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筑後川昇開橋
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'''筑後川昇開橋'''(ちくごがわしょうかいきょう、''Chikugo River Lift bridge'')は、[[日本国有鉄道]](国鉄)[[佐賀線]]に存在し、[[筑後川]]をまたいで[[福岡県]][[大川市]]と[[佐賀県]][[佐賀市]][[諸富町]](廃線時・[[佐賀郡]]諸富町)を結んでいた[[鉄道]]用可動式[[橋|橋梁]]である。<!--ここにあった「但し、「筑後川昇開橋」は、あくまでも[[通称]]名で、正式名称は'''筑後若津橋梁'''(ちくごわかつきょうりょう)だった。」との記述は誤り。橋梁に設置されている、黄色地に黒文字で「筑後若津」と記された看板は、筑後若津駅に接近していることを列車乗務員等に示す標識であり、橋梁の名称を示すものではない。-->佐賀線の[[廃線]]後も保存され、現在は[[歩道橋]]として活用されている。'''旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)'''として[[重要文化財]]および[[機械遺産]]に指定されている。 [[ファイル:Chikugo River Lift Bridge UP 20110914.jpg|thumb|250px|right|[[歩道|遊歩道]]として残る昇開橋]] [[ファイル:Chikugo River Lift Bridge DOWN 20110914.jpg|thumb|250px|right|下降状態の昇開橋]] == 概要 == 筑後川昇開橋は、国鉄佐賀線の[[鉄道橋|鉄道橋梁]]「'''筑後川橋梁'''(ちくごがわきょうりょう)<ref>[http://library.jsce.or.jp/jscelib/committee/2003/bridge/M3-027.htm 歴史的鋼橋 筑後川橋梁 (M3-027)] - [[土木学会]]</ref>」として建設され、[[1935年]](昭和10年)竣工、同年5月25日に開業した。舟運との共存のため、橋の一部が可動式となっている[[可動橋]]には[[旋回橋]]、跳開橋([[跳ね橋]])、昇開橋などがあるが、本橋は橋桁の一部が垂直方向に上下する昇開橋として日本に現存する最古のものである。橋の全長は507.2メートル、可動部分の長さは24.2メートル、昇降差は23メートルである。本橋の設計施行に中心的役割を果たしたのは、鉄道技師の釘宮磐([[鉄道省]]熊本建設事務所長)であった。昇開橋の仕組みそのものは、[[坂本種芳]]<ref>鉄道省の技師でありながら、副業で[[マジシャン]]をしていた。世界的な[[マジック]]の賞、スフィンクス賞を受賞している。また、マジック関連の著書「奇術の世界」「創作奇術四人集」「奇術に賭けた人生」も発表した。</ref>が考えた。竣工当時は「東洋一の可動式鉄橋」と呼ばれた。また、この筑後川昇開橋の構造を解説するために精巧な模型が[[交通博物館]](閉館)及び[[鉄道博物館]]([[埼玉県]][[さいたま市]])で展示されている。ちなみに、昇開橋の精巧模型は[[1937年]](昭和12年)に[[フランス]]・[[パリ]]で行われた[[パリ万国博覧会 (1937年)|パリ万博]]に出展されたものである。 建設するにあたっては、位置的に筑後川の河口付近で、[[有明海]]の[[潮]]の[[干満]]の影響も直に受ける地理的条件があり、しかも、付近には[[港]]もあり、建設当時は船が主要交通機関であったため、大型船の往来も激しかった。通常の橋だと干満の影響で船が通れなくなってしまう可能性があったため、中央部の橋が稼動して船が通れる構造になった。 国鉄の民営化を前に[[1987年]](昭和62年)3月27日限りで佐賀線は廃線となり、同橋梁も閉鎖され、筑後川を管理する当時の[[建設省]]からも撤去勧告がなされ、解体も検討された。しかし地元では橋存続の要望が強く、[[1996年]](平成8年)に[[歩道|遊歩道]]として復活し、現在では大川市と諸富町のシンボル的存在である。また、橋の両端には公園が整備されていて、現役当時の橋の姿のモニュメントや佐賀線に使われていた3灯式信号機や警報機などが保存されている。 [[2003年]](平成15年)に、国の[[重要文化財]]に指定され、[[2007年]](平成19年)に[[日本機械学会]]より[[機械遺産]](23番)に認定された。[[2009年]](平成21年)[[7月30日]]から橋脚の修復や塗装の塗り替え、遊歩道に防水加工を施すなどの保存修理工事が行われ、[[2011年]](平成23年)2月13日に通行が再開された<ref name="open">[http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/219191 昇開橋 塗り替え終了 鮮やかな赤 復活] {{リンク切れ|date=2011年5月}}(2011年1月6日付[[西日本新聞]]朝刊)</ref>。調査費を含めた総事業費は約3億円。 <gallery> ファイル:Chikugo River Lift Bridge up20060426.jpg|諸富側から撮影 ファイル:昇開橋パネル002.JPG|設計当時の昇開橋図面 ファイル:Chikugo River Lift bridge aerial.jpg|筑後川昇開橋の航空写真、廃線直後の1987年撮影、上昇時。右下が福岡県側、左上が佐賀県側。 ファイル:Chikugo River Lift bridge Monument.JPG|佐賀県側の公園には鉄道橋時代の写真や設備が遺されている。 ファイル:Chikugo River Lift bridge Monument 02.JPG|福岡県側にも鉄道のモニュメントが遺されている。 ファイル:佐賀線 花宗川跳開橋 跡.JPG|花宗川橋梁跡。昇開橋側より筑後大川駅方面を望む。工場の切り目が筑後大川駅跡である。 </gallery> == 観光情報 == ; 稼働日:1月4日〜12月28日 ; 休業日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日) ; 稼働時間:9:00〜17:00(詳細は写真参照) ; 通行料金:不要(ただし、橋の運営資金のための寄付金箱が橋の中央部の事務所前に設置されている) 両岸に駐車場があり約20台ほど駐車できる。ただし、佐賀県側は[[諸富港]]にある。また、橋はペット連れやバイク・自転車の乗り入れは不可能である。ただし自転車は下車して押し歩きすることで通行可能である。なお、気象条件により休業の場合があり、大型船の航行により稼働時間がずれる場合がある。 2011年12月に可動桁の滑車に支障が発生したため、遊歩道としては一時通行止めとなっていたが、これは[[2013年]](平成25年)6月に復旧しており、現在は平常どおり通行できるようになっている<ref>[http://www.shoukaikyou.com/information/20130521.html 筑後川昇開橋工事完了および通行再開のお知らせ]</ref>。 [[2012年]](平成24年)3月27日より日没〜22時にライトアップが行われている。 [[ファイル:昇開橋時間表.JPG|thumb|250px|right|昇開橋稼動時間表]] == アクセス方法 == * [[西鉄天神大牟田線]][[西鉄柳川駅]]から ** 駅前バスセンター3番のりばより「大川・諸富経由の佐賀駅バスセンター」行に乗車し、『大川橋』で下車し、そのバス停から向かって大川橋交差点を左折し、二つに分岐している道があるのでそこを右折直進し、しばらくすると筑後川昇開橋が見えてくる。バスダイヤも福岡天神方面からの特急電車と連絡する形となっており、福岡市方面からは最も便利な行き方である。 * [[九州旅客鉄道|JR九州]][[長崎本線]][[佐賀駅]]から ** [[佐賀駅バスセンター]]3番のりばから[[佐賀市営バス]]「諸富・早津江線」に乗り、「昇開橋前」下車。 * JR九州[[鹿児島本線]][[羽犬塚駅]]から ** 同駅のバス停より西鉄バス「大野島農協前」行に乗車し、「中原高木病院前」乗換、タクシーまたは西鉄バス「佐賀駅バスセンター」行に乗車し、「大川橋」で下車。バス停からは「西鉄柳川駅から」の項を参照。 * 自家用車の場合 ** [[九州自動車道]]の[[八女インターチェンジ|八女IC]]より、[[国道442号]]を西へ直進。宮内交差点を左折、しげあみ交差点を右折、中原交差点を左折、そして東町交差点を右折し直進(宮内交差点を直進し、中原交差点を直進し、東町交差点を右折し直進するルートもある)。 ** [[長崎自動車道]]の[[東脊振インターチェンジ|東脊振IC]]より、[[国道385号]]を南へ直進し、青木中津大橋を渡った後、右折し、筑後川の堤防に沿って大川橋交差点を直進し、一方通行の道へ入り、若津下町交差点を右折する。 == その他 == * 2003年(平成15年)には、[[二階堂酒造]]が製造する[[大分むぎ焼酎]]・二階堂(「遠い憧れ」篇・2003年製作)の[[コマーシャルメッセージ|CM]]のロケ地のひとつにもなっている<ref>[http://www.nikaido-shuzo.co.jp/cm/2003/index.html 二階堂酒造・CMライブラリー「遠い憧れ」篇]</ref>。 * 旧国鉄佐賀線の筑後川昇開橋から南佐賀駅跡まで、現在は「徐福サイクルロード」として自転車道に整備されているが、筑後川昇開橋は自転車乗車禁止であり、自転車は押して通行しなければいけない。 * 筑後川昇開橋から大川方面に1kmほど進んだところの[[花宗川]]には佐賀線が廃止されるまで跳開橋(跳ね橋)が設けられていたが、廃止から数年後に撤去され面影も残っていない。 * 日本国内において、現在も使用されている可動橋の鉄道橋梁は[[三重県]][[四日市市]]にある[[末広橋梁]](跳開橋)のみである。 == 脚注 == {{Reflist}} == 関連項目 == * [[福岡県の観光地]] * [[佐賀県の観光地]] * [[日本国有鉄道]] * [[佐賀線]] * [[機械遺産]] == 外部リンク == * [http://www.shoukaikyou.com/ 公式ホームページ] {{ウィキ座標度分秒|33|12|52.7|N|130|21|44.8|E|type:landmark_region:JP-40|display=title}} {{デフォルトソート:ちくこかわしようかいきよう}} [[Category:日本の鉄道橋]] [[Category:福岡県の橋]] [[Category:佐賀県の橋]] [[Category:可動橋]] [[Category:日本百名橋]] [[Category:大川市]] [[Category:佐賀市の建築物]] [[Category:佐賀市の交通]] [[Category:筑後川水系]] [[Category:福岡県の重要文化財]] [[Category:佐賀県の重要文化財]] [[Category:日本国有鉄道の記念物]]
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