生口橋のソースを表示

{{出典の明記|date=2013年5月15日 (水) 04:05 (UTC)|ソートキー=橋いくちはし}}
{{特筆性|date=2013年5月15日 (水) 04:05 (UTC)|ソートキー=橋いくちはし}}
{{Pathnav|西瀬戸自動車道|frame=1}}
{{橋
|名称 = 生口橋
|画像 = [[ファイル:Ikuchi bashi Bridge (14069405456).jpg|300px]]
|都市 = [[広島県]][[尾道市]]<br />起点側：因島田熊町 - 終点側：因島洲江町<ref name="kawadaronbun06">{{Cite journal|和書 |title =複合斜張橋・生口橋の施工| journal =川田技報 | volume =11| pages =40-48| publisher =川田建設| date =1992| url =http://www.kawada.co.jp/technology/gihou/pdf/vol11/11_ronbun06.pdf |format=PDF| accessdate =2014-07-19}}</ref>
|水域=生口水路（[[瀬戸内海]]）<ref name="ikuchi-bridge">{{Cite web|url=https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/97/ikuchi-bridge.html|title=生口橋（いくちばし）|publisher=広島県|accessdate=2014-07-19}}</ref>
| 緯度度 =34 |緯度分 =18 |緯度秒 =14.3
| 経度度 =133 |経度分 =9 |経度秒 =0.8
}}
{{Ja Route Sign|317|align=left}}
'''生口橋'''（いくちばし）は、[[広島県]][[尾道市]]にある[[橋|道路橋]]。[[瀬戸内海]]に浮かぶ[[生口島]]と[[因島]]を結ぶ、[[西瀬戸自動車道]]「しまなみ海道」を構成する。1991年[[土木学会田中賞]]作品部門受賞<ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31">{{Cite journal|和書 |title =複合斜張橋「生口橋」の設計と施工| journal =コンクリート工学 | volume =30 |issue=6| pages =31-45| publisher =日本コンクリート工学会| date =1996| url =https://www.jstage.jst.go.jp/article/coj1975/30/2/30_31/_pdf |format=PDF| accessdate =2014-07-19}}</ref>。

== 概要 ==
1991年3月供用開始<ref name="ikuchi-bridge" />。しまなみ海道にある一連の橋梁のうち本州（尾道）側から3番目にあたり、インターチェンジでいえば[[因島南インターチェンジ|因島南IC]]と[[生口島北インターチェンジ|生口島北IC]]の間にあたる。

車道の両外側に「瀬戸内海横断自転車道」として自転車歩行者道が整備されており、地元住民の生活道路として用いられている。また因島側から橋へと続く自転車歩行者道の途中に「田熊休憩所」が整備されている<ref>{{Cite web|url=http://www.kankou.pref.hiroshima.jp/madamada/setonaikai/miryoku/hashi/index.html |title=瀬戸内の橋 |publisher=ひろしま観光ナビ |accessdate=2014-07-19}}</ref>。

== 通行料金 ==
[[ファイル:Ikuchi Bridge3.jpg|right|thumb|150px|自転車歩行者道料金所]]
{{Main2|[http://www.jb-honshi.co.jp/ryokin/ratelist.html 本四連絡高速道路/通行料金表]}}

しまなみ海道は他の[[本州四国連絡道路]]と違い「瀬戸内海横断自転車道」として自転車歩行者道が整備されておりその通行料が発生する。

[[サイクリング]]のメッカでありそのための企画も行われており、例えば2014年7月から2015年3月末まで「しまなみサイクリングフリー」として他のしまなみ海道筋の橋と同様に自転車歩行者道を無料開放している<ref>{{Cite web|url=http://news.mynavi.jp/news/2014/07/04/359/|title=自転車乗りは急げ! 今だけ「瀬戸内しまなみ海道」を無料でツーリングできる|publisher=マイナビニュース|date=2014-07-04|accessdate=2014-07-19}}</ref>。

== 構造 ==
{{ external media
| topic =
| align  = 
| width  = 300px
| image1 = [http://www.eorc.jaxa.jp/hatoyama/topics/news/shimanami/iguchi_j.html 生口橋] - JAXA。宇宙から撮影した生口橋の写真がある。
| video1 = [https://www.youtube.com/watch?v=G-oCEn4Eco8 【おのなび動画】024.しまなみ海道] - 尾道観光協会
}}
=== 諸元 ===
* 路線名：[[国道317号]]バイパス（[[西瀬戸自動車道]]）<ref name="ikuchi-bridge" />
* 橋長 : 790.0m<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" />
* 径間割 : 150.0m + 490.0m + 150.0m<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" />
* 幅員 : 車道2@7.5m、歩道5.0m<ref name="ikuchi-bridge" />
* 航路限界 : 26.0m<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" />
* 上部工形式 : 3径間連続複合箱桁斜張橋<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" />
** 主塔高 : 122.75m<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" />

=== 特徴 ===
生口水路と呼ばれる幅約500m長さ約2,500mほどのこの海峡に橋をかけることとなり、計画の初期段階では最大支間長250mの[[プレストレスト・コンクリート橋|PC]][[ラーメン (骨組)|ラーメン]]橋として進めていたが、詳細に測量した結果、海峡内の橋脚予定地の地盤が想定していたものより軟弱であったことが判明した<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31" />。そこで計画が見直され、海峡内に橋脚を置かない長大橋とすることになり[[斜張橋]]に決定した<ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31" />。ただ、両陸地側ともに平野部が狭く山がすぐ迫っていた立地条件で、西瀬戸自動車道の道路規格の関係から橋を渡った後の道路線形を急激に曲げることが出来ないため、橋側を調整することになり結果的に主径間（2つの主塔の間）に比べ側径間（主塔から陸地側）が短いアンバランスな橋となった<ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31" />。

これにより今度は力学的な問題が生じることになった。一般的な斜張橋としてこの橋に当てはめた場合、側径間より主径間の桁の死荷重（自重）が大きくなることから、主塔から伸びるケーブルなどからの力の伝達により側径間の負反力（桁に対して上向きに働く力）が大きくなってしまうことになる<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31" />。そこで、主径間を軽い鋼製の桁（鋼箱桁）、側径間を重いコンクリート製の桁（PC箱桁）とすることにより力学的なバランスを保つ「複合斜張橋」が採用されることになった<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31" />。

この複合斜張橋という形式は国内初施工となり、当時の海外で見ても施工実績が数例しかない極めて珍しい形式であった<ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31" />。更に、この橋は計画段階から世界最大の斜張橋となるものであった<ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31" />。そのため海外での施工事例などを参考にし調査研究に数年費やしている<ref name="kawadaronbun06" /><ref name="ikuchi-bridge" /><ref name="jstage30_31" />。

完成年度当時で世界最長の斜張橋であり、ここでの技術経験が後の[[多々羅大橋]]架橋に活かされることになった<ref name="ikuchi-bridge" />。なお2014年現在でこの橋は、多々羅・[[名港中央大橋]]・[[鶴見つばさ橋]]に次いで国内4位の斜張橋にあたる<ref>{{Cite web||url=http://www.jasbc.or.jp/ranking/ranking3.php |title=橋のデータ館 |publisher=日本橋梁建設協会 |accessdate=2014-07-19}}</ref>。

== ギャラリー ==
<gallery>
Ikuchi bashi Bridge (13905870829).jpg
Ikuchi bashi Bridge (13905872929).jpg
Inland Sea Bridge.jpg
IkuchiBridge1.JPG
</gallery>
{{wide image|Ikuchi Bridge.jpg|800px|因島から見た生口橋}}

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 参考資料 ==
* [http://www.jb-honshi.co.jp/technology/ikuchi.html 本州四国連絡橋の紹介] - 本州四国連絡高速道路
* [http://www.go-shimanami.jp/spot/?a=91 生口橋] - 瀬戸内しまなみ海道振興協議会

== 関連項目 ==
{{commonscat|Ikuchi Bridge}}
{{osm box|w|167631303}}
* [[日本の離島架橋]]
* [[西瀬戸自動車道]]

{{本州四国連絡橋尾道・今治ルート}}

{{architecture-stub}}
{{DEFAULTSORT:いくちはし}}
[[Category:日本の橋 (材料別)]]
[[Category:斜張橋]]
[[Category:しまなみ海道の橋]]
[[Category:尾道市の橋]]
[[Category:土木学会田中賞]]