山下啓次郎のソースを表示

'''山下 啓次郎'''（やました けいじろう、 [[慶応]]3年[[12月18日]]（[[1868年]][[1月12日]]） - [[昭和]]6年（[[1931年]]）[[2月6日]]）は明治・大正期の建築家である。

[[東京大学|東京帝国大学]]工科大学（のち[[東京大学]][[工学部]]）卒業。同級生に[[伊東忠太]]らがいた。司法省に勤め、五大監獄を設計する<ref>山下が中心になって設計した千葉、金沢、奈良、長崎、鹿児島の監獄は五大監獄といわれる。</ref>。

妻の直子は「日本のミスコン優勝者第一号」の[[末弘ヒロ子]]の姉。ジャズピアニスト、[[山下洋輔]]は祖父・啓次郎の事跡を尋ね、小説「ドバラダ門」を書いた。

==経歴==
*1867年（慶応3年）鹿児島郡西田村（現・[[鹿児島市]]西田町）に、[[薩摩藩]]士山下房親の次男として生まれる
*1876年（明治9年）上京
*[[第一高等学校 (旧制)|第一高等中学校]]を経て帝国大学工科大学（現・[[東京大学]][[工学部]]）へ進み、[[辰野金吾]]のもと建築を学ぶ
*1892年（明治25年）工科大学卒業（同期生に[[伊東忠太]]ら）
*卒業後、[[警視庁 (内務省)|警視庁]]入庁、1897年（明治30年）[[司法省]]に移り営繕を担当
*1901年（明治34年）欧米の監獄を視察し、翌年帰国　
*1930年（昭和5年）司法省を辞し、[[法政大学工業学校]]校長に就任
*1931年（昭和6年）逝去

==主な作品==
*千葉監獄（1907年、[[千葉市]][[若葉区]]、現[[千葉刑務所]]）
*[[旧長崎刑務所|長崎監獄]]（1907年、[[長崎県]][[諫早市]]、正門・管理棟の一部を残し解体<!---現存しない--->）
*金沢監獄（1907年、[[金沢市]]、解体後、正門・中央看守所・監房の一部は[[博物館明治村|明治村]]に移築）
*鹿児島監獄（1908年、[[鹿児島市]]、門のみ現存）
*奈良監獄（1908年、[[奈良市]]、現[[奈良少年刑務所]]）
*[[旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎|名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎]]（1922年、[[名古屋市]][[東区 (名古屋市)|東区]]、現[[名古屋市市政資料館]]、国の[[重要文化財]]）
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File:Chiba-Prison-2009.jpg|旧千葉監獄 正門
画像:Old Nagasaki prison-20040710.jpg|旧長崎監獄 本館
画像:Old Kanazawa prison main gate-20080329.jpg|旧金沢監獄 正門
画像:Old Kagoshima prison main gate-20060107.jpg|旧鹿児島監獄 正門
画像:Nara prison-2-20030223.jpg|旧奈良監獄 正門
画像:Nara prison-20050430.jpg|旧奈良監獄 本館
画像:Old Nagoya high court-19990720.jpg|旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎
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==脚注==
<references />

== 関連項目 ==
* [[刑務所]]
* [[大山綱昌 (官僚)]] - 啓次郎の姉の栄を前妻に娶り、栄の死後、啓次郎の妹の徳と再婚した。

== 関連書 ==
*山下洋輔「ドバラダ門」1993年、新潮社

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[[Category:戦前日本の司法官僚]]
[[Category:日本の建築家]]
[[Category:鹿児島県出身の人物]]
[[Category:1867年生]]
[[Category:1931年没]]