富士急行のソースを表示

{{基礎情報 会社
|社名 = 富士急行株式会社
|英文社名 = Fuji Kyuko Co., Ltd.
|ロゴ =[[ファイル:Fuji Kyuko Logo.png|150px]]
|画像 = [[ファイル:Fujikyu-Image.jpg|280px|富士急ハイランド前を走る電車]]
|画像説明 = 富士急ハイランド前を走る電車
|種類 = [[株式会社]]
|市場情報 = {{上場情報|東証1部|9010}}
|略称 = 富士急
|国籍 = {{JPN}}
|本社郵便番号 = 403-0017
|本社所在地 = [[山梨県]][[富士吉田市]]新西原5丁目2番1号
|本店郵便番号 =
|本店所在地 = 山梨県富士吉田市上吉田2丁目5番1号
|設立 = [[1926年]][[9月18日]]
|業種 = 陸運業
|統一金融機関コード =
|SWIFTコード =
|事業内容 = 旅客鉄道事業、観光事業 他
|代表者 = 代表取締役社長 堀内光一郎
|資本金 = 91億2634万円
|発行済株式総数 = 109,769,477株
|売上高 = 単独234億4,751万円<br/>連結439億7,196万円<br/>（2012年3月期）
|営業利益 = 単独21億3,647万円<br/>連結28億2,147万円<br/>（2012年3月期）
|純利益 = 単独5億6,129万円<br/>連結7億9,988万円<br/>（2012年3月期）
|純資産 = 単独151億2,661万円<br/>連結164億9,449万円<br/>（2012年3月現在）
|総資産 = 単独771億3,219万円<br/>連結876億4,940万円<br/>（2012年3月現在）
|従業員数 = 単独566人（2010年3月現在）
|決算期 = 3月31日
|主要株主 = 堀内浩庵会 11.76%<br/>エフ・ジェイ 11.58%<br/>[[日本生命]] 9.69%<br/>[[富国生命]] 9.68%<br/>[[朝日生命]] 6.97%他<br/>（2011年3月31日現在）
|主要子会社 = [[岳南鉄道]]<br/>[[富士急行観光]]<br/>[[富士急平和観光]]<br/>[[富士急山梨バス]]<br/>[[富士急ハイランド]]他
|関係する人物 = [[堀内光雄]]（[[代表取締役]][[会長]]、元[[衆議院議員]]、元[[自由民主党]][[総務会長]]）<br/>堀内良平（富士急行及び[[身延線|富士身延鉄道]]、[[東京地下鉄道|東京乗合自動車]]創業者）<br/>[[五島慶太]]
|外部リンク = [http://www.fujikyu.co.jp/ www.fujikyu.co.jp/]
|特記事項 =
}}
'''富士急行株式会社'''（ふじきゅうこう、''Fuji Kyuko Co., Ltd.'' ）は、[[山梨県]]、[[静岡県]]東部を中心に、運輸、観光、不動産、流通事業などを行なう会社である。[[東京証券取引所|東証]]1部上場。本社は山梨県[[富士吉田市]]新西原5丁目2番1号に所在。また東京本社が[[東京都]][[渋谷区]]初台1丁目55番7号に所在する。[[日本民営鉄道協会]]、[[全国登山鉄道&permil;会]]加盟。「'''富士急'''（ふじきゅう）」の愛称で知られている。

なお当社は、同じ山梨県を本社とする[[富士観光開発]]とは無関係。

== 概要 ==
[[1926年]][[9月18日]]に、'''富士山麓電気鉄道'''（ふじさんろくでんきてつどう）として設立され、[[1960年]][[5月30日]]に、現在の富士急行に改称した。

鉄道・自動車（バス）などの運輸事業を創始とする企業であるが、現在、売り上げに占める鉄道事業の割合は5%程度で、自動車事業を合わせても2割程度に過ぎない。沿線の豊富な観光資源を背景にした[[遊園地]]、[[ゴルフ場]]等の観光事業の割合が約7割を占めている。

[[2007年]][[3月18日]]に、バス事業で[[PASMO]]を導入した。また、鉄道事業についても[[2015年]]春にPASMOと相互利用可能である[[Suica]]を導入する予定である。

== 運輸事業 ==
=== 鉄道 ===
以下の2路線を運営している。いずれも「[[富士急行線]]」を参照。

* 大月線 [[大月駅|大月]] - 富士山 23.6km
* 河口湖線 富士山 - [[河口湖駅|河口湖]] 3.0km

両線は直通運転を行っており、両線の境界である[[富士山駅]]で[[スイッチバック]]が行われる。普通列車のほか、特急'''「[[富士急行線#特急「フジサン特急」|フジサン特急]]」'''、快速'''「[[富士急行線#快速「富士登山電車」|富士登山電車]]」'''が、それぞれ運行されている。また、[[東日本旅客鉄道]]（JR東日本）[[中央本線]]の[[東京駅|東京]]・[[高尾駅 (東京都)|高尾]]方面から直通運転がある（「[[富士急行線#JR中央線直通列車]]」を参照）。

なお、この他に [[下部温泉駅|下部]] - [[富士山駅|富士吉田（現・富士山）]] - [[御殿場駅|御殿場]]間の[[未成線]]が存在したが、下部 - 富士吉田間・[[山中湖村|山中湖]] - 御殿場間が1930年<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2957521/8 「鉄道免許失効」『官報』1930年7月5日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>、残る区間も1934年に免許が失効している<ref>[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2958781/4 「鉄道免許取消」『官報』1934年9月5日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref><ref>森口誠之『鉄道未成線を歩く〈私鉄編〉』JTB、2001年、p.184</ref>。

[[ファイル:Fujikyu Corporation Linemap.svg|thumb|none|300px|富士急行線の路線図<br />図の右側が高尾・東京方面、左側が甲府方面]]
==== 鉄道車両 ====
特記なき車両は電車。[[小田急電鉄]]や[[京浜急行電鉄]]等と同様に「○○系（けい）」ではなく「○○形（がた）」と呼称される。ただし、6000系以降は「○○系」と呼称しており、これにあわせて1000形や2000形についても近年では公式サイト等で1000系や2000系と表記される傾向にある。一部の形式は勾配対策として[[抑速ブレーキ]]を備えるが、普通用車両やJRからの乗り入れ車両については入線の必須条件とはされていない。

===== 現有車両 =====
* 8000系 - [[小田急20000形電車|小田急20000形]]の取得に向けて交渉に入ったと2012年1月に報じられ<ref name="47news120121"/>、2013年11月11日付で1編成が譲渡された<ref>{{Cite web|author=|date=2013-10-11|url=http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8027_3257345_.pdf|title=小田急ロマンスカー２００００形車両の富士急行への譲渡について|format=PDF|publisher=小田急電鉄株式会社、富士急行株式会社|language=日本語|accessdate=2013-10-11}}</ref>。2013年度の設備投資計画により2000形の後継車両への更新が予定されている。3両編成化した上で、2000形の2002号編成を置き換え、2014年7月12日から営業運転を開始した<ref>[http://www.fujikyu-railway.jp/forms/info/info.aspx?info_id=33993 新型フジサン特急車両「８０００系」　平成２６年７月１２日（土）より営業運行開始] - 富士急行</ref><ref>{{Cite web|author=|date=2014-6-20|url=http://www.fujikyu-railway.jp/div/fujisanlep/pdf/20140620_8000_debutpress.pdf|title=プレスリリース「8000系」営業運転開始|format=PDF|publisher=富士急行株式会社|language=日本語|accessdate=2014-6-20}}</ref>。
* [[富士急行6000系電車|6000系]]（元JR東日本[[国鉄205系電車|205系]]）
* [[富士急行2000形電車|2000形]]（元JR東日本[[国鉄165系電車|165系]]）
* [[富士急行1000形電車|1000形・1200形]]（元[[京王5000系電車|京王5000系]]）
* [[富士急行5000形電車|5000形]]
* [[国鉄ホキ800形貨車|ホキ800形]]（JRのホキ800形と同形の貨車）
<gallery>
ファイル:Fujikyu 8000 series 20140712.jpg|8000系「フジサン特急」
ファイル:Fuji Kyuko 6000 1st commercial train.JPG|6000系
ファイル:Fujikyu-5000.jpg|5000形「トーマスランド号」
ファイル:Fujisan-Limited-Express.jpg|2000形「フジサン特急」
ファイル:Fujikyu 1000gata.JPG|1000形
</gallery>

===== 過去の車両 =====
* [[富士急行5700形電車|5700形]]（元[[小田急2200形電車|小田急2200形]]）
* [[富士急行5200形電車|5200形]]（元[[小田急1900形電車|小田急1900形]]の車体流用車）
* [[富士急行7000形電車|7000形]]（元17m旧型国電）
* [[富士山麓電気鉄道モ1形電車|3600形]]
* [[富士山麓電気鉄道3100形電車|3100形]]

* [[国鉄キハ58系気動車#富士急行のキハ58|キハ58形]]（58001 - 58003。中央本線急行列車併結用の気動車。[[有田鉄道]]に譲渡）

* モハ20 → モハ601
*: 日本国有鉄道[[国鉄デハ6340系電車|モヤ4001]]（譲渡時にモヤ4002と振替）を1949年に譲り受けたもの。1951年鋼体化し改番。1957年3月、[[岳南鉄道]]に貸渡し後、1960年4月に正式譲渡。
* モハ21 → モハ602
*: 日本国有鉄道[[国鉄デハ63100系電車|モハ10060]]を1949年に譲り受けたもの。1951年9月鋼体化し改番。
* [[富士山麓電気鉄道モ1形電車|モニ100形]]
* ハニ253, ハニ254
*: 鉄道省[[国鉄サハ19形電車|サハ19014, サハ19015]]を1940年に譲り受けたもの。
* ハニ255
*: 運輸省サハ19009を1948年に譲り受けたもの。1962年10月廃車。
* ロハ300 → ロハ901
*: [[日本国有鉄道]]（旧[[青梅電気鉄道]]）[[青梅電気鉄道の電車#デハ100形 → モハ100形|クモハ103]]を1950年10月に譲り受けたもの。1968年、[[流鉄|流山電気鉄道]]に譲渡（クハ53）。
<gallery>
ファイル:Arita-Kiha58003.JPG|キハ58形
ファイル:Fujikyu-5700-2200.jpg|5700形
ファイル:Fujikyu-3100.jpg|3100形
</gallery>

保存車両
* [[富士山麓電気鉄道モ1形電車|モ1形]]（[[河口湖駅]]で保存されている）
<gallery>
ファイル:富士山麓電気鉄道モ1形電車.JPG|モ1形電車
</gallery>

===== 車両数の変遷 =====
{| class="wikitable" border="1" cellspacing="0" cellpadding="2" style="font-size:90%; text-align:center; width:85%;"
|-
!年
!3600形
!3100形
!7000形
!5000形
!5200形
!5700形
!1000・1200形
!2000系
!計（冷房車）
|-
|1982||4||2||6||2||8||||||||22(2)
|-
|1983||4||2||6||2||8||6||||||28(2)
|-
|1984||2||2||||2||6||10||||||22(2)
|-
|1985-<br>1993||2||2||||2||||16||||||22(2)
|-
|1994||||2||||2||||14||4||||22(6)
|-
|1995||||2||||2||||14||10||||28(12)
|-
|1996||||2||||2||||6||16||||26(22)
|-
|1997-<br>2001||||||||2||||||18||||20(20)
|-
|2002-<br>2011||||||||2||||||18||6||26(26)
|-
|}
*事業用車除く
*1982・83年は1月1日現在、84年以降は4月1日現在
*『私鉄車両編成表』各年版、ジェー・アール・アール

==== 女性専用車 ====
* [[2005年]]9月5日から平日朝7：30 - 9：30にJR中央線新宿駅を発着する上り列車である2本の大月寄り1両目の1号車（実施区間は全区間）にて[[女性専用車両]]を実施していた。[[2007年]]3月18日に行われたJR東日本のダイヤ改正で、[[JR東日本E233系電車|E233系]]が富士急行に乗り入れを開始したが、富士急行に乗り入れる編成位置に1号車がなくなったため、廃止となった。

=== バス ===
バス事業は富士急行本体のほか、子会社化された地域会社・グループ会社により運営されている。ただし、富士急平和観光は以前から存在するグループ会社である（旧社名は平和観光で「富士急」は入っていなかった）。かつては[[韮崎市|韮崎]]・吉原にも営業所を置いていたほか、貸切専門の沼津貸切・鷹岡・清水・名古屋営業所、貸切専業の系列会社[[御殿場自動車]]が存在した。また、沿線に[[大石寺]]があることから[[創価学会]]の団体輸送に特化した営業所「学会営業所」、主に浜松町 - 大石寺間の路線（限定乗合）を運行した系列会社に「大富士開発」まであったが、いずれも廃止・統合・廃業されている。

カッコ内は営業所記号。
: ［★］は現在、路線バスで[[PASMO]]が利用可能。
: ［☆］は現在、高速バスでPASMOが利用可能（☆入りのカッコ内は利用可能な高速バス路線）。
: ［◎］は現在、コミュニティバスでPASMOが利用可能（◎入りのカッコ内は利用可能なコミュニティバス路線）。

* 本体直営
*:[[富士急行御殿場営業所|御殿場営業所]](G) ［★］ - 現在、本体直営唯一の営業所である。
* [[富士急山梨バス]](F) ［★］ - 元の富士吉田・都留・大月・上野原営業所が分社化され、「富士急都留中央バス」となったものが社名変更。
* [[富士急平和観光]]
*: 本社営業所(K) ［（☆：新宿 - 甲府線）］ - もとは貸切専業の平和観光。富士急行甲府営業所を統合している。
*: 八王子営業所(C)
* [[富士急シティバス]](E) ［★］
*:: 元の三島・沼津営業所（静岡東事業所）。のちに三島営業所が「富士急三島バス」に分社化、沼津の分社化の際に現社名に変更。
* [[富士急静岡バス]](W) ［★］ - 元の富士宮・富士・鷹岡営業所（静岡西事業所）。
* [[富士急湘南バス]](M) ［★］ - 元の松田営業所。
* [[フジエクスプレス]]
*: 東京営業所(T) ［（◎：[[ちぃばす]]、[[ハチ公バス]][[ハチ公バス#神宮の杜（もり）ルート|神宮の杜（もり）ルート]]）］
*:: 元の東京営業所（東京事業所）。高速バス・貸切バス専門の営業所であったが、[[港区 (東京都)|港区]]コミュニティバス「ちぃばす」で一般路線の運行も開始することになった。
*: 横浜営業所(H) ［★］
*:: 元の横浜営業所で、「富士急横浜観光」となったあと、フジエクスプレスに統合。貸切バス専門の営業所であったが、2007年度から[[横浜市営バス]]134系統を引き継ぎ、一般路線の運行を開始することになった。
* [[富士急行観光]]
*: 東京営業所(T)
*: 埼玉営業所(S)

==== バスの車両 ====
===== 概説 =====
[[日野自動車]]と資本関係があるため、日野車の導入が多い。ただし、貸切・高速車については[[三菱ふそうトラック・バス|三菱ふそう]]車の導入も多かった（三菱ふそうの路線車は少ない）。[[#低公害バス「エバーグリーンシャトル」|CNGバス]]導入前後からは、[[UDトラックス|日産ディーゼル（当時、現「UDトラックス」）]]車も勢力を拡大していた。[[いすゞ自動車|いすゞ]]車はどちらかといえば少数派である。ただし、岳南鉄道バスでは日産ディーゼル車も多かったが、これは営業エリア内に日産の事業所があったことも関連があるとされている。いすゞ自動車の路線車は当時沼津（営）にだけしか配置がなかったが1977年に投入されたいすゞBU04は日野車体製だった（それ以前は川崎重工製）。いすゞ高速車は少数ながら導入例がある。輸入車は[[ヒュンダイ・ユニバース]]がある。また、2014年3月までは[[ボルボ・アステローペ]]（組立ては日本）の屋根を取り払い、ビニール製のスライド式帆を装着したオープン[[カババス]]が[[河口湖駅]]周辺の遊覧バスとして在籍していた。

現在の乗降は後乗り前降りだが、以前[[日野・ブルーリボン|日野RE100]]が前後ドア車と前中ドア（引き戸）車の2種類配置された時は後乗り前降りと前乗り前降りと異なる乗降が行われた。このために一部の営業所では乗り入れ限定運用があった。

車両は一部をのぞいてエフ・ジェイ（富士急商事から改称）が所有者となっており、運行会社はリース扱いで使用している。

大半の車両が、希望ナンバーにより社番と登録番号を合わせている。

過去には、日本では珍しい高速・路線兼用車「ワンロマ」を導入していた。この車両については「[[中央高速バス#高速・路線兼用車「ワンロマ」]]」を参照されたい。

自社グループ内に放送機器メーカーを有する関係で、日本では比較的早い時期に路線バスでの音声合成放送装置を導入開始している（最初に導入されたのは、当時の富士営業所で1988年の初め頃だった）。
<gallery>
ファイル:RE100-Fujikyu-Standy-Window.jpg|過去の車両・一般的な路線車の例（日野RE100・松田営業所）
ファイル:P-RU607A-Fujikyu-G2413.jpg|過去の車両・一般的な高速車の例（日野P-RU607A・松田営業所G2413）
ファイル:Fuji Kyuko isuzu supercruiserHD U5003.jpg|過去の車両・一般的な貸切車の例（いすゞU-LV771R・甲府営業所U5003）
ファイル:JA530 Fujikyu Y9702.jpg|過去の車両・中央高速バスに投入された日産ディーゼル・ユーロツアー（河口湖営業所Y9702）
ファイル:P-HU276BA-Fujikyu-P2843.jpg|過去の車両・高速・路線兼用車「ワンロマ」（日野HU276B・吉田営業所P2843）
</gallery>

===== カラーリング =====
現在の路線車の標準色は「グリーンベルト」と呼ばれるカラーリングで、以前はほぼ全車両が「グリーンベルト」で統一されていた。これは、ベースの淡い緑が「富士の新緑」で春、細いラインの濃い緑が「富士の緑」で夏、窓の上に入る黄色い帯が「富士の紅葉」で秋、そして屋根全体の白は「富士の雪」で冬と、富士の四季をイメージしたものとされている。また、濃い緑のラインは、2台を背中合わせに配置することで[[富士山]]のシルエットを表現するパターンとなっており、近年まではこれを強く意識して、車両導入は必ず偶数台数の導入であった。この塗装色を発案したのは富士急行現会長で、元[[労働大臣]]の[[堀内光雄]]である。

しかし、静岡県側の富士急では全く異なった説明を行っており、「上から白、黄色、緑のカラーリングになっているのは、白は富士山の雪の白、黄色は静岡県の特産品のみかんの黄色、緑は同じく静岡県の特産品のお茶の緑の葉をイメージして」と1975年頃の富士急貸切バスの車内でバスガイドによる案内が毎回されていた。異なるバスガイドが全く同じ説明をしていたため（同一の事柄を車内で説明をしていた故、この説明はそれぞれのバスガイドの作り話とは考えられないため）、静岡県側ではこの説明が公式のカラーリングの説明だと思われている。またこの説明を裏付けるもうひとつの理由として、子会社である岳南鉄道は静岡県側であり、富士急バスと非常によく似たカラーリングのバスを運行していたことから「この三色は静岡県の特産品に基づいたカラー」と思われていた。<!--なお、上記の説明である「黄色が紅葉」であるが、「紅」であれば「あか」のはずであり、「黄色」というのには説明が苦しい。またこの説明は最近まで聞かなかったため、上記に書かれている「富士山の緑、紅葉の…」はかなり後に考え出された説明だと思われる。少なくとも、富士急社員のバスガイドで「緑はお茶の、黄色はみかんの」という説明をしていた元バスガイドも確認できるだけでも岳南地域には2009年時点で複数人まだ健在であり、裏づけもとれていることから、もし、現時点で「緑は富士山の、黄色は紅葉の」であるとすれば、それは後に富士急で改変された説明と思われる。-->

なお、傍系の[[富士急行観光]]では、上半分をすべて白としており、印象が異なる。

CNGバスについては、低公害バス専用の「エバーグリーンシャトル」カラーになっている。なお、この低公害バス専用カラーは、2006年以降に導入された[[日野・ブルーリボン|日野ブルーリボンシティハイブリッド]]でも採用された。

現在の貸切車と高速車については、白地に緑2色で富士山のシルエットを表現した「Resort」とキャラクターを描いた「Highland Dream」の2種類がメインである。「Resort」は、看板車である[[ボルボ・アステローペ]]「Resort Wind」から採用されたもので、その後しばらくはスーパーハイデッカー専用のカラーリングであったが、1997年以降はハイデッカー車にもこのカラーのものが多くなっている。「Resort」の場合、定員の数字を併記して「Resort60」というように表記することも多い。また、高速車については「Resort Express」となっている。一方、「Highland Dream」は1997年より採用されている。デザイナーは[[クライブ・ドブソン]]で、彼のオリジナルキャラクター「エディちゃん」が[[富士急ハイランド]]で遊ぶ情景をイメージしたとされている。乗務員の間の通称は「まんがバス」である。
ただ、キャラクター使用料を毎年支払わなければならないため、ラッピングを施されたり、車体更新の際に塗装変更を行い「Resort」カラーに変更されている車両が多い。

なお、岳南鉄道の貸切車は「グリーンベルト」、路線車については使用している色は同じだがパターンが全く異なるものであった。また、富士急平和観光は社名変更前はグリーンベルトのほかにオリジナルカラーも採用していた。

2006年以降、「Resort」色の車両については、社名表記の前のマークが富士急行の社章から赤い富士山のシルエットに「Q」の字を描いた富士急行のシンボルマークに変更されている。
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ファイル:KL-RA552R Fujikyu T8103.jpg|貸切バス（フジエクスプレスT8103）「Highland Dream」
ファイル:BKG-AS96JP Fujikyu-Shonan M8801 front.jpg|高速バス（富士急湘南バスM8801）「Resort Express」
ファイル:PDG-KR234J2 Fujikyu M2965 front.jpg|路線バス（富士急湘南バスM2965）「グリーンベルト」
ファイル:BJG-HU8JLFP Fujikyu F2961 EvergreenShuttle.jpg|路線バス（富士急山梨バスF2961）「エバーグリーンシャトル」
ファイル:P-MS716S-Fujikyukokanko-T591.jpg|貸切バス（富士急行観光T591）「グリーンベルト」の亜流
ファイル:VOLVO-B10M-Fujikyu.jpg|貸切バス（フジエクスプレス）「Resort Wind」かつては社名の前には社紋があった
ファイル:Fujikawaguchiko Kaba bus In Fujimotosuko Resort 1.JPG|オープントップバス「KABA BUS」
ファイル:P-RM81G-Gakunan-Tetsudo.jpg|岳南鉄道オリジナルカラー（1998年3月撮影）
ファイル:Fujikyu Heiwa SelegaFc.jpg|平和観光オリジナルカラー（2000年9月撮影）
</gallery>

===== 低公害バス「エバーグリーンシャトル」 =====
富士急行グループのバスでは、1995年以降継続的に[[低公害車|低公害バス]]を導入している。[[山梨県]]や静岡県で独自の補助金制度があることもあって、地域子会社も含めたグループ全体の台数は2009年現在[[天然ガス自動車|天然ガスバス（CNGバス）]]42台と[[ハイブリッドカー|ハイブリッドバス]]11台[http://bus.fujikyu.co.jp/torikumi/index.html]で、日本の民間バス事業者としては最大規模である（1社単独の場合は[[山梨交通]]が最大ユーザーである）。

富士急行では1970年代から富士山登山バスへの低公害バス導入を検討していた<ref name="br42-12"/>が、富士山登山バスは山梨県側で最大8%、静岡県側では9.6%という急な上り坂が続くという厳しい条件の路線であり<ref name="br42-12"/>、低公害と登坂性能の両立ができなかった<ref name="br42-12"/>。しかし、1990年代中盤以降にハイブリッドバスやCNGバスが登場したことを機に具体的な検討が開始された。

富士山登山バスのルートで各種試験を行った結果<ref name="br42-13"/>、走行性能が通常のディーゼルバスと比べても遜色ない・黒煙の排出がない・騒音も低いといった条件をクリアした日産ディーゼルのCNGバスが導入車両として決定した<ref name="br42-13"/>。

[[1995年]]7月24日から「エバーグリーンシャトル」と命名されたCNGバス2台が富士山麓での運行を開始した<ref name="br31-20"/>。これは都市部以外では日本で初のCNGバス導入事例である<ref name="br31-20"/>が、当時は都市部でさえも天然ガス充填施設は限られており<ref name="br42-13"/>、富士山麓に天然ガス補給のための充填施設は存在せず<ref name="br31-20"/>、[[東京ガス]]から供給を受けたガス<ref name="br31-20"/>を、横浜市鶴見区からトラックで陸送していた<ref name="br42-13"/>。しかし、1回のトラック便ではバス2台分のガスしか搬送できず<ref name="br42-13"/>、そのトラックの燃料代などがかさみ、通常のバスの約20倍ものコストがかかってしまうものになった<ref name="br42-13"/>。このため、[[1996年]]には系列会社が営業する富士急ハイランド内のガソリンスタンドに、1億1,300万円を投じたエコステーションが併設された<ref name="br42-13"/>。民間ベースでエコステーションを設置したのは富士急行が初めてであり、またガソリンスタンドに併設されたエコステーションは日本で初めてである<ref name="br42-13"/>。この年にはCNGバスは9台に増車されていた<ref name="br42-14"/>。

以後、富士登山バスを運行する営業所・地域会社では継続的に低公害バスが導入されている。特に独自の補助金制度のある山梨県内では、毎年の新車に必ず低公害車が含まれており、2005年からはハイブリッドバスの導入も開始された。2012年には[[いすゞ自動車]]の[[いすゞ・エルガ|エルガ]]CNG車を2台、富士急山梨バスに初導入した。

なお、港区コミュニティバス「[[ちぃばす]]」も、初期導入車8台がCNGバスである。
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ファイル:NE-UA4E0HSN Fujikyu F7854 EvergreenShuttle.jpg|CNGバス（富士急山梨バスF7854）
ファイル:Fujikyu-F8273-KK-RM252GAN.jpg|CNGノンステップバス（富士急山梨バスF8273）
ファイル:PKG-RA274MANkai Fujikyu F8764.jpg|CNGバス（富士急山梨バスF8764）
ファイル:Fujikyu-T2477.jpg|CNGバス（フジエクスプレスT2477）
ファイル:FujikyuYamanashiBus-F3268.JPG|CNGノンステップバス（富士急山梨バスF3268）
</gallery>

===== 車番 =====
富士急行観光以外のグループ各社においては、基本的には1995年以降は以下のような附番法則となっている<ref name="72-33"/><ref group="注釈">富士急山梨バスが富士急都留中央バスであった時期に発注した車両については独自の連番、富士急三島バス・富士急静岡バスについては登録番号で管理していた時期もあった。</ref>。
{| class="wikitable"
|-
!M
!5
!5
!62
|-
|営業所
|メーカー
|年式
|固有番号
|}
<!--以下は[[Help:ページの編集#箇条書き]]にあった書式に変更-->
; 営業所
: C…富士急平和観光八王子営業所<ref name="72-33"/>
: E…富士急シティバス<ref name="72-33"/>
: F…富士急山梨バス<ref name="72-33"/>
: G…御殿場営業所<ref name="72-33"/>
: H…フジエクスプレス横浜営業所<ref name="72-33"/>
: M…富士急湘南バス<ref name="72-33"/>
: W…富士急静岡バス<ref name="72-33"/>
: K…富士急平和観光<ref name="72-33"/>
: T…フジエクスプレス東京営業所<ref name="72-33"/><ref group="注釈">[[ボルボ]]車を除く。</ref>
: Y…河口湖営業所<ref name="72-33"/>
; メーカー
: 1…[[日野自動車|日野]]<ref name="72-33"/>（奇数×10年代の導入。例：1990年代）
: 2…日野<ref name="72-33"/>（偶数×10年代の導入。例：1980年代・2000年代）
: 3…[[いすゞ自動車|いすゞ]]<ref name="72-33"/>（奇数×10年代）
: 4…いすゞ<ref name="72-33"/>（偶数×10年代）
: 5…[[三菱ふそうトラック・バス|三菱ふそう]]<ref name="72-33"/>（奇数×10年代）<ref group="注釈" name="昔のいすゞ">1995年まではいすゞ製の車両に附番されていた。</ref>
: 6…三菱ふそう<ref name="72-33"/>（偶数×10年代）<ref group="注釈" name="昔のいすゞ"/>
: 7…[[UDトラックス|日産ディーゼル（当時、現「UDトラックス」）]]<ref name="72-33"/><ref group="注釈" name="昔の三菱">1995年までは三菱ふそう製の車両に附番されていた。</ref>
: 8…日産ディーゼル<ref name="72-33"/>（偶数×10年）<ref group="注釈" name="昔の三菱"/>
: 9…[[トヨタ自動車|トヨタ]]<ref name="72-33"/>
: 0…輸入車<ref name="72-33"/>
; 年式
: 西暦の下1桁。移籍車でも製造年を使用する。
; 固有番号（年式ごとの連番）
: 01 - 49…高速・貸切車
: 51 - 99…路線車
以上の法則により、「M5562」号車は、富士急湘南バス（富士急行松田営業所）で1995年度に導入した三菱ふそう製造の路線車12台目62号車ということになる。

富士急行観光に関しては、以下の附番法則による<ref name="72-33"/><ref group="注釈">富士急行グループ他社からの転入車では改番はせずに営業所記号のみ変更する。</ref>。

{| class="wikitable"
|-
!T
!1
!3
!2
|-
|営業所
|メーカー
|年式
|固有番号
|}
<!--以下は[[Help:ページの編集#箇条書き]]にあった書式-->
; 営業所
: T…富士急行観光本社営業所<ref name="72-33"/>
: S…富士急行観光埼玉事業部<ref name="72-33"/>
; メーカー:富士急グループ他社と同じ<ref name="72-33"/>
; 年式:2002年度までは1桁で、2003年度以降の導入車両では2桁となる<ref name="72-33"/>。
; 固有番号:年式ごとの連番

==== 高速バス ====
[[ファイル:Fujiexp-lakeliner-20070703.jpg|thumb|229px|right|横浜 - 河口湖線]]
[[ファイル:KL-RA552RBN Fujikyu F8505 Resort Express.jpg|thumb|229px|right|名古屋 - 富士五湖線]]
富士急グループの[[富士急山梨バス]]、[[富士急平和観光]]、[[富士急静岡バス]]、[[富士急シティバス]]、[[富士急湘南バス]]、[[フジエクスプレス]]が首都圏や愛知県、京都府、大阪府の各地と岩手県、山梨県、静岡県、長野県を結ぶ路線を多数運行している。富士急行は[[中央高速バス]]運行開始当時からの事業者である。

===== 運行中の高速バス路線 =====
新宿発着
* [[新宿高速バスターミナル]] - 富士急ハイランド・富士山駅・河口湖駅・本栖湖・富士山五合目
* 新宿高速バスターミナル - 石和温泉・甲府駅・湯村温泉
* 新宿高速バスターミナル - 中央道茅野・上諏訪駅・岡谷駅
* 新宿高速バスターミナル - 伊那市・駒ヶ根市・駒ヶ根車庫
* 新宿高速バスターミナル・渋谷駅（マークシティ） - 裾野市内・沼津駅・沼津営業所
* 新宿高速バスターミナル・渋谷駅（マークシティ） - 三島駅・沼津駅・沼津営業所

東京発着
* [[新木場駅]]・[[東京駅バスのりば|東京駅]]・六本木ヒルズ・市ヶ尾駅 - 御殿場駅・富士急ハイランド・河口湖駅
* 東京駅・六本木ヒルズ - 富士駅・鷹岡車庫
* 東京駅・六本木ヒルズ - 富士宮駅・富士宮営業所・白糸の滝・休暇村富士
* 東京駅・六本木ヒルズ - 裾野市内・沼津駅・沼津営業所
* 芝浦車庫・田町駅・六本木ヒルズ・東京駅・東京ドームホテル - 盛岡駅西口・厨川駅・おらほの温泉（八幡平市）・二戸駅西口・九戸インターオトデ館・久慈駅・岩手県北バス久慈営業所「岩手きずな号」（[[岩手県北自動車]]と共同運行）<ref>[http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/archives/2446/ 高速夜行バス　新東京線（久慈〜盛岡―東京）3月22日（金）運行開始のお知らせ] - 岩手県北バスプレスリリース 2013年3月4日</ref><ref>[http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130304_2 久慈－東京に夜行バス　県北自動車22日から] - 岩手日報 2013年3月4日</ref>

[[東京国際空港|羽田空港]]発着・横浜発着
* 羽田空港 - [[品川駅]]東口 - 富士急ハイランド・[[富士北麓駐車場]]・河口湖駅・富士山駅
* 羽田空港 - 河口湖駅・富士急ハイランド・富士山駅・（富士山五合目）
* 横浜駅西口 - 御殿場駅・河口湖駅・（富士山五合目）
** 富士登山シーズンの特定日に1往復を富士山五合目まで延長運転
* 横浜ロイヤルパークホテル・横浜駅(YCAT) - 御殿場プレミアム・アウトレット
* [[センター北駅]]・[[たまプラーザ]] - 御殿場プレミアム・アウトレット
* センター北駅・たまプラーザ - 富士急ハイランド・河口湖駅・（富士山五合目）
** 夏季のみ富士山五合目へ延長運転

千葉県内発着
* 海浜幕張駅・津田沼駅・西船橋駅 - 富士急ハイランド・河口湖駅（季節運行）
* 成田空港 - 東名御殿場・東名裾野・沼津駅北口・新富士駅・鷹岡車庫・富士宮駅

埼玉県内発着
* 大宮駅西口・川越駅 - 富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅（季節運行）
* 大宮駅西口・池袋駅東口 - 富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅（季節運行）

群馬県内発着
* 渋川駅・前橋駅・高崎駅・藤岡インター - 富士急ハイランド・河口湖駅（季節運行）

神奈川県・静岡県内発着
* 国府津駅・新松田駅 - 富士急ハイランド・河口湖駅
* 国府津駅・新松田駅 - ぐりんぱ・イエティ（季節運行）
* 静岡駅・清水駅  - 富士急ハイランド・河口湖駅
* 静岡駅・富士宮駅 - 富士宮口五合目（季節運行）
* 三島駅  - 富士急ハイランド・河口湖駅

長野県内発着
* 安曇野スイス村・松本バスターミナル・松本インター前・長野道岡谷・中央道茅野 - 河口湖駅・富士急ハイランド（季節運行）

石川県内発着
* 金沢駅・小松駅 - 東静岡駅・富士駅・富士宮駅・富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅（週3日運行）

愛知県内発着
* [[名鉄バスセンター]] - 富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅

京都府・大阪府内発着
* あべの橋駅・[[大阪シティエアターミナル|OCAT]]・大阪駅前・京都駅八条口 - 東静岡駅・富士駅・富士宮駅・富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅
* あべの橋駅・OCAT・大阪駅前・京都駅八条口 - 新富士駅・沼津駅・御殿場駅・新松田駅

福岡県内発着
* 博多バスターミナル・西鉄天神バスセンター・高速千代ニュータウン・砂津・小倉駅前 - 東静岡駅・東名富士・沼津駅・御殿場駅・富士宮駅・富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅（[[西日本鉄道]]と共同運行）<ref>{{PDFlink|[http://bus.fujikyu.co.jp/news/pdf/hakone.pdf 高速バス 【新規高速バス】福岡・北九州〜静岡・富士山・富士急ハイランド線運行について]}} - 富士急行　高速バスお知らせ、2014年8月1日</ref>

===== 休止・廃止された高速バス路線 =====
* [[中部国際空港]] - 富士・沼津
* [[沼津駅]] - 新松田
* [[吉原中央駅]] - 新静岡（[[静岡鉄道]]と共同運行）
* 沼津駅 - 新静岡（静岡鉄道と共同運行）
* 沼津駅 - [[京王八王子高速バスターミナル]]「[[中央高速バス#沼津線「スキッパー号」|スキッパー号]]」（京王帝都電鉄と共同運行）
* 甲府 - 小諸線
* 甲府 - 上諏訪
* 東京ライナー 旭が丘バスターミナル → 山中湖 → 富士学校 → 御殿場駅 → 東京駅
* 三島駅北口・長泉なめり駅 - 富士急ハイランド・河口湖駅・富士吉田駅「フジザクラライナー」
* [[成田国際空港|成田空港]] - 小田原駅 - 大雄山駅 - 松田車庫 （[[京成バス]]との共同運行）
* 羽田空港・横浜駅東口 - 東名沼津・新富士駅・鷹岡車庫・富士宮駅 （[[京浜急行バス]]との共同運行）

==== 路線バス ====
富士急行と富士急グループの[[フジエクスプレス]]、[[富士急湘南バス]]、[[富士急シティバス]]、[[富士急静岡バス]]、[[富士急山梨バス]]、[[富士急平和観光]]が山梨県、静岡県東部、神奈川県小田原地区・横浜市、東京都渋谷区（渋谷区コミュニティバス[[ハチ公バス]]・神宮の杜ルート）、港区（港区コミュニティバス[[ちぃばす]]）で[[路線バス]]事業を展開している。

富士急グループ共通のバスカードについては[[バスカード (富士急行)]]を参照。[[バス共通カード]]は富士急湘南バス・フジエクスプレス134系統のみ利用可能だった。

富士急グループのバスでは、[[PASMO]]が利用可能。

=== 船舶・遊覧船 ===
[[ファイル:Fujikyu-Ille-de-vacances3.JPG|初島航路に就航しているイルドバカンス3世号（富士急マリンリゾート）|thumb|right|250px]]
* [[初島]]航路
** 熱海港 - 初島
** 伊東港 - 初島
* [[山中湖]]、[[河口湖]]、[[本栖湖]]で遊覧船を運航

=== タクシー・ハイヤー ===
山梨県の富士急行沿線周辺、静岡県東部で[[タクシー]]・[[ハイヤー]]事業を展開している。

=== 索道 ===
山梨県富士河口湖町で[[カチカチ山ロープウェイ]]を直営している。

== グループ会社 ==
=== 運輸事業 ===
鉄道・索道
* [[岳南鉄道]]株式会社
* [[身延山#身延山ロープウェイ|身延登山鉄道]]株式会社（身延山ロープウェイ）

バス
* [[富士急山梨バス]]株式会社
* [[富士急静岡バス]]株式会社
* [[富士急湘南バス]]株式会社
* [[富士急シティバス]]株式会社
* 株式会社[[フジエクスプレス]]
* [[富士急平和観光]]株式会社
* [[富士急行観光]]株式会社

タクシー
* [[富士急山梨ハイヤー]]株式会社
* [[富士急伊豆タクシー]]株式会社
* [[石川タクシー富士]]株式会社

自動車整備
* [[富士急オートサービス]]株式会社

船舶・遊覧船
* 株式会社[[富士急マリンリゾート]]
* [[富士五湖汽船]]株式会社
* [[本栖湖遊船]]株式会社
* [[富士汽船]]株式会社

=== 観光事業 ===
* 株式会社[[富士急ハイランド]]
* 株式会社フジヤマリゾート（旧：日本ランド）
** 遊園地[[ぐりんぱ]]
** [[ゴルフパークBandi]]
** [[スノータウンYeti]]
* 相模湖リゾート株式会社
** [[さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト]]
** さがみ湖温泉 うるり
* [[ハイランドリゾート]]株式会社
** [[ハイランドリゾートホテル&スパ]]
** [[ホテルマウント富士]]
** [[富士ゴルフコース]]
** [[ふじやま温泉]]
* 株式会社[[富士宮富士急ホテル]]
* [[表富士観光]]株式会社
** [[大富士ゴルフ場]]
* 株式会社フジヤマ・クオリティ（旧：株式会社ピカ）
** PICA富士吉田
** PICA富士西湖
** PICA山中湖ヴィレッジ
** PICA秩父 - [[秩父ミューズパーク|秩父ミューズパーク スポーツの森]]の運営
** パディントン ベア キャンプグラウンド
** 初島アイランドリゾート
** [[表富士グリーンキャンプ場]]
* 富士急安達太良観光株式会社
** [[あだたら高原スキー場]]
* 富士観光興業株式会社
** [[富岳風穴]]
** [[鳴沢氷穴]]

=== 流通サービス事業 ===
* 株式会社[[富士急百貨店]]（[[静岡県]][[沼津市]]）
* [[富士ミネラルウォーター]]株式会社
* [[富士急トラベル]]株式会社
* [[富士急建設]]株式会社
* 株式会社[[レゾナント・システムズ]]
* 株式会社[[富士急ビジネスサポート]]
* 株式会社[[富士急セールス]]
* 株式会社富士急アカウンティングサービス
* 株式会社[[ケーブルテレビ富士]]

== スケート部 ==
富士急[[スケート]]部は多くの[[冬季オリンピック|オリンピック]]代表選手を輩出してきている。名実ともに日本を代表する[[スピードスケート]]チームである。在籍したことのある選手は以下の通り。
* [[橋本聖子]]（[[サラエボオリンピック|サラエボ]]・[[カルガリーオリンピック|カルガリー]]・[[アルベールビルオリンピック|アルベールビル]]・[[リレハンメルオリンピック|リレハンメル五輪]]代表選手、[[日本スケート連盟]]会長、[[バンクーバーオリンピック|バンクーバー五輪]]日本選手団団長）
* [[戸田則子]]（カルガリー・アルベールビル五輪代表選手）
* [[深澤洋子]]（アルベールビル五輪代表選手）
* [[岡崎朋美]]（リレハンメル・長野・ソルトレイクシティ・トリノ・バンクーバー五輪代表選手）
* [[田畑真紀]]（リレハンメル・ソルトレイクシティ・トリノ・バンクーバー五輪代表選手）
* [[三宮恵利子]]（長野・ソルトレイクシティ五輪代表選手）
* [[根本奈美]]（長野・ソルトレイクシティ・トリノ五輪代表選手）
* [[小原悠里]]（ソルトレイクシティ五輪代表選手）
* [[渡邊ゆかり]]（ソルトレイクシティ・トリノ五輪代表選手）
* [[石野枝里子]]（トリノ五輪代表選手）
* [[大津広美]]（トリノ五輪代表選手）

== カーリング部「チームフジヤマ」 ==
2010年に[[カーリング]]部「[[チームフジヤマ]]」を結成。[[ソチオリンピック|ソチ五輪]]を目標として活動する予定。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注釈"}}

=== 出典 ===
{{Reflist|2|refs=
<ref name="br31-20">[[#br31|『バスラマ・インターナショナル』通巻31号 p.20]]</ref>
<ref name="br42-12">[[#br42|『バスラマ・インターナショナル』通巻42号 p.12]]</ref>
<ref name="br42-13">[[#br42|『バスラマ・インターナショナル』通巻42号 p.13]]</ref>
<ref name="br42-14">[[#br42|『バスラマ・インターナショナル』通巻42号 p.14]]</ref>
<ref name="72-33">[[#BJ2011|『バスジャパン・ハンドブックR72』 p.33]]</ref>
<ref name="47news120121">{{cite news |title=富士急、小田急の人気車両取得へ 観光客呼び込みで |author= |agency=共同通信|newspaper=[[47NEWS]] |date=2012-01-21 |url=http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012012101001689.html |accessdate=2012-01-21}}</ref>
}}

== 参考文献 ==
{{commonscat|Fuji Kyuko}}
{{multimedia|富士急行の画像}}

=== 書籍 ===
* {{Cite book|和書|author = |authorlink = |coauthors = |year = 2011|title = [[バス・ジャパン|バスジャパン・ハンドブックR]]72 富士急行|publisher = BJエディターズ|ref = BJ2011|id = |isbn = 9784434153198}}

=== 雑誌記事 ===
* {{Cite journal|和書|author= |year=1995 |month=9 |title=夏の富士山周辺で注目を集めるバス2題|journal=バスラマ・インターナショナル |issue=31 |page=20 |publisher=ぽると出版 |ref = br31|isbn =4938677318}}
* {{Cite journal|和書|author= |year=1997 |month=7 |title=富士山登山バスで活躍する富士急行の日産ディーゼルCNGバス|journal=バスラマ・インターナショナル |issue=42 |pages=12-14 |publisher=ぽると出版 |ref = br42|isbn =4938677423}}

== 外部リンク ==
* [http://www.fujikyu.co.jp/ 公式ウェブサイト]
{{富士急グループ}}
{{Suica}}
{{PASMO}}
{{Company-stub}}

{{デフォルトソート:ふしきゆうこう}}
[[Category:富士急グループ|*]]
[[Category:富士急行|*]]
[[Category:日本の鉄道事業者]]
[[Category:索道事業者]]
[[Category:中部地方の乗合バス事業者]]
[[Category:関東地方の乗合バス事業者]]
[[Category:中部地方の貸切バス事業者]]
[[Category:関東地方の貸切バス事業者]]
[[Category:山梨県の交通]]
[[Category:富士吉田市の企業]]
[[Category:東証一部上場企業]]
[[Category:1926年設立の企業]]