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'''小張藩'''（こばりはん）は、[[江戸時代]]前期に[[常陸国]][[筑波郡]]小張（現在の[[茨城県]][[つくばみらい市]]小張）に存在した[[藩]]。

== 藩史 ==
[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]、小張は[[小田氏]]と[[結城氏]]（多賀谷氏）が争っていた場所である。[[慶長]]8年（[[1603年]]）、[[遠江国|遠江]][[遠江久野藩|久野藩]]主であった[[松下重綱]]が、居城の石塁を許可なく築いたことから幕府により懲罰的な移封を命じられて小張に1万6,000石で入ったことが、小張藩の立藩である。重綱はその後の[[大坂の陣]]で軍功を挙げたことから、[[元和 (日本)|元和]]9年（[[1623年]]）3月に[[下野国|下野]][[烏山藩]]に移され、ここに小張藩は廃藩となった。

[[延宝]]7年（[[1679年]]）、[[松平乗政]]が1万石を領したことから小張藩が再び立藩する。乗政は[[徳川家綱]]の小姓で5,000石を領していたが、延宝7年に[[若年寄]]に栄進したことから常陸国河内郡・真壁郡などに5,000石を加増されて[[大名]]として諸侯に列したのである。[[天和 (日本)|天和]]元年（[[1681年]]）7月、[[下総国]][[結城郡]]の内にさらに5,000石を加増された。そして翌年、[[信濃国|信濃]][[小諸藩]]に移封されたことから、ここに小張藩は完全に廃藩となった。

== 歴代藩主 ==
=== 松下（まつした）家 ===
[[外様]]。1万6,000石。
#[[松下重綱]]（しげつな）【慶長8年藩主就任－元和9年3月移封、廃藩】

=== 松平（大給）（まつだいら（おぎゅう））家 ===
[[譜代]]。1万石→1万5,000石。
#[[松平乗政]]（のりまさ）【延宝7年7月藩主就任－天和2年移封、廃藩】〔若年寄〕

== 関連項目 ==
*[[藩の一覧]]

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[[Category:藩]]
[[Category:常陸国]]
[[Category:松下氏|藩こはり]]
[[Category:大給松平氏|藩こはり]]
[[Category:つくばみらい市の歴史]]