渡辺喜美のソースを表示

{{政治家
|人名 = 渡辺 喜美
|各国語表記 = わたなべ よしみ
|画像 = Yoshimi Watanabe cropped 1 YoshimiWatanabeJI1.jpg
|画像サイズ = 250px
|画像説明 =
|国略称 = {{JPN}}
|生年月日 = {{生年月日と年齢|1952|3|17}}
|出生地 = [[栃木県]][[那須郡]][[西那須野町]]（現[[那須塩原市]]）
|没年月日 =
|死没地 =
|出身校 = [[早稲田大学]][[政治経済学部]]<br />[[中央大学]][[法学部]]
|前職 = [[衆議院議員]][[渡辺美智雄]]秘書
|現職 =
|所属政党 = （[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]→）<br />（[[無所属]]→）<br />[[みんなの党]]
|称号・勲章 = [[政治学士]]（早稲田大学）<br />[[法学士]]（中央大学）
|親族（政治家） = 父・[[渡辺美智雄]]<br />甥・[[渡辺美知太郎]]
|配偶者 =
|サイン =
|ウェブサイト = http://www.nasu-net.or.jp/~yoshimi/
|サイトタイトル = 渡辺喜美
||国旗 = JPN
|職名 = [[特命担当大臣|内閣府特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（金融担当）|金融]]）
|内閣 = [[第1次安倍内閣 (改造)|安倍改造内閣]]<br />[[福田康夫内閣]]
|選挙区 =
|当選回数 =
|就任日 = [[2007年]][[8月27日]]
|退任日 = [[2008年]][[8月2日]]
|所属委員会 =
|議員会館 = 衆議院第2議員会館613号室
|元首職 =
|元首 =
|国旗2 = JPN
|職名2 = 内閣府特命担当大臣（[[内閣府特命担当大臣（規制改革担当）|規制改革]]）
|内閣2 = [[第1次安倍内閣|安倍内閣]]
|選挙区2 =
|当選回数2 =
|就任日2 = [[2006年]][[12月28日]]
|退任日2 = 2007年8月27日
|元首職2 =
|元首2 =
|国旗3 = JPN
|職名3 = [[衆議院議員]]
|内閣3 =
|選挙区3 = [[栃木県第3区|栃木3区]]
|当選回数3 = 6回
|就任日3 = [[1996年]][[10月21日]]
|退任日3 = 現職
|元首職3 =
|元首3 =
}}
'''渡辺 喜美'''（わたなべ よしみ、[[1952年]][[3月17日]] - ）は、[[日本]]の[[政治家]]。[[みんなの党]]所属の[[衆議院議員]]（6期）。

[[内閣府特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（規制改革担当）|規制改革]]）、内閣府特命担当大臣（[[内閣府特命担当大臣（金融担当）|金融]]）、[[みんなの党]]代表（初代）を務めた。

父は元[[衆議院議員]]で[[副総理]]、[[外務大臣_(日本)|外務大臣]]、[[大蔵大臣]]、[[通商産業大臣]]等を歴任した[[渡辺美智雄]]。

== 来歴・人物 ==
[[栃木県]][[那須郡]][[西那須野町]]（現[[那須塩原市]]）生まれ。[[栃木県立大田原高等学校]]、[[早稲田大学]][[政治経済学部]]政治学科卒業。その後[[中央大学]][[法学部]]に[[学士入学]]し、卒業。[[1983年]]から父・[[渡辺美智雄]]の秘書を務める。のちに美智雄が[[通商産業大臣]]、[[外務大臣 (日本)|外務大臣]]に就任した際はそれぞれ政務秘書官に就任。

[[1995年]]9月、父・美智雄が死去。父の[[地盤]]を継承し、[[1996年]]の[[第41回衆議院議員総選挙]]に[[栃木県第3区|栃木3区]]から[[自由民主党_(日本)|自由民主党]]公認で出馬し、初当選した（当選同期に[[河野太郎]]・[[菅義偉]]・[[平沢勝栄]]・[[大村秀章]]・[[河本三郎]]・[[桜田義孝]]・[[下地幹郎]]・[[下村博文]]・[[新藤義孝]]・[[滝実]]・[[棚橋泰文]]・[[谷畑孝]]・[[田村憲久]]・[[戸井田徹]]・[[松本純]]など）。当選後、美智雄がかつて会長を務めた[[政策科学研究所_(派閥)|旧渡辺派]]に入会。1990年代後半の[[金融危機]]では「政策新人類」の1人とされ<ref>[http://www.asahi.com/special/060926/TKY200612280176.html asahi.com：新行革担当相の渡辺氏 行動派の「政策新人類」 2006年12月28日12時37分]</ref><ref>[http://s03.megalodon.jp/2007-1027-1141-26/www.asahi.com/special/060926/TKY200612280176.html （魚拓）asahi.com：新行革担当相の渡辺氏 行動派の「政策新人類」 2006年12月28日12時37分]</ref>、[[金融再生法]]の成立に尽力。

[[2000年]]11月、[[加藤の乱]]をきっかけに[[志帥会|江藤・亀井派]]を退会し、同党離党まで無派閥。

[[2006年]]、[[第1次安倍内閣|安倍内閣]]で[[内閣府副大臣]]に就任。同年12月、[[事務所費架空計上]]問題で辞任した[[佐田玄一郎]]の後任の[[内閣府特命担当大臣]]（規制改革）に、副大臣から昇格して初入閣した。内閣府特命相に加え「国・地方行政改革」「[[公務員]]制度改革」「地域活性化」「[[道州制]]」を担当。在任中は[[国家公務員]]の再就職を一元的に管理する「[[職業紹介事業|人材バンク]]」や「中央省庁幹部の1割の公募制」導入を提唱。

[[2007年]]8月、[[第1次安倍内閣 (改造)|安倍改造内閣]]で内閣府特命担当大臣（[[金融担当大臣|金融]]）に横滑りし、引き続き「国・地方行政改革」「公務員制度改革」を担当。同年9月発足の[[福田康夫内閣]]でも留任、翌[[2008年]]の内閣改造時に退任。

2008年[[12月24日]]、[[民主党_(日本 1998-)|民主党]]提出の[[内閣総理大臣|首相]]・[[麻生太郎]]に対する[[衆議院解散要求決議案|衆議院の解散総選挙を要求する決議案]]に与党議員でただ1人賛成し、自民党から戒告処分を受ける。その後も[[麻生内閣]]や党執行部への批判を繰り返し、自民党離党の意向を表明<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090104-OYT1T00637.htm 渡辺・元行革相、自民離党の意向固める…後援会などで明言]読売新聞、2009-01-05閲覧。</ref>。

[[2009年]][[1月9日]]、国家公務員のワタリ斡旋に関する公開質問状を、事前のアポイントを取らずに首相官邸に持参するが、首相秘書官から公開質問状の受け取りを拒否された<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081208-188927/news/20090109-OYT1T00574.htm 渡辺元行革相、官邸で門前払い…公開質問状も不発]読売新聞、[http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090109/stt0901091141003-n1.htm 渡辺元行革相が首相に公開質問状 首相秘書官が門前払い]MSN産経ニュース（産経新聞）など</ref>。[[1月13日]]、自民党に離党届を提出、[[2月11日]]に「国民運動体」を発足させ、[[5月1日]]に団体名を「[[国民運動体 日本の夜明け]]」に改める。この組織を母体に、総選挙前の[[8月8日]]に[[みんなの党]]を結党。[[無所属]]の[[江田憲司]]に加え、自民党離党組の[[山内康一]]・[[広津素子]]、民主党を離党した[[浅尾慶一郎]]が参加し、所属国会議員5名を集めて[[政党要件]]を満たした。

[[第45回衆議院議員総選挙]]にはみんなの党公認で栃木3区から出馬し、5選。当初、自民党は栃木3区に元[[法務大臣]]の[[森山眞弓]]を擁立する方向で調整していたが、自民党栃木県連の反対により撤回。栃木3区は[[日本共産党]]も候補を擁立しない[[共産空白区]]となり、他に候補が立候補する気配を見せなかったため、戦後衆議院選挙初の[[無投票当選]]の可能性があったが、[[幸福実現党]]の斎藤克巳が立候補したため無投票当選とはならなかった。選挙結果は渡辺が142,482票・得票率95.3%で圧勝。渡辺の得票率は、[[小選挙区制]]導入後現在に至るまでの最高記録である。

[[2011年]]2月、[[第22回参議院議員通常選挙]]後初めて行われた[[党首討論]]において党首討論への参加を希望したが、渡辺が[[国家基本政策委員会]]の委員ではないことを理由に拒否された。同年[[4月11日]]に自民党から国家基本政策委員会委員ポストを借りる形で出席して、党首討論に参加した。

== 政策・主張 ==
* 安倍内閣・同改造内閣・福田内閣で約1年半にわたり[[行政改革]]・公務員制度改革に取り組み、みんなの党結党後も党是に行政改革・公務員制度改革の推進を掲げている。大臣在任中、補佐官は[[経済産業省]]から、改革派の[[原英史]]を起用した。[[天下り]]規制に対する[[官僚]]側の猛烈な抵抗を受けながらも、[[2008年]]6月に[[国家公務員制度改革基本法]]を成立にこぎつけている。
* [[聖域なき構造改革|小泉構造改革]]の推進派である。
* [[日本における外国人参政権|永住外国人への地方選挙権付与]]には反対の立場を取り<ref>{{cite news
 | url = http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091106/stt0911062212011-n2.htm
 | title = なぜ今、参政権法案？与野党に波紋、暗躍する推進派 党議拘束外しで急進展も (2/2ページ)
 | newspaper = 産経新聞
 | date = 2009-11-06
 | accessdate = 2010-03-26
}}{{リンク切れ|date=2010年12月}}</ref>、民主党を中心に法案提出が検討された際は、東京都内で行われた反対派の集会に出席した<ref>{{cite news
 | url = http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010041700274
 | title = 外国人参政権「日本滅ぼす」＝都内で反対集会-国民新の亀井氏
 | newspaper = [[時事通信社]]
 | date = 2010-04-17
 | accessdate = 2010-04-18
 }}{{リンク切れ|date=2010年12月}}</ref><ref>{{cite news
 | url = http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010041701000662.html
 | title = 外国人選挙権反対集会に与党議員 亀井氏「拒否権発動」
 | newspaper = 47NEWS（[[共同通信社]]）
 | date = 2010-04-17
 | accessdate = 2010-04-18
 }}</ref><ref>{{cite news
 | url = http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100418ddm002010106000c.html
 | title = ファイル：内政・外交・安保 外国人選挙権反対集会に与野党議員
 | newspaper = 毎日jp（[[毎日新聞社]]）
 | date = 2010-04-17
 | accessdate = 2010-04-18
 }}{{リンク切れ|date=2010年12月}}</ref>。
* 選択的[[夫婦別姓]]制度導入に賛成<ref>[http://megalodon.jp/2013-1106-0250-11/www.noda-seiko.gr.jp/old_data/hitokoto/131106.html 野田聖子「選択的夫婦別姓制度」2001年11月6日]</ref>。

== 政治活動 ==
=== 日本郵政前社長の顧問退任に関与 ===
[[2014年]]2月、[[日本郵政]]顧問に前社長の[[坂篤郎]]が就任し報酬を得ていることを[[内閣官房長官]]の[[菅義偉]]に伝え、坂が顧問を退任するきっかけを作った<ref>[http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140307/plc14030708280004-n1.htm 郵政顧問・坂氏の退任劇　渡辺代表が菅長官に「通報」きっかけ] 産経新聞 2014年3月7日</ref>。坂の勤務実態は週2日よりも少なく、年間報酬は1千万円だった<ref>[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140310-00000527-san-pol 週2日以下で1000万円、日本郵政顧問の高額報酬　菅長官「国民に理解されないことするな」] 産経新聞 2014年3月10日</ref>。

=== 米金融機関向けの支援を検討 ===
[[アメリカ合衆国連邦政府|米政府]]系[[住宅]]金融公社二社（[[フレディマック]]と[[ファニーメイ]]）が経営不安を迎えていた2008年7月、これらの[[金融]]公社二社の経営不安を憂慮するとして、当該公社の[[債券]]について、[[日本政府]]の保有分だけでなく民間の保有分の売却も禁止することを検討していた<ref>2008.7.17産経新聞</ref>。さらに、自身の私的懇談会である「[[金融市場]]戦略チーム」が、日本の外貨保有高から資金を拠出して米政府による資金注入を援助するよう、報告書に盛り込む方向だったという<ref>2008.10.2時事通信</ref>。[[フィナンシャル・タイムズ]]によれば[[小池百合子]]・[[石破茂]]・[[田村耕太郎]]も[[外貨準備]]高を使うべきと主張していた<ref>[http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6cb36884-862e-11dd-959e-0000779fd18c.html 2008年9月19日フィナンシャル・タイムズ   Japan may put money in global rescue fund]</ref>。また渡辺の[[金融庁]]チームだけでなく、[[財務省]]側からも外貨準備高から数兆円を使う支援策がでていたが<ref>[http://megalodon.jp/2009-1006-1355-05/mainichi.jp/select/today/news/20091006k0000m020130000c.html (魚拓)2009年10月6日毎日新聞 外貨準備：政府が米金融2社救済案　08年8月に支援検討]</ref>、これらの支援策は[[福田康夫]]の首相辞任により実現しなかった。[[同盟国]]とはいえ他国の[[金融機関]]を[[公的資金]]で援助することは極めて異例であり、当時[[財務大臣]]だった[[伊吹文明]]が「米国の経済危機が目前に迫る中、日本の[[外貨準備]]で損失が出かねない[[資産]]を購入すべきでないという当たり前の判断だ」と述べるなど、日本の外貨準備の損失につながりかねない海外の危険資産の購入には、自民党内から反対意見があった<ref>2009.10.6毎日新聞</ref>。

== 政治資金 ==
* 公約として「政治家個人への企業・団体献金の即時禁止」を訴えているが、[[消費者金融]]（サラ金）など[[貸金業]]界の[[政治団体]]「[[全国貸金業政治連盟]]」（全政連）から[[政治献金]]を6年間で5億円を受けていると[[日本共産党]]の機関紙「[[しんぶん赤旗]]」は伝えている<ref>[http://www.jcp.or.jp/akahata/aik2/2003-09-12/14_01.html パーティ券リストの面々] [[しんぶん赤旗]] 2003年9月12日</ref>。
* [[道路特定財源]]を資金源とする[[道路運送経営研究会]]（道路特定財源の一般財源化に反対している）から献金を受けている<ref>[http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b169030.htm 衆議院議員鈴木宗男君提出社団法人全日本トラック協会への補助金のあり方に関する質問に対する答弁書]</ref>。
* 父親の秘書時代に[[リクルート事件]]で[[未公開株]]譲渡の名義人として5000[[株]]を受け取っており<ref>[http://s04.megalodon.jp/2007-1027-1307-50/www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-12-29/2006122915_01_0.html （魚拓）2006年12月29日(金)「しんぶん赤旗」 渡辺行革相政治資金 一晩で5千500万円稼ぐ 先物業界団体から献金]</ref>、かつて父・美智雄が「アタシの知らないうちにウチのせがれが5000株もらったばっかりにこっちは総理大臣がパーになっちゃたよ」と自嘲気味に語っている。
* [[商品先物取引]]会社である[[オリエント貿易]]および関連4社から、渡辺が[[総務省]]に後援団体として届け出ていたダミー団体「政経政策研究会」（政経会）を通じて1995年から2005年にわたって計3540万円の迂回献金を受け取っていた。5社は幹部約250人の[[給与]]から天引きして政経会に寄付させており、[[寄付金控除]]を受けさせていた<ref>{{cite news|newspaper=毎日新聞|date=2009-06-24|title=迂回献金：先物会社が与謝野氏、渡辺喜氏に　ダミー通じ}} - http://web.archive.org/web/20090625044549/http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090624k0000m040158000c.html</ref>。

=== 8億円借入問題 ===
[[第22回参議院議員通常選挙|2010年参院選]]と[[第46回衆議院議員総選挙|2012年衆院選]]の直前に、化粧品会社[[DHC]]の[[吉田嘉明]]会長から計8億円を借り入れ、5億円超が現在も返済されていないとする吉田の手記が2014年3月26日発売の[[週刊新潮]]に掲載された。渡辺が衆院に提出した2012年12月時点の資産報告書には、借入金は2億5000万円と記載されており、食い違いが存在する<ref>[http://www.jiji.com/jc/zc?k=201403/2014032500887 国政選前に８億円「借り入れ」＝渡辺喜美氏、資産報告と違い－週刊誌報道] 時事通信2014年3月25日</ref>。

吉田からの資金借入が選挙資金であった場合、それが他者からの借入金だとしても選挙運動費用の収支報告書に記載がなければ、[[公職選挙法]]違反に問われる可能性があるほか、政治活動の費用だった場合、[[政治資金収支報告書]]に記載がないと[[政治資金規正法]]違反にあたる可能性がある。さらに、使途が選挙や政治活動に無関係だったとしても、担保や返済期限が設定されず、借用書もなかったとすれば、[[贈与]]と認定されて税務上の問題が指摘される可能性もある<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASG3V5WYCG3VUTIL03Z.html 選挙資金なら違法の恐れ　渡辺氏への貸付金、識者ら指摘]朝日新聞デジタル2014年3月27日</ref>。

渡辺は3月27日、借り入れを認めた上で、「純粋に個人として借り、選挙資金や政治資金としては使っていない」と述べたが、それに対して吉田は「言い訳で通そうとしている。選挙のためだったとはっきりしている」と話しており、渡辺が2012年12月の衆院選前に選挙情勢を説明した上で「あと5億円必要です。何とぞご融資お願いします」と記したメールを吉田に送っていたことを明かした<ref>[http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/03/29/kiji/K20140329007867600.html 渡辺嘉美代表「あと５億円必要です」　証拠メールあった　吉田会長「言い訳だ」]Sponichi Annex 2014年3月29日</ref>。3月28日に東京都の市民団体代表が<ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140328/crm14032819080011-n1.htm 【８億円借金問題】渡辺代表を東京地検に告発　公選法や政治資金規正法違反罪　東京の市民団体] MSN産経ニュース2014年3月28日</ref>、また6月2日には弁護士や憲法学者で作るグループが<ref>[http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51774337.html 渡辺喜美“みんなの党”元党首・夫人の口座は裏口座だ！（告発状を東京地検に送付！）] 上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場</ref>、公職選挙法・政治資金規正法両法違反などで[[東京地方検察庁]][[特別捜査部]]に告発。

4月7日、緊急記者会見を行い、借入金の使用用途について「党勢拡大のために、個人として借り入れたもの」「妻の口座で保守的に管理してもらっていた」「選挙関連費や情報収集や意見交換のため」と説明。3月27日の会見の時には自らの引責辞任などを否定していたものの、党内から渡辺に対する代表辞任要求などの声が広がったことを受け、「党に迷惑をかけた」として代表を辞任することを表明した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140408-OYT1T50061.html?from=yartcl_blist 渡辺氏、説明クルクル…唯一の具体例は「熊手」] 読売新聞 2014年4月8日閲覧</ref><ref>[http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20140408-1282192.html 渡辺喜美代表辞任 みんなの声に屈す] 日刊スポーツ 2014年4月8閲覧</ref>。

なお、この問題が発覚して以降、[[第186回国会]]に出席していない<ref>[http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-06-04/2014060414_01_1.html 本会議ドロン ２カ月　渡辺 みんな前代表　欠席理由語らず] しんぶん赤旗2014年6月4日</ref>。

==== 各政党の反応 ====
* みんなの党の[[浅尾慶一郎]]幹事長(現：代表<ref>朝日新聞2014年4月11日　[http://www.asahi.com/articles/ASG4C5JM5G4CUTFK00C.html 浅尾慶一郎氏、みんなの党新代表に　無投票で当選]</ref>)は、速やかな辞任を促し<ref>時事通信2014年4月7日　[http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2014040700544 みんな・渡辺代表が辞任＝８億円借り入れで引責－議員辞職否定、残債を返済]</ref>、辞任後には「辞任の決断を評価している」と語った<ref>神奈川新聞2014年4月7日　[http://www.47news.jp/localnews/kanagawa/2014/04/post_20140408063549.html みんな渡辺代表辞任：浅尾幹事長、「速やかな決断を評価」]　</ref>。
* 結いの党の[[小野次郎 (政治家)|小野次郎]]幹事長は、「代表辞任は苦渋の決断だったと思う。」とした上で、説明責任を果たすように促した<ref Name="www3.nhk.or.jp/news/nhk 20140407">NHKニュース2014年4月7日　[http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140407/k10013570221000.html 渡辺代表辞任表明 各党の反応は]</ref>。
* 自民党の[[石破茂]]幹事長は、「きちんとした説明をすることが、みんなの党を支持した有権者に対するメッセージになる。」と述べた<ref Name="www3.nhk.or.jp/news/nhk 20140407"/>。
* 公明党の[[山口那津男]]代表は、「党側にも問題を解明する責任が残る。」と述べた上で、自主的な解決を求めた<ref Name="www3.nhk.or.jp/news/nhk 20140407"/>。
* 共産党の[[山下芳生]]書記局長は、「なぜ5億円ものカネを妻の口座に移す必要があったのか説明がつかず、代表を辞めても国民は納得しない。」と発言をした<ref Name="www3.nhk.or.jp/news/nhk 20140407"/>。
* 社民党の[[又市征治]]幹事長は、「巨額のカネの使いみちについて多くの疑惑があり、国民に政治不信が広がっていたので、辞任は当然だ。」と語った<ref Name="www3.nhk.or.jp/news/nhk 20140407"/>。
* 民主党の[[大畠章宏]]幹事長は、「代表を辞任する決意をしたことは当然だと受け止めている。」と言った<ref Name="www3.nhk.or.jp/news/nhk 20140407"/>。
* 維新の会の[[橋下徹]]代表は、「いろんな意味で国政に刺激を与えている。説明責任を果たした上で戻ってきてもらいたい」と、確執のあった渡辺喜美に対して、エールを送った<ref>毎日新聞2014年4月7日　[http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000m010116000c.html みんなの党:統一地方選の影響を不安視　渡辺代表辞任で]</ref>。

== エピソード ==
* 身長164cm、体重80kg、血液型O。
* 趣味は読書。
* 家族は妻と子供3人。
* 愛称はヨッシー、またはミッチー（父・美智雄に風貌が似ているため。ミッチーは美智雄の愛称）。
* 弟、妹が1人ずつおり、いずれも[[日本医科大学]]出身の医師。
* 「繁栄した国家や文明は数あれど繁栄し続けたものは一つもない」という父の言葉を肝に銘じている。
* 高校生時代に[[エーリッヒ・フロム]]の『自由からの逃走』をもとに弁論を行い、栃木県の弁論大会で優勝している。また、政治を志した時期（中学生時代）に[[永井陽之助]]『平和の代償』を読み、これを「[[政治思想]]の原点」としている。渡辺は大学生時代、永井の授業を受けるため、天ぷら学生として[[東工大]]に通っていた<ref>『政治家の本棚』 朝日新聞社 (2002年04月) p.374</ref>。

== 所属団体・議員連盟 ==
* [[日本会議国会議員懇談会]]
* [[神道政治連盟国会議員懇談会]]
* [[みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会]]
* [[日本の前途と歴史教育を考える議員の会]]
* [[親学推進議員連盟]]
* [[速やかな政策実現を求める有志議員の会]]
* [[例外的に夫婦の別姓を実現させる会]]

== 著書 ==
* 『反資産デフレの政治経済学-戦略型資本主義を構築するために-』[[東洋経済新報社]] 、2001年3月
* 『日本起死回生トータルプラン』[[光文社]]、2001年6月 （[[石原伸晃]]、[[塩崎恭久]]、[[根本匠]]との共著）
* 『日本はまだまだ捨てたものじゃない-ニッポン経済最強の法則-』[[徳間書店]]、2001年7月
* 『シナリオ 日本経済と財政の再生』[[日刊工業新聞社]]、2001年7月 （[[伊吹文明]]との共著）
* 『金融商品取引法』[[文春新書]]、2007年3月
* 『脱・官僚政権樹立宣言』[[講談社]]、2009年4月
* 『絶対の決断』[[PHP研究所]]、2009年5月
* 『公務員制度改革が日本を変える』[[飛鳥新社]]、2009年8月
* 『民主党政治の正体』[[角川書店|角川SSC]]新書、2010年1月
* 『みんなの力』[[宝島社]]新書、2010年6月
* 『いつまで官僚の「日本破壊」を許すのか』徳間書店、2010年10月
* 『霞が関がなくなる日』[[主婦の友社]]、2010年11月

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|2}}

== 関連項目 ==
* [[四騎の会]]

== 外部リンク ==
* [http://www.nasu-net.or.jp/~yoshimi/ 渡辺喜美公式サイト]
* [http://yossie-w-diary.cocolog-nifty.com/blog/ ヨッシー日記]（公式ブログ　最終更新2014年4月7日。これはDHC借入問題発覚により記者会見を行なった日）
* [http://gree.jp/watanabe_yoshimi/ 渡辺喜美旧公式ブログ]（2012年5月15日を以ってココログへ移転）
* [http://www.choujintairiku.com/seikai/ 渡辺よしみの政界生中継 (本人公認・レギュラー出演)]（[http://www.choujintairiku.com/ 超人大陸]）

{{start box}}
{{s-off}}
 {{Succession box
 | title = {{flagicon|JPN}} [[特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（金融担当）|金融]]）
 | years = 第10・11代：2007年 - 2008年
 | before = [[山本有二]]
 | after = [[茂木敏充]]
 }}
 {{Succession box
 | title = {{flagicon|JPN}} [[特命担当大臣]]（[[内閣府特命担当大臣（規制改革担当）|規制改革]]）
 | years = 第9代：2006年 - 2007年
 | before = [[佐田玄一郎]]
 | after = [[岸田文雄]]
 }}
 {{Succession box
 | title = {{flagicon|JPN}} [[内閣府副大臣]]
 | titlenote = [[平沢勝栄]]、[[林芳正]]と共同
 | years = 2006年
 | before = [[嘉数知賢]]<br />[[桜田義孝|櫻田義孝]]<br />[[山口泰明]]
 | after = [[平沢勝栄]]<br />[[大村秀章]]<br />[[林芳正]]
 }}
{{s-ppo}}
 {{Succession box
 | title = [[みんなの党|みんなの党代表]]
 | before = 結成
 | years = 初代：2009年 - 2014年
 | after = [[浅尾慶一郎]]
 }}
{{end box}}

{{金融担当大臣|2007年-2008年}}
{{規制改革担当大臣|2006年-2007年}}
{{内閣府副大臣|2006年}}
{{みんなの党}}
{{デフォルトソート:わたなへ よしみ}}
[[Category:日本の閣僚経験者]]
[[Category:日本の副大臣経験者]]
[[Category:栃木県選出の衆議院議員]]
[[Category:みんなの党の国会議員]]
[[Category:自由民主党の衆議院議員]]
[[Category:日本の反共主義者]]
[[Category:日本会議の人物]]
[[Category:神道政治連盟の人物]]
[[Category:早稲田大学出身の人物]]
[[Category:中央大学出身の人物]]
[[Category:栃木県出身の人物]]
[[Category:1952年生]]
[[Category:存命人物]]