川村純義のソースを表示

{{基礎情報 軍人
| 氏名       = 川村 純義
| 各国語表記 = 
| 生年月日   = [[1836年]][[12月18日]]
| 没年月日   = [[1904年]][[8月12日]]
| 画像       = SumiyoshiKawamura.jpg
| 画像サイズ = 
| 画像説明   = 
| 渾名       = 
| 生誕地     = {{Flagicon|JPN}} [[薩摩国]]鹿児島近在荒田村<br>（現・[[鹿児島県]][[鹿児島市]][[上荒田町]]<ref>[http://kagoshima.digital-museum.jp/index.php?app=shiryo&mode=detail&list_id=365638&data_id=6000066 川村純義] - 鹿児島デジタルミュージアム（鹿児島市）、2013年8月11日閲覧。</ref>）
| 死没地     = {{JPN}}
| 所属組織   = {{IJNAVY}}
| 最終階級   = [[ファイル:OF-8_-_Kaigun_Taisho.gif|25px]] [[海軍大将]]（死後昇進）
| 除隊後     = 
| 墓所       = [[多磨霊園]]
| 署名       = 
}}
'''川村 純義'''（かわむら すみよし、[[天保]]7年[[11月11日 (旧暦)|11月11日]]（[[1836年]][[12月18日]]） - [[明治]]37年（[[1904年]]）[[8月12日]]）は、[[日本]]の[[武士]]・[[薩摩藩]]士、[[大日本帝国海軍|海軍]][[軍人]]。階級は[[海軍大将]]。[[栄典]]は[[従一位]][[勲一等旭日桐花大綬章|勲一等]][[伯爵]]。[[鹿児島県]]出身。[[仮名 (通称)|通称]]は与十郎。

== 経歴 ==
[[安政]]2年（[[1855年]]）に[[江戸幕府]]が新設した[[長崎海軍伝習所]]へ、薩摩藩より選抜されて入所。妻が[[西郷隆盛]]の母方の従妹にあたり、その縁もあって重用され、[[慶応]]4年（[[1868年]]）1月にはじまった[[戊辰戦争]]では薩摩藩4番隊長として各地、特に[[会津戦争]]に奮戦した。
戊辰戦争から薩摩に凱旋すると、門閥排斥の先頭に立った。純義は[[藩主]]・[[島津忠義]]の面前で藩主の弟の[[島津久治]]を詰問し、結局久治は憂死している。

[[明治維新]]後は、明治政府の[[海軍]]整備に尽力、明治7年（[[1874年]]）には海軍ナンバー2である[[海軍大輔]]、[[海軍中将]]に任ぜられる。

[[西南戦争]]にあたっては、[[私学校]]党の火薬庫襲撃直後、鹿児島に入り、県令・[[大山綱良]]と会談、制止に努めたが、私学校党幹部による妨害もあって不首尾に終わり帰京する。そして、開戦すると[[山縣有朋]]とともに参軍（総司令官）として海軍を率い、海上からの軍員及び物資輸送、海上からの砲撃等により戦争の鎮定にあたった。

戦後、[[参議]]・[[海軍卿]]に就任し、海軍整備を継続したが、山縣有朋と異なり政治の世界とは一線を画した。太政官制のもとでは枢要な地位を占めたが、内閣制度に移行と同時にその座を追われた。物事をはっきりと言いすぎる性格が災いしたとも言われる。その後[[枢密顧問官]]となる。

[[明治天皇]]からの信任が篤く、皇孫（後の[[昭和天皇]]）の養育を任じられ、死後[[海軍大将]]に昇進した。なお日本海軍で、戦死でなく死後大将に昇進したのは川村が唯一の例である。

== 家族 ==
妻・春子（[[鹿児島藩]]士[[椎原与右衛門]]の長女。1845-1930）<ref name=repo1>[http://www6.plala.or.jp/guti/cemetery/PERSON/K/kawamura_h.html　川村春子]歴史が眠る多磨霊園</ref>。子に長男・[[川村鉄太郎]]、次男・[[大寺純藏]]のほか、長女の常子は[[樺山資紀]]の長男[[樺山愛輔]]に嫁ぎ（その二女が[[白洲正子]])<ref name="repo1"/>、二女の花子は[[柳原義光]]（[[柳原前光]]の長男で[[柳原白蓮]]の兄）の後妻になり<ref>[http://kingendaikeizu.net/sirasuzirou.htm#keizu2　白洲次郎家系図]近現代・系図ワールド</ref>、三女・武子は[[西竹一]]に嫁いだ。鉄太郎の長女・艶子は[[阪本瑞男]]に嫁いだ。

[[裕仁]]親王(昭和天皇)の誕生にともない、純義が養育主任となり、[[沼津]]の川村家別邸（現・[[沼津御用邸]]内）で3年4か月養育した（[[秩父宮]]も育てた）<ref name="repo1"/>。

東京麻布・[[狸穴]]町にあった自邸は、[[海軍省]]の設計もした[[ジョサイア・コンドル]]設計の洋館（1882年築）で、戦後取り壊され[[東京アメリカンクラブ]]の用地となった<ref>[http://www.tokyoamericanclubredevelopment.org/history/gallery.php　Tokyo American Club, Image Gallery, 写真4]</ref>。

== 関連項目 ==
* [[大日本帝国海軍軍人一覧]]
* [[川村鉄太郎]]（長男）
* 川村純藏（次男・のちの[[大寺純藏]]）
* [[白洲正子]]（外孫）
* [[西竹一]]（孫娘の夫、バロン西）
* [[阪本瑞男]]（孫娘の夫、父は[[阪本さん之助|阪本釤之助]]）
* [[吉田健三]]（吉田茂の養父）
* [[畝傍 (防護巡洋艦)]]
* [[浪速 (防護巡洋艦)]]
* [[高千穂 (防護巡洋艦)]]

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
*[http://www.ndl.go.jp/portrait/datas/63.html?c=0 川村純義 | 近代日本人の肖像]
*[http://www007.upp.so-net.ne.jp/togo/human/ka/sumiyosi.html 川村純義 略歴]
*[http://www6.plala.or.jp/guti/cemetery/PERSON/K/kawamura_s.html 川村純義の墓]

{{start box}}
{{s-off}}
{{succession box 
| title  = {{Flagicon|日本}} [[海軍省#海軍卿(太政官政府)|海軍卿]]
    | years  = 第2代：1878年5月14日 - 1880年2月28日<br/>第4代：1881年4月7日 - 1885年12月22日
    | before = <small>（1875年4月25日に[[勝海舟]]が離任後空席）</small><br/>榎本武揚
    | after  = [[榎本武揚]]<br/>初代[[海軍大臣]]：[[西郷従道]]
}}
{{End box}}

{{海軍大臣}}
{{DEFAULTSORT:かわむら すみよし}}
[[Category:維新の元勲]]
[[Category:薩摩藩海軍の人物]]
[[Category:長崎海軍伝習所・関連学校の人物]]
[[Category:大日本帝国海軍将官]]
[[Category:日本の枢密顧問官]]
[[Category:日本の伯爵]]
[[Category:戊辰戦争の人物]]
[[Category:西南戦争の人物]]
[[Category:勲一等旭日大綬章受章者]]
[[Category:鹿児島県出身の人物]]
[[Category:1836年生]]
[[Category:1904年没]]
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