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<!--{{字引|date=2011年9月8日 (木) 04:57 (UTC)}}|※字引的と見なすならば、まずはその論拠をノートに示してください。検証可能性が不備であることが論拠であるなら、それは、参考文献が活かされていないという目下の問題点でしかありません。 --> '''怪獣'''(かいじゅう)とは、正体のわからない怪しい[[獣]]を意味する[[日本語]][[通称|俗称]]である。この場合の「獣」は、[[本草学#博物学|本草学]]上の「[[wikt:獣|獣]]」や[[生物学]]上の[[哺乳類]](獣)のみを指すわけではなく、広義では[[動物]]全般を指す。 ただし、[[怪獣映画]]など[[サブカルチャー]]の世界での用法は、動物のように動く、動物以外の生命体<ref group="注">たとえば、[[ウルトラQの登場怪獣#巨大植物 ジュラン(マンモスフラワー)|巨大植物ジュラン(マンモスフラワー)]]、[[ウルトラマンの登場怪獣#怪奇植物 スフラン|怪奇植物スフラン]]、[[ウルトラQの登場怪獣#風船怪獣 バルンガ|風船怪獣バルンガ]]、分類不可能な謎の生命体である[[ブルトン (ウルトラ怪獣)|四次元怪獣ブルトン]]、生命体ですらない[[ガラモン (ウルトラ怪獣)#『ウルトラQ』に登場したガラモン|隕石怪獣ガラモン]]。</ref>が当たり前のように存在する[[世界観]]ゆえに、このような定義からはみ出す部分が多分にある(※詳しくは後述)。 == 怪獣と怪物 == [[ネッシー]]のような[[未確認動物]] (UMA) は「モンスター([[怪物]])」とも呼ばれるが、この種の存在を「怪獣」と呼ぶことがある。また、怪物[[タラスコン#怪物タラスク|タラスク]]や[[ジェヴォーダンの獣]]のような[[伝説]]上の「モンスター(怪物)、ビースト(獣)」も、ときとして「怪獣」と表現される([[翻訳]]される)場合がある。 初期の怪獣映画はネッシーのような巨大モンスターを映像化したものであるが、怪獣映画が増えるに連れて「怪獣」の言語的適用範囲は曖昧になり、[[ファンタジー]]や[[サイエンス・フィクション|SF]]作品に登場する[[架空]]の生命体や、ときとして、生命があるかはっきりしない存在までも怪獣と呼ぶようになった。 このように、「'''怪獣'''」と「'''怪物'''、'''モンスター'''」は、狭義と広義のいずれでも語義的に重なる部分が多いとは言え、なみはずれた[[競技]]者や異端児・風雲児などといった規格外の個人の[[愛称|二つ名]]としても使われる<ref group="注">例えば、共に[[プロ野球選手]]である[[江川卓 (野球)|江川卓]](「怪物くん」「怪物江川」)や[[松坂大輔]](「[[平成]]の怪物」)の二つ名(その構成要素)、[[音楽家|ミュージシャン]]である[[レディー・ガガ]]の二つ名。</ref>など、後者にはさらなる広義での用法があり、両者は完全に一致するものではない。 == {{Anchor|怪獣 (日本)|}}日本の創作作品における怪獣 == 二義的には、[[戦後#第二次世界大戦後|第二次世界大戦後]]の[[日本]]において、[[円谷英二]]らにより多数製作された[[怪獣映画]]や、[[ウルトラシリーズ]](類似のテレビ番組を含む)に登場する、巨大で強力な生物を指す(そのためか[[恐竜]]=怪獣というイメージも誕生した)。最も代表的な存在は[[ゴジラ]]である。その多くは、近代兵器によって殺傷することが難しく、人類の科学では解明できない特殊能力(例えば、破壊光線を口から放射する)を持っている。怪獣は架空の存在ではあるが、劇中ではしばしば、太古に存在した生物、あるいは伝承としてのみ伝えられる生物が未開の地域に生息しており、文明の発達によって人間の生活圏が拡がって怪獣の生息域と接触した結果、人間社会に現れるという形で描かれる。 これらの映像作品では、「'''怪獣'''」「'''大怪獣'''(だいかいじゅう)」などと称する架空の巨大かつ強暴な生物が活躍し、その人気により、二義的な意味での「怪獣」の観念が広く受け入れられるところとなった。映像作品における類似のジャンルに「'''[[怪人]]'''」などもある。 また、様々な[[キャラクター]]が創出されてゆくなかで、「小さい」「可愛げがある」「(見た目からして)可愛い」「弱い」「危険性が無い」「友好的」などといった、元来のイメージとは正反対の特徴を持つ怪獣も考え出されてきた。例えば、[[特撮]]番組『[[ウルトラマン]]』に登場する小さくて友好的な[[ピグモン#『ウルトラマン』に登場したピグモン|ピグモン]]も、[[アニメ]]『[[おらぁグズラだど]]』に登場する愚図で泣き虫のグズラも、子供向け特撮番組『[[クレクレタコラ]]』に登場する凶暴ながらまぬけで愛嬌があるタコラも、怪獣である<ref group="注">他にも、[[怪人]]と呼んだほうが適当とも考えられる(※このように人語を解し、[[直立二足歩行]]をする人間型モンスターは、[[宇宙人|異星人]]でもない限り、通常的には「怪人」と呼ばれる)[[カネゴン]]も、設定上、怪獣に分類されている。</ref>。 === 海外 === [[ハリウッド]]映画など日本以外の国で製作された映像作品では、二義的な意味での怪獣の描写に成功したものはほとんど無い。その多くは、巨大な恐竜や既知の生物が巨大化したもの([[キングコング]]や巨大なクモなど)として描かれており、二義的な意味での怪獣の概念とは異なる。例えば、[[トライスター・ピクチャーズ]]が製作した映画『[[GODZILLA]]』に登場するゴジラ(『[[ゴジラ FINAL WARS]]』で「ジラ」と呼ぶ)は、日本の同種の作品に登場する怪獣ゴジラと同じ名前ではあり、人間よりはるかに巨大で強力ではあるが、最終的には[[ミサイル]]など通常の現用[[兵器]]で十分対処可能な生物として描かれている。これは、日本で製作される同種の作品では見られないことである。 しかし最近は[[2008年]]の映画『[[クローバーフィールド/HAKAISHA]]』など、日本的な人知を超えた[[形質]]・能力を持つ怪獣の描写も行われている。[[2013年]]の『[[パシフィック・リム]]』では、従来兵器の通用しない怪獣に対して、人類が(これも日本の[[ロボットアニメ]]的な)巨大ロボット兵器を開発している。 怪獣は[[英語]]で言うと "monster(モンスター)" といったところであるが、日本で言う「怪獣」は前述のとおり人知を超えた巨大生物として描かれることが多く、同義とはいいがたい。『パシフィック・リム』ではそのまま「KAIJU」と呼称されている。 === 属性と分類 === 怪獣(特に日本製の怪獣)には「☓☓怪獣」というように、出生や能力などを示唆する代名詞が付けられる場合が多い。また、その代名詞がそのまま怪獣の属性を示し、分類の目安にもなっている。その代表的な例を以下に列記する。 * '''地底怪獣''' 地中から山を突き崩して現れる怪獣。新発見された洞窟から現れるものも、これに含まれる。地中を掘り進む能力に優れ、胴体も四肢も太いものが多い。『[[フランケンシュタイン対地底怪獣]]』の[[バラゴン]]、『[[ウルトラマン]]』の[[テレスドン]]、マグラーなどが代表的。 * '''海底怪獣''' 海中から現れるもの、または海中を主な生活圏とするもの。「深海怪獣」とも言う。そのほとんどが上陸し、地上でも暴れまわることが出来る。蟹やタコ、魚などの水生生物の形態に近いものが多く、[[東宝]]のゴジラや『[[ファイヤーマン]]』の怪獣のように恐竜型のものは海底怪獣としての属性に言及されることは少ない(古代怪獣とされる場合が多い)。 * '''古代怪獣''' 先史時代の地球に生息していた怪獣や、恐竜などの古生物の生き残りが怪獣化したもの。「原始怪獣」とも言う。現在まで地底や氷の中で眠っていたものが人間が原因で蘇り暴れまわるものが多く『[[ウルトラマン]]』の[[ゴモラ (ウルトラ怪獣)|ゴモラ]]などが代表的。 * '''[[宇宙怪獣]]''' 地球外から来襲するもの。地球を襲わなくとも地球外に生息していれば「宇宙怪獣」と呼ばれる。地球外の生物だけに常識を超えた超能力を持つものが多く、その形態も不条理であったりする。また『[[ウルトラセブン]]』の登場怪獣の様に、高度な知性を持つ[[宇宙人]]に侵略兵器として使役される物も多い。なお、[[東宝]]の[[キングギドラ]]は桁外れに強大であるため、しばしば「宇宙超怪獣」などと呼ばれる。[[ゼットン]]や[[ガイガン]]など一部の宇宙怪獣は「宇宙恐竜」という種族にに分類される。 * '''冷凍怪獣''' 出生や生息地を示すというより、特殊な能力を言い表したもの。すなわち、あらゆる物体を瞬間冷凍させる能力を有する怪獣群である。『[[ウルトラQ]]』のペギラや『[[大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン]]』のバルゴン、テレビドラマ版『[[ジャイアントロボ]]』のアイスラーなどがこの種類の最初期のキャラクターである。ただし、瞬間冷凍能力があるからといって必ずしも寒冷地に生息しているとは限らず、バルゴンなどはニューギニアのジャングルが生息地と設定されている。 * '''昆虫怪獣''' 文字どおり昆虫をモチーフとして創られた怪獣キャラクターの総称。放射能や工業廃水の影響で突然変異したものもあれば、宇宙から来たものもある。宇宙から来たものは「宇宙怪獣」とも呼べるが、その形態および生態があまりにも昆虫的である場合にはこちらに含まれてしまう。特に『[[ガメラ2 レギオン襲来]]』に登場した[[レギオン (架空の怪獣)|レギオン]]などは微妙なところである。 * '''ロボット怪獣''' 東宝の[[メカゴジラ]]などに代表される巨大ロボットの総称。 === 食性と生態 === 欧米の映画作品では「怪獣(または怪物)が人や家畜を襲って食べる」という場面がよく見られるが、日本の怪獣が人畜を捕食することはほとんど無い。これは日本の「怪獣」というものが英語で言う「monster」の概念を遥かに超えており、戦車、ミサイル、ジェット戦闘機などの在来兵器では歯が立たないほどの強大な超能力まで持っているため、そうした能力を発揮するのにふさわしいような「特殊な食性と生態」を設定されているからである。たとえば[[ガメラ]]は炎や溶岩の熱エネルギー、電力などを吸収し、それを火炎噴射や飛行能力のエネルギーに変換する。かつては太古の恐竜類とよく似た生物だった筈の[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]]も、水爆実験によって眠りを覚まされて以後「放射性物質(主にウラン)を食べる」ということになっている。その他にも『[[ウルトラマン]]』のペスターのように石油を飲む怪獣、『[[ウルトラQ]]』のカネゴンのように現金を食べ続けないと死んでしまう怪獣、さらに[[グドン]]や[[バードン]]の様に他の怪獣を捕食する物など、常識を超えた食性を示すものが多い。日本の怪獣は「人間を襲う存在」ではなく「人類をおびやかす存在」として描かれる場合が多く、それ故に文明の崩壊や経済の疲弊を連想させるような食性のものが大半である。また、そのような特殊な食性のせいか、或る程度の生態描写があったとしても「排泄」まで表現されることはほとんど無い。ただ、例外的なものとしては『[[怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス]]』に登場したダイゴロウが挙げられる。この怪獣は「母親を亡くし、人間に飼育されている雑食性の巨大生物」という設定で、およそ人間と同じく肉・魚・野菜・果物・穀類を食べ、専用の巨大便器で用をたすという描写まであった。いずれにしろ、日本の「怪獣」は欧米の「monster」とは違った概念でとらえるべきであり、独自の発展をとげた「キャラクター文化」として見るべきである。 == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} === 注釈 === {{Reflist|group="注"}} === 出典 === {{Reflist}} == 参考文献 == {{参照方法|date=2011年11月}} * {{Cite book|和書 |editor=[[映画秘宝編集部]]・[[Studio28]]編 |title=あなたの知らない怪獣マル秘大百科 |series=[[映画秘宝]]COLLECTION |volume=〈25〉|publisher=[[洋泉社]] |date=2003年6月18日 |isbn=978-4-8969-1734-5 |ref=EHH et S28 2003}} * {{Cite book|和書 |author=[[切通理作]] |title=怪獣使いと少年―ウルトラマンの作家たち |edition=改訂版 |series=[[宝島社文庫]] |publisher=[[宝島社]] |date=2000年6月8日 |isbn=978-4-7966-1838-0 |ref=Kiridoushi 2000}} :同名書 (ISBN 978-4-7966-0671-4) の改訂文庫版。 * {{Cite book|和書 |author=[[小林晋一郎]] |title=形態学的怪獣論 |publisher=[[朝日ソノラマ]] |date=1993年8月30日 |isbn=978-4-2570-3364-6 |ref=Kobayashi 1993}} * {{Cite book|和書 |editor=[[町山智浩]]編 |title=怪獣学・入門! |edition=初版 |series=[[映画秘宝#『映画秘宝』創刊前の関連本|映画秘宝別冊 映画宝島]] |volume=〈2〉|publisher=[[宝島社]] |date=1992年 |isbn= |ref=Machiyama 1992}} * {{Cite book|和書 |author=[[長山靖生]] |title=怪獣はなぜ日本を襲うのか? |publisher=[[筑摩書房]] |date=2002年11月25日 |isbn=978-4-4808-2351-9 |ref=Nagayama 2002}} == 関連項目 == <!--{{Wiktionary|怪獣}}--> {{Commonscat|Kaiju}} * [[怪獣の一覧]] ** [[円谷怪獣一覧]] / [[ウルトラ怪獣一覧]] * [[怪物]] * [[ミュータント]] * [[宇宙人]] / [[エイリアン]] * [[怨霊]] * [[荒神]] == 外部リンク == * [http://100.yahoo.co.jp/detail/%E6%80%AA%E7%8D%A3/ 怪獣 - Yahoo!百科事典] {{デフォルトソート:かいしゆう}} [[Category:SF]] [[Category:怪獣|*]] [[Category:特撮]] {{Character-stub}}
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