小野剛 (サッカー指導者)のソースを表示

{{サッカー選手
|名前=小野剛
|画像=
|画像サイズ=<!--デフォルトは250px-->
|本名=
|愛称=
|カタカナ表記=オノ タケシ
|アルファベット表記=ONO Takeshi
|原語名=
|原語表記=
|国={{JPN}} 
|生年月日={{生年月日と年齢|1962|8|17}}
|出身地=[[千葉県]]
|身長=
|体重=
| ユース年1 = 1978-1980 | ユースクラブ1 = [[千葉県立船橋高等学校]]
| ユース年2 = 1981-1984 | ユースクラブ2 = [[筑波大学]]
| ユース年3 = 1985-1988 | ユースクラブ3 = [[筑波大学]]修士課程体育研究科
| 監督年1 =1988-1990 | 監督チーム1 = 筑波大学体育センター助手
| 監督年2 =1990-1996 | 監督チーム2 = [[成城大学]]法学部専任講師
| 監督年3 =1996-1997 | 監督チーム3 = [[サンフレッチェ広島]]強化部コーチ
| 監督年4 =1997-1998 | 監督チーム4 = {{JPNf}}代表アシスタントコーチ
| 監督年5 =1999-2001 | 監督チーム5 = U-20{{JPNf}}代表コーチ
| 監督年6 =2001 | 監督チーム6 = [[日本サッカー協会|JFA]]ユース育成ディレクター
| 監督年7 =2002 | 監督チーム7 = U-21{{JPNf}}代表ヘッドコーチ
| 監督年8 =2002 | 監督チーム8 = サンフレッチェ広島ヘッドコーチ
| 監督年9 =2002-2006 | 監督チーム9 = サンフレッチェ広島監督
| 監督年10 =2006-2010 | 監督チーム10 = JFA技術委員長
| 監督年11 =2009-2011 | 監督チーム11 = FIFAインストラクター
| 監督年12 =2012-2013 | 監督チーム12 = {{Flagicon|CHN}}[[杭州緑城足球倶楽部|杭州緑城]]ヘッドコーチ
| 監督年13 =2012-2013 | 監督チーム13 = {{Flagicon|CHN}}杭州緑城甲組代表監督
| 監督年14 =2014- | 監督チーム14 = [[ロアッソ熊本]]監督
}}
'''小野 剛'''（おの たけし、[[1962年]][[8月17日]] - ）は、[[千葉県]]出身の[[サッカー]]指導者。

現在は[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]の[[ロアッソ熊本]]監督。

== 来歴 ==
=== 初期 ===
[[千葉県立船橋高等学校]]、[[筑波大学]]体育専門学群卒業。大学の2年先輩に[[松田浩]]、1年先輩に[[風間八宏]]・[[鈴木淳 (1961年生のサッカー選手)|鈴木淳]]・[[望月一頼]]がいる<ref name="supportista">{{Cite web|date=1999-01-19|publisher=サポティスタ|url=http://home.att.ne.jp/blue/supportista/kanda/kanda18/kanda18_2.htm|title=「内側から見た日本サッカー協会」|accessdate=2013-11-29}}</ref>。大学サッカー部4年間をCかDチーム（3ないし4軍）で過ごし<ref name="supportista" />、大学4年時にはサッカー部副キャプテンを務めた<ref name="sanf20020904">サンフレッチェ広島2002年9月4日付</ref>。

1988年、筑波大大学院体育研究科修士課程卒業、1990年まで筑波大助手兼サッカー部コーチを務めた<ref name="sanf20020904" />。1990年から1996年まで[[成城大学]]法学部専任講師を務め、その間成城大サッカー部コーチや東京都学生選抜および関東大学選抜コーチなどを経験した<ref name="sanf20020904" />。1994年から1年間、{{仮リンク|リバプール・ジョン・ムーア大学|en|Liverpool John Moores University}}客員研究員を経験している<ref name="sanf20020904" />。

よって小野には、プロのサッカー選手どころか実業団サッカーの経験もない。1994年{{仮リンク|全米サッカーコーチ協会|en|National Soccer Coaches Association of America}}(NSCAA)公認上級コーチライセンス、同年[[イングランドサッカー協会]](FA)公認上級コーチライセンスを取得する<ref name="sanf20020904" />。

=== JFAスタッフ ===
小野が初めて[[日本サッカー協会]](JFA)スタッフとなったのは筑波大助手時代の1988年｢カリキュラム委員会｣委員となってからである<ref name="sanf20020904" />。以降、[[加藤久]]や[[田嶋幸三]]らと共に若年層強化を図る<ref name="sanf20020904" />。

1996年、JFA技術委員を務めていた[[今西和男]]にスカウトされ、[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]の[[サンフレッチェ広島]]強化部コーチとして若年層指導者育成に尽力する。1997年、[[JFA 公認S級コーチ]]ライセンスを取得する<ref name="sanf20020904" />。

1997年、[[加茂周]]日本代表監督更迭により急遽代表監督に就任した[[岡田武史]]よりアシスタントコーチに指名される<ref name="sanf20020904" />。[[1998 サッカー・ワールドカップ|フランスW杯]]にもコーチとして参加する<ref name="sanf20020904" />。

その後はJFAおよび[[日本オリンピック委員会]]の若年層強化スタッフとして活躍する<ref name="sanf20020904" />。1999年、[[西村昭宏]]率いる[[U-20サッカー日本代表|U-20日本代表]]のコーチに就任し、2002年の[[トゥーロン国際大会]]では[[U-23サッカー日本代表|U-21日本代表]]ヘッドコーチ(U-23日本代表の暫定監督)として[[松井大輔]]・[[山瀬功治]]や[[阿部勇樹]]らを擁し3位入賞を果たす<ref name="sanf20020904" />。

=== 広島 ===
2002年9月、[[サンフレッチェ広島]]ヘッドコーチに就任<ref name="sanf20020904" />。チームはJ1残留争いをしていたが戦術が定まらず混迷していたため、同年10月監督の[[木村孝洋]]からヘッドコーチ職の小野に実質的な監督職として全権限が委任された<ref name="chugoku20021204">{{Cite web|date=2002-12-04|publisher=中国新聞|url=http://www.chugoku-np.co.jp/Sanfre/feature/siren/02120401.html|title=速攻徹底 光みえた終盤|accessdate=2013-11-29}}</ref>。チームは立て直った<ref name="chugoku20021204" /> がそれまでの失った勝ち点が響き同年末にJ2に降格した。降格を受け木村は辞任、小野が正式に監督に昇格した<ref name="volante">（株）ボランチ</ref>。

J2落ちしたチームを3年後にはJ1で優勝争いする目標を立て、[[森崎和幸]]や[[森崎浩司]]、[[駒野友一]]ら若手をチームの中心に据え、その後[[佐藤寿人]]を補強するなど若返りに努めた<ref>{{Cite web|date=2004-08-01|publisher=中国新聞|url=http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/interview/In04080101.html|title=日本サッカーの未来 サンフレ 小野剛監督に聞く|accessdate=2013-11-29}}</ref>。

[[第82回天皇杯全日本サッカー選手権大会|2002年天皇杯]]ではベスト4入り。[[2003年のJリーグ|2003年末]]にはJ1復帰を果たす<ref name="volante" />。[[2005年のJリーグ|2005年シーズン]]前半は一時期2位まで順位をあげるも、後半は息切れし最終的には7位で終了する<ref>{{Cite web|date=2005-12-05|publisher=中国新聞|url=http://www.chugoku-np.co.jp/Sanfre/05kikaku/kaiko/ono.html|title=小野監督に聞く|accessdate=2013-11-29}}</ref>。
2006年、[[ウェズレイ・ハイムンド・ペレイラ・ダ・シルヴァ|ウェズレイ]]や[[戸田和幸]]らJリーグでの実績を持つ選手を補強、若手の多いチームに経験を注入させ更なる上位を目指すものの、チーム作りに失敗し、リーグ戦8試合を終了した時点で5敗3分の成績不振の引責をとり退団した<ref>{{Cite web|date=2006-04-19|publisher=中国新聞|url=http://www.chugoku-np.co.jp/Sanfre/05kikaku/kaiko/ono.html|title=小野体制崩壊|accessdate=2013-11-29}}</ref>。

=== その後 ===
2006年8月田嶋幸三の後を受け、JFA技術委員長に就任する<ref name="volante" />。

2007年11月16日に脳梗塞で倒れた[[イビチャ・オシム]]日本代表監督の後任として[[ホルガー・オジェック]]らが候補に上がる中、旧知の仲である岡田武史に就任を打診し同年12月に正式契約を結んだ<ref>{{Cite web|date=2007-11-28|publisher=日刊スポーツ|url=http://www.nikkansports.com/soccer/japan/p-sc-tp2-20071128-288662.html|title=オシム監督の後任、岡田武史氏に要請|accessdate=2013-11-29}}</ref><ref>{{Cite web|date=2007-12-07|publisher=J's GOAL|url=http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00058271.html|title=【日本代表チーム 新監督就任記者会見】岡田武史監督のコメント|accessdate=2013-11-29}}</ref>。

2009年2月、技術委員会の組織変更に伴い強化担当には[[原博実]]が就任し、小野は育成担当となった。小野が技術委員長時代の年代別日本代表は、U-17[[U-17サッカー日本代表|男]]・[[U-17サッカー日本女子代表|女]]、[[U-20サッカー日本女子代表|U-20女子]]、[[U-23サッカー日本代表|U-23(五輪代表)]]といずれも世界大会に出場するも、[[U-20サッカー日本代表|U-20男子]]だけは8大会ぶりに世界大会出場を逃している。2010年1月14日付けで、育成担当技術委員長及びJFA理事を退任した<ref>{{Cite web|date=2009-12-26|publisher=日刊スポーツ|url=http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20091226-579671.html|title=小野委員長退任 協会技術委新体制へ|accessdate=2013-11-29}}</ref>。

退任後は、2009年から就任している[[国際サッカー連盟|FIFA]][[インストラクター]]<ref name="volante" /> をこなしながら、テレビ解説の仕事をしていた。2010年12月には[[ベガルタ仙台]]フロントの内紛騒動の中で次期監督候補となっていた<ref>{{Cite web|date=2010-12-09|publisher=日刊スポーツ|url=http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20101209-711804.html|title=仙台の次期監督候補・小野氏が騒動に困惑|accessdate=2013-11-29}}</ref><ref>{{Cite web|date=2010-12-10|publisher=日刊スポーツ|url=http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20101210-712225.html|title=仙台手倉森監督続投 社長と会談し決定|accessdate=2013-11-29}}</ref>。

2011年末、岡田武史の指導者活動再開に際し[[杭州緑城足球倶楽部|杭州緑城]]を奨めた<ref>{{Cite web|date=2011-12-17|publisher=サンスポ|url=http://web.archive.org/web/20120315115213/http://www.sanspo.com/soccer/news/111217/scg1112170506003-n1.htm|title=岡ちゃん、監督就任会見「バルサ破る」|accessdate=2013-11-29}}</ref> ことにより岡田は杭州監督に就任、その際岡田から副官として指名され2012年から杭州コーチとして支えることになった<ref>{{Cite web|date=2011-12-16|publisher=デイリースポーツ|url=http://web.archive.org/web/20120511222127/http://www.daily.co.jp/newsflash/2011/12/16/0004687097.shtml|title=岡田前日本代表監督、「アジア強化のキーは中国」|accessdate=2013-11-29}}</ref>。この時の杭州は日本人スタッフを大量に登用しており、甲組(U-20)を小野・乙組(U-18)を[[石崎信弘]]が監督を務め、岡田・小野・石崎の尽力により、[[陳中流]]や[[石柯]]・{{仮リンク|謝鵬飛|zh|謝鵬飛}}を含めた若い中国人選手を育てあげている。2013年末、小野を含めた杭州の日本人スタッフは全員退任した<ref>{{Cite web|date=2013-10-25|publisher=スポーツニッポン|url=http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/10/25/kiji/K20131025006873730.html|title=岡田杭州　日本人スタッフ総退陣へ…石崎氏は来季山形監督が有力|accessdate=2013-11-29}}</ref>。

=== 熊本 ===
2014年、[[ロアッソ熊本]]監督に就任する<ref>{{Cite web|date=2013-11-27|publisher=J's GOAL|url=http://www.jsgoal.jp/official/00164000/00164968.html|title=小野 剛氏、ロアッソ熊本監督就任お知らせ|accessdate=2013-11-29}}</ref>。

== 監督成績 ==
{|  class="wikitable" style="text-align: center;"
|-
!年度!!チーム!!所属!!大会名!!試合数!!勝利!!引分!!敗戦!!勝点!!順位!![[Jリーグカップ|ナビスコ杯]]!![[天皇杯全日本サッカー選手権|天皇杯]]
|-
|[[2002年のJリーグ|2002]]||rowspan="7"|[[サンフレッチェ広島|広島]]||J1 ||- ||- ||- ||- ||-||-||-||-||ベスト4
|-
|[[2003年のJリーグ|2003]]||J2 ||- ||44 ||25 ||11 ||8 ||86 ||2位||-||4回戦敗退
|-
|rowspan="3"|[[2004年のJリーグ|2004]]
|rowspan="3"|J1
|1st ||15 ||3 ||6 ||6 ||15 ||13位||rowspan="3"|予選リーグ敗退||rowspan="3"|4回戦敗退 
|-
|2nd ||15 ||3 ||7 ||5 ||16 ||11位
|-
|年間 ||30 ||6 ||13 ||11 ||31 ||12位
|-
|[[2005年のJリーグ|2005]]||J1||- ||34 ||13 ||11 ||10 ||50 ||7位||予選リーグ敗退||5回戦敗退 
|-
|[[2006年のJリーグ|2006]]||J1||- ||8 ||0 ||3 ||5 ||3 ||18位||予選リーグ敗退||-
|-
|[[2014年のJリーグ|2014]]||[[ロアッソ熊本|熊本]]||J2|| || || || || || || ||-||
|}
*2002年は天皇杯から指揮。
*2005年シーズンより、1st,2ndステージ制を廃止し、1シーズン制を採用している。
*2005年シーズンより、J1チームは16チームから18チームに拡大された。
*2006年は途中解任（数値は解任時の数値）。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist|2}}

== 参考資料 ==
* {{Cite web|publisher=（株）ボランチ|url=http://www.volante.co.jp/manage_ono.html|title=プロフィール|accessdate=2013-11-29}}
* {{Cite web|date=2002-09-04|publisher=サンフレッチェ広島|url=http://web.archive.org/web/20021226033438/http://www.sanfrecce.co.jp/new-hp/news/source/20020904a.html|title=小野剛氏のヘッドコーチ就任について|accessdate=2013-11-29}}

== 関連情報 ==
;著書
*『世界に通用するプレーヤー育成のためのクリエイティブサッカー・コーチング』、1998年12月、[[大修館書店]]、ISBN 4469264016
*『フランスサッカーのプロフェッショナルコーチング』([[今井純子]]との共同翻訳、[[ジェラール・ウリエ]]/{{仮リンク|ジャック・クルボアジェ|fr|Jacques Crevoisier}}著)、2000年11月、[[大修館書店]]、ISBN 4862550371
*『サッカースカウティングレポート 超一流のゲーム分析』、2010年2月、[[カンゼン]]、ISBN 4469264016
*『サッカープレーヤーズレポート 超一流の選手分析術 』、2010年12月、[[カンゼン]]、ISBN 4862550851
*『8人制ジュニアサッカーバイブル―ルール・練習法・ゲーム…etc.すべてがわかる!』、2011年3月、[[学研パブリッシング]]、ISBN 4054048994
;映像
*『Soccer Coaching Bible』全10巻
*『The Soccer Star Part II』全3巻

== 関連項目 ==
*[[千葉県出身の人物一覧]]
*[[筑波大学の人物一覧]]
*[[Jリーグ監督経験者]]
*[[ロアッソ熊本の選手一覧]]

== 外部リンク ==
* [http://roasso-k.com/top_team/players/ 選手・スタッフ] - ロアッソ熊本公式

{{ロアッソ熊本のメンバー}}
{{Jリーグ監督}}
{{Navboxes|title = 歴代|titlestyle =
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<span/>
{{サンフレッチェ広島F.C及びその前身チーム歴代監督|サンフレッチェ広島|2002-2006}}
{{ロアッソ熊本歴代監督}}
}}

{{DEFAULTSORT:おの たけし}}
[[Category:日本のサッカー指導者]]
[[Category:サンフレッチェ広島F.Cの監督]]
[[Category:ロアッソ熊本の監督]]
[[Category:千葉県出身の人物]]
[[Category:1962年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:筑波大学の教員]]
[[Category:成城大学の教員]]