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真蛇
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'''真蛇'''(しんじゃ)とは[[能面]]の一種。 「[[般若の面|般若]](はんにゃ)」と呼ばれる女の[[鬼]]の面の中でも、もっとも罪業深く、ほとんど[[ヘビ|蛇]]になってしまった面を真蛇(しんじゃ)と呼ぶ。[[嫉妬]]のあまり、顔がほとんど蛇と化し、耳は取れ、口は耳まで裂け、舌が覗き、牙も長く、髪もほとんどなくなるとされている。なお、角の生えているものはすべて女性の鬼で、男性には生えない<!-- ただし、能面での話であり、『[[梁塵秘抄]]』の歌の中には、女が男を呪った歌として、「~角三つ生ひたる鬼になれ~」と詠んでいるものがあり、平安時代末期の時点で有角鬼が女のみという考え方はない -->。 == その他 == * 女が角を持った蛇と化す怪異話は、『[[吾妻鏡]]』にも記述されており、[[文応]]元年([[1260年]])10月15日条には、「[[北条政村]]の女が邪気を病んだが、これは[[比企能員]]の女である讃岐局(さぬきのつぼね)の霊が祟りをなしたゆえであった。'''局は[[大蛇]]となり、頂(いただ)きに大きな角がある'''。女は火炎の如く、常に苦を受ける。当時、比企谷(ひきがやつ)の土中にいて、言を発した。これを聞いた人は身の毛もよだつと言った」。11月27日条に至り、「夜に供養の儀があり、説法の最中、件の姫君、悩乱し、舌を出し、唇をなめ、身を動かし、足を伸ばした。ひとえに蛇身が出現した時と似ている。加持が行われた後、言をやめ、眠るが如く、復本したという」。この事からも、真蛇に類した話は、少なくとも[[13世紀]]中頃末には確認できる。 <!-- * 皮膚の角質化異常で人間の額からも角が生える症例が確認されているが、いずれも高齢者である。 --> == 関連項目 == *[[お化け]] {{DEFAULTSORT:しんしや}} [[Category:能の面]] [[Category:鬼]] [[Category:仮面]] [[vi:Hannya]]
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