晴れのソースを表示

{{出典の明記|date=2012年7月}}

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 | header    = 様々な、晴れ
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 | caption3  = 晴れ（[[曇り|薄曇り]]）
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 | header    = [[天気記号]]<br />（[[地上天気図#日本式天気図|日本式]]）
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 | image1    = Japanese Weather symbol (Fair).svg
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 | caption1  = <center>晴れ
}}
'''晴れ'''（はれ、[[英語]]：{{lang|en|clear weather, fine weather}}<ref group="*">ただし、後者は「[[#晴天|晴天]]」や「[[#好天|好天]]」のニュアンスが強い。</ref>）は、[[大気]]がある[[天体]]における[[気象]]状態の一つであり、基本的に、[[雲]]が少ないか全く無い[[空]]の状態を指す。[[日本語]]としての最狭義では[[地球]]でのそれのみを指す。

== 概説 ==
{{節stub}}
[[ファイル:Mars Viking 11h016.png|thumb|left|135px|[[火星]]における「晴れ」／[[バイキング1号]]が現地で撮影した画像。]]
地球の場合、「晴れた空」は'''[[#晴天|晴天]]'''（せいてん）であり、[[ヒト]]にとっての[[可視光線]]の[[色]]に基づいて'''[[青|青い]]空'''、'''[[青空]]'''（あおぞら）などとも呼ばれる。しかしながら、[[火星]]などのように天体が違えば「晴れた空」の色もまた違ったものとなる（■左の画像を参照）<ref group="*">火星の天気は基本的に晴れであるが、時おり、[[塵旋風#火星の塵旋風|塵旋風]]が発生し、[[極地]]では[[降雪]]もある。</ref>。さらに言えば、地球の晴天を「青い空」と感じるのはヒトの感覚であって、[[動物]]の[[種 (分類学)|種]]ごとに感知している色は若干もしくは大幅に異なる<ref group="*">ヒトは通常的に{{仮リンク|3色型色覚|en|Trichromacy}}であるが、[[哺乳類]]の多くは[[色盲]]に近く、一方で、[[昆虫]]類や[[鳥類]]には[[5色型色覚]]を有する種もいる。</ref>。

[[現代 (時代区分)|現代]][[日本]]での一般的[[概念]]では、地球において、[[雲]]の色が白く、太陽の見えている時間が見えない時間よりも長い空の状態を指す。

現代日本での学術的概念では、空全体に対して雲の占める割合、すなわち「[[雲量]]」が2割以上8割以下の状態を言う。雲の割合が9割以上の場合は「[[曇り]]」と表現される。現代日本の[[天気予報]]においては、「晴れ」の範疇には「[[快晴]]」と「[[曇り|薄曇り]]」が含まれ、上記に書かれた[[気象観測]]上の分類とは異なる。

日本国内の場合、[[小笠原諸島]]など低[[緯度]]地域にある[[島嶼]]では、晴れの日が多い。また、島嶼部以外では[[宮崎市]]、[[松本市]]などで多い。

== 関連する事象 ==
* '''{{Anchor|青空|}}[[青空]]'''（あおぞら）
:: 本項概要、および、当該項目を参照のこと。
* '''{{Anchor|藍天}}'''（[[ピン音|拼音]]：l&aacute;nti&#x101;n）
:: [[中国語]]で'''藍色天空'''とも言い、「藍色の[[天空]]」、すなわち[[日本語]]で言う「青色の天空」の意（中国語の「藍色」は日本語の「[[藍色]]」とは掛け離れた色であり、日本語の「青」や[[英語]]の "blue" に対応する）。日本語の「青空」などとおおよそ[[同義語|同義]]。''cf.'' [[wikt:藍天]]。
* '''{{Anchor|青天}}'''（せいてん）
:: 晴れた日の青く抜けるような天空。天候の[[現象]]面のみを捉えた表現である「[[#晴天|晴天]]」とは対照的に、[[象徴]]的表現に用いられる。用例：「－の霹靂 (''cf.'' [[wikt:青天の霹靂|wikt]])」、「－白日」<ref group="*">「晴れて青天白日の身となった」</ref>「白日－」
* '''{{Anchor|蒼天|}}[[蒼天]]'''（そうてん）
:: 第1義には[[青#「青」の字以外の「あお」|蒼]]い（あおい）<ref group="*">蒼は、深い青。</ref>天空のことで、'''蒼空'''（そうくう）、'''蒼穹'''（そうきゅう、[[wikt:蒼穹|wikt]]）と同義、「青空」などと類義。「大空」と同義とする解説も多い<ref name="解説少" group="*">ただし、解説文の少ない辞書の場合に限る。本来的には「青い空」や「蒼い空」が「大きい空」と同義であるはずがない。</ref>。第2義には、[[春]]の空のこと。第3義には、古来[[日本]]における、[[天]]の[[創造神]]、[[天帝#天帝|天帝]]を指す。<ref group="*">そのほか、日本の[[岩手県]]産[[日本酒]]の一[[ブランド|銘柄]]である。</ref>
:: ''cf.'' [[wikt:蒼天]]。
* '''{{Anchor|碧天}}'''（へきてん）
:: [[青#「青」の字以外の「あお」|碧]]い（あおい）<ref group="*">碧は、[[青緑]]色。</ref>天空のことで、'''碧空'''（へきくう）と同義、「青空」などと類義。「大空」と同義とする解説も多い<ref name="解説少" group="*" />。<br />''cf.'' [[wikt:碧天]]。
* '''{{Anchor|晴天}}'''（せいてん）
:: 晴れた天気のこと。[[対義語]]は'''雨天'''（うてん）。「晴天」は天候の現象面のみを捉えた表現であり、象徴的表現には用いられない（「[[#青天|青天]]」を参照のこと。※「晴天の霹靂」は現代の一般的用法として辞書によっては許容されている［間違いとはされていない］場合がある<ref group="*">『[[大辞泉]]』は間違いと明記しているが、『[[大辞林]]』は間違いとしていない。『[[漢字源]]』は「青天霹靂」と「晴天霹靂」を共に掲載。</ref>ものの、[[陸游]]の「四日鶏未鳴起作」に由来する[[故事|故事成語]]<ref group="*">ウィキクォートも参照のこと。→{{wikiquote|中国の諺}}</ref>としては間違いである）。用例：「－に恵まれる」、「－続きで[[水不足]]がいよいよ深刻となった」

[[ファイル:Cirrus pattern panorama.jpg|thumb|none|800px|晴れた天気（[[#晴天|晴天]]）、あるいは、青い空（[[#青空|青空]]、[[#藍天|藍天]]、[[#蒼天|蒼天・蒼空・蒼穹]]、[[#碧天|碧天・碧空]]）に、3層を超えて重なり合う[[巻積雲]]の[[レンズ雲]]がたなびく。<br />なお、[[故事|故事成語]]の「青天白日（白日青天）」は、後ろ暗いところがいっさい無い、潔白な心の[[転義法|譬え]]であり、[[無罪]]が明らかになることをも意味するが、文字どおりは「澄み渡る青空に[[太陽]]が光り輝く」ことであって、この画像のような光景がそれと言える。 ]]

* '''{{Anchor|上天気}}'''（じょうてんき）
:: 「晴天」を意味する、やや砕けた表現。用例：「－に恵まれる」
* {{Anchor|好天|}}'''[[好天]]'''（こうてん）
:: 晴天やそれに近い天気を「好ましい」状態と捉えた場合の表現であり、'''好天気'''（こうてんき）とも言う。対義語は'''悪天'''（あくてん）、'''悪天候'''（あくてんこう）で、雨天やそれに近い天気を「悪い」状態と捉えた場合の表現である。なお、[[旱魃]]に悩まされているときなどがそうであるように、晴天は無条件に歓迎される天気ではあり得ない<ref name="天気, JMA">{{Cite web |title=天気 |url=http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/tenki.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=[[気象庁]] |accessdate=2012-07-24 |quote=<br />よい天気（好天） ：意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすいので用いない。少雨のときには、晴れよりも雨のほうがよい天気ともいえる。<br />悪い天気（悪天） ：意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすいので用いない。干天のときには、雨よりも晴れのほうが悪い天気ともいえる。}}</ref>。逆もまたしかりで、雨天は必ずしも悪天ではなく、「旱天の慈雨（かんてんのじう）<ref group="*">「干天の慈雨」とも記す。旱魃が続くときに降る、恵みの雨。これに譬えて、待ち望んでいた物事の実現や、困窮時に差し延べられる救いの手をも意味する。</ref>」という言葉があるように、ときとして歓迎される天気である<ref name="天気, JMA" />。日本の[[天気予報]]でも「よい天気」「悪い天気」という表現は禁じられている<ref name="天気, JMA" />。このように晴天は好天とは限らず、雨天も悪天とは限らないが、とは言え、晴天を「悪天」、雨天を「好天」と呼ぶことは慣例として無く、また、一般人の日常会話において「今日はよい天気だ」と言えば、今日の天気は常識的に「晴れ」と受け取られる。
:* {{Anchor|疑似好天|}}'''[[好天#疑似好天|疑似好天]]'''（ぎじこうてん）
:: [[山]]の天気の一種で、「似て非なる紛らわしい好天」という意味。天気が好転したように見えて短時間のうちに再び悪天候となる（悪くすれば大荒れとなる）、その天気を指す<ref name="NHK-OL 20120713">{{Cite news |date=2012-07-13 |title=偽りの青空“疑似好天”の落とし穴 - [[NHKニュースおはよう日本]] |url=http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2012/07/0713.html |work=[[NHKオンライン]]（公式ウェブサイト）|publisher=[[日本放送協会|NHK]] |accessdate=2012-07-24}}</ref>。日本では時に[[日本海]]側の山岳地帯で頻発することが知られており、山岳[[遭難]]の主因の一つとなっている<ref name="NHK-OL 20120713" /><ref group="*">実例を挙げるなら、[[2012年]]（[[平成]]24年）5月初旬の[[飛騨山脈]]（北アルプス）にて、[[白馬岳]]に近い[[小蓮華山]]山頂付近で6人が[[凍死]]した遭難事故。</ref><ref>{{Cite news |date=2012-05-08 |title=「疑似好天」にだまされた？寒気接近前、装備不十分で遭難か |url=http://www.47news.jp/news/2012/05/post_20120508105940.html |work=[[47NEWS]] |publisher=[[全国新聞ネット]] |accessdate=2012-07-24}}</ref>。つまり、最狭義では日本海に面した日本の山岳地帯に独特の気象<ref name="NHK-OL 20120713" />であり、日本においてはその意味で解説される例が多い。
:: なお、「本物に似て紛らわしい」という意味を持つ「[[wikt:疑似|疑似]]」を日本では「[[wikt:擬似|擬似]]」と記す場合も多く、[[日本語]]辞書にも掲載されていることから、現代日本語に限って後者を間違いとは言いがたいものの<ref group="*">それでもやはり、厳密性を背負って言うと、「擬似好天」では「好天によく似せている天気」という意味になってしまい、自然現象としてあり得ない。</ref>、旧来の日本語、および[[中国語]]（元は[[漢語]]）では「疑似」が正しく、同様に「疑似好天」が本来である。
* {{Anchor|炎天|}}'''[[炎天]]'''（えんてん）
:: [[太陽光|日]]が照りすぎて暑く不快な天気。用例：「炎天下ではあったが、捜索は続けられた」
* {{Anchors|日本晴|日本晴れ}}'''[[日本晴]]''' / '''日本晴れ'''（にほんばれ、にっぽんばれ）
:: 日本における「晴れ」の強調表現。[[快晴]]を意味する語。基本的に、地理的な日本国内の天気に限って用いられるが、人によっては外国の天気に対しても用いられる。
{{multiple image
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 | header    = 晴れ間
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 | footer    = 
 | image1    = Fog in the Vineyards.jpg
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 | caption1  = 濃霧の合間でのこの状況であれば「[[霧]]の晴れ間」。ただし、この状態から一時的に霧が薄くなることがあるなら、ここに見る状況を「霧の合間」とは言わない。
 | image2    = Hurricane Betsy eye.jpg
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 | caption2  = [[台風の目]]／{{仮リンク|ハリケーン・ベッツィ|en|Hurricane Betsy}}の目に突入した、[[ハリケーン・ハンター]]の観測用[[飛行機]]による撮影。
}}
* {{Anchors|五月晴|五月晴れ}}'''[[五月晴]]''' / '''五月晴れ'''（さつきばれ）
:: 日本において、[[6月]]（[[太陰暦]]の[[5月]]）の[[梅雨]]時に見られる晴れ間のこと。
:* '''五月晴れ'''（ごがつばれ）
:: 現代の日本において、[[新暦]]5月の晴れの日を指す。
* '''{{Anchor|晴れ上がり}}'''（はれあがり）
:: 曇ってはっきりしない天気が、清々しい晴れに変わった状態を指す。
:: [[転義法|比喩]]表現としても用いられ、例えば「[[宇宙の晴れ上がり]]」は、「[[宇宙]]と、その構成[[物質]]の一つである[[光子]]」の分布状況を「空と雲」の状況に見立てた上での表現である。
* '''{{Anchor|晴れ渡る}}'''（はれわたる）
:: 見渡す限りの範囲の天気が快晴という状態を指す表現。あるいは、雲ひとつ無く空が澄んでいる状態を強調した表現。
* '''{{Anchor|晴れ間}}'''（はれま）
:: 雨天やはっきりしない天気が一時的に回復して晴れることがあるが、その状態にある間のことを、日本語では「晴れ間」と言う。また、雲間（くもま。雲の切れ目）に覗き見える青空をも意味する。「[[霧]]の晴れ間」「[[梅雨]]の晴れ間」（上述した「[[#五月晴|五月晴]]」の伝統的用法も「梅雨の晴れ間」を意味する）などという表現が多く見られるが、例えば、[[台風の目]]が地域の上空に差し掛かることで青空が見える状態になったときも「[[嵐]]の晴れ間」である。
:: また、これら実際の天候に譬えて、人間が直面する状況についても用いられる。例えば、物思いや[[悲しみ]]が途切れる間をそのように呼ぶ。

== {{Anchor|晴れ (抽象概念)|晴れ（抽象概念）}} ==
[[人間]]が直面する事物についても、晴れに譬えられる状況を指してその表現が用いられる。
古来[[日本]]の[[抽象]][[概念]]として存在する「[[ハレとケ]]」の「ハレ」もその一種である。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="*"}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
<!--
== 参考文献 ==
※記述あるが望ましい節-->
== 関連項目 ==
{{Wiktionary|晴}}
* [[青空]]　/　[[青]]
* [[晴天乱気流]]
* [[天気]]

{{日本式天気記号}}
{{気象現象}}

{{デフォルトソート:はれ}}
[[Category:気象]]
{{Climate-stub}}