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準特急
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'''準特急'''(じゅんとっきゅう)とは、[[日本]]の[[私鉄]]における[[列車種別]]の一つである。 本稿では準特急に近似する種別についても同類の種別として扱う。 == 概要 == [[2013年]]現在、日本の鉄道事業者では[[京王電鉄]]でのみ運転されている。かつては[[近畿日本鉄道]]や[[小田急電鉄]]でも'''準特急'''という列車が運転されていた。 [[特別急行列車|特急]]より停車駅を多く設定した停車駅の違いによるものと通常の[[特急形車両]]よりランクが劣る車両を使用したものがある。 同等の列車として「[[快速急行]]」という表記をする鉄道会社が大半であるため、「準特急」という種別が使用される例は少ない。 == 現在運行会社 == === 京王電鉄 === [[File:Keio9732F SemiSpecialExp.JPG|thumb|200px|right|京王電鉄の準特急(京王線[[平山城址公園駅]] - [[南平駅]])]] [[京王電鉄]]ではおもに、[[新宿駅]] - [[高尾山口駅]]間を運行していた急行(平日夕方は[[列車種別#通勤種別|通勤快速]])を速達化する目的で、[[2001年]][[3月27日]]に登場した<ref>[http://web.archive.org/web/20010408113538/http://www.keio.co.jp/news/newsr/index_010223.htm 3月27日(火) 京王線・井の頭線 ダイヤ改正]([[インターネット・アーカイブ]]) - 京王電鉄ニュースリリース 2001年2月22日</ref>。略称は'''準特'''。英語表記は正式には'''Semi Special Express'''であるが<ref>[http://www.keio.co.jp/train/map/index.html 路線図|京王グループ]</ref>、スペースの関係上駅電光掲示板では'''Semi S.Exp.''' 、LED式の車両行き先表示器では'''S.S.Exp.'''である<ref>PHP研究所『京王電鉄のひみつ』 p.37</ref>。方向幕に関しては、'''Semi S.Express'''とされている。また[[京王7000系電車|7000系]]、[[京王8000系電車|8000系]]の正面フルカラーLED改造を受けた車と[[京王9000系電車|9000系]]の正面に関しては、方向幕と同じである。'''但し、側面においてはS.S.Exp.のまま変わりない。''' 設定当初は当時の特急停車駅に加え[[分倍河原駅]]・[[北野駅 (東京都)|北野駅]]に停車する種別として設定された。また、新宿駅 - [[府中駅 (東京都)|府中駅]]間は特急と、府中駅 - 高尾山口駅・京王八王子駅間は急行と停車駅が同じであり、府中以西は列車運行システム上は急行扱いとなる(2013年2月22日以降の特急についても同様)<ref>交通新聞社 トラベルMOOK『京王電鉄の世界』 p.78</ref>。 [[2006年]][[9月1日]]以降は平日夕方・土休日には特急を置き換える形で[[京王八王子駅]]行き電車が設定され、土休日のみ北野で種別変更を行い高尾線内は各駅停車として運行する列車も設定されていた<ref>[http://web.archive.org/web/20060901153805/http://www.keio.co.jp/news/nr060731v01/index.html 京王線・井の頭線でダイヤ改定を実施!](インターネット・アーカイブ)- 京王電鉄ニュース 2006年7月31日</ref><ref>PHP研究所『京王電鉄のひみつ』 p.38 - 39</ref>。 [[2011年]]7月のダイヤ改定で節電ダイヤでは全ての特急が準特急となり、特急が休止となるが、2011年9月のダイヤ改定では土休日の早朝に新宿駅 - 高尾山口駅間の特急が1往復のみ復活したものの2012年8月のダイヤ改定で同列車は準特急となり、特急が再び休止種別となったため、事実上の最上位種別になっていた<ref>交通新聞社 トラベルMOOK『京王電鉄の世界』 p.77</ref>。 [[2013年]]2月22日のダイヤ改定で高尾線の[[京王片倉駅]]・[[山田駅 (東京都)|山田駅]]・[[狭間駅]]が停車駅に加わり、高尾線内においては下位種別である急行と停車駅で逆転現象が生じ、システム上も高尾線内では「普通列車」となる。同時に運転が再開された特急は分倍河原駅と北野駅が停車駅に加わり、京王線内の特急と準特急の停車駅に差がなくなったため、準特急は全列車高尾山口駅発着となり京王八王子駅発着の準特急は特急に統合され消滅した<ref>[http://www.keio.co.jp/press/news/1302/spc01.html 京王ニュース2013年2月 No.697]</ref>。 {{main|京王線#準特急|京王高尾線#準特急}} == 過去の運行会社 == === 小田急電鉄 === 小田急電鉄には[[1953年]]から運行していた料金不要の座席定員列車であるサービス急行を格上げする形で[[1959年]]から[[1963年]]まで、週末に[[はこね (列車)|特急]]を補完する列車として運転されており、後に設定される近鉄や京王の事例とは異なり、停車駅の違いよりも特急用車両の絶対数不足と車内設備の格差によるものであった<ref>[[電気車研究会]]『鉄道ピクトリアル』No.649 p.57</ref>。[[新宿駅]] - [[小田原駅]]間無停車で車両もセミクロスシート車である[[小田急2320形電車|2320形電車]]及び特急から格下げ改造された[[小田急2300形電車|2300形電車]]が使用された<ref group="注">セミクロスシート車による有料特急列車はほかにも[[京成電鉄]]の「開運号」([[スカイライナー]]の前身)において[[1967年]]から[[1973年]]までセミクロスシート車が使用された事例がある。</ref>。これは、[[小田急3100形電車|ロマンスカー NSE 3100形電車]]が特急に導入され[[小田急3000形電車 (初代)|ロマンスカー SE 3000形電車]]と合わせ増発可能になったことにより、廃止された。 {{main|小田急電鉄のダイヤ改正#準特急|小田急小田原線#準特急(サービス急行)}} === 近畿日本鉄道 === 近畿日本鉄道においては、1960年に停車駅が多い特急列車を設定し、こう呼んでいたが、種別統合により種別名称としては廃止され、現在では営業上は特急としているが、この列車を「乙特急」と内部ではいう。また、「名阪ノンストップ特急」に代表される始発駅と終着駅との間をほとんど止まらない列車を「甲特急」といい、準特急が運行されていた時代にはこれが'''特急'''であった。 {{main|近鉄特急史|近畿日本鉄道のダイヤ変更}} == 準特急の近似種別 == {{see also|列車種別#特急に類する列車種別|特別急行列車#「特急」を冠する列車種別のバリエーション}} 準特急の近似(同格)種別(もしくは特急の下位種別)は以下のものが挙げられる。 ; 快速急行 特急と急行の中間に位置づけられる種別には準特急の他に「快速急行」がある。[[近畿日本鉄道]][[近鉄大阪線|大阪線]]には、下位種別の区間快速急行が存在した<ref group="注">同種の列車には[[東武東上本線]]の快速がある。こちらも快速急行と急行の中間種別で近鉄大阪線の区間快速急行と類似している。</ref>。なお、[[東武鉄道]]では[[東武伊勢崎線|伊勢崎]]・[[東武日光線|日光線]]において[[1976年]]から[[1991年]]まで有料の快速急行を運行していたが、こちらは料金不要列車の最速達種別である快速と当時有料列車であった急行の中間種別であることと快速用のセミクロスシート車両である[[東武6000系電車|6000系]]・[[東武6050系電車|6050系]]をしていたため<ref group="注">元特急用車両である[[東武5700系電車|5700系]]が充当されることもあった。</ref>、準特急の近似種別というより急行の下位種別に相当するものでむしろ国鉄の準急に相当する種別であり、車両面でも小田急の準特急に近似していた。 {{main|快速急行}} ; 通勤快急 [[京阪電気鉄道]][[京阪本線|本線]]には快速急行と特急の中間種別として「通勤快急」がある。平日朝ラッシュ時のみ運行され、快速急行との違いは[[守口市]]駅を通過する。 {{main|京阪本線#快速急行・通勤快急}} ; S特急 [[山陽電気鉄道]]では、特急の下位種別として「S特急」があり、特急より停車駅を増やし、末端区間を各駅停車としているが、直通特急・特急が停車する[[西元町駅]]と[[舞子公園駅]]は通過する。他社における急行に相当する列車であるが<ref group="注">山陽電鉄でも[[1984年]]までは急行を運行していた。現在は休止種別となっている。</ref>、営業戦略上、特急の派生種別とされ、準特急に近似する。 {{main|山陽電気鉄道本線#S特急}} ; 通勤特急 [[京成電鉄]]・[[東京急行電鉄]][[東急東横線|東横線]]・[[阪急電鉄]]では通勤時間帯に通勤特急を運行しているが、特急が停車しない駅に停車することから準特急に近似する。なお、[[阪急京都本線]]の通勤特急は快速急行の停車駅に特急も停車する[[淡路駅]]を通過するものである。過去には山陽電鉄でもS特急の前身でこの種別が使われたことがある。 ; 区間特急 [[阪神電気鉄道]][[阪神本線|本線]]では特急の下位種別として「区間特急」があり、全列車が[[青木駅]]発[[梅田駅]]行で青木駅 - [[香櫨園駅]]間の各駅に連続停車し、直通特急・特急が通過する[[今津駅 (兵庫県)|今津駅]]と[[野田駅 (阪神)|野田駅]]には停車するが、直通特急・特急が停車する[[西宮駅 (阪神)|西宮駅]]と[[尼崎駅 (阪神)|尼崎駅]]は通過するため、上位種別である特急と異なる駅に停車する千鳥停車を行なっており、山陽電鉄のS特急に近い運転形態をとっている。区間の付く下位種別であるが、平日の朝ラッシュ時に運行しているため、実質的には通勤特急に近い。 {{main|阪神本線#区間特急}} ; 特快速 [[神戸電鉄有馬線]]で運行している特快速は元々は特急と快速<ref group="注">[[神戸電鉄]]では快速が急行の上位種別であるため。これは2006年以降の東武鉄道でも同様。</ref>の中間種別として[[1995年]]に登場したが、[[1998年]]に特急が廃止されたため、2012年時点では最速達種別であるため、厳密な意味での準特急の近似種別ではなくなった。現在ではむしろ、国鉄・JRの[[特別快速]]に相当する。 {{main|神戸電鉄有馬線#特快速}} ; 高速 [[名古屋鉄道]]と近畿日本鉄道では有料特急列車を補完する料金不要列車の種別として「高速」を使用していた。近鉄では臨時列車で使用され、快速急行と(乙)特急の中間種別であった。 {{main|高速 (列車)|名鉄特急|近鉄特急史}} ; 特別準急・連絡急行 小田急電鉄では国鉄[[御殿場線]]直通優等列車の種別として特別準急が使われ、後に連絡急行を使用していた。国鉄線内では準急・急行の種別が使われるが、小田急線内ではこの種別が使われ、特急と同格の種別であった。 {{main|あさぎり (列車)}} == 準特急に近似する列車 == {{see also|遜色急行#特急における事例}} 列車種別としては特急と同格であるが、使用車両に格差があったり、停車駅が特急より多く設定されているために準特急に近い形で運行している事例もある。 停車駅の違いによるものでは近畿日本鉄道の特急列車は現在では前述のように案内上では特急としているが、停車駅の違いにより、甲特急と乙特急に分けられ、乙特急は甲特急より停車駅が多く設定されているため、現在でも準特急時代の停車駅を踏襲している。 [[長野電鉄]]では特急列車は停車駅の違いにより、A特急とB特急に分けられ、B特急はA特急より停車駅が多く設定されているため、準特急に近い運転形態となっており、こちらも近鉄の甲特急と乙特急の関係に類似する。 接客設備の格差によるものでは東武鉄道が伊勢崎・日光線で運行している特急列車である「[[きりふり (列車)|きりふり・ゆのさと]]・[[しもつけ (列車)|しもつけ]]」は元々は急行列車として運行していたが、2006年に特急に格上げされたものの、車両面では元々急行用として登場した[[東武300系電車|300・350系]]を使用しているため、特急用車両に比べて車内設備や最高運転速度に格差があるため、急行時代の料金を踏襲しており、実質的に準特急に近い運転形態となっている。 [[日本国有鉄道]](国鉄)・[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が東北本線・高崎線において運行していた列車愛称に「[[新特急]]」を冠する特急列車は、使用される[[国鉄185系電車|185系電車]]の車内設備が転換クロスシートで他の特急形車両と格差があり<ref group="注">後のリニューアルに際して座席を交換したため、他の特急形との車内設備上の格差は解消されている。</ref>、停車駅も従来の急行列車と同等かそれ以上に多く設定されていたため、準特急に近似する。 == 参考文献 == *交通新聞社 トラベルMOOK『京王電鉄の世界』 *PHP研究所『京王電鉄のひみつ』 *交友社『鉄道ファン』2007年10月号 特集「列車種別バラエティ」 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} === 注釈 === {{Reflist|group="注"}} === 出典 === {{Reflist|2}} {{日本における列車種別一覧}} {{DEFAULTSORT:しゆんとつきゅう}} [[Category:列車種別]] [[Category:日本の特急列車|*]] [[Category:京王電鉄|種しゆんとつきゅう]] [[Category:小田急グループの歴史|種しゆんとつきゅう]] [[Category:近鉄グループの歴史|種しゆんとつきゅう]]
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