森山眞弓のソースを表示

{{政治家
|人名 = 森山 眞弓
|各国語表記 = もりやま まゆみ
|画像 = 
|画像説明 = 
|国略称 = {{JPN}}
|生年月日 = {{生年月日と年齢|1927|11|7}}
|出生地 = [[東京都]]
|没年月日 = 
|死没地 = 
|出身校 = 旧制津田塾専門学校<br/> （現・[[津田塾大学]]）<br/>[[東京大学]]
|前職 = [[労働省]]婦人少年局[[局長]]
|現職 = 尾崎行雄記念財団理事長<br/>[[栃木県サッカー協会]][[名誉会長]]
|所属政党 = [[自由民主党 (日本)|自由民主党]]
|称号・勲章 = [[法学士]]（東京大学・[[1950年]]）<br />[[旭日大綬章]]
|世襲の有無 = 無
|親族（政治家） = 
|配偶者 = 夫・[[森山欽司]]
|サイン = 
|ウェブサイト = http://www.mayumi.gr.jp/
|サイトタイトル = 森山眞弓公式Webサイト
|国旗 = JPN
|職名 = 第72代 [[法務大臣]]
|内閣 = [[第1次小泉内閣]]<br />[[第1次小泉第1次改造内閣]]
|選挙区 = 
|当選回数 = 
|就任日 = [[2001年]][[4月26日]]
|退任日 = [[2003年]][[9月22日]]
|退任理由 = 
|所属委員会 = 
|議員会館 = 
|元首職 = 
|元首 = 
<!-- ↓省略可↓ -->
|国旗2 = JPN
|職名2 = 第118代 [[文部大臣]]
|内閣2 = [[宮澤改造内閣]]
|選挙区2 = 
|当選回数2 = 
|就任日2 = [[1992年]][[12月12日]]
|退任日2 = [[1993年]][[8月9日]]
|退任理由2 = 
|元首職2 = 
|元首2 = 
|国旗3 = JPN
|職名3 = 第52代 [[内閣官房長官]]
|内閣3 = [[第1次海部内閣]]
|選挙区3 = 
|当選回数3 = 
|就任日3 = [[1989年]][[8月25日]]
|退任日3 = [[1990年]][[2月28日]]
|退任理由3 = 
|元首職3 = 
|元首3 = 
|国旗4 = JPN
|職名4 = 第22代 [[環境庁長官]]
|内閣4 = 第1次海部内閣
|選挙区4 = 
|当選回数4 = 
|就任日4 = 1989年[[8月10日]]
|退任日4 = 1989年8月25日
|退任理由4 = 
|元首職4 = 
|元首4 = 
|国旗5 = JPN
|職名5 = [[衆議院議員]]
|内閣5 = 
|選挙区5 = （[[比例北関東ブロック]]→）<br />[[栃木県第2区]]
|当選回数5 = 4回
|就任日5 = [[1996年]][[10月21日]]
|退任日5 = [[2009年]][[7月21日]]
|退任理由5 = [[栃木県第3区]]への国替えを巡って自民党県連、[[みんなの党]]と対立したため
|元首職5 = 
|元首5 = 
|国旗6 = JPN
|その他職歴1 = [[参議院議員]]
|就任日6 = [[1980年]][[7月8日]] 
|退任日6 = 1996年[[9月20日]]
}}
'''森山 眞弓'''（もりやま まゆみ、[[1927年]]（昭和2年）[[11月7日]] - ）は、[[日本]]の元[[官僚]]（[[労働省|労働]]官僚）、元[[政治家]]。旧姓名は'''古川 眞弓'''<ref>[[工藤幸雄]]『ぼくの翻訳人生』p.38（[[中公新書]]、[[2004年]]）</ref>。

[[労働省]]婦人少年局[[局長]]、[[参議院議員]]、[[衆議院議員]]、[[環境庁長官]]、[[内閣官房長官]]、[[文部大臣]]、[[法務大臣]]、[[白鴎大学|白鷗大学]][[学長]]（2007年2月～2013年3月）などを歴任した。現在は[[尾崎行雄記念財団]]理事長及び同財団[[咢堂塾]]（がくどうじゅく）塾長を務める<ref>http://www.ozakiyukio.or.jp/aboutus/index.html</ref>。

== 来歴・人物 ==
=== 生い立ち ===
[[北海道硫黄]]株式会社社長の古川俊雄の三人姉妹の長女として生まれた。津田塾専門学校外国語学科（現在の[[津田塾大学]]）へ入学。[[極東国際軍事裁判]]において[[翻訳]]のアルバイトをしていた。津田塾専門学校を卒業後、女性として初めて[[東京帝国大学]][[法学部]]法律学科（現在の[[東京大学]]法学部法律学科）へ入学（同期東大入学に[[中根千枝]]がいる）。大学3年生のときに[[森山欽司]]と結婚した<ref name="mayumi06">{{cite web|url=http://web.archive.org/web/20071008122641/http://www.mayumi.gr.jp/book/pdf/06.pdf |title=森山欽司 ─反骨のヒューマニスト─ 第四章 |format=PDF |accessdate=2013-08-17 }} </ref>。

国家公務員上級甲試験（後の「国家公務員採用I種試験」にあたる）に合格し、東京大学卒業後、1950年4月に女性上級職員第1号として[[労働省]]に入省<ref name="mayumi06"/><ref name="mayumi20">{{cite web|url=http://web.archive.org/web/20071008122641/http://www.mayumi.gr.jp/book/pdf/20.pdf |title=森山欽司 ─反骨のヒューマニスト─ 第二十章 |format=PDF |accessdate=2013-08-17 }} </ref>。女性官僚の草分け的存在としてキャリアを築いた。[[1980年]]（昭和55年）、婦人少年局長を最後に労働省を退官。局長時代には[[男女雇用機会均等法]]の草案に尽力した。その模様は『[[プロジェクトX]]』で後に紹介されている。

労働省局長を退官する頃、[[大使]]の下馬評にも上っている<ref name="mayumi06"/>。

=== 政界 ===
[[1980年]]（昭和55年）に労働省を退官し、[[第12回参議院議員通常選挙]][[栃木県選挙区]]に自由民主党より立候補、1位で初当選する。 当時自民党栃木県連会長だった夫は彼女の立候補に積極的ではなかったが、この選挙で二議席を独占した。夫の森山欽司とはおしどり議員として知られた。連続3期当選したのち、[[第41回衆議院議員総選挙]]に鞍替え立候補するため、参議院議員を辞職した。同選挙では[[比例北関東ブロック]]より立候補し、当選する。以降連続4期当選しており、その間に[[選挙区]]を[[栃木県第2区]]に変更している（夫が死去した後の[[1990年]]（平成2年）[[第39回衆議院議員総選挙]]で自身が衆院鞍替えを望んだが党内事情から断念、[[簗瀬進]]を擁立した）。

[[1989年]]（平成元年）、[[第1次海部内閣]]で[[環境庁長官]]として初入閣するが、女性スキャンダルで[[官房長官]]の[[山下徳夫]]が辞任したため、後任の官房長官に横滑りという形で就任し、女性初の官房長官となった。官房長官時代に、相撲界の神事としての不文律（女人禁制）を無視して[[内閣総理大臣杯]]を[[土俵]]に上がって授与しようとして[[日本相撲協会]]に拒否されると、森山やその支持者らがこの事態を（日本文化の伝統だけではなく）[[女性差別]]問題でもあると問題提起を行い、その後の[[女人禁制]]反対派の活動により各地で様々な伝統行事のあり方に議論を呼びかけることになった。選択的[[夫婦別姓]]制度推進・[[婚外子]]差別撤廃派でもある<ref>別姓通信63</ref><ref name="houmu">第166回国会 衆議院 法務委員会  25号 </ref><ref>[[河野太郎]]の指摘　[http://megalodon.jp/2013-1106-0203-39/www.taro.org/ml/hardcopy/03/page05.html ごまけの歯ぎしり]</ref><ref>なお、このうち婚外子問題に関しては、[[2013年]]9月4日に最高裁判所が、相続において婚外子を差別する民法の規定が違憲であるとの判断を下している。</ref>。

[[1992年]]（平成4年）、[[宮沢内閣　(改造)|宮沢改造内閣]]で[[文部大臣]]として入閣。[[第65回選抜高等学校野球大会|1993年の選抜高校野球]]では女性で初めて高校野球の始球式を務めた。

[[第1次小泉内閣]]、および、[[内閣改造]]後の[[第1次小泉第1次改造内閣]]にて、法務大臣として入閣した。約2年4ヶ月の法相在任中、5人の[[死刑囚]]の[[死刑]]執行を命令した。また法相在任中の[[2002年]]（平成14年）に[[鈴木宗男事件]]が発生している。

[[郵政国会]]では自民党党紀委員長として、[[郵政民営化法|郵政民営化法案]]に反対した党員に対して[[除名]]や離党勧告などの党内処分を宣告した。

[[2009年]]（平成21年）の衆議院選挙に栃木2区から[[栃木県第3区|栃木3区]]に国替えをして立候補する予定であったが、対立候補の[[渡辺喜美]]が「森山氏出馬なら県内の全小選挙区に[[みんなの党]]から候補を擁立する」と発表。これを受けた県連が党本部に公認見直しを申し入れ、結果出馬辞退を発表した。

== 政策 ==
[[ユースカルチャー]]に対する法的規制を積極的に推進している国会議員の一人としても知られている。近年においては、児童保護と性倫理の矯正という視点からアニメやコミックなどにおける児童キャラクターの性描写を[[児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律|児童ポルノ法]]によって規制するべく活動していた<ref>[http://www.bunshun.co.jp/stockfile/ronten2009/ronten2009.htm 文藝春秋編 日本の論点2009]</ref><ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/11/news097.html ITmedia News「アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン」]</ref>。また女性議員政策提言協議会の会長として、ゲームソフトに対する広範な法的規制の必要性を主張している<ref>[http://www.mayumi.gr.jp/ayumi/79/1.html 女提協（女性議員政策提言協議会）の会長に]</ref>。

選択的[[夫婦別姓]]制度導入に賛同する<ref name="houmu" />。

== エピソード ==
* {{要出典範囲|date=2014年8月24日 (日) 16:06 (UTC)|[[太平洋戦争]]中、津田塾（当時は津田塾専門学校）で勉強をしていた10代の森山は当時を振り返って「空襲に遭えば死ぬしかないのに何で勉強するんだろう」と考えないでもなかったが「勉強以外にやることがないのならそれを頑張ろう」と思い直したと回顧している}}。
* {{要出典範囲|date=2014年8月24日 (日) 16:06 (UTC)|女性初の[[エリート]]官僚であった彼女と対面した際に、夫となる森山欽司は緊張したせいか「君は飯は炊けるのか」と尋ねている。また、[[浜田幸一]]が政治の世界で、唯一頭が上がらない女性と言われている。事実、森山の前では借りてきた猫のようにおとなしい}}。
* 夫の欽司との間に1男2女を儲けたが、長男は昭和48年に柔道の試合中の事故で死去。森山の公式webサイトではこの時のことについて、悲しみを紛らわすため（労働省の）仕事に打ち込んだと記述している。
* 息子が2人いて、息子からは昔、「まあもちゃん」と言われていた<ref>[[サンデー毎日]]写真絵本「私のあだ名はまあもちゃん」</ref>。
* 趣味は、カメラ，ゴルフ，スポーツ観戦など<ref>[http://www.kantei.go.jp/jp/koizumidaijin/010426/03moriyama.html 法務大臣時のプロフィール]</ref>。

== 主な所属議員連盟 ==
* [[日本教職員組合問題究明議員連盟]] 会長
* [[地球規模問題に取組む国際議員連盟]] 会長
* 情報化教育促進議員連盟 会長
* [[国立追悼施設を考える会]]
* [[北京オリンピックを支援する議員の会]]
* [[たばこと健康を考える議員連盟]]
* [[世界連邦運動]]推進団体・世界連邦日本国会委員会第13代会長。

== 略歴 ==
* [[1944年]]（昭和19年）- 東京都立第三高等女学校（現・[[東京都立駒場高等学校]]）卒業
* [[1947年]]（昭和22年） - 津田塾専門学校（現・[[津田塾大学]]）外国語学科卒。
* [[1950年]]（昭和25年） - [[東京大学]][[法学部]]法律学科卒。[[労働省]]入省。
* [[1970年]]（昭和45年） - 労働省労政局労政課長
* [[1973年]]（昭和48年） - 労働省大臣官房国際労働課長
* [[1974年]]（昭和49年） - 労働省婦人少年局長
* [[1980年]]（昭和55年） - 労働省退官。[[参議院|参議院議員]]当選
* [[1984年]]（昭和59年）- 外務政務次官就任。
* [[1985年]]（昭和60年） - 国連婦人の10年世界会議日本政府首席代表
* [[1986年]]（昭和61年） - 参議院議員再選。
* [[1987年]]（昭和62年） - 参議院外務委員長
* [[1989年]]（平成元年） - [[環境大臣|環境庁長官]]
* [[1989年]] （平成元年）- [[内閣官房長官]]（女性初）
* [[1992年]]（平成4年） - 参議院議員三選、[[文部大臣 (日本)|文部大臣]]
* [[1995年]]（平成7年） - 自民党人事委員会委員長
* [[1996年]]（平成8年） - 参議院議員を辞職し[[衆議院|衆議院議員]]に当選、自由民主党行政改革推進本部副本部長
* [[1997年]]（平成9年） - 自民党文教制度調査会長、自民党総務会副会長
* [[1998年]]（平成10年） - 自民党政務調査会副会長、衆議院外務委員会筆頭理事、自民党総務会副会長
* [[2000年]]（平成12年） - 衆議院議員再選、自民党文教制度調査会長、自民党総務会会長代理
* [[2001年]] （平成13年）- [[法務大臣]]（～[[2003年]]）
* [[2003年]]（平成15年） - 衆議院議員三選、自民党党紀委員長、裁判官訴追委員長、自民党司法制度調査会長。
* [[2005年]] （平成17年）- 衆議院議員四選、二度目の自民党党紀委員長に就任する。
* [[2006年]]（平成18年） - 衆議院教育基本法改正の特別委員会の委員長に就任する。
* [[2007年]]（平成19年） - [[白鴎大学]]の学長に就任する。（～[[2013年]]）
* [[2009年]]（平成21年） - [[旭日大綬章]]受章。

== 著作 ==
* 『法務大臣の八八〇日』河出書房新社、2004年8月。
* 『わたしの呼び名は「まあもちゃん」』岩波書店、2002年11月。
* 『春夏秋冬』河出書房新社、2001年1月。
* 『この日この時』東京書房社、1993年1月。
* 『非常識からの出発 - 女性官房長官・激動の六か月 - 』小学館、1990年11月。
* 『女と国会とコーヒーカップ - ナイロビへの道 - 』小学館、1985年10月。
* 『うさぎのじょぎんぐ : 労働省婦人少年局長の覚え書き』 サンケイ出版、1980年4月。
* 『各国法制にみる職場の男女平等』東京布井出版、1979年2月。
* 『各国の職場における男女平等法』教育社、1979年3月。
* （編共著）『太郎』東京書房社、1973年7月。
** 1973年（昭和48）1月に高校1年生で事故のため逝った長男について、友人や先生、親戚、家族が綴った追想・追悼文集。
（翻訳）
* キャスリン=ノット著『福祉国家の明暗 - スウェーデンの印象 - 』河出書房新社, 1964.9,

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[日本の女性国会議員一覧]]

{{start box}}
{{s-par}}
{{succession box 
| title  = {{Flagicon|日本}} 参議院外務委員長
| before = [[宮澤弘]]
| years  = 1987年 - 1988年 
| after  = [[堀江正夫]]
}}
{{s-off}}
{{succession box
| title  = {{Flagicon|日本}} [[法務大臣]]
| before = [[高村正彦]]
| years  = 第72代：2001年 - 2003年
| after  = [[野沢太三]]
}}
{{succession box
| title  = {{Flagicon|日本}} [[文部大臣 (日本)|文部大臣]]
| before = [[鳩山邦夫]]
| years  = 第117代：1992年 - 1993年
| after  = [[赤松良子]]
}}
{{succession box
| title  = {{Flagicon|日本}} [[内閣官房長官]]
| before = [[山下徳夫]]
| years  = 第52代：1989年 - 1990年
| after  = [[坂本三十次]]
}}
{{succession box
| title  = {{Flagicon|日本}} [[環境庁長官]]
| before = [[山崎竜男]]
| years  = 第22代：1989年
| after  = [[志賀節]]
}}
{{s-aca}}
{{succession box
| title  = [[白鴎大学|白鴎大学学長]]
| before = [[小山宙丸]]
| years  = 第4代: 2007年 -2013年
| after  = [[奥島孝康]]
}}
{{end box}}


{{内閣官房長官}}
{{環境大臣}}
{{文部科学大臣}}
{{法務大臣}}
{{参議院外務委員長}}
{{DEFAULTSORT:もりやま まゆみ}}
[[Category:日本の閣僚経験者]]
[[Category:栃木県選出の衆議院議員]]
[[Category:比例北関東ブロック選出の衆議院議員]]
[[Category:自由民主党の衆議院議員]]
[[Category:栃木県選出の参議院議員]]
[[Category:自由民主党の参議院議員]]
[[Category:日本の厚生労働官僚]]
[[Category:白鴎大学の教員]]
[[Category:津田塾大学出身の人物]]
[[Category:東京大学出身の人物]]
[[Category:東京都出身の人物]]
[[Category:1927年生]]
[[Category:存命人物]]