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'''曹 豹'''（そう ひょう、? - [[196年]]?）は、[[中国]][[後漢]]末期の[[武将]]。豹は慣例として呉音で「ひょう」と読む。本来漢音で読むなら「ほう」で、これに従い「そうほう」とルビをふっている本もある。

==略歴==
[[陶謙]]の重臣で、[[下邳]]県の[[相]]の地位にあった。[[曹操]]が陶謙を攻めた時、将軍として曹操軍と戦ったが、敗退している。陶謙の死後、[[劉備]]の家臣となった。

劉備が[[袁術]]討伐のために[[徐州]]を留守にすると、[[呂布]]に寝返った。『[[三国志 (歴史書)|三国志]]』の注に引く『[[英雄記]]』には二説を載せている。一つは呂布伝の注で、「下邳の留守番をしていた[[張飛]]と曹豹が喧嘩して、曹豹は張飛に殺された。そのため城中が混乱していると、許耽が呂布に内通を願い出た。そこで呂布は進撃し、張飛を破って下邳を奪った」というもの。もう一つは先主（劉備）伝の注で、「張飛が曹豹を殺そうとしたため、曹豹の軍勢は陣営を固めて守備しつつ、人をやって呂布を招き寄せた。そこで呂布は進撃し、張飛を破って下邳を奪った」というもの。『三国志』本文及び先主伝の注に従えば曹豹は生きており、呂布伝の注に従えば曹豹は殺されたことになる。どちらが正しいかはっきりしない。しかし、その後の消息は記録されていない。

==三国志演義==
小説『[[三国志演義]]』では、娘が呂布の第二夫人となっている。張飛と仲が悪く常に対立し、劉備が袁術討伐のために徐州を留守にすると、張飛と共に留守居役を務めたが、張飛の飲酒を諫めたため鞭打たれる。このままでは張飛に殺されてしまうことを恐れて、当時劉備を頼っていた呂布に応援を頼む。こうして呂布は劉備から徐州を奪うのであるが、曹豹は呂布の応援が来る直前に逃走した張飛を追撃し、張飛の返り討ちにあって人馬もろとも殺されている。

『[[三国志平話]]』では、呂布と一騎打ちをして捕らえられてしまう話がある。

==その他==
光栄（現[[コーエー]]）のゲーム『[[三國志II]]』において、登場キャラクターの中で能力値が最低に設定されていた。そのため、光栄が出版していた雑誌『光栄ゲームパラダイス』においてネタとしてたびたび取り上げられた。また、『[[信長の野望・烈風伝]]』の架空シナリオ「諸王の戦い」にて、[[光武帝|劉秀]]の優秀な配下（[[張良]]、[[鄭和]]など）たちに混じってネタ枠（半ばオチ枠）として登場している。

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[[Category:三国志の登場人物]]
[[Category:196年没]]