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'''自主憲法論'''('''じしゅけんぽうろん''')とは、[[日本国憲法]]を無効もしくは、成立過程において不備があったために、日本独自で新しく憲法論議をし、新憲法を制定(前憲法破棄)しようとする考え方。 [[復古的改憲論]]と同様のものであることがほとんどである。[[日本国憲法第9条]]にある[[戦力]]・[[交戦権]]否定条項の廃止または修正が主眼とされ、また[[人権]]絶対保障の否定と非常時の人権制限である[[国家緊急権]]の制定、国民の義務に関する条項の追加(具体的には勤労、納税、子弟への普通教育に加えて国防への参加)、[[天皇]]の[[元首]]性の明記、[[伝統]]尊重条項の追加などを盛り込んだ内容であることが多い。 [[憲法無効論]]に立ち、自主憲法論を避けると[[八月革命説]]を用いなくてはならなくなるとも言われる(記事[[八月革命説]]参照)。 == 政治運動 == [[日本国との平和条約|講和]]後まもなく[[自由党 (日本 1950-1955)|自由党]]の[[鳩山一郎]]・[[岸信介]]らによって主張され、[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]結党時に綱領として掲げられた。自民党による自主憲法制定論は日本国憲法の改正手続きに則った[[憲法改正論議|憲法改正論]]であり、[[護憲]]勢力が[[衆議院]]の1/3以上を確保したことにより挫折した。なお、当時の[[参議院]]は政党に属さない保守系議員が多くを占めていた。鳩山は衆議院の2/3を確保することを目的の一つとして[[小選挙区制]]導入を図るが、これも失敗する。 2010年代に入ってからは[[たちあがれ日本]](のち「[[日本維新の会]]」が吸収)や「新しい憲法をつくる国民大会」「『21世紀の日本と憲法』有識者懇談会」など保守系・復古派の政党・政治団体などによっても主張される。また[[生長の家]]など保守系宗教団体による支持もある。 ==関連項目== *[[日本国憲法]] *[[憲法改正]] *[[憲法改正論議]] *[[押し付け憲法論]] {{デフォルトソート:ししゆけんほうろん}} [[Category:日本国憲法]]
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