柳下正明のソースを表示

{{サッカー選手
|名前=柳下 正明
|画像=
|本名=
|愛称=ヤンツー
|カタカナ表記=ヤナギシタ マサアキ
|アルファベット表記=YANAGISHITA Masaaki
|原語名=
|原語表記=
|国={{JPN}}
|誕生日={{生年月日と年齢|1960|1|1}}
|出身地=[[静岡県]][[浜松市]]
|身長=176cm
|体重=70kg
|血液型=O型
|所属チーム名=
|ポジション=[[ディフェンダー (サッカー)|DF]]
|背番号=
|利き足=
|クラブ=[[ヤマハ発動機サッカー部|ヤマハ発動機]]
|年=1982-1992
|出場（得点）=<!--国内リーグ戦の成績に限る-->
|クラブ成績更新日=
|CAP数=
|代表ゴール数=
|代表国={{JPNf}}
|代表年=1974-1980
|代表出場（得点）=42 (0)
|監督チーム=[[ジュビロ磐田]]<br>[[コンサドーレ札幌]]<br>[[ジュビロ磐田]]<br />[[アルビレックス新潟]]<!--監督歴のみ（コーチ歴含まず）-->
|監督年=2003<br />2004-2006<br />2009-2011<br />2012-
}}
'''柳下 正明'''（やなぎした まさあき、[[1960年]][[1月1日]] - ）は、[[静岡県]][[浜松市]]出身の元サッカー選手、現サッカー指導者。

2012年より[[アルビレックス新潟]]監督を務める。

== 来歴 ==
[[静岡県立浜名高等学校]]3年次に[[第56回全国高等学校サッカー選手権大会|第56回全国高校サッカー選手権]]に出場。優勝候補と目されたが、1回戦で同じ優勝候補の[[関西大学北陽中学校・高等学校|北陽高校]]にPK戦の末敗退。[[東京農業大学|東京農大]]時代には地元開催であった[[1979年]]の[[1979 FIFAワールドユース選手権|第2回FIFAワールドユース]]に日本代表として3試合に出場した。卒業後は[[ヤマハ発動機サッカー部]]（後の[[ジュビロ磐田]]）でDFとして活躍。1982年の[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]優勝、1987年の[[日本サッカーリーグ|日本リーグ]]優勝などに貢献した。本人は現役時代の自分を「もともとは激しいプレーヤー。だんだん経験を積み、また体もそんなに大きくなかったので、徐々にポジショニングや予測を生かしてボールを奪うという守備をするようになった」と回想している（2006年の[[スポーツナビ]]でのインタビュー）。なお、[[中山雅史]]は現役最末期の柳下とプレーした経験がある。

引退後は若手育成部門や、[[ハンス・オフト]]政権時代のトップチームコーチとしてジュビロ磐田のコーチを歴任、[[2000年]]9月に[[鈴木政一]]ヘッドコーチの監督昇格に伴いヘッドコーチに就任。鈴木監督を支え、[[2001年]]1stステージ、[[2002年]]1stステージ、2ndステージ（2002年は初の両ステージ）優勝を成し得た。

[[2003年]]1月に鈴木政一監督の勇退に伴い、監督に昇格。戦力低下がささやかれる中若手の登用を行い、優勝争いに絡んだものの、この年の成績は1stステージが2位、2ndステージが3位であった。年末から元日にかけて行なわれる[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]直前に、フロントとの強化方針の違いなどを示唆するコメントを残して天皇杯限りで退任を宣言。選手たちの慰留も振り切り、決勝戦で優勝という結果を残してヤマハ時代から在籍した磐田を去った。

若手選手育成の手腕を買われ、[[2004年]]からは、財政難により自前の若手選手育成によるチーム力強化を掲げた[[日本プロサッカーリーグ#Jリーグ ディビジョン2 (J2)|J2]][[コンサドーレ札幌]]の監督に就任。この年は最下位に終わったが、[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]ではベスト8に進出した。翌[[2005年]]はシーズン最終盤まで3位争いに絡むなど、着実にチームを進化させている。そのため当初の契約期間は2004年2月1日から[[2006年]]1月31日迄の2年契約であったが、[[2007年]]1月31日まで延長された。しかし2006年シーズンも最終的には昇格争いから脱落、11月22日コンサドーレ札幌は本人の申し出で契約を延長しないと発表、2006年度シーズン限りでの退団が決まった。その年の天皇杯では[[ジェフユナイテッド市原・千葉|千葉]]や[[アルビレックス新潟|新潟]]、[[ヴァンフォーレ甲府|甲府]]というJ1勢を次々破り、クラブ史上初のベスト4まで進出した。

[[2007年]]は[[スカパー!プレミアムサービス|スカパー]]のサッカー解説者や[[静岡産業大学サッカー部]]のコーチとして活動していたが、同年9月に磐田にコーチとして復帰。[[2008年]]からはトップチームコーチとサテライトチームの監督を兼任し、[[内山篤]]監督が途中解任された際には、オフト新監督がチームを把握するまでのつなぎとして、1試合のみ実質の監督代行として指揮を執った（オフトはベンチ入り自体はしたため、正式に代行職を務めたわけではない）。

[[2009年]]より退任したオフトの後任として2度目となる磐田監督に就任。[[2010年]]にはナビスコカップ優勝を果たした。[[2011年]]、目標であるACL出場権を逃し、契約満了で退任した。

[[2012年]]6月より、[[アルビレックス新潟]]の監督に就任<ref>[http://www.albirex.co.jp/news/top_team/35891 柳下正明監督　就任のお知らせ]　アルビレックス新潟公式サイト　2012年6月11日　2013年1月12日配信</ref>。シーズン途中での監督就任は自身初となった<ref>[http://www.albirex.co.jp/news/top_team/35910 柳下正明監督就任記者会見リポート]　2012年6月12日　2013年1月11日配信</ref>。就任当初J2降格圏内の17位に低迷していた新潟では堅い守備をより堅固に強化し、攻撃面では簡単にボールを失わないことを強調してポゼッションを向上させ、最終節でのJ1逆転残留に導いた<ref>アルビレックス新潟モバイルサイト　シーズンオフ特別企画　[2013シーズン　アクションを起こす!]　柳下正明監督インタビューより</ref>。[[2013年]]も新潟の監督を続投<ref>[http://www.albirex.co.jp/news/top_team/37579 柳下 正明監督　続投のお知らせ]　アルビレックス新潟公式サイト　2012年12月2日　2013年1月12日配信</ref>。

== 監督としての特徴 ==
{{スポーツ選手の出典明記|選手=監督として|特徴|section=1|date=2010年11月}}
冷静沈着な指揮官である。また良い意味で「慎重派」であると自負している。

目指すサッカーは「アクションサッカー」、すなわち磐田がオフト時代から目指してきた組織的かつ攻撃的なスタイルである。前線から積極的にプレッシングを仕掛け、スペースを見つけて相手より早く動き出すことを目指す。若手の育成も得意で、戦術を叩き込むことや手直しをして機能させることにも優れている。

札幌でも就任以降それまでのサッカーのカラーを一新してみせるなど、そのチーム作りの手腕は評価されているが、選手起用や交代策がいささか硬直的であること、相手に合わせた柔軟な戦術の変更をめったにしない（札幌時代は同じ相手に同じように負けることから対戦相手に対するスカウティング不足を指摘する声もあった）ことなど、磐田時代から「戦略家としては今ひとつ物足りない」との指摘もあった{{誰2|date=2010年11月}}。

しかし、第二次柳下体制となったジュビロ磐田で、残留争いをしたチームを二年目にしてナビスコカップ制覇に導いたことで再評価される。
選手起用や交代策がいささか硬直的であることは、第二次体制一年目にも顕著であったが、その結果、伸び悩んでいた中堅選手の[[成岡翔]]、[[大井健太郎|大井健太郎]]、[[上田康太]]らが、ぶれないチーム方針の中ようやく才能を開花させ始め、[[松浦拓弥]]、[[山崎亮平]]、[[山本康裕]]など若手選手の成長を促した。

また[[菅沼実]]の補強により選手交代が効果的になり、これまでの「食材作り」に加え、この監督は「食材が揃えば良い料理を作るシェフだった」と評価を上げた。

DF出身の監督らしく相手の特徴を消す守備をチームに徹底させる。磐田ではその戦術が見事にはまっていることから、再評価後は対戦相手に対するスカウティングは本来から高いレベルにあったとされ、多彩なサイド攻撃を好む戦略家が総評となっている。

練習中、時には試合中選手と言い合う光景が見られる。札幌時代は[[ジヴァニウド・ヴィエイラ・ジ・ソウザ|フッキ]]に掴み掛かったこともある。ナビスコカップの決勝では[[那須大亮]]と言い合っていた。これは黄金時代のジュビロが、喧嘩しているのではないかと見紛うほど意見をぶつけ合っていたことから、強いチームはそうあるべきという信念によるもの。

== 逸話 ==
*「ヤンツー」というあだ名は小学生時代からのもので、友人達の間で何にでも「ツー」とつけることが流行った際についた。柳下もよく分からないうちに、同僚からも指導した選手達からもこの呼び名が定着してしまった。
*2004年に札幌は翌2005シーズンチケット先行販売の申込者に対し柳下自筆の「アクションサッカー」が染め抜かれた日本手ぬぐいをプレゼント、サポーターの間で話題になった。
*クラブ幹部の不祥事で学習塾がスポンサーを撤退した後はベンチでは暑い中スーツ姿で指揮を執っていた。
*自らが監督を務めたチームはトーナメントにおいて強さを発揮する（J1磐田の天皇杯21年ぶり2度目の優勝、ナビスコカップ12年ぶり2度目の優勝、ならびにJ2札幌の天皇杯クラブ史上初のベスト4など）。
*新潟のJ1残留を懸けた[[2012年J1最終節]]札幌戦では、J1第33節[[ベガルタ仙台|仙台]]戦で主審の判定に対して執拗に抗議したとして退席処分を受け<ref>[http://www.j-league.or.jp/release/000/00004819.html 2012Jリーグ　J1リーグ戦　第33節　退席に伴う柳下　正明監督（新潟）のベンチ入り停止処分について] Jリーグ公式サイト</ref>、直接指揮を執ることができなかった。これには仙台戦で警告累積が7に達していたFW[[ブルーノ・ダ・シウヴァ・ロペス|ブルーノ・ロペス]]が主審の判定に対して相当興奮しており、自身が抗議して時間を置いてブルーノらを落ち着かせることによって、ブルーノがイエローカードを掲示され、既に警告累積で次節出場停止が決定していたFW[[ミシェウ・ジェファーソン・ナシメント|ミシェウ]]とともに次節出場停止処分を受けて大幅な戦力ダウンとなることを防ぐ意図があったという<ref>[http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/headlines/20121130-00000004-spnavi-socc.html 新潟・ブルーノ・ロペス、監督に捧げる“残留”ゴール] スポーツナビ 2012年11月30日</ref>。

==所属クラブ==
*[[静岡県立浜名高等学校]]
*[[東京農業大学]]
*1983年 - 1992年 [[ヤマハ発動機サッカー部|ヤマハ発動機]]

== 個人成績 ==
{{節スタブ}}
{{サッカー選手国内成績表_top|yy}}
!colspan="4"|日本!!colspan="2"|リーグ戦!!colspan="2"|[[JSLカップ|JSL杯]]!!colspan="2"|[[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]!!colspan="2"|期間通算
|-
|[[1983年のJSL|1983]]||rowspan=9|[[ヤマハ発動機サッカー部|ヤマハ]]||||rowspan=9|[[日本サッカーリーグ|JSL1部]]||||0||||||||||||
|-
|[[1984年のJSL|1984]]||||||0||||||||||||
|-
|[[1985年のJSL|1985]]||7||||0||||||||||||
|-
|[[1986年-1987年のJSL|1986-87]]||7||||0||||||||||||
|-
|[[1987年-1988年のJSL|1987-88]]||7||22||0||||||||||||
|-
|[[1988年-1989年のJSL|1988-89]]||7||||0||||||||||||
|-
|[[1989年-1990年のJSL|1989-90]]||7||19||0||5||0||||||||
|-
|[[1990年-1991年のJSL|1990-91]]||7||18||0||2||0||||||||
|-
|[[1991年-1992年のJSL|1991-92]]||7|||2||0||0||0||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算始|1|日本|JSL1部}}135||0||||||||||||
{{サッカー選手国内成績表 通算終}}||||||||||||||
|}
その他の公式戦
* 1990年
** [[コニカカップ]] 7試合0得点
* 1991年
** コニカカップ 1試合0得点

==指導歴==
{{表2列|
* 1993年 - 2003年：[[ジュビロ磐田]]
** 1993年：サテライトコーチ
** 1994年：コーチ
** 1995年：サテライト監督
** 1996年：コーチ
** 1997年 - 1998年：ユース監督
** 1999年 - 2000年：コーチ兼サテライト監督
** 2001年 - 2002年：コーチ
** 2003年：監督
|
* 2004年 - 2006年：[[コンサドーレ札幌]]監督
* 2007年：[[静岡産業大学サッカー部]]コーチ
* 2007年 - 2011年：[[ジュビロ磐田]]
** 2007年 - 2008年：コーチ
** 2009年 - 2011年：監督
* 2012年6月 - 現 在：[[アルビレックス新潟]]監督
}}
=== 監督成績===
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
! rowspan="2" |年度!! rowspan="2" |所属!! rowspan="2" |クラブ!! colspan="6" |リーグ戦!! colspan="2"|カップ戦
|-
!順位 !!試合 !!勝点 !!勝!!分!!敗!![[Jリーグカップ|ナビスコ杯]] !![[天皇杯全日本サッカー選手権大会|天皇杯]]
|- 
|[[2003年のJリーグ|2003]]||[[日本プロサッカーリーグ|J1]] ||[[ジュビロ磐田|磐田]] ||2位 ||30 ||57 ||16 ||9 ||5 ||ベスト4 ||'''優勝'''
|- 
|[[2004年のJリーグ|2004]]||rowspan=3|[[日本プロサッカーリーグ|J2]] ||rowspan=3|[[コンサドーレ札幌|札幌]] ||12位 ||44 ||30 ||5 ||15 ||24 ||-||ベスト8
|- 
|[[2005年のJリーグ|2005]]||6位 ||44 ||63 ||17 ||12 ||15 ||-||3回戦敗退
|- 
|[[2006年のJリーグ|2006]]||6位 ||48 ||72 ||20 ||12 ||16 ||-||ベスト4
|- 
|[[2009年のJリーグ|2009]]||rowspan=6|J1 ||rowspan=3|磐田 ||11位||34||41||11||8||15||予選リーグ敗退||4回戦敗退
|- 
|[[2010年のJリーグ|2010]]||11位||34||44||11||11||12||'''優勝'''||4回戦敗退
|- 
|[[2011年のJリーグ|2011]]||8位||34||47||13||8||13||ベスト8||3回戦敗退
|-
|[[2012年のJリーグ|2012]]||rowspan=3|[[アルビレックス新潟|新潟]]||15位||21<ref>第14節から指揮</ref>||31||8||7||6||予選リーグ敗退||3回戦敗退
|-
|[[2013年のJリーグ|2013]]||7位||34||55||17||4||13||予選リーグ敗退||3回戦敗退
|-
|[[2014年のJリーグ|2014]]||||||||||||||||
|-
|colspan="3" |'''J1通算''' ||-||'''153''' ||-||'''76''' ||'''47''' ||'''64'''||||
|- 
|colspan="3" |'''J2通算''' ||-||'''136''' ||-||'''42''' ||'''39''' ||'''55'''||||
|}

==関連項目==
*[[Jリーグ監督経験者]]

==脚注==
{{reflist}}

{{アルビレックス新潟のメンバー}}
{{Jリーグ監督}}
{{ジュビロ磐田及びその前身チーム歴代監督}}
{{コンサドーレ札幌及びその前身チーム歴代監督}}
{{アルビレックス新潟歴代監督}}
{{1979 FIFAワールドユース選手権 日本代表}}

{{DEFAULTSORT:やなきした まさあき}}

[[Category:日本のサッカー選手]]
[[Category:ヤマハ発動機サッカー部の選手]]
[[Category:日本のサッカー指導者]]
[[Category:ジュビロ磐田の監督]]
[[Category:コンサドーレ札幌の監督]]
[[Category:アルビレックス新潟の監督]]
[[Category:静岡県出身の人物]]
[[Category:1960年生]]
[[Category:存命人物]]