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直列6気筒
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{{出典の明記|date=2012年10月}} [[File:M20B25 block.jpg|thumb|right|220px|[[BMW]] [[BMW M20|M20B25]]エンジン]] '''直列6気筒'''(ちょくれつ6きとう、Inline-six engine または Straight-six engine)とは、[[レシプロエンジン]]等の[[シリンダー]](気筒)配列形式のひとつ。シリンダーが6つ[[直列型エンジン|直列]]に並んでいる。略して「I6」、日本では「直6」「L6」とも記載することがある。 == 特徴 == 6つのシリンダー内で燃料を同時に燃焼させると[[クランクシャフト]]に同時に負荷が掛かり、エンジン全体が[[反作用]]を受けて激しく上下に振動するため、通常は6つのシリンダーが1つずつ均等のタイミングで燃焼行程に入る。6つのシリンダーの燃焼行程の順番はクランクシャフトに掛かる負荷が均等化するように決まっており、多くは1→5→3→6→2→4の順番である。[[4ストローク機関]]では吸入、圧縮、燃焼、排気の4つの行程でクランクシャフトが2回転する。つまり、2回転 (=720°) ÷6(気筒数)=120°であるので、クランクシャフトが120°回転するたびに1つのシリンダーが燃焼行程に入ると最もタイミングよく力を取り出すことができる。 [[エンジンの振動]]の面から見ても、カウンターウエイトやバランスシャフトを用いずとも一次振動・二次振動および偶力振動を完全に打ち消すことができる構成であり、直6のバランスの良さがもたらす滑らかさは、「シルキースムーズ」とも例えられている。<!--[[V型16気筒]]、[[クロスプレーン]]のクランクシャフトを持つ90°バンクの[[V型8気筒]]も一次振動および二次振動が無く、同じく90°バンクの[[V型4気筒]]、[[V型2気筒]]は一次振動が無い。 ← 16気筒やカウンター増量が必要な形式と比べないでほしい --> [[林義正]]は、レシプロエンジンでは振動がなくパワーも出せる直列6気筒がベストであり、理想のエンジンを作るなら直6か[[V型12気筒|V12]]の2形式以外ありえないとしている<ref>MotorFan illustrated vol.89 「最善の妥協 ―V型エンジン― 」(ISBN 978-4-7796-2090-4) P.028</ref>。 == 自動車用 == 近年の普通乗用車では、[[V型6気筒]]エンジンによって直列6気筒エンジンが淘汰されている。これは、 * 衝突安全性の観点から、直6エンジンを縦置きした場合に比べ、全長が短く、[[クラッシャブルゾーン]]の確保が有利になること * 縦横比が1に近く、縦置き、横置きが兼用でき、FF車にも搭載しやすく、コストの面で有利であること * シャフト類が短くメインベアリングも少なく、剛性とフリクションの面で有利であること などの理由による。 [[前輪駆動]]方式に[[:en:Austin 1800#Six-cylinder models|横置き直6エンジンを組合わせた例]]がかつての[[BMC]]に存在したが、現在{{いつ|date=2014年7月}}の[[ボルボ・カーズ|ボルボ]]では同様のレイアウトでクラッシャブルゾーンを確保している。[[フォルクスワーゲン・タイプ2|VWヴァナゴン]]では直5を横置きとしていた。また極めて直6に近い、狭角V型6気筒エンジンも採用された。 また、中・小型の[[キャブオーバー]]車では、縦置きでは長いパワートレインが収まりきらず、短い[[ボンネット]]が必要となる。 直列6気筒を2つ並べて配置した形状の[[V型12気筒]]エンジンもバランスが良く、静粛性と高出力の両立が求められる[[高級車]]に搭載されてきたが、[[フォルクスワーゲングループ]]の[[フォルクスワーゲン]]、[[アウディ]]、[[ベントレー]]などは[[W型エンジン|W型12気筒]]エンジンを採用し始めている。 一方、[[日本]]では[[1960年代]]から[[高速道路]]網の整備で[[大型自動車|大型]][[商用車]]の高出力化が進んだが、一定速で[[巡航]]できる状況が少ない背景(距離に比して勾配の変化が大きく、[[信号機|信号]]停止、[[渋滞]]も多い)から、ピックアップ(ツキ)の良い大[[排気量]]・マルチシリンダーの[[自然吸気]]エンジンが好まれ、[[1990年代]]終盤までは特に[[ダンプカー]]や[[トラックミキサ|ミキサー車]]などの作業車のみならず、大型[[バス (交通機関)|バス]]でも[[路線バス|路線]]・[[観光バス|観光]]を問わず、過給エンジンは極少数に留まっていた([[ユニフロー掃気ディーゼルエンジン|UDエンジン]]に必須となる[[スーパーチャージャー]]を除く)。一方、[[ヨーロッパ|欧州]]ではコンパクトで軽く、[[燃費]]や[[排気ガス|排出ガス]]浄化にも有利なため、[[インタークーラー]]ターボ付き直列6気筒で発展してきた。また、大排気量化しても振動が少ない利点もあり、[[自動車排出ガス規制|排出ガス規制]]の強化や将来の燃費規制を踏まえ、日本でも[[2000年代]]に入ると、大排気量も無過給も受け入れられなくなるとの予測から、新短期排出ガス規制、新長期排出ガス規制を機に、各メーカーともターボ付直列6気筒に移行した。 === 搭載車種 === 直列6気筒エンジンを搭載している現行{{いつ|date=2014年7月}}車種は以下の通りである。 ==== 普通乗用車 ==== * [[BMW]] : [[BMW・1シリーズ|1シリーズ]] (130i、135i)、[[BMW・3シリーズ|3シリーズ]] (323i、325i、335i)、[[BMW・5シリーズ|5シリーズ]] (523i、528i、535i)、[[BMW・6シリーズ|6シリーズ]] (640i)、[[BMW・7シリーズ|7シリーズ]] (740i、740Li)、[[BMW・X1|X1]] (25i)、[[BMW・X3|X3]] (28i、35i)、[[BMW・X5|X5]] (35i)、[[BMW・X6|X6]] (35i)、[[BMW・Z4|Z4]] (23i、35i、35is) * [[ボルボ・カーズ|ボルボ]] : [[ボルボ・S80|S80]] (S80、S80 3.2)、[[ボルボ・XC90|XC90]] (XC90、XC90 3.2) * [[TVR]] : [[TVR・サーブラウ|サーブラウ]] (Speed Six)、[[TVR・タスカン|タスカン]]、[[TVR・タモーラ|タモーラ]]、[[TVR・T350|T350]]、[[TVR・サガリス|サガリス]] * [[クライスラー]] : [[ジープ・ラングラー]] * [[トヨタ自動車|トヨタ]] : [[トヨタ・ランドクルーザー|ランドクルーザー(輸出専用モデル)]] * [[日産自動車|日産]] : [[日産・サファリ|サファリ]](国内での販売は2007年に終了) * [[雙龍自動車|サンヨン]] : [[雙龍自動車|レクストン]] ==== トラック・バス ==== * [[日産ディーゼル・コンドル]] * [[日産ディーゼル・Cシリーズ]] * [[日産ディーゼル・レゾナ]] * [[日産ディーゼル・ビッグサム]] * [[日産ディーゼル・クオン]] * [[日産ディーゼル・スペースランナーRA|日産ディーゼル・スペースランナー]] * [[日産ディーゼル・スペースアロー]] * [[日産ディーゼル・スペースアロー|日産ディーゼル・スペースウィング]] * [[日産ディーゼル・スペースアロー|日産ディーゼル・スペースアローA]] * [[日産ディーゼル・スペースアロー|日産ディーゼル・スペースウィングA]] * [[三菱ふそう・ファイター]] * [[三菱ふそう・ザ・グレート]] * [[三菱ふそう・スーパーグレート]] * [[三菱ふそう・エアロミディ]] * [[三菱ふそう・エアロスター]] * [[三菱ふそう・エアロスター|三菱ふそう・エアロスターS]] * [[三菱ふそう・エアロエース|三菱ふそう・エアロエース]] * [[三菱ふそう・エアロエース|三菱ふそう・エアロクィーン]] * [[いすゞ・フォワード]] * [[いすゞ・ニューパワー]] * [[いすゞ・810]] * [[いすゞ・ギガ]] * [[いすゞ・キュービック]] * [[いすゞ・エルガミオ]] * [[いすゞ・エルガ]] * [[いすゞ・ガーラ]] * [[日野・レンジャー]] * [[日野・K♯/T♯/H♯型トラック]] * [[日野・スーパードルフィン]] * [[日野・プロフィア|日野・スーパードルフィンプロフィア]] * [[日野・プロフィア]] * [[日野・レインボー]] * [[日野・レインボー|日野・レインボーII]] * [[日野・ブルーリボン]] * [[日野・ブルーリボン|日野・ブルーリボンII]] * [[日野・セレガ]] === 二輪車での利用 === 古くは[[1920年代]]に[[縦置きエンジン|縦置き]]直列6気筒を搭載した[[:en:Henderson_Motorcycle|ヘンダーソン・モーターサイクル]]の事例が知られるが、近代的な並列([[横置きエンジン|横置き]]直列)6気筒の初採用例は、[[1960年代]]の[[本田技研工業|ホンダ]]が250cc/350ccクラスのロードレーサーである。市販車両としてはイタリアの[[ベネリ]]が1972年に発売した[[:en:Benelli Sei|ベネリ・セイ]]が初めてこの形式を採用した。ホンダも市販車として[[1978年]]に[[空冷エンジン|空冷]][[DOHC]]4バルブの[[ホンダ・CBX1000|CBX1000]]として開発。海外専用モデルとして量産・輸出が開始された。また同年には[[川崎重工業|カワサキ]]から[[水冷エンジン|水冷]]DOHC2バルブの[[カワサキ・Z1300|KZ1300]]が発表され、輸出が開始された。両車とも現在{{いつ|date=2014年7月}}は生産されていない。近年では[[コンセプトモデル]]として[[スズキ (企業)|スズキ]]から[[スズキ・ストラトスフィア|ストラトスフィア]]が発表されており、2011年には[[BMWモトラッド]]から大型ツアラーの[[BMW・K1600|K1600 GT/GTL]]が発売されている。 <gallery> File:Henderson 1926 DeLuxesupersix 3.jpg|1926年式ヘンダーソン・デラックス・スーパー6の縦置き直列6気筒 File:Honda RC165E engine front Honda Collection Hall.jpg|1964年式ホンダ・RC165ロードレーサーの250cc直列6気筒 File:Honda CBX Engine Detail.jpg|1978年式[[ホンダ・CBX1000]]に搭載された空冷横置き直列6気筒エンジン </gallery> == 鉄道車両用 == {{節stub}} <!-- === 日本 === === 日本国外 === == 船舶用 == {{節stub}} == 航空機用 == {{節stub}} --> == 関連項目 == * [[直列型エンジン]] * [[V型12気筒]] * [[日産・L型エンジン]] * [[日産・RBエンジン]] * [[日産・RB26DETT]] * [[日産・S20型エンジン]] * [[プリンス・G型エンジン]] * [[トヨタ・M型エンジン]] * [[トヨタ・G型エンジン (2代目)]] * [[トヨタ・JZエンジン]] * [[トヨタ・1JZ-GTE]] * [[三菱・KE4系・KE6系エンジン#KE64|三菱・KE64]] * [[三菱・4G3系・6G3系エンジン#6G34|三菱・6G34"サターン6"]] * [[三菱ふそう・6D2系エンジン|三菱・6D2x]] * [[三菱ふそう・6M系エンジン|三菱ふそう・6M6x/6M70]] == 出典 == {{Reflist}} {{レシプロエンジンの気筒配置による分類}} {{Tech-stub}} {{DEFAULTSORT:ちよくれつ06きとう}} [[Category:往復動機関]]
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