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'''秦 恒平'''(はた こうへい、[[1935年]][[12月21日]] - )は[[日本]]の[[小説家]]。 ==来歴・人物== [[京都市]]生まれ。[[京都市立日吉ヶ丘高等学校]]、[[同志社大学]]文学部(美学)卒業。同大大学院中退。[[1959年]]上京して[[医学書院]]に勤める。[[1969年]]、「清経入水」が[[太宰治賞]]を受賞し文壇にデビュー。1971年「廬山」で[[芥川龍之介賞|芥川賞]]候補。74年医学書院を辞めてフリーとなるが、[[東横学園女子短期大学]]で非常勤講師を務め、[[1992年]]から[[東京工業大学]]客員教授も務めた。 作家の[[秦建日子]]は長男。長女・朝日子の夫は[[押村高]]。評論家の[[北沢恒彦]]は兄。[[文芸評論家]]・作家の[[黒川創]]は甥。「[[大きな古時計]]」で知られる作詞家の[[保富康午]]は妻の兄にあたる。 日本の平安朝から中世までの古典に関心が深く、それらをモティーフとした作品、評論が多い。[[谷崎潤一郎]]に傾倒しており、谷崎に関する著書もある。1980年代、[[小森陽一 (国文学者)|小森陽一]]による[[夏目漱石]]『[[こゝろ]]』の解釈に賛同し、「私」が「静」と結ばれるという筋の戯曲も書いた。 自著のうち絶版になったものを、代表作の一つ『みごもりの湖』に因み、「湖(うみ)の本」として刊行を続けており、その作品のほとんどは自身のウェブページで読むことができる。 ==著書== (「湖の本」を除く) *『清経入水』星野書店 1969 のち角川文庫 *『秘色』筑摩書房 1970 *『花と風』筑摩書房 1972 *『慈子』筑摩書房 1972 のち集英社文庫 *『廬山』芸術生活社 1972 *『閨秀』中央公論社 1973 *『女文化の終焉』美術出版社 1973 *『墨牡丹』集英社 1974 *『みごもりの湖』新潮社(新鋭書き下ろし作品) 1974 *『罪はわが前に』筑摩書房 1975 *『手さぐり日本 「手」の思索』玉川大学出版部 1975 *『絵巻』沖積舎 1975 *『雲隠れの巻』西沢書店 1975 *『趣向と自然 中世美術論』古川書房 1975 *『優る花なき』ダイヤモンド社 1976 *『迷走』筑摩書房 1976 *『谷崎潤一郎 <源氏物語>体験』筑摩書房 1976 のち叢書 *『月皓く』集英社 1976 *『日本やきもの旅行 4 唐津・有田・小鹿田・高取・薩摩・壷屋』平凡社 1976 *『神と玩具との間 昭和初年の谷崎潤一郎』六興出版 1977 *『誘惑』筑摩書房 1977 *『茶ノ道廃ルベシ』北洋社 1977 *『[[梁塵秘抄]]-信仰と愛欲の歌謡』日本放送出版協会(NHKブックス) 1978 *『中世と中世人』平凡社 1978 *『顔と首』小沢書店 1978 *『牛は牛づれ』小沢書店 1979 *『日本史との出会い』筑摩書房 1979(ちくま少年図書館) *『初恋』講談社 1979 *『京・あす・あさって』北洋社 1979 *『蘇我殿幻想』筑摩書房 1979 *『極限の恋 対談集』出帆新社 1980 *『風の奏で』文藝春秋 1981 *『冬祭り』講談社 1981 *『古典愛読』中公新書 1981 *『面白い話』[[法藏館]] 1982 *『[[閑吟集]] 孤心と恋愛の歌謡』日本放送出版協会(NHKブックス)1982 *『春は、あけぼの』創知社 1984 *『からだ言葉の本』筑摩書房 1984 *『北の時代』筑摩書房 1984 *『洛東巷談・京とあした』朝日新聞社 1985 *『京と、はんなり』創知社 1985 *『絵とせとら論叢』創知社 1986 *『京のわる口』平凡社 1986 のちライブラリー *『秦恒平の百人一首』平凡社 1987 *『茶も、ありげに』淡交社 1988 *『秋萩帖』芸術新聞社 1988 *『一文字日本史』平凡社 1989 *『京都感覚』筑摩書房 1989 *『親指のマリア』筑摩書房 1990 *『美の回廊』紅書房 1990 *『修羅』筑摩書房 1991 *『死なれて・死なせて』弘文堂 1992(叢書死の文化) *『名作の戯れ 『[[春琴抄]]』『こころ』の真実』三省堂 1993 *『日本語にっぽん事情』創知社 1994 *『青春短歌大学』平凡社 1995 *『京都、上げたり下げたり』清流出版 1995 *『猿の遠景 絵とせとら文化論』紅書房 1997 *『作家の批評』清水書院 1997 *『東工大「作家」教授の幸福』平凡社 1997 *『能の平家物語』朝日ソノラマ 1999 *『元気に老い、自然に死ぬ』[[山折哲雄]]対談 春秋社 2001 *『からだ言葉・こころ言葉』三省堂 2002 ==研究== *[[原善]]『秦恒平の文学 夢のまた夢』右文書院 1994 == 外部リンク == *[http://umi-no-hon.officeblue.jp/index.htm 秦恒平の文学と生活] {{DEFAULTSORT:はた こうへい}} [[Category:日本の小説家]] [[Category:太宰治賞受賞者]] [[Category:東京工業大学の教員]] [[Category:同志社大学出身の人物]] [[Category:京都府出身の人物]] [[Category:1935年生]]
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