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[[画像:Graptopsaltria nigrofuscata emergence.jpg|thumb|羽化直後の[[アブラゼミ]]。セミは不完全変態をおこない、幼虫から蛹の時期を経ずに成虫となる]] '''羽化'''(うか)とは、[[昆虫]]が、[[幼虫]]または[[蛹]]から[[成虫]]に[[脱皮]]・[[変態]]すること。英: Eclosion。 昆虫の羽(はね・[[昆虫の翅|翅]](し))はほぼ全ての昆虫に見られる、昆虫独自の構造である。昆虫において完成した翅は成虫にしか見られないことから、成虫になるときの脱皮を特に羽化というのである。 ==概要== 昆虫の変態の様式は大きく分けて[[不完全変態]]と[[完全変態]]に分けられる。 不完全変態の昆虫の場合、幼虫の背中には小さな羽があり、羽化の際にこれが大きくなる。完全変態の昆虫では、幼虫の間は羽は外から見えず、蛹になってはじめて外見上でわかるようになる。 いずれにせよ成虫になるときには、翅が一気に伸びて成虫の姿になる。 蛹から出た直後は翅はしわくちゃで、[[体液]]を送り込むことによって翅を伸ばす。そのため、翅が伸びるための十分な空間がない場合、翅が充分に伸びず、その後の活動が出来なくなる。これは昆虫に良く見られる事故の一つである。地中に[[蛹室]]を作る昆虫によく見られる。 [[セミ]]、[[トンボ]]、[[チョウ]]などは翅が伸び切るのに時には数十分を要し、翅が固まるまではさらに時間がかかる。この間に翅に何かが触れると翅が伸び切らなかったり、ゆがんだりといった事故を起こす。この様な昆虫では、羽化は夜間に行なわれる場合が多い。 他方、翅が伸びてしまうのにほとんど時間がかからないものもある。[[ユスリカ]]の場合、蛹が水底から泳ぎ上がり、水面に頭が触れると[[脱皮]]が始まり、成虫の体がでてくると、あっという間に翅が伸びて成虫が水面の上に乗った形になる。 == 関連項目 == * [[変態]] * [[卵]]→([[孵化]])→[[幼虫]]→([[蛹化]])→[[蛹]]→(羽化)→[[成虫]] <!-- == 参考文献 == --> <!-- == 外部リンク == --> [[Category:昆虫学|うか]]
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