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田口富久治
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'''田口 富久治'''(たぐち ふくじ、[[1931年]][[1月11日]] - )は、[[日本]]の[[政治学者]]。[[名古屋大学]]名誉教授。 ==来歴== [[秋田県]]生まれ。[[東京大学]]法学部卒業後、[[明治大学]]、[[名古屋大学]]、[[立命館大学]]で教える。[[丸山眞男]]の先輩であり政治学者であった[[堀豊彦]]に師事する。堀豊彦は、南原繁のおとうと弟子だった。田口富久治は、丸山に代表される[[近代主義]]的政治理論の[[マルクス主義]]による内在的な批判を意図。[[日本共産党]]の党員であったが、[[ユーロコミュニズム]]の立場に近づき、『先進国革命と多元的民主主義』をめぐって[[不破哲三]]との間に論争を繰り広げた。論争の結果、田口は[[日本共産党中央委員会付属社会科学研究所]]での自己批判に追い込まれた。名古屋大学での最終講義では、「私はMarxistではなくMarxianだ」との趣旨の発言を行った。1994年共産党による丸山眞男批判の大キャンペーンを厳しく批判し、離党届を出し、離党、丸山に近い立場をとるようになる。さらに、その後、[[C・B・マクファーソン]]、[[アンソニー・ギデンズ]]を高く評価・紹介し、その影響を受けていることを公言している。 ==著作== ===単著=== *『日本の革新勢力――政治学的にみた社会党と総評』([[弘文堂]], 1961年) *『日本政治の動向と展望』([[未來社]], 1964年) *『現代政治とイデオロギー』([[青木書店]], 1967年) *『社会集団の政治機能――その理論と実際』(未來社, 1969年) *『マルクス主義政治理論の基本問題』(青木書店, 1971年) *『現代日本の政治と統一戦線――転換期の日本』(青木書店, 1973年) *『現代政治学の諸潮流』(未來社, 1973年) *『選挙制度』([[新日本出版社]], 1973年) *『現代の民主主義と自由』(新日本出版社, 1976年) *『先進国革命と多元的社会主義』([[大月書店]], 1978年) *『マルクス主義国家論の新展開』(青木書店, 1979年) *『行政学要論――現代国家と行政の理論』([[有斐閣]], 1981年) *『多元的社会主義の政治像――多元主義と民主集中制の研究』(青木書店, 1982年) *『現代資本主義国家――マルクス主義的一接近』([[御茶の水書房]], 1982年) *『現代世界の危機の構造』([[三嶺書房]], 1984年) *『日本政治学史の源流――小野塚喜平次の政治学』(未來社, 1985年) *『現代政治――その思想としくみ[増補版]』([[東研出版]], 1988年) *『日本政治学史の展開――今中政治学の形成と展開』(未來社, 1990年) *『政治学の基礎知識』(青木書店, 1990年) *『21世紀の世界はどう動くか』([[教育史料出版会]], 1991年) *『政治学講義』([[名古屋大学出版会]], 1993年) *『現代政治――その思想としくみ[再増補版]』(東研出版, 1993年) *『近代の今日的位相』([[平凡社]], 1994年) *『解放と自己実現の政治学――マルクスと共に、マルクスを超えて』([[近代文藝社]], 1995年) *『戦後日本政治学史』([[東京大学出版会]], 2001年) *『政治理論・政策科学・制度論』(有斐閣, 2001年) *『丸山眞男とマルクスはざまで――私の政治学50年』(日本経済評論社, 2005年) ===共著=== *([[佐々木一郎]]・[[加茂利男]])『政治の科学――現代的課題と方法[改訂新版]』(青木書店, 1974年) *『現代世界の政治体制』(青木書店, 1984年) *([[木下昭]])『民族の政治学』([[法律文化社]], 1996年) *([[鈴木一人]])『グローバリゼーションと国民国家』(青木書店, 1997年) ===編著=== *『日本の政党Ⅱ 日本社会党論』(新日本出版社,1969年) *『講座史的唯物論と現代(5)国家と革命』(青木書店, 1978年) *『主要諸国の行政改革』([[勁草書房]], 1982年) *『ケインズ主義的福祉国家――先進6ヵ国の危機と再編』(青木書店, 1989年) ===共編著=== *([[田中浩 (政治学者)|田中浩]])『国家思想史(上・下)』(青木書店, 1974年) *([[都丸泰助]]・[[室井力]])『自治体の行政管理』([[自治体研究社]], 1979年) *『現代民主主義の諸問題――秋永肇教授古稀記念論集』(御茶の水書房, 1982年) *([[中谷義和]])『現代政治の理論と動態』([[童学草舎]], 1986年) *(中谷義和)『比較政治制度論』(法律文化社, 1994年/新版, 1999年) *([[加藤哲郎 (学者)|加藤哲郎]]・[[小野耕二]]・中谷義和)『講座現代の政治学(全3巻)』(青木書店, 1994年) *(中谷義和)『現代の政治理論家たち――21世紀への知的遺産』(法律文化社, 1997年) ===訳書=== *[[リチャード・ホフスタッター|R・ホーフスタッター]]『アメリカの政治的伝統――その形成者たち(1・2)』([[岩波書店]], 1959年) *[[モーリス・デュヴェルジェ]]『現代の独裁――その社会学と弁証法』([[社会思想社]], 1964年) *モーリス・デュヴェルジェ『政治体制』([[白水社]], 1964年) *[[アルトゥル・ローゼンベルグ]]『民主主義と社会主義――近代ヨーロッパの政治史』(青木書店, 1968年) *[[ラルフ・ミリバンド]]『現代資本主義国家論――西欧権力体系の一分析』(未來社, 1970年) *S・A・ウォークランド『イギリスの立法過程』(未來社, 1973年) *[[バーナード・クリック]]『政治理論と実際の間』([[みすず書房]], 1974年) *[[ニコス・プーランツァス]]『資本主義国家の構造――政治権力と社会階級』(未來社, 1978年) *[[C・B・マクファーソン]]『自由民主主義は生き残れるか』(岩波書店[[[岩波新書]]], 1978年) *ラルフ・ミリバンド『マルクス主義政治学入門』(青木書店, 1979年) *C・V・ブラウンミュールほか『資本と国家――唯物論的国家論の諸問題』(御茶の水書房, 1983年) *[[ボブ・ジェソップ]]『資本主義国家――マルクス主義的諸理論と諸方法』(御茶の水書房, 1983年) *ラルフ・ミリバンド『階級権力と国家権力――政治論集』(未來社, 1986年) *ボブ・ジェソップ『プーランザスを読む――マルクス主義理論と政治戦略』([[合同出版]], 1987年) *[[ジェームズ・ミッテルマン|ジェームズ・H・ミッテルマン]]『グローバル化シンドローム――変容と抵抗』([[法政大学出版局]], 2002年) {{DEFAULTSORT:たくち ふくし}} [[category:日本の政治学者]] [[Category:日本共産党の人物]] [[Category:名古屋大学の教員]] [[Category:明治大学の教員]]<!--職位は?--> [[Category:立命館大学の教員]]<!--職位は?--> [[category:秋田県出身の人物]] [[category:1931年生]]
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