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[[画像:画像-真室川祭 真室川音頭 2008.jpg|thumb|300px|真室川祭りでの真室川音頭によるパレードの様子(2008年)]] '''真室川音頭'''(まむろがわおんど)は、[[山形県]]最北部に位置する[[真室川町]]の[[民謡]]である。[[戦後]]に[[レコード]]化された。 現在でも町の各行事で歌われ、同町では真室川音頭の全国大会も毎年開催されている。 == 歴史 == 元唄は[[明治時代]]、[[千島列島]]・[[樺太]]の出稼ぎ労働者が歌った作業唄「ナット節」であったとされる。 [[大正時代]]になり、町に鉱山が開発され(現在は廃坑)、[[大日本帝国陸軍]]真室川飛行場の建設工事が始まると、全国から集まった出稼ぎ労働者達の間で、「ナット節」の歌詞を[[猥歌|卑猥]]に改変した「'''真室川花電車'''」が歌われるようになった。 一方、これとは別に、真室川出身で[[宮城県]][[女川町|女川]]の料亭で働き、後年、真室川に戻った近岡仲江(ナカヱ)が、やはり女川で習った「ナット節」を「'''山水小唄'''」に改変し、真室川の[[料亭]]で歌っていた(通常は、近岡ナカヱが起源とされることが多い)。 これら源流を同じくする二つの[[小唄]]は、真室川の料亭『紅屋』の[[女将]]佐藤ハルによって、歌詞や[[三味線]]弾きの体裁が整えられ、真室川小唄として完成した。これが、出稼ぎ者によって全国に広まったとされる。 現在知られている歌詞は、[[1952年]](昭和27年)に真室川町が歌詞を広く募集し、それを織り込んだものである。これは、「'''正調真室川音頭'''」と呼ばれ、レコード録音された。 なお、正調真室川音頭を[[林伊佐緒]]が[[ブギ]]風にアレンジして自ら歌唱した「真室川ブギ」(ブギ真室川音頭、とも)が[[1954年]]に発売され、こちらもヒットした。 ==歌詞 (正調真室川音頭)== 私しゃ真室川の 梅の花 コーオリャ<br> あなたまた このまちの鶯よ<br> 花の咲くのを 待ちかねて コーオリャ<br> 蕾のうちから 通って来る 蕾のうちから 通っては見たが コーオリャ<br> ひらかぬ 花とて気がもめる<br> 早く時節が 来たならば コーオリャ<br> 一枝ぐらいは折ってみたい 夢を見た夢を見た 夢を見た コーオリャ<br> あなたと添うとこ 夢を見た<br> 三三九度の盃を コーオリャ<br> いただくところで目がさめた 真室川よいとこ 新庄を受けて コーオリャ<br> 娘また美人で 唄どころ<br> のぼりくだりに ちょいと足とめて コーオリャ<br> 聞いてまたお帰りこの音頭 裏からまわれば 垣根コあるし コーオリャ<br> 表からまわれば 犬吠える<br> なくな騒ぐな泥棒じゃないよ コーオリャ<br> この家娘さんにちょいと用がある == 関連項目 == *[[真室川町]] *[[民謡]] **[[春歌]] *[[桂吉弥]] - 出囃子に使用。その縁で真室川町の観光大使も務める。 {{DEFAULTSORT:まむろかわおんと}} [[Category:音頭]] [[Category:山形県の文化]] [[Category:真室川町]]
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