]]

* [[空中給油機]]
** [[ボーイング]][[KC-767 (航空機)|KC-767]] 空中給油・[[輸送機]]
** [[ロッキード]][[C-130 (航空機)|KC-130H]] 空中給油・輸送機 

* [[救難機]]
** ホーカー・ビーチクラフト[[U-125 (航空機)|U-125A]] 救難捜索機
** [[シコルスキー・エアクラフト]][[UH-60J (航空機)|UH-60J]] 救難ヘリコプター

* [[地対空ミサイル|地対空誘導弾]]
** [[パトリオットミサイル|地対空誘導弾ペトリオット（PAC-2/PAC-3）]]
** [[11式短距離地対空誘導弾|基地防空用地対空誘導弾]]
** [[81式短距離地対空誘導弾]]

* 防空警戒網
** [[自動警戒管制組織|バッジシステム・ジャッジシステム]]

[[海上自衛隊]]は[[ハープーン (ミサイル)|ハープーン]][[空対艦ミサイル]]を搭載できる[[P-3 (航空機)|P-3C]][[対潜哨戒機]]や[[LC-90]]連絡輸送機・観測機、[[US-1]][[飛行艇]]を運用し、[[陸上自衛隊]]も[[LR-2]]連絡偵察機を運用しているが、海上自衛隊・陸上自衛隊独自の戦闘機は保有していない。

ヘリコプター（[[回転翼機]]）では、海上自衛隊が[[対潜哨戒機#哨戒ヘリコプター|哨戒ヘリコプター]]（[[SH-60J (航空機)|SH-60J]]・[[SH-60K (航空機)|SH-60K]]）、掃海・輸送ヘリコプター（[[CH-53E (航空機)|MH-53E]]・[[アグスタウェストランド AW101|MCH-101]]）を、陸上自衛隊が[[攻撃ヘリコプター|対戦車（戦闘）ヘリコプター]]（[[AH-1 コブラ#日本|AH-1S]]・[[AH-64D アパッチ・ロングボウ#日本|AH-64D]]）、観測ヘリコプター（[[OH-6 (航空機)#日本での採用|OH-6D]]・[[OH-1]]）を保有しているが、航空自衛隊は攻撃用の装備を施した機体を保有していない（陸・海と共通のものを除く）

== 編制 ==
* [[航空幕僚監部]]
* [[航空総隊]]
* [[航空支援集団]]
* [[航空教育集団]]
* [[航空開発実験集団]]
* [[航空自衛隊補給本部]]
* その他の部隊・機関
** [[航空システム通信隊]]（市ヶ谷）
** [[航空安全管理隊]]（立川）
** [[警務官|航空警務隊]]（市ヶ谷）
** [[基地業務群|航空中央業務隊]]（市ヶ谷）
** [[航空機動衛生隊]]（小牧）
** [[航空中央音楽隊]]（立川）
** [[航空自衛隊幹部学校]]（目黒）
** その他の防衛大臣直轄部隊
* [[自衛隊病院|自衛隊三沢病院]]（三沢）
* 自衛隊岐阜病院（岐阜）
* 自衛隊那覇病院（那覇）

== 職種 ==
=== 幹部 ===
* 飛行 - [[戦闘機]]、[[輸送機]]、[[偵察機]]など航空機を運用する業務を行う。
* [[航空管制]] - 飛行場に離着陸する航空機の誘導などを行う。
* [[GCI|要撃管制]] - 領空の警戒監視などの業務を行う。
* [[高射運用]] - [[パトリオットミサイル|地対空誘導弾ペトリオット]]の運用を行う。
* [[高射整備]] - 地対空誘導弾ペトリオットの整備を行う。
* プログラム - コンピューターのプログラム作成及び管理を行う。
* [[気象]] - 気象観測に基づく気象解析や航空気象予報の作成などを行う。
* [[通信電子]] - 通信電子機器などの維持及び運用などを行う。
* [[武装]] - 戦闘機などの搭載武器に関する業務などを行う。
* [[整備]] - 航空機などの整備を行う。
* [[施設]] - 基地施設などの建設取得及び維持管理などを行う。
* [[衛生]] - 医療業務などを行う。[[救難員]]として救難機に搭乗する者もいる。
* [[法務]] - 航空自衛隊に関連する損害賠償訴訟などを取り扱う。
* [[総務人事]] - 各部隊の司令部等において総務業務、人事業務などを行う。
* [[警備]] - 基地の安全管理などを行う。
* [[音楽隊 (航空自衛隊)|音楽]] - 公式行事などでの演奏を行う。
* [[会計]] - 予算、契約行為などに関する業務を行う。
* [[補給]] - 航空自衛隊における物品等の管理を行う。
* [[輸送]] - 航空自衛隊で必要とする人や物資を輸送する業務を行う。
* [[研究開発]] - 航空自衛隊における航空機および地上電子機材等の研究開発を行う。
: これらを含めて約30種類の職種がある。

=== 准曹士 ===
准曹士の職種はアメリカ空軍の制度に倣い幹部よりもさらに細分化されているが、特に平成8年度以降防衛費削減の影響で職種の統廃合が急速に進められ、各隊員の業務量は過大となりつつある。

実務経験と試験などにより30（初級レベル・初級専門員）、50（中級レベル・専門員又は初級技術員）、70（上級レベル・技術員）の特技が付与される。特技付与のうち50（中級レベル）について、旧制[[自衛隊生徒]]及び[[一般曹候補学生]]は、各[[術科学校]]の中級課程修了時に付与される場合と部隊実習と空曹候補者課程を修了し3曹昇任時に付与される場合の2通りがあり職種、ショップによりこれらは異なっていた。一般隊員（[[一般曹候補生]]及び任期制隊員）は、実務訓練（[[OJT]]）を通常10ヶ月した後に特技試験（APT）が課される。特技拡大（職種替え）を受けた場合以前の職種は順次技術レベルを格下げされていく。

=== 女性自衛官の職種 ===
*[[自衛隊東京地方協力本部]]募集課によると2013年9月現在で、女性自衛官は、航空自衛隊は、28職域のうち、戦闘機パイロットを除く全ての職種に勤務できる。

== 英語教育 ==
[[航空交通管制]]の世界共通語として[[英語]]が使用されていることや、アメリカ製の機材を多用していることもあり、隊員に対しては英語教育が重視されており、35歳以下の全隊員に対して、毎年隊内の英語能力試験（空英検）が実施されている。

特に[[指揮幕僚課程]]では同検定総合3級以上が受験資格の一つに数えられている。

== 航空自衛隊協力の映画・アニメなど ==
航空自衛隊は怪獣や地球外生物が敵の場合を除き、フィクション内での「[[墜落]]」を認めないため、協力した作品に航空自衛隊所属の航空機が墜落するシーンは殆どない。しかし『[[よみがえる空 -RESCUE WINGS-]]』や『[[BEST GUY]]』では航空自衛隊のF-15戦闘機が事故により墜落（[[救難員]]の活躍が一般に広く知られるきっかけとなった）、『[[ULTRAMAN (映画)|ULTRAMAN]]』では、ウルトラマンである赤い発光体に衝突しF-15戦闘機が墜落、『[[ゴジラvsキングギドラ]]』ではF-15戦闘機が[[キングギドラ#『ゴジラvsキングギドラ』のキングギドラ|キングギドラ]]との空中戦で撃墜されるシーンがあるなど作品の内容など場合によっては認められたケースもあり、絶対というわけではない。

『[[亡国のイージス]]』では、映画化されるにあたり空戦シーンそのものが削除された。一部のアニメやTVゲームでは、ジェット機のエンジン音の録音（[[エースコンバットシリーズ]]や『[[戦闘妖精・雪風|戦闘妖精雪風]]』等）、アクロバットや戦闘時の行動パターンのアンケート（[[エアロダンシング|エアロダンシングシリーズ]]）と言った形で協力している。航空自衛隊が協力しない実写作品は、戦闘機が特撮やCGで描かれることが多いので、容易に判別できる。また、日本や近隣諸国の模型メーカーによる何らかの記念塗装が施された自衛隊機や[[在日米軍]]機の模型化の際に、資料の提供や実機取材の便宜を図った事例も存在する。

また、航空自衛隊も[[1956年]]7月以降、月刊誌「飛行と安全」を発行している。創刊号（発行部数300冊）から11号までは[[航空幕僚監部]]防衛部防衛課が、12号からは航空幕僚監部[[監察官]]が、[[1982年]]からは航空安全管理隊が編集を担当している。

; 映画
* 『[[今日もわれ大空にあり]]』
* 『[[BEST GUY]]』
* 『[[亡国のイージス]]』
* 『[[ゴジラvsビオランテ]]』
* 『[[ゴジラvsキングギドラ]]』
* 『[[ゴジラvsモスラ]]』
* 『[[ゴジラvsデストロイア]]』
* 『[[ゴジラ2000 ミレニアム]]』
* 『[[ゴジラ×メカゴジラ]]』
* 『[[ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]』
* 『[[ガメラ 大怪獣空中決戦]]』
* 『[[ガメラ2 レギオン襲来]]』
* 『[[ガメラ3 邪神覚醒|ガメラ3 邪神<イリス>覚醒]]』
* 『[[ULTRAMAN (映画)|ULTRAMAN]]』
* 『[[日本沈没]]』（リメイク版）
* 『[[空へ―救いの翼 RESCUE WINGS―]]』

; ドラマ
* 『[[空飛ぶ広報室]]』原作-[[有川浩]]『空飛ぶ広報室』（幻冬舎刊)、主演;[[新垣結衣]]

; 漫画・アニメーション
* 『[[青空少女隊]]』
* 『[[航空自衛隊小松基地救難隊 RESCUE WINGS]]』
* 『[[ストラトス・フォー]]』
* 『[[戦闘妖精・雪風|戦闘妖精雪風]]』
* 『[[BLOOD+]]』
:  エンディングクレジットの「協力」部分に「航空幕僚監部広報室」と記されていたが、途中から表示されなくなった。
* 『[[よみがえる空 -RESCUE WINGS-]]』
* 『[[ファントム無頼]]』
* 『[[イーグルドライバー]]』
* 『[[C-blossom -case729-]]』
* 『[[レディイーグル]]』

; コンピューターゲーム
* 『[[エースコンバットシリーズ]]』（04以降）
* 『[[エナジーエアフォース|エナジーエアフォースシリーズ/Over-G]]』
* 『[[エアロダンシング|エアロダンシングシリーズ]]』（Fまで）
:  エンディングクレジットの「協力」部分に「航空自衛隊」と記されていたが、『エアロダンシングF 轟つばさの初飛行』から表示されなくなった。
* 『[[ぼくは航空管制官3]]』（沖縄ブルーコリドー･新千歳スノーイングデイ･東京ドリームゲートウェイ）

== 画像 ==
=== 航空自衛官 ===
<gallery widths="180px" heights="150px">
画像:Air refuling(061101-O-9999K-001).jpg|シミュレーターで[[空中給油]]ブーム操作を訓練する航空自衛官
画像:JASDF Type 91 Team.jpg|[[91式携帯地対空誘導弾]]を担う航空自衛官
画像:Type_91_Front_View.jpg|91式携帯地対空誘導弾を構える自衛官
画像:MIM-104 Patriot Radar unit JASDF Iruma Airbase 2006-2.jpg|[[パトリオットミサイル|パトリオット]]を運用する部隊
画像:JASDF soldiers with Type 91.jpg|基地防空隊の隊員
画像:Japan Air Self-Defense Force Blue Impulse T-2 2.jpg|[[T-2 (航空機・日本)|T-2]]で展示飛行を行う[[ブルーインパルス]]
</gallery>

=== 装備 ===
<gallery widths="180px" heights="150px">
画像:Rader site.JPG|第18警戒隊の[[レーダーサイト]][[J/FPS-2]]
画像:SAM-1 (JASDF) 02.jpg|車両に搭載された[[81式短距離地対空誘導弾]]
</gallery>

== 脚注 ==
{{reflist}}

== 関連項目 ==
* [[自衛官]]/[[予備自衛官]]/[[曹士の能力活用]]
* [[航空自衛隊の基地一覧]]
* [[航空自衛隊の装備品一覧]]
* [[各国軍の航空配備一覧]]
* [[空軍]]、[[防空軍]]
* [[日本航空]] - [[日本国政府専用機]]の運航や整備協力、特別空中輸送員の訓練を行う

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Air force of Japan}}
* [http://www.mod.go.jp/asdf/ 航空自衛隊]

{{日本関連の項目}}
{{防衛省}}
{{航空自衛隊2}}
{{日本の特殊部隊}}
{{日本の救助隊}}

{{DEFAULTSORT:こうくうしえいたい}}
[[Category:航空自衛隊|*]]
[[Category:自衛隊]]
[[Category:防衛省の特別の機関]]