第1空挺団 (陸上自衛隊)のソースを表示

{{軍隊資料
|名称 = 第1空挺団
|画像 = [[File:JGSDF 1st Airborne Brigade.svg]]<br/>[[File:JGSDF Camp Narshino200804-03.JPG|300px]]
|画像説明 =
|創設 = [[1958年]]（[[昭和]]33年）[[6月25日]]
|廃止 =
|再編成 =
|再廃止 =
|国籍 = {{JPN}}
|所属 = {{JGSDF}}
|規模 = [[団 (軍事)|団]]
|兵科 =
|兵種 = [[空挺]]
|人員 = 
|所在地 = [[千葉県]] [[船橋市]]
|編成地 = 習志野
|通称号 =
|愛称 =
|標語 = 精鋭無比
|補充担任 =
|上級部隊 = [[東部方面隊]] → [[中央即応集団]]
|最終上級部隊 =
|担当地域 = 日本全国
|最終位置 =
|主な戦歴 =
}}
[[File:JGSDF Camp Narashino.JPG|right|thumb|250px|習志野駐屯地]]

'''第1空挺団'''（だいいちくうていだん、JGSDF 1st Airborne Brigade）は、[[陸上自衛隊]]の[[団 (軍事)|団]]のひとつで、[[自衛隊]]唯一の[[エアボーン|空挺部隊]]。

[[中央即応集団]]隷下で[[千葉県]][[船橋市]]の[[習志野駐屯地]]に団[[司令部|本部]]を置く。部隊の標語は「精鋭無比」。

陸上自衛隊唯一の[[特殊部隊]]である[[特殊作戦群]]の母体ともなった。

== 概要 ==
第1空挺団は[[航空自衛隊]]の[[輸送機]]（[[C-1 (輸送機)|C-1]]・[[C-130 (航空機)|C-130H]]）からの[[落下傘]]降下もしくは、陸上自衛隊の[[ヘリコプター]]を使って空挺作戦を展開する能力をもった[[部隊]]であり、また各国軍の空挺部隊と同様、精鋭[[軽歩兵]]としての位置づけがなされている。そのため、正規軍相手の防衛作戦以外に、[[ゲリラコマンド]]の潜入に対して即応することを要求されている。

近年の対[[テロリズム|テロ]]・[[ゲリラ]]等周辺事態対処の必要性が高まってきたことに伴い、[[2007年]]（[[平成]]19年）[[3月]]、[[東部方面隊 (陸上自衛隊)|東部方面隊]]隷下から[[中央即応集団]]隷下に[[編成]]替えとなった。

第1空挺団の事実上の前身は、[[太平洋戦争]]（[[大東亜戦争]]）緒戦の[[南方作戦]]（[[蘭印作戦]]）の[[パレンバン空挺作戦]]などで活躍し、「[[空の神兵]]」と謳われた[[大日本帝国陸軍|帝国陸軍]][[挺進連隊|挺進団]]（第1挺進団・第2挺進団・滑空歩兵連隊・挺進飛行団：[[第1挺進集団]]）である。第1空挺団は、初代[[空挺教育隊]]長を務める[[衣笠駿雄]]元[[少佐|陸軍少佐]]<ref>[[陸軍士官学校 (日本)|陸士]]48期・[[陸軍大学校|陸大]]55期[[恩賜の軍刀|御賜組]]。のち第8代[[陸上幕僚長]]・第6代[[統合幕僚会議議長]]。</ref>（第1空挺団初代[[団長]]）に率いられ、帝国陸軍挺進団の元隊員らから構成される第1次研究員20名によって創設された。

== 沿革 ==
[[Image:JGSDF paratrooper & C-1.JPG|thumb|250px|毎年1月に習志野演習場で行われる「第1空挺団降下訓練始め」でのC-1からの降下]]
[[ファイル:JGSDF 1st Airborne Brigade -rapeling 20080113(Narashino).JPG|thumb|250px|「第1空挺団降下訓練始め」同隊員によるCH-47からのファストロープ降下]]
* [[1954年]]（[[昭和]]29年）[[9月]]：衣笠駿雄元陸軍少佐以下、第1次研究員訓練開始（[[福岡県]][[香椎]][[アメリカ軍]]キャンプ、[[第101空挺師団 (アメリカ軍)|第187空挺連隊「ラッカサンズ」]]駐屯）。
: [[10月8日]]：航空自衛隊の[[C-46 (航空機)|C-46]]で20名が初降下する。
* [[1955年]]（昭和30年）[[1月]]：臨時空挺練習隊が創設される。
: [[4月5日]]：臨時空挺練習隊が福岡から習志野駐屯地に移駐。
: [[8月8日]]：第1期生教育開始。
* [[1956年]]（昭和31年）1月：第101空挺大隊編成完結。
: 8月：55式式傘（分離式）使用開始。
: [[10月8日]]：島松演習場において第7混成団統裁で陸上自衛隊初の対空挺演習に対抗部隊として参加（～[[10月10日]]まで）。
* 1958年（昭和33年）1月：レンジャー集合訓練を開始。
: 6月：第1空挺団編成完了。初代団長は衣笠駿雄（陸士48期）。
* [[1961年]]（昭和36年）4月：[[60式空挺傘|60式主傘]]（分離式）使用開始。11月：自由降下の研究開始。
* [[1962年]]（昭和37年）4月：第1期レンジャー課程教育が開始。
* [[1969年]]（昭和44年）4月：第1期自由降下課程訓練を開始。
* [[1972年]]（昭和47年）[[6月]]：航空自衛隊のC-1輸送機で試験降下開始。
* [[1973年]]（昭和48年）[[3月]]：空挺装甲輸送隊の編成が完了。
* [[1982年]]（昭和57年）1月：[[空挺普通科群]]に第4中隊が新編される。
* [[1984年]]（昭和59年）6月：航空自衛隊のC-130Hでの試験降下開始。
* [[1994年]]（[[平成]]6年）[[7月]]：50万回無事故降下達成。
* [[1995年]]（平成7年）[[5月]]：[[山梨県]][[上九一色村]]のオウム真理教施設に対する強制捜査の際に、教団側の小銃等を使用した抵抗を想定して、第一空挺団の普通科群の1個中隊が[[富士駐屯地]]に訓練名目で移動して待機していたとされる。<ref>作家[[麻生幾]]著書「極秘捜査――警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」（文藝春秋、[[1997年]] / 文春文庫、[[2000年]]）」</ref>
* 1995年（平成7年）：7月新自由降下傘（MC-4）使用開始。
* [[2000年]]（平成12年）7月：[[696MI (パラシュート)|12傘]]（空挺傘M696M1。[[フランス]]製。（[[藤倉航装]]で[[ライセンス生産]]））
* [[2002年]]（平成14年）3月：管理[[中隊]]及び落下傘整備中隊を統合し、後方支援隊を新編
* [[2004年]]（平成16年）3月：空挺普通科群及び対戦車隊を廃止し3個[[普通科 (陸上自衛隊)|普通科]][[大隊]]を新編<ref>従来の1個普通科群4個中隊を分割再編し3個普通科大隊編成へ改編、群本部をそれぞれ3個大隊本部へ分割再編、第1~3中隊を基幹として4中隊所属人員と装備を分割併合、新たに迫撃砲中隊をそれぞれ大隊隷下に編成。対戦車隊は2個対戦車小隊を3個の小隊に再編制しそれぞれ普通科大隊本部中隊隷下へ編成。</ref>。団本部中隊隷下の[[通信科 (陸上自衛隊)|通信小隊]]を独立させ通信中隊を、[[施設科|施設隊]]を拡充し施設中隊を新改編。
* [[2006年]]（平成18年）4月：[[自衛隊イラク派遣|第10次イラク復興支援群]]に警備部隊として派遣される。
* [[2007年]]（平成19年）[[3月28日]]：東部方面隊隷下から中央即応集団隷下に編成替え。
* [[2012年]]（平成24年）：[[オーストラリア]]で開催された、米英仏加および東南アジア各国が参加する各国軍対抗射撃大会に陸上自衛隊として初めて参加したが、ルールを把握せず参加という失態をし、結果出場15ヶ国中14位の結果に終わる。翌2013年5月1日から16日まで同大会にも陸上自衛隊は参加するが、前回の失敗を踏まえ全国の部隊から選手を選抜して臨み、結果は出場17ヶ国中9位となっている<ref>毎日.jp [http://mainichi.jp/select/news/20130430k0000e040101000c.html 各国対抗射撃大会:雪辱期す陸自　昨年15カ国中14位] 2013年04月30日</ref><ref>毎日.jp [http://mainichi.jp/select/news/20130517k0000e040165000c.html 射撃大会:陸自9位　豪州に17カ国] 2013年5月17日</ref>。
* [[2014年]]（平成26年）：[[鹿児島県]][[大隅町]]の浜尻海岸沖にて、同海域として初めてとなる水上降下訓練を実施する<ref>朝雲新聞 [http://www.asagumo-news.com/homepage/htdocs/news/newsflash/201402/140214/14021402.html ＜島嶼防衛　充実の訓練＞陸自空挺団24人がヘリから次々海面へ340メートルの降下] 2月14日</ref>。

== 編制 ==
[[Image:JGSDF 1st Airborne Brigade 20070107(Narashino).JPG|thumb|250px|毎年1月に習志野演習場で行われる「第1空挺団降下訓練始め」での訓練展示における、[[軽装甲機動車]]による[[突撃]]の模様]]
[[2008年]]（平成20年）[[4月]]、現在の空挺団の[[編制]]は団本部および団本部[[中隊]]（自由降下課程を修了した隊員を中心とする降下誘導[[小隊]]、[[偵察]]小隊で編成され、先遣降下を任務とする）を中心とし、3個[[普通科 (陸上自衛隊)|普通科]][[大隊]]、[[砲兵|特科]]大隊、[[通信科|通信]]中隊、[[施設科|施設]]中隊、後方支援隊（隊本部、[[武器科 (陸上自衛隊)|整備隊]]、輸送小隊、衛生小隊、落下傘整備中隊）となっている。定員は1,900人。

[[1999年]]（平成11年）、海外における[[日本人|邦人]]保護を目的とした50人規模の「誘導隊」が第1空挺団内にローテーション編成された。ほかに空挺教育隊があり、空挺隊員の育成はそこで行っている。

なお、[[1975年]]（[[昭和]]50年）当時の隊員数は1,350人で、編制は団本部、普通科群、特科大隊等であった<ref>[[秦豊]][[参議院]]議員質問主意書に対する昭和50年[[11月21日]]の[[三木武夫]][[内閣総理大臣]]の答弁書</ref>。

=== 部隊編制 ===
* 団本部
* 団本部中隊（偵察小隊、降下誘導小隊）
* [[第1普通科大隊]]
* [[第2普通科大隊]]
* [[第3普通科大隊]]
* [[空挺特科大隊]]（本部中隊と2個射撃中隊からなる）[[120mm迫撃砲 RT]]配備
* [[空挺後方支援隊]]（整備中隊、落下傘整備中隊、衛生小隊及び補給小隊）
* 通信中隊
* 施設中隊
* [[空挺教育隊]]

=== 編制表 ===
{{familytree/start|style=font-size:95%}}
{{familytree |000 |-|001|000='''HQ''' 団本部|001=団本部中隊|boxstyle_001 =border-width:0.4px|}}
{{familytree | |!|}}
{{familytree | |)|v|-|-|-|-|-|-|v|-|-|-|-|-|-|.|}}
{{familytree | |!|010|011| |020|021|010=第1普通科大隊|011=本部中隊|boxstyle_011=border-width:0.4px|020=第2普通科大隊|021=本部中隊|boxstyle_021=border-width:0.4px| |030|031|030=第3普通科大隊|031=本部中隊|boxstyle_031=border-width:0.4px|}}
{{familytree | |!|!|| | | | | |!|| | | | | |!|}}
{{familytree | |!|)|012|012=第1中隊|boxstyle_012 =border-width:0.4px| | | |)|022|022=第4中隊|boxstyle_022 =border-width:0.4px| | | |)|032|032=第7中隊|boxstyle_032 =border-width:0.4px|}}
{{familytree | |!|)|013|013=第2中隊|boxstyle_013 =border-width:0.4px| | | |)|023|023=第5中隊|boxstyle_023 =border-width:0.4px| | | |)|033|033=第8中隊|boxstyle_033 =border-width:0.4px|}}
{{familytree | |!|`|014|014=第3中隊|boxstyle_014 =border-width:0.4px| | | |`|024|024=第6中隊|boxstyle_024 =border-width:0.4px| | | |`|034|034=第9中隊|boxstyle_034 =border-width:0.4px|}}
{{familytree | |!|}}
{{familytree | |)|v|-|-|-|-|-|-|v|-|-|-|.|}}
{{familytree | |!|040|041|040=特科大隊|041=本部中隊|boxstyle_041 =border-width:0.4px| |050|050=通信中隊|boxstyle_050 =border-width:0.4px| |052|052=施設中隊|boxstyle_052 =border-width:0.4px|}}
{{familytree | |!|!|}}
{{familytree | |!|)|042|042=第1中隊|boxstyle_042 =border-width:0.4px|}}
{{familytree | |!|`|043|043=第2中隊|boxstyle_043 =border-width:0.4px|}}
{{familytree | |!|}}
{{familytree | |`|v|-|-|-|.|}}
{{familytree | | |060|060=後方支援隊| |061|061=陸上自衛隊空挺教育隊|}}
{{familytree/end}}

=== 主要幹部 ===
{|class="wikitable"
!職名||氏名||階級||就任日||出身校・期||前職
|-
|団長（兼習志野[[駐屯地司令]]）||岩村公史||[[少将|陸将補]]||2013年12月18日||防大29期||中央即応集団副司令官
|-
|副団長||山口耕司||[[大佐|1等陸佐]]||2013年[[8月1日]]||防大29期||第15旅団司令部幕僚長
|-
|高級幕僚||飯島達也||1等陸佐||2014年8月1日|| ||自衛隊福岡地方協力本部募集課長
|}

{|class=wikitable
|+歴代の第1空挺団長（特記ない限り陸将補）
|-
!|代||氏名||在任期間||出身校・期||前職||後職
|-
|1||[[衣笠駿雄]]（1佐）||nowrap|1958.6.25<br />1958.7.31||nowrap|[[陸軍士官学校 (日本)|陸士]]48期<br />[[陸軍大学校|陸大]]55期||空挺教育隊長||[[陸上幕僚監部]]第3部研究班長
|-
|2||渡邊利亥||1958.8.1<br />1963.3.15||陸士45期<br />陸大53期||陸上幕僚監部第3部業務計画班長<br />→1961.1.1陸将補昇任||東部方面総監部幕僚長
|-
|3||片木良平||1963.3.16<br />1966.3.15|| ||[[富士学校]]普通科教育部長<br />→在任間陸将補昇任||[[第1教育団]]長
|-
|4||花見侃||1966.3.16<br />1968.3.15||陸士47期<br />陸大57期||[[第3師団 (陸上自衛隊)|第3師団]]副師団長||陸上幕僚監部付<br />→1968.10.31退職・陸将
|-
|5||倉重翼||1968.3.16<br />1970.6.30||陸士52期||陸上幕僚監部第1部副部長||北部方面総監部幕僚長
|-
|6||越智誠一||1970.7.1<br />1971.8.19|| ||第1空挺団副団長||東部方面総監部幕僚長
|-
|7||八木正忠||1971.8.20<br />1973.3.15|| ||[[富士教導団]]副団長<br />→1972.7.1陸将補昇任||[[自衛隊体育学校]]長
|-
|8||那須明||1973.3.16<br />1976.7.1||陸士54期||陸上幕僚監部監察官<br />→1975.7.1陸将昇任||退職
|-
|9||小林正信||1976.7.1<br />1980.3.16||陸士59期・<br/>[[関西大学]]||第1空挺団副団長<br />→1979.7.10陸将昇任||[第1師団 (陸上自衛隊)|第1師団長
|-
|10||若月勲||1980.3.17<br />1982.6.30|| ||[[第10師団 (陸上自衛隊)|第10師団司令部]]幕僚長<br />→1980.7.1陸将補昇任||北部方面総監部幕僚長
|-
|11||水野智之||1982.7.1<br />1984.6.30||防大1期||[[第5師団 (陸上自衛隊)|第5師団司令部]]幕僚長||富士学校普通科部長
|-
|12||小林英雄||1984.7.1<br />1986.7.31|| ||中部方面総監部人事部長<br/>→1985.3.16陸将補昇任||第10師団副師団長
|-
|13||楠元惇之||1986.8.1<br />1989.3.16|| ||[[自衛隊愛知地方協力本部|愛知地方連絡部長]]||退職
|-
|14||木家勝||1989.3.16<br />1991.3.15||防大6期||北部方面総監部防衛部長||[[陸上自衛隊幹部候補生学校]]長
|-
|15||土井義彦||1991.3.16<br />1993.6.30||防大7期||[[第9師団 (陸上自衛隊)|第9師団]]副師団長||[[陸上自衛隊東北補給処|東北地区補給処長]]
|-
|16||山本勝||1993.7.1<br />1996.3.24||防大9期||[[自衛隊沖縄地方協力本部|沖縄地方連絡部長]]||富士学校副校長
|-
|17||高橋佳嗣||1996.3.25<br />1998.6.30||防大11期||幹部候補生学校学生隊長||体育学校長
|-
|18||衣笠陽雄||1998.7.1<br />2001.1.10||防大13期||[[第6師団 (陸上自衛隊)|第6師団]]司令部幕僚長||[[関西補給処]]長
|-
|19||直海康寛||2001.1.11<br />2002.3.21||防大16期||富士学校特科部長||幹部候補生学校長
|-
|20||[[火箱芳文]]||2002.3.22<br />2003.3.26||防大18期||中部方面総監部幕僚副長||北部方面総監部幕僚長
|-
|21||寺崎芳治||2003.3.27<br />2005.1.11||防大20期||陸上幕僚監部監理部<br />総務課庶務室長||東北方面総監部幕僚副長
|-
|22||[[木野村謙一]]||2005.1.12<br />2006.8.3||防大23期||陸上幕僚監部人事部<br />人事計画課長||陸上幕僚監部運用支援・情報部長
|-
|23||岡部俊哉||2006.8.4<br />2008.7.31||防大25期||陸上幕僚監部運用支援・情報部<br />運用支援課長||西部方面総監部幕僚副長
|-
|24||永井昌弘||2008.8.1<br />2010.7.25||防大25期||東北方面総監部幕僚副長||富士学校特科部長
|-
|25||山之上哲郎||2010.7.26<br />2012.7.25||防大27期||第3師団副師団長||陸上幕僚監部教育訓練部長
|-
|26||前田忠男||2012.7.26<br />2013.12.17||防大31期||陸上幕僚監部装備部装備計画課長||幹部候補生学校長
|}

== 空挺訓練生 ==
[[File:JGSDF Camp Narshino200804-02.JPG|right|thumb|200px|降下訓練塔。]]
* 空挺訓練生になるためにはいくつかの条件がある。
** 年齢は[[下士官|陸曹]]が36歳未満、[[士_(自衛隊)|陸士]]が28歳未満
** 適性検査は知能・性格・作業素質・職業適性の各検査に適性があることが条件である。
** 体力検定は一般が5級以上で、 第1法が各種目最低45点以上、第2法が合計160点以上となり、空挺式では懸垂・かがみ跳躍等5種目の各最低60点以上となっている。
** 体格は[[身長]]161cm以上、[[体重]]49kg以上、胸囲78.5cm以上
** [[血圧]]は34歳以下で140mmHg～100mmHg、90mmHg以下となっている。
** 肺活量は3200cm<sup>3</sup>以上
** その他においては握力30kg以上、呼吸停止50秒以上、その他の検査等

== スポーツ ==
第1空挺団は、様々な大会に出場し、上位入賞の好成績を挙げている。実際に、[[富士山]]で行われる[[富士登山駅伝]]では、滝ヶ原自衛隊（[[富士教導団]][[普通科教導連隊]]など）と毎年優勝争いをしていた。また自衛隊内での交流試合や大会などにおいても常に優勝している。但し、銃剣道は初戦敗退等近年衰退が著しい。また[[ラグビー]]チームである習志野自衛隊は[[関東社会人リーグ (ラグビー)|関東社会人リーグ1部]]に所属している。

== モットー ==
* '''[[風林火山]]'''。それぞれ各種の[[戦技競技会|競技会]]に掛けている
** 「風」：疾きこと風の如く。[[持続走]]競技会のこと。
** 「林」：徐かなること林の如し。[[射撃]]競技会のこと。
** 「火」：侵掠すること火の如く。[[ラグビー]]競技会のこと。
** 「山」：動かざること山の如し。[[武道]]競技会のこと。（[[銃剣道]]、[[自衛隊格闘術|徒手格闘]]、[[剣道]]および[[柔道]]からなる。）

* 降下の心構え
** 1 確実
** 2 機敏
** 3 細心
** 4 大胆
** 5 協同

* 前動続行
** いかなる犠牲があろうとも、任務遂行のため命令どおりに指示を続行すること。不屈の精神を現す。

* 空挺精神【精鋭無比】
:空挺隊員は、強靭な意志と追随を許さない創意と挺身不難の気概とを堅持し、剛胆にして沈着、機に応じ自主積極的に行動し、たとえ最後の一員となっても任務の達成に邁進（まいしん）しなければならない。

== 所在地 ==
[[駐屯地]]の住所は[[千葉県]][[船橋市]][[薬円台]]であり、船橋市[[習志野台]]や[[習志野市]]ではなく、駐屯地名とその住所は一致しない。駐屯地の名は、かつて付近一帯が[[習志野]]と呼ばれていたことに由来する（[[明治天皇]]が[[1873年]]（[[明治]]6年）[[4月]]の陸軍[[演習]][[行幸]]後、指揮官の[[篠原国幹|篠原國幹]][[少将|陸軍少将]]を[[皇居]]に呼び、演習した土地を「習志野原」（「篠原に習え」の意味。正しくは「倣え」）と命名した。

駐屯地は[[国道296号]]（成田街道）沿いの船橋市と習志野市に隣接する住宅地の真ん中にあり、演習場の半分以上は[[八千代市]]高津となっている。また演習場の南側の境界はそのまま習志野市と八千代市との境界になっている。最寄駅は[[新京成電鉄新京成線|新京成線]][[習志野駅]]、または[[東葉高速鉄道東葉高速線|東葉高速線]][[八千代緑が丘駅]]。

== 登場作品 ==
; 映画
* 『[[第八空挺部隊 壮烈鬼隊長]]』
* 『[[右向け左!自衛隊へ行こう]]』
* 『[[宣戦布告 (小説)|宣戦布告]]』
* 『[[ミッドナイト・イーグル]]』
;　漫画
*『[[暗殺教室]]』・・・防衛省の烏間 惟臣が第一空挺団の出身。

== 脚注 ==
<references />

== 関連項目 ==
* [[空挺館]]
* 『[[空の神兵#軍歌『空の神兵』|空の神兵]]』 - 日本軍の[[軍歌]]（戦時歌謡）。第1空挺団の事実上の部隊歌
* [[救難員]]（航空自衛隊[[航空救難団]]）
* [[板垣恵介]]（元在隊者・漫画家）
* [[大熊正太郎]]（元在隊者・元競輪選手）

== 外部リンク ==
{{Commons|JGSDF 1st Airborne Brigade}}
* [http://www.mod.go.jp/gsdf/crf/pa/ 中央即応集団]
* [http://www.mod.go.jp/gsdf/1abnb/ 陸上自衛隊　第1空挺団]

{{中央即応集団}}
{{日本の特殊部隊}}
{{デフォルトソート:たい1くうていたん}}
[[Category:中央即応集団]]
[[Category:陸上自衛隊の団]]
[[Category:航空に関する日本の組織]]
[[Category:軍隊系特殊部隊]]
[[Category:空挺部隊]]