対戦車ミサイルのソースを表示

[[ファイル:Flickr - The U.S. Army - TOW missile fire.jpg|thumb|350px|[[ストライカー装甲車]]（ストライカーATGM）から発射されるTOW。有線誘導方式のため、発射機とミサイルがケーブルでつながっている]]
'''対戦車ミサイル'''（たいせんしゃミサイル、{{lang-en-short|anti-tank missile}}、ATM）は、[[戦車]]を攻撃するために用いられる[[ミサイル]]である。'''対戦車誘導ミサイル'''（{{lang-en-short|anti-tank guided missile}}、ATGM）、または、'''対戦車誘導兵器'''（{{lang-en-short|anti-tank guided weapon}}、ATGW）とも呼ばれる。

[[日本]]の[[防衛省]]（[[自衛隊]]）においては'''対戦車誘導弾（たいせんしゃゆうどうだん）'''と呼称し、'''MAT'''<ref>{{lang-en-short|missile anti-tank}}</ref>の略号を与えている。これは、自衛隊が当初ATMを導入しようとしたときに、ATMが"アトム"と読める事から、軍事に疎い人達に[[核兵器]]の導入と誤解される恐れがあると考えられたためで、誤解を避けるべく英単語の順番を変更した略号としたものである。

== 概要 ==
[[戦車]]は強固な[[装甲]]により防御されているため、少量の[[火薬]]による通常の[[爆発]]ではダメージをあまり与えられない。また、[[ミサイル]]は飛翔速度が[[砲弾]]（[[APFSDS]]弾など）と比べて非常に遅いために、[[運動エネルギー]]による装甲貫通は行えない。そのために、対戦車ミサイルでは爆発の威力を一点に集中させることができる[[成形炸薬弾|HEAT]]（成形炸薬弾）を用いて戦車の装甲を貫く。

対戦車ミサイルは、車両や[[航空機]]などに装備されるものが多いが、人力で搬送可能なものも多く、[[歩兵]]部隊の対戦車[[班]]の主要装備となっている。戦闘車輌以外にも人間、建物、陣地などに対しても使用可能な事から、[[ロケット砲]]や[[地対空ミサイル#携帯式|携帯型地対空ミサイル]]同様、[[ゲリラ]]や[[民兵]]が好む装備となっている。もっとも、価格は[[地対空ミサイル]]よりはずっと安価とはいえ、[[円 (通貨)|日本円]]で一発あたり数百万円もするため、大国から装備を供与されていない民兵組織では、おいそれと自腹で調達できるものではない。

副次的な利用として、[[対艦ミサイル]]に比べて廉価かつ高速であることから武装ボートや[[上陸用舟艇]]に対する攻撃にも用いられる。[[イラン・イラク戦争]]において、[[イラン革命防衛隊]]海上部隊の武装ボートおよび突撃艇への対抗手段として、[[ペルシア湾]]に展開した[[アメリカ海軍]]が[[TOW]]を使用した。[[日本]]の[[79式対舟艇対戦車誘導弾]]は、舟艇を主目標の一つとして開発されている。

有効射程が短い砲を補完するために、通常砲弾と対戦車ミサイルの双方が発射可能な[[ガンランチャー]]と呼ばれる[[口径|大口径]]の[[主砲]]を備えた[[M551シェリダン]][[空挺戦車]]の様な車輌も存在していた。現在は[[戦車砲]]自体の大口径化とミサイルの小型化により、[[ロシア]]の[[9M119 (ミサイル)|9M119]]や[[イスラエル]]の[[LAHAT (ミサイル)|LAHAT]]の様に通常の戦車砲から発射できるタイプが登場している。

== 歴史 ==
世界で最初に開発された対戦車ミサイルは、[[第二次世界大戦]]中の[[1941年]]に[[ドイツ]]で開発が始まり、[[1944年]]に実物でのテストが行われた「X-7 ロートケップヒェン（Rotkäppchen、赤頭巾ちゃん）」である。

X-7は、終戦までに300発ほどが完成したが、実戦での使用は無かったとされる。また、誘導命令を赤外線で伝える方式や、今で言う第二世代の誘導方式、そして画像認識による誘導など様々な誘導方式の研究がされていた。これらは計画の域を出なかった。また、X-7以外にも様々な対戦車ミサイルが計画されていたがそのほとんどは完成していない。

世界で最初に実戦使用された対戦車ミサイルは、[[フランス]]の[[SS.10 (ミサイル)|SS.10]]である。SS.10は、低コストで[[戦車]]を駆逐する[[兵器]]という前提で開発が行なわれ、[[軽戦車]]や[[対戦車砲]]のような重装備を用いなくとも、[[貨物自動車|トラック]]や[[ジープ]]で軽快に移動する[[兵士]]によって大量に戦車を駆逐する装備を持つことが可能になった。

世界で最初に対戦車ミサイルが大規模に用いられたのは[[第四次中東戦争]]である。[[エジプト軍|エジプト陸軍]]がイスラエル陸軍戦車部隊に対して[[9M14 (ミサイル)|AT-3 サガー]]対戦車ミサイルを集中使用し、大打撃を与えることに成功した。そのため、一時は[[ミサイル万能論]]（戦車不要論）が大きく取りざたされた。しかし、戦車側も対戦車ミサイルに対抗するため、[[爆発反応装甲]]（ERA<ref>{{lang-en-short|explosive reactive armor}}</ref>）などの[[成形炸薬弾|HEAT]]を無効化する手段を有するようになった。その後、本格的な防護力を持つ[[戦車#戦後第3世代主力戦車|第三世代主力戦車]]が登場したため、ATGMもより強力なものを望まれている。

そのため、HEATを2段にし、一段目の[[弾頭]]で爆発反応装甲を破壊、2段目が[[装甲]]を破る[[成形炸薬弾#タンデム弾頭|タンデム弾頭]]を持つタイプや、戦車の装甲が比較的薄い上面を狙ってHEATを打ち込むタイプ（[[スウェーデン]]製のBILLなど）、旧来のHEAT弾頭ではなく戦車[[砲弾]]である[[APFSDS]]（装弾筒付翼安定徹甲弾）と同等に運動エネルギー弾を目標に超高速で突入させる事で、反応する猶予を与えず爆発反応装甲ごと撃破することが可能な[[LOSAT (ミサイル)|LOSAT]]の様なタイプもある。

== 誘導方式 ==
[[地対空ミサイル]]などと異なり、対戦車ミサイルは電気信号を送るワイヤーによる有線誘導方式が多いが、近年では[[光ファイバー]]を用いたものや、ワイヤーを用いないアクティブ誘導でより高速のタイプも登場している。また、以下のように機能により各世代に分類される。

=== 第1世代 ===
[[ファイル:AT-3 Sagger missile control box.JPG|thumb|AT-3 サガーの[[潜望鏡|ペリスコープ]]と操縦桿]]
[[照準器]]または[[双眼鏡]]で目標を照準し、飛行中の[[ミサイル]]後部の噴射炎や発光マーカーでその位置を確認しつつ、[[ジョイスティック]]で誘導する遠隔操作誘導方式。目標と自分のミサイルを同時に目で追う必要があり、ミサイルも低速で横風の影響を受けやすい。当然、照準手によるミサイルの操縦が必要となり、照準手が無力化されてしまえば誘導も不可能となる。

代表例として、世界初の実用対戦車ミサイルとなった[[SS.11 (ミサイル)|SS.11]]や、[[9M14 (ミサイル)|AT-3 サガー]]、[[64式対戦車誘導弾]]などがあげられる。
{{see also|手動指令照準線一致誘導方式}}
{{-}}

=== 第2世代 ===
[[ファイル:Milan 2.jpg|thumb|ミランの発射機。発射筒の横にあるのが照準器]]
[[照準器]]の中心に目標を捕らえ続けることで、目標の位置情報がワイヤーで[[ミサイル]]へ送られ、ミサイルはその情報に沿って飛行して命中する有線パッシブ誘導方式。照準手は目標だけを追えばよくなり、特別な操作能力が無くとも誘導が可能になったが、やはり目標に命中するまでは誘導（操縦）し続ける必要がある。

代表的な例として、[[西側諸国]]の[[TOW]]、[[HOT (ミサイル)|HOT]]、[[ミラン (ミサイル)|ミラン]]、[[79式対舟艇対戦車誘導弾]]、[[東側諸国]]の[[9M111 (ミサイル)|AT-4]]、[[9M113 (ミサイル)|AT-5]]などがあげられる。
{{see also|半自動指令照準線一致誘導方式}}
{{-}}

=== 第2.5世代 ===
[[ファイル:Hellfire AGM-114A missile.jpg|thumb|AGM-114A ヘルファイア。弾頭部にあるのが赤外線シーカー]]
[[ファイル:JGSDF Type87 ATM.jpg|thumb|87式対戦車誘導弾の発射機兼照準機（左）と照準機（右）]]
[[Nd:YAGレーザー|Nd-YAG]]などの照準[[レーザー]]を目標に照射し続けることで、[[ミサイル]]の[[弾頭]]が目標から反射したレーザーを検出して飛行するセミアクティブ誘導方式。誘導ワイヤーが廃されたことでミサイルが高速になり、また、発射地点から離れた場所から、さらに発射手とは別の照準手でも誘導が可能になった一方で、照準レーザーを感知される、有線誘導でないために敵の[[ジャミング]]に弱くなるといった欠点も登場した。

代表的な例として[[ヘルファイア (ミサイル)|ヘルファイア]]、[[87式対戦車誘導弾]]などがあげられる。
{{see also|レーザー誘導}}
{{-}}

=== 第3世代 ===
目標の発する[[赤外線]]を映像としてとらえ、これを[[ミサイル]]先端部の[[シーカー]]が感知して飛行するパッシブ誘導方式。発射直後に照準作業を終了して、射手が退避することが容易になった、完全な「[[ファイア・アンド・フォーゲット|撃ちっ放し]]」だが、[[フレア (兵器)|フレア]]などの赤外線[[ジャミング]]に弱い。

代表的な例として[[ジャベリン (対戦車ミサイル)|ジャベリン]]、[[01式軽対戦車誘導弾]]などがあげられる。

== 主な対戦車ミサイル ==
{| class="sortable wikitable" align="none" cellpadding="5" style="background:#fff; text-align:center;"
|-
!rowspan="2"|開発国
!rowspan="2"|名称
!rowspan="2"|弾体重量<br />（[[キログラム|kg]]）
!rowspan="2"|有効射程<br />（[[メートル|m]]）
!rowspan="2"|誘導方式
!colspan="4"|プラットフォーム
|-
![[歩兵]]||[[軍用車両|車両]]||[[航空機]]||[[戦車砲]]
|-
|rowspan="9"|{{USA}}
|[[SSM-A-23 (ミサイル)|SSM-A-23 ダート]]
|45
|3,000
|手動操縦
|○||○|| || 
|-
|[[ドラゴン (対戦車ミサイル)|FGM-77B ドラゴン]]
|12.2
|1,000
|rowspan="4"|[[半自動指令照準線一致誘導方式|SACLOS]]
|○|| || || 
|-
|[[TOW|BGM-71D TOW2]]
|21.5
|3,750
|○||○||○|| 
|-
|[[MGM-51 (ミサイル)|MGM-51A シレイラ]]
|26.8
|2,000
| || || ||○
|-
|[[LOSAT (ミサイル)|MGM-166 LOSAT]]
|79
|4,000
| ||○|| || 
|-
|[[ヘルファイア (ミサイル)|AGM-114K ヘルファイア-II]]
|45
|9,000
|[[光波ホーミング誘導#セミアクティブ・レーザー・ホーミング|SALH]]
| ||○||○|| 
|-
|[[AGM-65 マーベリック|AGM-65H マーベリック]]
|210
|20,000
|[[光波ホーミング誘導#画像誘導|TV]]
| || ||○|| 
|-
|[[ジャベリン (対戦車ミサイル)|FGM-148 ジャベリン]]
|11.8
|2,500
|[[光波ホーミング誘導#IRH-GEN4|IIR]]
|○|| || || 
|-
|[[FGM-172 SRAW]]
|9.7
|200
|[[慣性航法装置|INS]]
|○|| || || 
|-
|rowspan="3"|{{FRA}}
|[[ENTAC (ミサイル)|ENTAC]]
|12.2
|2,000
|rowspan="3"|[[手動指令照準線一致誘導方式|MCLOS]]
|○||○|| || 
|-
|[[SS.10 (ミサイル)|SS.10]]
|15
|1,600
|○||○|| || 
|-
|[[SS.11 (ミサイル)|SS.11]]
|30
|3,000
|○||○||○|| 
|-
|{{FRA}}<br />/{{CAN}}
|[[ERYX (ミサイル)|ERYX]]
|10.2
|600
|SACLOS
|○||○|| || 
|-
|rowspan="2"|{{FRA}}<br />/{{BRD}}
|[[ミラン (ミサイル)|ミラン3]]
|7.1
|2,000
|rowspan="2"|SACLOS
|○||○|| || 
|-
|[[HOT (ミサイル)|HOT 3]]
|24
|4,000
|○||○||○|| 
|-
|{{DEU}}
|[[PARS 3 LR]]
|49
|7,000
|IR+TV
| ||○||○|| 
|-
|{{SWE}}
|[[:en:BILL 1 Anti-tank guided weapon|BILL-1]]
|36
|2,200
|SACLOS
|○||○|| || 
|-
|rowspan="3"|{{UK}}
|[[ヴィジラント (ミサイル)|ヴィジラント]]
|14
|1,375
|MCLOS
|○||○|| || 
|-
|[[スウィングファイア (ミサイル)|スウィングファイア]]
|27
|4,000
|MCLOS<br />後にSACLOS
|○||○||○|| 
|-
|[[ブリムストーン (ミサイル)|ブリムストーン]]
|48.5
|20,000
|MMW ARH
| || ||○|| 
|-
|rowspan="6"|{{JPN}}
|[[64式対戦車誘導弾]]
|15.7
|1,800?
|MCLOS
|○||○|| || 
|-
|[[79式対舟艇対戦車誘導弾]]
|33
|4,000
|SACLOS
|○||○|| || 
|-
|[[87式対戦車誘導弾]]
|12
|2,000
|SALH
|○||○|| || 
|-
|[[96式多目的誘導弾システム|96式多目的誘導弾]]
|60
|10,000+?
|TVM画像
| ||○|| || 
|-
|[[01式軽対戦車誘導弾]]
|11.4
|1,000+
|IIR
|○||○|| || 
|-
|[[中距離多目的誘導弾]]
|26
|[[n/a]]
|IIR + SALH
|○||○|| || 
|-
|rowspan="7"|{{ISR}}
|[[スパイク (ミサイル)|スパイク-SR]]
|9
|800
|rowspan="5"|IIR+TV
|○|| || || 
|-
|スパイク-MR
|rowspan="2"|13
|2,500
|○|| || || 
|-
|スパイク-LR
|4,000
|○||○|| || 
|-
|スパイク-ER
|34
|8,000
|○||○||○|| 
|-
|スパイク-NLOS
|71
|25,000
| ||○||○|| 
|-
|[[ニムロッド (ミサイル)|ニムロッド]]
|96
|26,000
|rowspan="2"|SALH
| ||○||○|| 
|-
|[[LAHAT (ミサイル)|LAHAT]]
|13.5
|6,000
| ||○||○||○
|-
|rowspan="3"|{{CHN}}
|[[HJ-8 (ミサイル)|HJ-8E]]
|25
|4,000
|SACLOS
|○||○||○|| 
|-
|[[HJ-9 (ミサイル)|HJ-9]]
|37
|5,500
|レーザーBR
|○||○||○|| 
|-
|[[HJ-10 (ミサイル)|HJ-10]]
|50
|10,000+
|IIR, SALH, TV, MMW ARH
|○||○||○|| 
|-
|rowspan="12"|{{SSR}}
|[[3M6 (ミサイル)|3M6 シュメル]]<br />（AT-1 スナッパー）
|22.5
|2,300
|rowspan="3"|MCLOS
|○||○|| || 
|-
|[[3M11 (ミサイル)|3M11 ファラーンガ]]<br />（AT-2 スワッターA）
|27
|2,500
| ||○||○|| 
|-
|[[9M14 (ミサイル)|9M14M マリュートカ]]<br />（AT-3 サガー）
|10.9
|3,000
|○||○||○|| 
|-
|[[9M111 (ミサイル)|9M111 ファゴット]]<br />（AT-4 スピガット）
|11.5
|2,500
|rowspan="7"|SACLOS
|○||○|| || 
|-
|[[9M113 (ミサイル)|9M113 コンクールス]]<br />（AT-5 スパンドレル）
|14.6
|4,000
|○||○|| || 
|-
|[[9M114 (ミサイル)|9M114 シュトゥールム]]<br />（AT-6A スパイラル）
|31.4
|5,000
| ||○||○|| 
|-
|[[9K115 (ミサイル)|9K115 メチス]]<br />（AT-7 サクルソン）
|5.5
|1,000
|○||○|| || 
|-
|[[9M112 (ミサイル)|9M112 コブラ]]<br />（AT-8 ソングスター）
|37.2
|4,000
| || || ||○
|-
|[[9M120 (ミサイル)|9M120M アターカ-V]]<br />（AT-9 スパイラル-2）
|48.5
|8,000
| ||○||○|| 
|-
|[[9M117 (ミサイル)|9M117 バスティオン]]<br />（AT-10 スタッバー）
|17.6
|5,000
| || || ||○
|-
|[[9M119 (ミサイル)|9M119 レフレークス]]<br />（AT-11 スナイパー）
|24.3
|rowspan="2"|4,000
|rowspan="2"|[[レーザー誘導|レーザー]][[ビームライディング|BR]]
| || || ||○
|-
|[[9K118 (ミサイル)|9K118 シェクスナ]]<br />（AT-12 スウィンガー）
|30.4
| || || ||○
|-
|rowspan="4"|{{RUS}}
|[[9K115 (ミサイル)|9M115-2 メチス-M]]<br />（AT-13 サクルソン-2）
|13.8
|1,500
|rowspan="3"|SACLOS
|○||○|| || 
|-
|[[9M133 (ミサイル)|9M133 コルネット]]<br />（AT-14 スプリガン）
|27
|5,500
|○||○|| || 
|-
|[[9M123 (ミサイル)|9M123 フリザンテーマ]]<br />（AT-15 スプリンガー）
|46
|6,000
|○||○|| || 
|-
|[[9K121 (ミサイル)|9K121 ヴィキール]]<br />（AT-16 スカリオン）
|45
|10,000
|レーザーBR
| || ||○|| 
|}

== 脚注 ==
<references />

== 関連項目 ==
* [[ミサイル]]
* [[対戦車兵器]]

{{ミサイルの分類}}

{{weapon-stub}}

[[Category:対戦車ミサイル|*たいせんしやみさいる]]