宮古市のソースを表示

{{日本の市
|画像 = Miyako city montage.JPG
|画像の説明 = <table style="width:280px;margin:2px auto; border-collapse: collapse">
<tr><td>[[とどヶ崎]]<td>[[宮古湾]]</tr>
<tr><td colspan="2">[[早池峰山]]</tr>
<tr><td>[[浄土ヶ浜]]<td>[[三王岩]]</tr>
<tr><td>田老港<td>[[ローソク岩]]</tr>
</table>
|市旗 = [[ファイル:Flag of Miyako Iwate.svg|100px|center]]宮古[[市町村旗|市旗]]
|市章 = [[ファイル:Symbol_of_Miyako_Iwate.svg|75px|center]]宮古[[市町村章|市章]]
|市章の説明 =　[[1942年]][[6月20日]]制定
|自治体名=宮古市
|都道府県=岩手県
|支庁=
|コード=03202-6
|隣接自治体=[[盛岡市]]、[[花巻市]]、[[遠野市]]、<br />[[下閉伊郡]][[岩泉町]]、[[山田町]]、<br />[[上閉伊郡]][[大槌町]]
|木=[[アカマツ]]<ref name="symbols">{{Cite web|url=http://www.city.miyako.iwate.jp/kikaku/sinohana.html|title=宮古市の花、木、鳥、魚|work=宮古市ホームページ|date=|accessdate=2014/07/18}}</ref>
|花=[[ハマギク]]<ref name="symbols"/>
|シンボル名=市の鳥<hr>市の魚
|鳥など=[[ウミネコ]]<ref name="symbols"/><hr>[[サケ]]<ref name="symbols"/>
|郵便番号=027-8501
|所在地=宮古市新川町2番1号<div style="font-size:smaller">{{ウィキ座標度分秒|39|38|29.1|N|141|57|25.7|E|type:landmark_region:JP-03}}<div>[[ファイル:MiyakoCityOffice.jpg|250px|宮古市役所（2009年10月撮影）]]
|外部リンク={{URL|http://www.city.miyako.iwate.jp}}
|位置画像={{基礎自治体位置図|03|202}}
|特記事項=
}}
[[File:Miyako city center area Aerial photograph.1977.jpg|thumb|350px|宮古市中心部周辺の空中写真。1977年撮影の10枚を合成作成。<br/>{{国土航空写真}}。]]
[[File:QUATRE MIYAKO.jpg|thumb|キャトル宮古(宮古駅前のショッピングセンター)（2013年6月1日）]]
[[File:Miyako ekimae.jpg|thumb|宮古駅前（2013年6月1日）]]
[[File:Tunami toutatuhi1.jpg|thumb|宮古駅前通りの津波到達碑（2013年6月1日）]]
[[File:Miyako downtown.jpg|thumb|宮古市中心街（2013年6月1日）]]
[[ファイル:Gulf Miyako 01.jpg|thumb|right|260px|宮古湾（[[ランドサット]][[衛星画像]]）]]
'''宮古市'''（みやこし）は、[[岩手県]]の[[三陸海岸]]に面する[[市]]。

'''[[本州]]最東端の地'''である[[とどヶ崎|&#39801;ヶ崎]]を擁する。

== 概要 ==
「'''本州最東端'''のまち」を掲げ、[[三陸沖]]の豊かな資源と、[[三陸復興国立公園]]・[[浄土ヶ浜]]や[[早池峰国定公園]]を代表とする海・山・川の豊かな自然環境を背景に、漁業と観光に力を入れている。<br />相次ぐ[[市町村合併]]により広大な面積を持ち、それは[[琵琶湖]]の面積の約2倍、日本一狭い都道府県である[[香川県]]の面積の約70％ぐらいである。山間部の[[川井村 (岩手県)|川井]]・[[新里村 (岩手県)|新里]]地区と、北部の[[田老町|田老]]地区、旧・宮古市部に大きく分けられる。人口は岩手県沿岸部の市町村の中で最も多いが、[[県庁所在地]]である[[盛岡市]]からは[[北上山地]]を隔てて車で2時間という地勢的不利のため、人口も経済も減退傾向にある。また老齢人口比率も30％を超えている。<br />[[2011年]][[3月11日]]に発生した[[東日本大震災]]により大きな被害を受けた。市内中心部の被害はある程度抑えられたものの、田老地区を始め沿岸の集落は壊滅的被害を受けた。

== 地理 ==
宮古市は、[[三陸海岸|三陸]]における[[リアス式海岸]]の北端にあり、[[都道府県庁所在地|県庁所在地]]の[[盛岡市]]より直線距離でおよそ90[[キロメートル|km]]東に位置する。[[2010年]]（[[平成]]22年）[[1月]]の[[日本の市町村の廃置分合|市町村合併]]によって市の[[面積]]は696.82[[平方キロメートル|km&sup2;]]から1,259.89km&sup2;に拡大し、[[一関市]]を抜いて'''岩手県の[[市町村]]で最大の面積を有する'''こととなった<ref>{{Cite web |title=03 岩手県 - 合併及び境界確定等による市区町村の面積 |url=http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MENCHO/201010/shikuchouson/iwate.pdf |work=（公式ウェブサイト）|publisher=[[国土地理院]] |date= |accessdate=2011-05-14}}</ref>。これは東北では[[鶴岡市]]に次いで2番目、全国でも11番目の大きさである。（2011年現在）しかしその8割は山林であるため、可住地面積は約117km&sup2;と、総面積の約'''9％'''に止まり、少ない平地に人家が密集している状態である。そのため総面積当たりの人口密度は小さいものの、可住地面積当たりの人口密度は約490（人/km&sup2;）と県内平均を上回る。

市域中央部を西から東に[[閉伊川]]が貫流し、市街地のある[[宮古湾]]へと注いでいる。西部の[[川井村 (岩手県)|川井地区]]は平地はほとんど無く、川沿いに人家が密集する地区が多い。周囲には[[早池峰山]]と[[青松葉山]]がある。北部の[[新里村 (岩手県)|新里地区]]には[[刈屋川]]が南へ流れ、[[茂市村|茂市]]（もいち）で閉伊川に合流する。閉伊川と刈屋川に沿って、[[国道106号]]（旧・[[閉伊街道]]）と[[国道340号]]が並走する。市の南東部から北に向かって[[津軽石川]]が流れ、宮古湾に注いでいる。

市街地を覆うように[[重茂半島]]が南から延び、[[宮古湾]]を形成している。重茂半島には、月山（[[高さ#地理|標高]]455.9m）があり、市街地への見通しが良い関係から、テレビ・ラジオの中継塔が設置されている。山道口まではバスで行くことができる。[[太平洋]]に突き出る重茂地区の[[とどヶ崎|&#39801;ヶ崎]]は'''[[本州]]の最東端'''であり、観光協会が「本州最東端訪問証明書」を発行するなど「最東端の市」として観光にも力を入れている。南に隣接する[[山田町]]との境に位置する[[十二神山]]には、[[自衛隊]]の通信施設があるため、入山に制限が設けられている。

[[鼻曲がり鮭]]が[[新巻鮭]]として[[正月]]に食される。

=== 自然 ===
* 山地：[[早池峰山]]、[[青松葉山]]（あおまつばやま）、[[十二神山]]（じゅうにじんざん）、月山（がっさん、別名：御殿山）
* 河川系<!--湖沼・渓流等を含む-->：[[閉伊川]]、[[刈屋川]]、[[津軽石川]]（つがるいしがわ<!--※他に「つがるいしかわ」もあるので必要。-->）
* 沿岸地形：[[宮古湾]]、[[重茂半島]]、[[とどヶ崎|&#39801;ヶ崎]]、[[浄土ヶ浜]]、[[真崎海岸]]（まさきかいがん）

=== 隣接する自治体 ===
: ''cf.''　岩手県の市町村全図 ：<small>≪外部リンク≫</small> {{Cite web |title=県内各市町村 |url=http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=3237 |work=（公式ウェブサイト）|publisher=岩手県 |accessdate=2011-05-14}}
* [[下閉伊郡]]
** [[岩泉町]] ：北部で幅広く隣接。
** [[山田町]] ：南部で隣接。
* [[盛岡市]] ：西部で隣接。
* [[花巻市]] ：南西部で一部が隣接。
* [[遠野市]] ：南部で隣接。
* [[上閉伊郡]]
** [[大槌町]] ：南部で一部が隣接。

== 地名の由来 ==
以下の諸説がある。

* 「港」の転訛
* 貿易物としての「都物」が収められる場所
*「宮」のある「処」であること 
* [[閉伊郡]]の政治、経済の中心地で都のように栄える場所
* ミヤ（野原）コ（土地）

また、京の「都」と同訓異字の「宮古」を[[天皇]]から賜ったとする、[[和泉式部]]や[[源義経]]に関連する伝説が存在する。

いずれにしても中世文書においては「宮古」と地名を記している文献は見受けられない。[[鎌倉時代]]においては「閉河」や「閉崎」という特定の地名で呼ばれている。公的な文献で初めて宮古の文字が登場するのは、[[元和 (日本)|元和]]四（1618）年に、[[盛岡藩]]の船員の名前を記した『浜田家文書』（[[岩手大学]]所蔵）であり、船員の一人に「宮古衛門二郎」という人物の名が見られる。これ以前の中世の時代に、地名及び集落としての「宮古」が存在したかは不明である。<br />
少なくとも宮古の地名が公的な領地名として広まったのは、領内統一した[[南部氏]]が新たに町を制定し、宮古村及び宮古代官所を置いた[[慶長]]年間以後の事である。

== 気候 ==
ケッペンの気候区分では[[温暖湿潤気候]]だが最暖月が22.2度と日本ではかなり涼しく、[[西岸海洋性気候]]に近いような気候である。
{{Weather box
|location = 宮古市（宮古）(1981-2010)
|metric first = yes
|single line = yes

|Jan high C = 4.9
|Feb high C = 5.1
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|Apr high C = 14.3
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|source 1 = 気象庁<ref name="rank">{{cite web
  | url = http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=33&block_no=47585&year=&month=&day=&view=
  | title = 平年値（年・月ごとの値）
  | publisher = 気象庁
  | accessdate = 2011-06-22}}</ref>
|source 2 = 気象庁<ref name="rank">{{cite web
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  | title = 観測史上1～10位の値（年間を通じての値）
  | publisher = 気象庁
  | accessdate = 2010-04-23}}</ref>
}}
<!--Infobox ends-->

== 歴史 ==
=== 盛岡藩の外港 ===
現在の宮古市の発祥は、初代[[盛岡藩]]主、[[南部利直]]によって盛岡藩の[[外港]]として宮古の町が開かれたことに由来する。また現在の[[普代村]]から[[山田町]]豊間根までの行政を管轄する宮古代官所（北閉伊代官所）が置かれ、周辺地域の政治、経済の中心地であった。[[江戸時代]]に東北と[[江戸]]とを結ぶ[[海運]]が盛んになると、沿岸部で産出される[[俵物]]を集荷し江戸へ移出するための拠点となり、[[前川善兵衛]]や鍬ヶ崎の和泉屋などの三陸の水産物を取り扱う豪商や、[[船問屋|廻船問屋]]の活動が活発となった。また東北諸藩が江戸へ米や材木などを輸送するための[[廻船]]の重要な寄港地として、料亭や[[遊郭]]が軒を連ねる[[奥州]]でも有数の商港として賑わった。

=== 陸の孤島、海の幸と災害 ===
宮古は海岸の西にすぐ山地が峙えているため、平野部が狭く、また、周囲を山と海に囲まれているために「[[孤島|陸の孤島]]」になりやすく、古来、内陸からの物資[[輸送]]がとどこおることの多い土地柄であった。[[飢饉]]ともなると、この地理的制約がゆえに被害は周辺地域と比べてもひときわ大きなものとなった（[[江戸四大飢饉]]、[[昭和東北大飢饉]]）。<br />
僧・[[牧庵鞭牛]]に代表されるような、陸の孤島になりがちな当地の交通網の整備に尽力する人材が現れた[[江戸時代]]中期には、[[盛岡市|盛岡]]などとの往路の大規模整備を推し進められ、これらの功績は今もって賛えられている（''cf.'' [[閉伊街道]]など）。

宮古はまた、V字型の[[湾]]の両岸が奥に進むにつれて狭くなるリアス式海岸地形の特殊性によって[[津波]]の被害も大きく、古来より大規模な被害の出る津波に襲われている（「[[三陸沖地震]]」、「[[三陸海岸]]」の「津波」の項を参照のこと）。<br />
また、戦後も[[カスリーン台風]]や[[アイオン台風]]、[[三陸フェーン大火]]などの自然災害に悩まされた。

=== 歴代の支配者 ===
市内の遺跡からは、[[8世紀]]のものと見られる[[蕨手刀]]や[[和同開珎]]が出土しており、それまでは[[須賀君古麻比留]]のような[[蝦夷]]の有力者が地域を治めていたと考えられている。[[9世紀]]初めの[[征夷大将軍]][[坂上田村麻呂]]や、[[文屋綿麻呂]]による蝦夷征伐は閉伊地方にも及んだ。しかしながら、[[鎮守府 (古代)|鎮守府]]の置かれた[[胆沢城]]の勢力下にあったのは[[奥六郡]]と呼ばれた[[北上盆地]]周辺の地域が主であり、[[北上山地]]を隔てた辺境の地である閉伊地方への影響力は少なかった。<br />
そのため[[11世紀]]後半になると、蝦夷の完全制圧を目指した[[後三条天皇]]により[[源頼俊]]、[[清原貞衡]]が派遣され[[延久蝦夷合戦]]が開始される事となる。そして「閉伊七村山徒」は制圧されたと伝わる。これにより力を付けた[[出羽清原氏]]であったが内紛による[[後三年の役]]で滅亡。以後の統治は清原氏の養子で戦いに勝ち残った[[藤原清衡]]に任せられることとなる。<br />
[[平泉]]に本拠地を移した清衡は[[中尊寺金色堂]]などを建立し、四代に渡る[[奥州藤原氏]]による統治が始まる。
江戸期の[[盛岡藩]]の文書『[[奥南落穂集]]』には、奥州藤原氏の配下に「閉伊右衛門太郎武国」という武将の一族が居たと記している。

[[源頼朝]]による平泉侵攻（[[奥州合戦]]）で[[藤原泰衡]]が倒されると、閉伊地方は[[鎌倉幕府]]の[[御家人]]である[[閉伊氏]]の領地となる。閉伊氏は[[地頭]]として[[鎌倉時代]]を通して地域を支配し、[[建武の新政]]後は[[鎮守府将軍]][[北畠顕家]]から所領を安堵されている。<br />
閉伊氏は[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]には、北畠顕家に従い奥州武士団の一人として[[足利尊氏]]らの軍勢と戦ったが、[[石津の戦い]]に敗れ敗走した。その後は[[北朝 (日本)|北朝]]側に転じ、[[奥州総大将]][[石塔義房]]に従った。<br />

[[室町時代]]から[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]になると[[南部氏]]の勢力が進出し、南部家の武将[[櫻庭光康]]らの攻撃を受けて閉伊氏系の一族は衰退していく。<br />
[[豊臣秀吉]]から領地を安堵された[[南部信直]]は反乱分子であった[[九戸政実]]を倒して領内統治を進めていった。当地の有力豪族だった田鎖氏や[[浅瀬石氏|一戸千徳氏]]らもこれに従い、[[文禄・慶長の役|文禄の役]]に従軍した。その後閉伊地方の領地の一部は櫻庭、野田、楢山氏などの南部家の武将やその家臣に与えられ支配された。<br />
[[慶長]]年間には[[南部利直]]に任命された最初の宮古[[代官]]である[[小本正吉]]が派遣され、以後約260年の間、盛岡藩の統治下となる。

[[戊辰戦争]]では[[奥羽越列藩同盟]]に加わった盛岡藩が敗れると、南部氏は仙台白石に転封（[[白石藩]]）となり、[[閉伊郡]]は[[松代藩]]の取締地となる。<br />
半年後、盛岡に復帰した[[南部利恭]]は[[1870年]]（[[明治]]3年）、[[廃藩置県]]に先立ち廃藩を願い出て盛岡[[知藩事|藩知事]]を辞任した。その後閉伊郡は[[江刺県]]の管轄となり、江刺県廃止後は盛岡県に編入される。盛岡県はその後[[岩手県]]と改称し、[[磐井県]]の一部を編入して現在の形となる。

=== 三閉伊一揆 ===
[[江戸時代]]末期には、'''[[東北地方]]最大の[[一揆]]'''である[[三閉伊一揆]]が勃発した。これは、[[盛岡藩]]の失政のツケを宮古を始めとする[[閉伊郡]]に対して重税を課して住民から搾取しようとしたことが直接の原因であり、話の流れ自体は平凡な一揆であったが、この場合、問題なのは規模であった。[[弘化]]4年（[[1847年]]）、圧制に耐えかねた一揆団は1万数千人という他に例を見ないほどの人数で、[[遠野市|遠野]]城下に押しかけ、藩側に要求を呑ませた。ただし、藩側はのちにこの要求も破り、さらなる人数での一揆へと発展する。

=== 宮古湾海戦 ===
[[ファイル:Kaiten vs Kotetu.jpg|thumb|right|250px|[[宮古湾海戦]]の一場面を描いた[[挿絵]]<br />[[戊辰戦争]]当時の日本で唯一の[[装甲艦]]であった[[明治政府]]軍艦隊主力艦[[東艦|「CSS Stonewall」（東艦）]]を奪い取ろうと、[[蝦夷共和国]]軍艦隊旗艦「[[回天丸]]」（右手前）が接舷攻撃を試みる。]]<!--「宮古湾海戦」に係る-->

[[幕末]]から[[明治]]にかけての[[戊辰戦争]]においては、[[蝦夷地]]にて独立を図る[[榎本武揚]]・[[土方歳三]]らの旧[[江戸幕府|幕府]]軍艦隊（[[蝦夷共和国]]軍艦隊。総司令官：[[荒井郁之助]]。旗艦「[[回天丸]]」［艦長：[[甲賀源吾]]］）が、[[宮古湾]]の鍬ヶ崎湊（くわがさきみなと。現在の[[宮古港]]の前身）に停泊する[[明治政府|新政府]]軍艦隊の主力艦である[[装甲艦]]「CSS Stonewall （ストーンウォール［日本名：甲鉄艦］。[[1871年]]12月に「[[東艦]]」と改称）」を奪取すべくアボルダージュ（接舷攻撃）作戦を決行する、いわゆる、[[宮古湾海戦]]が勃発した<ref name="宮古港海戦,宮古市">{{Cite web |title=戊辰戦争・宮古港海戦 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1377-1643.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2010-10-17 |accessdate=2011-05-15}}</ref>。

=== 宮古空襲 ===
[[太平洋戦争]]末期の[[昭和20年]]8月9日、10日、宮古は米[[第3艦隊 (アメリカ軍)|第3艦隊]]の[[空母]][[エセックス (空母)|エセックス]]及び[[ランドルフ (空母)|ランドルフ]]の艦載機（[[F6F (航空機)|F6F]]、[[TBF (航空機)|TBF]]等）による空襲を受けた。[[ラサ工業]]宮古製錬所、同[[田老鉱山]]、岩手窯業宮古工場、[[三井造船]]の木造船造船所、鉄道関連施設、湾内停泊中の輸送船、湾岸の倉庫群などが標的となった。特に藤原地区は倉庫内の燃料に引火し燃え広がったため焼け野原となった。

=== 年表 ===
[[File:Symbol_of_Miyako_Iwate.svg|thumb|120px|宮古市章<br />1942年6月20日制定]]
; [[近世#日本|近世]]以前
* {{Anchor|崎山貝塚,a|}}[[縄文時代]]前期初頭&#x301C;後期前半（約6000&#x301C;約3500年前。[[縄文時代#縄文時代の主なできごと|''cf.'']]）：崎山貝塚の形成期（約2500年間）<ref name="崎山貝塚">{{Cite web |title=国指定史跡 崎山貝塚 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-4841.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2010-04-05 |accessdate=2011-05-14}}</ref>。
* {{Anchor|横山八幡宮|}}[[白鳳]]9年（[[680年]]）：横山に[[八幡宮]]（[[横山八幡宮]]）が創建されたと伝えられる。
* [[貞観 (日本)|貞観]]11年[[5月26日 (旧暦)|5月26日]]（[[869年]][[7月9日]]）：東北地方を[[貞観地震]]が襲い、[[三陸]]は[[津波]]によっても被害甚大。
* [[慶長]]16年[[10月28日 (旧暦)|10月28日]]（[[1611年]][[12月2日]]）：東北地方を[[慶長三陸地震]]が襲い、三陸は主に津波によって大きな被害が出た。
* [[元和 (日本)|元和]]元年（[[1615年]]）：[[南部藩]]主・[[南部利直]]が鍬ヶ崎湊（くわがさきみなと。現在の[[宮古港]]の前身）を[[盛岡藩|盛岡]]の[[外港]]とする<ref name="宮古港歴史1">{{Cite web |title=宮古港について 歴史 (1/2) |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1630.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2008-01-04 |accessdate=2011-05-18}}</ref>。
* 元和2年（[[1616年]]）：南部利直治世下で鍬ヶ崎湊が藩船2隻（宮古丸、虎丸）を常備する[[交易港|商港]]兼[[軍港]]となる<ref name="宮古港歴史1" />。
* [[寛永]]20年（[[1643年]]）：[[ブレスケンス号事件]]が起きる。オランダ船員を誘き出すため宮古鍬ヶ崎の遊女が派遣される。
* {{Anchor|閉伊街道改修|}}[[承応]]3年（[[1654年]]）：[[古道]]・[[閉伊街道]]（別名：宮古街道。現在の[[国道106号]]の前身）の大改修なる。
* [[延宝]]5年（[[1677年]]）：延宝[[十勝沖地震]]津波により数十軒の家屋が流出。
* [[元禄]]13年（[[1700年]]）：[[カスケード地震]]津波により数十軒の家屋が流出。
* [[宝暦]]5年（[[1755年]]）：日本全国を[[飢饉|大飢饉]]（[[宝暦の飢饉]]。[[1753年|1753]]- [[1757年]]）が襲い、東北地方にも大きな被害が出る。
* 宝暦8年（[[1758年]]）：先の大飢饉を契機として、僧・[[牧庵鞭牛]]が[[閉伊街道]]最大の[[難所]]である蟇目-平津戸間の改修・新道開発に着手し、これ以降、閉伊地方と周辺地域の間にある陸上輸送の難を取り除くべく生涯を賭けて尽力する。
* [[明和]]9年（[[1772年]]）：南部領に大地震。揺れによる落石、土砂崩れで宮古通の百姓数人も死亡。
* [[天明]]3年（[[1783年]]）：[[天明の大飢饉]]による米騒動が起きる。
* [[享和]]元年（[[1801年]]）：[[伊能忠敬]]一行が宮古に到着。豪商盛合家の屋敷及び鍬ヶ崎泉屋に宿泊。
* [[文政]]6年（[[1823年]]）：[[三戸郡]]五戸村（現・[[五戸町]]五戸）出身の[[商人|豪商]]・[[藤田武兵衛]]らが閉伊街道を改修・新道開発する。
* [[弘化]]4年（[[1847年]]）：[[閉伊郡]]で[[三閉伊一揆]]（東北地方最大の一揆）が勃発。

; [[近代#アジア|近代]]以降
* [[明治]]2年[[3月25日 (旧暦)|3月25日]]（[[1869年]][[5月6日]]）：[[宮古湾]]で[[宮古湾海戦]]が勃発。
* [[1888年]]（明治21年）：民営による[[宮古港|宮古]]&#x301C;[[塩釜港|塩釜]]間の[[航路#定期航路|定期航路]]が開かれる<ref name="宮古港歴史1" />。
* [[1896年]]（明治29年）[[6月15日]]：東北地方を[[明治三陸地震]]が襲い、三陸は津波によっても被害甚大。津波遡上高は重茂村（おもえむら。現在の宮古市重茂）で18.9mを記録した。[[下閉伊郡]][[田老町|田老村]]（現在の宮古市田老地区）では死者・行方不明者1,859人を出し、浸水した平坦地での生存者はわずかに36人であった<ref name="砕かれた巨大防潮堤(1)" />。
* [[1902年]]（明治35年）3月1日：[[とどヶ埼灯台|&#39801;ヶ埼灯台]]に初めて灯りが点る。
* {{Anchor|崎山貝塚,b|}}[[1924年]]（[[大正]]13年）：崎山貝塚で初めて[[発掘調査]]が行われる<ref name="崎山貝塚" />。
* [[1927年]]（[[昭和]]2年）10月：[[宮古港]]が第二種[[重要港湾]]に指定される<ref name="宮古港歴史1" />。
* [[1928年]]（昭和3年）9月25日：[[日本国有鉄道|国鉄]]山田線（[[東日本旅客鉄道|JR]][[山田線]]の前身）で[[区界駅]]が開業。
* [[1930年]]（昭和5年）10月31日：国鉄山田線で[[松草駅]]が開業。
* [[1931年]]（昭和6年）10月31日：国鉄山田線で[[平津戸駅]]が開業。
* [[1933年]]（昭和8年）[[3月3日]]：東北地方を[[昭和三陸地震]]が襲い、[[三陸]]は津波によっても被害甚大。特に[[下閉伊郡]][[田老町|田老村]]（現・宮古市田老地区）では、人口の42[[パーセント|%]]にあたる911人<ref name="砕かれた巨大防潮堤(1)" /> が死亡、家屋の98%が全壊し、壊滅状態となった。[[東日本大震災]]（[[2011年]]）の折、[[教訓|先人訓]]として活きた[[大津浪記念碑]]はこの後に建立された。
* 1933年（昭和8年）11月30日：国鉄山田線で[[川内駅 (岩手県)|川内駅]]・[[箱石駅]]・[[陸中川井駅]]が開業。
* [[1934年]]（昭和9年）11月6日：国鉄山田線で[[腹帯駅]]・[[茂市駅]]・[[蟇目駅]]・[[千徳駅]]・[[宮古駅]]が開業。
* [[1935年]]（昭和10年）11月17日：国鉄山田線で[[磯鶏駅]]と[[津軽石駅]]が開業。
* [[1939年]]（昭和14年）6月：[[ラサ工業]]宮古工場が操業開始（これに先立ち、[[#ラサの煙突|ラサの煙突]]も竣工）。
* 1939年（昭和14年）9月7日：[[潮吹穴]]が国の[[天然記念物]]に指定される。
* {{Anchor|ローソク岩|}}[[1940年]]（昭和15年）[[8月2日]]：[[ローソク岩]]が[[積丹半島沖地震]]に伴う[[津波]]に呑まれ、半分に割れる（現在の状態になった）。
* [[1942年]] （昭和17年）[[6月20日]]:市章を制定する。<ref>図典 日本の市町村章 p32</ref>
* 1942年（昭和17年）6月25日：国鉄小本線（JR[[岩泉線]]の前身）で[[岩手刈屋駅]]・[[岩手刈屋駅]]・[[岩手和井内駅]]が開業。
* [[1944年]]（昭和19年）7月20日：国鉄小本線の[[貨物駅]]として[[押角駅]]が開業。
* [[1947年]]（昭和22年）[[9月16日]]：[[カスリーン台風]]が東北地方を襲い、[[三陸]]は大きな被害を出す。国鉄[[山田線]]は[[茂市駅|茂市]]-[[蟇目駅|蟇目]]間と[[平津戸駅|平津戸]]-[[松草駅|松草]]間が不通となる。
* [[1948年]]（昭和23年）9月17日頃：[[アイオン台風]]が東北地方を襲い、前年の台風被害からの復旧途上にあった三陸は重ねて被害を受ける。国鉄山田線は松草-蟇目間も不通となり、復旧工事がなされなかったその後の6年間は[[江戸時代|江戸]]中期以前と変わらない「陸の孤島」と化した。
* [[1950年]]（昭和25年）6月：[[太平洋戦争]]の終戦間際に焼失していた[[とどヶ埼灯台|&#39801;ヶ埼灯台]]が再建される。
* [[1951年]]（昭和26年）1月19日：[[宮古港]]が[[重要港湾]]に指定される<ref name="宮古港歴史1" />。
* [[1953年]]（昭和28年）5月18日：旧・[[閉伊街道]]が[[都道府県道|県道]]から[[二級国道]]106号宮古盛岡線に昇格。
* [[1954年]]（昭和29年）4月5日：[[浄土ヶ浜]]が岩手県指定[[名勝]]（第1号）となる<ref name="浄土ヶ浜,宮古市" />。
* [[1955年]]（昭和30年）5月2日：浄土ヶ浜を中心として、北は[[下閉伊郡]][[普代村]]から南は[[釜石市]]に到る[[三陸海岸]]地域が[[国立公園]]に指定される（陸中海岸国立公園・現三陸復興国立公園）<ref>{{Cite web |title=陸中海岸国立公園の概要 |url=http://www.biodic.go.jp/jpark/np/rikuchu.html |work=生物多様性情報システム（公式ウェブサイト）|publisher=[[環境省]] |date= |accessdate=2011-05-14}}</ref>。
* {{Anchor|田老の防潮堤,a|}}[[1958年]]（昭和33年）：旧・[[田老町]]で、巨大[[防潮堤]]（堤高10m超。のち「[[#田老の防潮堤,b|田老万里の長城]]」と雅称される）の1期工事が竣工。
* [[1960年]]（昭和35年）[[5月24日]]未明：[[1960年チリ地震|チリ地震]]に伴って発生した津波の襲来を受けるも、田老の防潮堤が被害を最小限に食い止め、人的被害は皆無。これにより、[[防災]]の分野で国際的知名度を高める。
* [[1961年]]（昭和36年）12月20日：国鉄山田線で[[花原市駅]]が開業。
* [[1964年]]（昭和39年）：[[早池峰山]]が[[日本百名山]]の一つに選定されている。
* [[1965年]]（昭和40年）4月1日：二級国道106号が[[国道106号]]に昇格。[[国道45号]]が市域で開通（同時に全線開通）。
* [[1966年]]（昭和41年）4月1日：旧・宮古市が[[青森県]]の[[黒石市]]と[[姉妹都市]]提携。
* 1966年（昭和41年）10月1日：国鉄小本線で[[中里駅 (岩手県)|中里駅]]開業。
* [[1972年]]（昭和47年）2月27日：国鉄[[宮古線]]（のち、[[三陸鉄道]][[北リアス線]]に移管）の駅として[[一の渡駅]]・[[佐羽根駅]]・[[田老駅]]が開業。
* [[1982年]]（昭和57年）：旧・[[田老町]]で、この頃までに[[高さ#地理|海抜]]10m・総延長2,433mの巨大防潮堤（田老の防潮堤、別称：田老万里の長城）が完成する。
* [[1984年]]（昭和59年）4月1日：[[三陸鉄道]][[北リアス線]]の開業に伴い、[[摂待駅]]が開業。
* [[1986年]]（昭和61年）10月1日：旧・[[田老町]]が[[岩手県]]の旧・[[松尾村 (岩手県)|松尾村]]（現・[[八幡平市]]松尾）と[[姉妹都市]]提携。
* [[1987年]]（昭和62年）1月10日：[[#浄土ヶ浜|浄土ヶ浜]]に見る[[白砂青松]]の景観が[[日本の白砂青松100選]]の一つに選定される。
* 1987年（昭和62年）3月：[[国道106号]]で[[道の駅区界高原]]が登録開業。
* [[1992年]]（[[平成]]4年）7月4日- 9月15日：地方博覧会「[[JAPAN EXPO]]」の第2回として「[[三陸・海の博覧会]]」を[[釜石市]]および[[山田町]]と共同開催する<ref name="宮古港歴史2">{{Cite web |title=宮古港について 歴史 (2/2) |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-2043.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2008-01-04 |accessdate=2011-05-18}}</ref>。
* 1992年（平成4年）8月7日：旧・[[新里村 (岩手県)|新里村]]（現・宮古市新里）が[[フィリピン|フィリピン共和国]][[ベンゲット州]]の[[ラ・トリニダード|ラ・トリニダッド市]] ([[:en:La Trinidad, Benguet|en]]) と[[姉妹都市|友好交流都市]]提携。
* [[1993年]]（平成5年）10月26日：旧・宮古市が[[中華人民共和国]][[山東省]]の[[煙台|烟台市]]と[[姉妹都市|友好協力都市]]提携。
* [[1995年]]（平成7年）4月：[[国道45号]]で[[道の駅たろう]]が登録開業。
* [[1996年]]（平成8年）2月6日：旧・宮古市が[[沖縄県]][[宮古郡]]の[[多良間村]]と[[姉妹都市|姉妹市村]]提携。
* 1996年（平成8年）：[[#浄土ヶ浜|浄土ヶ浜]]が「[[日本の渚百選]]」の一つに選定される。
* [[1999年]]（平成11年）9月：[[東京都]][[品川区]]上大崎で1996年から毎年9月に開催されている「[[目黒のさんま#品川区上大崎 「目黒のさんま祭り」|目黒のさんま祭り]]」に、第4回に当たるこの年以降、宮古市が、水揚げされた[[サンマ]]数千匹の無償提供を始める<ref name="目黒駅前商店街振興組合,2010-08">{{Cite web |title=「目黒のさんま祭り」の公式ホームページ |url=http://www.asahi-net.or.jp/~xq7k-fsm/sanma.htm |work=（公式ウェブサイト）|publisher=目黒駅前商店街振興組合 |date=2010-08 |accessdate=2011-05-14}}</ref>([[#目黒のさんま祭り|''cf.'']])。
* {{Anchor|重茂の大ケヤキ|}}[[2000年]]（平成12年）：重茂地区にある[[ケヤキ]]の大木である「重茂の大ケヤキ」が、[[林野庁]]による「[[森の巨人たち百選]]」の一つに「『森林浴の森』の木」名義で選定される。
* [[2001年]]（平成13年）3月23日：[[#浄土ヶ浜海水浴場|浄土ヶ浜海水浴場]]が「[[日本の水浴場88選]]」（[[環境省]]）の一つに選定される。
* 2001年（平成13年）10月30日：浄土ヶ浜海水浴場が「[[かおり風景100選]]」（環境省）の一つに「浄土ヶ浜の潮のかおり」名義で選定される。
* [[2002年]]（平成14年）10月14日（[[鉄道の日]]）：[[宮古駅]]が「潮風を感じる賑わう港町の駅」名義で「[[東北の駅百選]]」の一つに選定される。
* {{Anchor|山村生産用具コレクション|}}[[2003年]]（平成15年）2月20日：川井地区（旧・[[川井村 (岩手県)|川井村]]）で収集された伝統的な生産用具のコレクションが、「生産・生業」の分野にて「[[北上山地川井村の山村生産用具コレクション]]」名義で国の[[重要有形民俗文化財]]に指定される<ref>{{Cite web |title=国指定重要有形民俗文化財「北上山地川井村の山村生産用具コレクション」|url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1086-4938.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2010-04-30 |accessdate=2011-05-14}}</ref>。
* 2003年（平成15年）3月3日：旧・[[田老町]]（現・田老地区）が「[[津波]][[防災]]の町」を宣言する<ref>{{Cite news |title=検証・大震災：砕かれた巨大防潮堤（8止）伝承 祖母の行動に教えの重み知る|url=http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/verification/news/20110515org00m040026000c.html |work=毎日jp |publisher=毎日新聞社 |date=2011-05-15 |accessdate=2011-05-15|archiveurl=https://archive.is/asxB|archivedate=2012-07-16}}</ref>。
* {{Anchor|シートピアなあど|}}2003年（平成15年）11月1日：出崎[[埠頭]]で複合施設「シートピアなあど」（広域総合交流促進施設および[[タラソテラピー]]［海洋療法］施設）が開業する<ref>{{Cite web |title=シートピアなあど（広域総合交流促進施設）|url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1375-1294.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2010-10-17 |accessdate=2011-05-18}}</ref>。
* [[2004年]]（平成16年）8月9日：[[国道106号]]で[[道の駅やまびこ館]]が登録開業。
* 2004年（平成16年）12月：[[日本の市町村の廃置分合|合併]]して[[市制]]を施行するにあたって新たな市の名称を「宮古市」に決定した[[沖縄県]][[宮古列島]]の5市町村に対し、岩手県宮古市が抗議する。その後の2005年（平成17年）3月、沖縄県の5市町村は新市に付ける名称を「[[宮古島市]]」に改めた。''cf.'' [[#宮古列島の「宮古市」命名問題|宮古列島の「宮古市」命名問題]]。
* {{Anchor|みなとオアシス|}}[[2005年]]（平成17年）7月18日（[[海の日]]）：「シートピアなあど」を中心とする地域が「[[みなとオアシス]]」の登録地となり、「みなとオアシスみやこ」として開業<ref name="宮古港歴史2" /><ref>{{Cite web |title=トピックス/2005(2/2) |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-406-1629.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2008-01-04 |accessdate=2011-05-18}}</ref>。
* 2005年（平成17年）8月10日：[[国道45号]]で[[道の駅みやこ]]が登録開業<ref name="宮古港歴史2" />。
* [[2006年]]（平成18年）3月15日：[[黒森神楽]]が国の[[重要無形民俗文化財]]に指定される。
* 2006年（平成18年）：[[#浄土ヶ浜海水浴場|浄土ヶ浜海水浴場]]が[[快水浴場百選]]（海の部特選）の一つに選定される。
* [[2008年]]（平成20年）10月1日：[[オランダ]][[船籍]]の大型[[クルーズ客船]]「[[アムステルダム (旅客船)|アムステルダム]]」が[[宮古港]]に寄港（当時で岩手県寄港史上最大）<ref>{{Cite web |title=トピックス/2008 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-2380.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2009-03-12 |accessdate=2011-05-18}}</ref>。
* [[2010年]]（平成22年）3月21日：[[三陸縦貫自動車道#宮古道路|宮古道路]]が開通し、[[宮古南インターチェンジ]]と[[宮古中央インターチェンジ]]が供用を開始する。

[[ファイル:US Navy 110315-N-5503T-756 A Japanese search and rescue team searches the rubble near a high-rise building in Northern Japan.jpg|thumb|right|230px|[[東北地方太平洋沖地震]]に伴い発生した津波によって甚大な被害を受けた[[田老町|田老地区]]で、観光ホテル付近の瓦礫を捜索する日本の救難捜索隊。[[アメリカ合衆国]][[海兵隊]]による[[2011年]]3月15日の[[空中写真|航空写真]]。]]
[[ファイル:US Navy 110320-M-0145H-063 A large ferry boat rests inland amidst destroyed houses after a 9.0 earthquake and subsequent tsunami struck Japan March.jpg|thumb|right|230px|同じく、津波によって壊滅した宮古市港町地区。陸に打ち揚げられた[[フェリー]]1隻と[[漁船]]2隻も見える。アメリカ合衆国海兵隊による3月20日の航空写真。]]

* {{Anchor|東日本大震災|}}[[2011年]]（平成23年）[[3月11日]]午後2時46分：[[東北地方太平洋沖地震]]が発生し、宮古市全域が震度5（[[茂市村|茂市地区]]で[[気象庁震度階級#震度5強|震度5強]]、[[川井村 (岩手県)|川井地区]]・[[田老町|田老地区]]・五月町地区・長沢地区・[[鍬ケ崎町|鍬ヶ崎地区]]・門馬田代地区で[[気象庁震度階級#震度5弱|震度5弱]]を観測）で被災<ref name="震災状況体制,宮古市,04-18">{{Cite web |title=震災の状況と体制 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-6543.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2011-04-18 |accessdate=2011-05-18}}</ref><ref>{{Cite web |title=震度データベース検索 |url=http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php |work=（公式ウェブサイト）|publisher=[[気象庁]] |date=2011-03-10 |accessdate=2011-04-13}}</ref>。さらに、この[[地震]]に伴って発生した[[津波|大津波]]にも襲われ、沿岸部は壊滅的被害を負った<ref>{{Cite web |url=http://sankei.jp.msn.com/region/news/110318/iwt11031810490000-n1.htm |title=信じていた強固な防潮堤粉々に 津波防災の岩手・宮古市 |work=[[MSN]]産経ニュース（ウェブサイト）|publisher=[[産業経済新聞社]] |date=2011-03-18 |accessdate=2011-04-12}}</ref>（[[東日本大震災]]）。
** 津波の高さは地震発生から約40分後の午後3時26分頃に襲来した第2波が最大で、8.5m以上（[[気象庁]]発表）<ref name="震災状況体制,宮古市,04-18" />。遡上高（陸を駆け上って到達した高さ）は、[[重茂半島]]にある姉吉地区が全被災地中で最も高い38.9mに達していたことが[[東京海洋大学]]教授・岡安章夫（沿岸域工学）の調査で判明し、4月15日に公表された<ref name="Yomiuri,2011-04-15">{{Cite news |title=大震災の津波、宮古で38.9m…明治三陸上回る |url=http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110415-OYT1T00389.htm?from=navr |work=YOMIURI ONLINE |publisher=[[読売新聞社]] |date=2011-04-15 |accessdate=2011-04-15}}</ref><ref name="毎日jp,2011-04-15">{{Cite news |title=東日本大震災：津波38.9メートル　宮古・姉吉地区 |url=http://mainichi.jp/select/weathernews/news/m20110416k0000m040033000c.html |work=[[毎日jp]] |publisher=[[毎日新聞社]] |date=2011-04-15 |accessdate=2011-04-15|archiveurl=https://archive.is/NQGep|archivedate=2013-05-01}}</ref>。海岸線より400- 450m離れた重茂半島の[[#姉吉漁港|姉吉漁港]]近くの山の斜面に津波で倒された木が発見されており、斜面を駆け上がった津波の遡上高において[[明治三陸地震]]（[[1896年]]）で記録された[[気仙郡]][[綾里村 (岩手県)|綾里村]]（現・[[大船渡市]]綾里地区。''cf.'' [[三陸町]]）の遡上高38.2mを日本の観測史上初めて上回った<ref name="Yomiuri,2011-04-15" /><ref name="毎日jp,2011-04-15" />。また、姉吉地区を流れる川の上流で津波によって海岸から流されたと見られる材木等が発見されていることから、実際の津波の到達点はさらに高い所であった可能性もある<ref name="毎日jp,2011-04-15" />。なお、[[田老町|田老地区]]の[[#小堀内漁港|小堀内漁港]]近くでも遡上高37.9mが確認されており<ref name="Yomiuri,2011-04-15" /><ref name="毎日jp,2011-04-15" />、日本最大規模を誇った[[防潮堤]]（[[#田老の防潮堤|田老万里の長城]]）も破壊された<ref name="砕かれた巨大防潮堤(1)">{{Cite news |title=検証・大震災：砕かれた巨大防潮堤 (1) 高さ10メートル「長城」あっけなく |url=http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/verification/news/20110515org00m040013000c.html |work=毎日jp |publisher=毎日新聞社 |date=2011-05-15 |accessdate=2011-05-15|archiveurl=https://archive.is/Vd5JL|archivedate=2013-05-01}}</ref> ([[#田老の防潮堤,a|a]]/[[#田老の防潮堤,b|b]])。田老地区の死者・行方不明者数は5月15日の発表で200人弱<ref name="砕かれた巨大防潮堤(1)" />。
** {{Anchor|大津浪記念碑|}}[[重茂半島]]にある姉吉地区では、漁港（[[#姉吉漁港|姉吉漁港]]）から約800m内陸で[[高さ#地理|海抜]]約60mの高所にある[[大津浪記念碑]]が津波から12世帯約40人の住民の命を守った。これは、「此処（ここ）より下に家を建てるな」と刻まれた[[教訓|先人訓]]に従って住民全員がそこよりも高い場所に居を構えていたからである。<ref>{{Cite web |title=此処より下に家建てるな…先人の石碑、集落救う |url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110329-OYT1T00888.htm?from=main6 |work=YOMIURI ONLINE |publisher=読売新聞社 |date=2011-03-30 |accessdate=2011-04-12}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110403_11 |title=ここより下に家を建てるな　宮古、集落守った石碑 |work=岩手日報ウェブニュース |publisher=[[岩手日報社]] |date=2011-04-03 |accessdate=2011-04-12}}</ref>
** 3月11日午後2時46分：宮古市災害対策本部、設置<ref name="震災状況体制,宮古市,04-18" />。
** 3月11日午後2時49分：市民5,277世帯・12,842人を対象に、市が避難指示を発令（[[避難|避難者]]数：最大時8,889人）<ref name="震災状況体制,宮古市,04-18" />。
** 3月16日：この時点で、死者157人、[[行方不明|行方不明者]]1,658人、避難者8,836人<ref>{{Cite news |title=津波、10メートルの防潮堤越える…岩手県宮古・田老地区 |url=http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031621330102-n2.htm
|work=MSN産経ニュース（ウェブサイト）|publisher=産業経済新聞社 |date=2011-03-16 |accessdate=2011-05-15}}</ref>。
** 3月23日：この時点で、死者394人、行方不明者1,301人、避難者4,063人、住家約4,500棟全半壊<ref>{{Cite news |title=東日本大震災 図説集 |url=http://mainichi.jp/select/jiken/graph/sinsai_zusetsu/
|work=毎日jp |publisher=毎日新聞社 |date=2011-04-10 |accessdate=2011-05-15|archiveurl=https://archive.is/eeRn|archivedate=2012-07-10}}：被災状況全図。</ref>。
** 5月17日：この時点で、死者412人、行方不明者355人、避難者1,946人、住家全壊3,669棟（内、田老地区は1,609棟と特に被害甚大）・半壊1,006棟、公共施設全壊41箇所・半壊11箇所<ref>{{Cite web |title=被害状況 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-6544.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2011-05-17 |accessdate=2011-05-18}}</ref>。
** 平成25年2月28日時点の県の調査では死者420人、行方不明者94人、負傷者33人、家屋倒壊4005棟となっている<ref>岩手県発行 岩手県東日本大震災津波の記録 p43</ref>。

=== 行政区域の変遷（市町村制施行以後） ===
:: ''cf.''　宮古地方の大字小字名 ：{{Cite web |title=宮古の大字小字名 |url=http://www.miyakojikan.com/miyapedia/index.php/%E5%AE%AE%E5%8F%A4%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%AD%97%E5%B0%8F%E5%AD%97%E5%90%8D |work=みやこ百科事典＠みやこわが町ミヤペディア（非公式ウェブサイト）|publisher=タウン情報社 |date= |accessdate=2011-05-16}}

[[ファイル:Iwate Miyako-city.png|thumb|right|230px|旧・宮古市、県内位置図]]
* [[1889年]]（[[明治]]22年）[[4月1日]]：[[東閉伊郡]]で[[町村制]]が施行される。<ref group="注">{{Cite web |title=宮古市（岩手県）の住所･地名の読み仮名 |url=http://www.shichouson.com/iwate/miyakoshi.html |publisher=市町村.com |accessdate=2011-05-14}}</ref><ref group="注">{{Cite web |title=川井村(下閉伊郡)(岩手県)の住所･地名の読み仮名 |url=http://www.shichouson.com/iwate/shimoheigunkawaimura.html |publisher=市町村.com |accessdate=2011-05-14}}</ref>
** 宮古村と浦鍬ケ崎村（うらくわがさきむら）がそれぞれ単独で町制を施行し、'''宮古町'''と鍬ケ崎町（くわがさきちょう）が成立。
** [[村#日本の「村」の歴史|旧制度]]の山口村・近内村（ちかないむら）・田代村が[[日本の市町村の廃置分合|合併]]した上で村制を施行し、新生の山口村が成立。
** 旧制度の千徳村（せんとくむら）・根市村（ねいちむら）・花原市村（けばらいちむら）が合併し、新生の千徳村が成立。
** 旧制度の磯鶏村（そけいむら）・高浜村・金浜村（かねはまむら）・小山田村（こやまだむら）・八木沢村が合併し、新生の磯鶏村が成立。
** 旧制度の崎山村と崎鍬ケ崎村（さきくわがさきむら）が合併し、新生の崎山村が成立。
** 旧制度の津軽石村と赤前村（あかまえむら）が合併し、新生の津軽石村が成立。
** 旧制度の重茂村（おもえむら）と音部村（おとべむら）が合併し、新生の重茂村が成立。
** 旧制度の花輪村・老木村（ろうきむら）・田鎖村（たくさりむら）・松山村・長沢村が合併し、新生の花輪村が成立。
** 旧制度の田老村（たろうむら）・乙部村（おとべむら）・末前村（すえまえむら）・摂待村（せったいむら）が合併し、新生の田老村が成立。
** 旧制度の茂市村（もいちむら）・蟇目村（ひきめむら）・腹帯村（はらたいむら）が合併し、新生の茂市村が成立。
** 旧制度の刈屋村と和井内村（わいないむら）が合併し、新生の刈屋村が成立。
* 1889年（明治22年）4月1日：[[中閉伊郡]]で[[町村制]]が施行される。
** 旧制度の門馬村（かどまむら）・田代村・平津戸村（ひらつとむら）が合併し、新生の[[門馬村]]が成立。
** 旧制度の小国村（こぐにむら）と江繋村（えつなぎむら）が合併し、新生の[[小国村 (岩手県)|小国村]]が成立。
** 旧制度の川井村・川内村（かわうちむら）・箱石村（はこいしむら）・片巣村（かたすむら）・夏屋村（なつやむら）・鈴久名村（すずくなむら）・古田村（ふったむら）が合併し、新生の[[川井村 (岩手県)|川井村]]が成立。
* 1889年（明治22年）[[3月29日]]：東閉伊郡・[[北閉伊郡]]・[[中閉伊郡]]が合併し、[[下閉伊郡]]となる。
* [[1824年]]（明治43年）4月1日：宮古町と[[鍬ケ崎町]]が合併し、新生の宮古町が成立。
* [[1941年]]（[[昭和]]16年）2月11日：[[宮古町]]・[[山口村 (岩手県)|山口村]]・[[千徳村]]・[[磯鶏村]]が合併した上で[[市制]]を施行し、'''宮古市'''が誕生する。
** [[1944年]]（昭和19年）4月1日：田老村が町制を施行し、'''[[田老町]]'''が成立。
** [[1955年]]（昭和30年）2月1日：[[茂市村]]と[[刈屋村]]が合併し、'''[[新里村 (岩手県)|新里村]]'''が成立。
* 1955年（昭和30年）4月1日：[[崎山村 (岩手県)|崎山村]]・[[津軽石村]]・[[重茂村]]・[[花輪村 (岩手県)|花輪村]]を[[日本の市町村の廃置分合#合併と分割の種類|編入]]する。
** 1955年（昭和30年）7月1日：川井村、小国村、門馬村が合併し、新生の'''[[川井村 (岩手県)|川井村]]'''が成立。
* [[2005年]]（[[平成]]17年）6月6日：宮古市、田老町、新里村が合併した上で市制を施行し、新生の'''宮古市'''が成立。
* [[2010年]]（平成22年）1月1日：川井村を編入する。

== 行政 ==
; 現市制下の歴代[[市町村長|市長]]
* 初代：[[熊坂義裕]]（[[2005年]]7月3日 - [[2009年]]7月2日）
* 現職：[[山本正徳]]（2009年7月3日就任）

== 姉妹都市・友好都市 ==
; 日本国内
* {{Flagicon|JPN}} [[黒石市]]（[[青森県]]） ：旧・宮古市が、[[1966年]]（昭和41年）[[4月1日]]に[[姉妹都市]]提携。
* {{Flagicon|JPN}} [[八幡平市]]（[[岩手県]]） ：旧・[[田老町]]が旧・[[松尾村 (岩手県)|松尾村]]と[[1986年]]（昭和61年）[[10月1日]]に姉妹都市提携。
* {{Flagicon|JPN}} [[多良間村]]（[[沖縄県]] [[宮古郡]]） ：旧・宮古市が[[1996年]]（[[平成]]8年）[[2月6日]]に[[姉妹都市|姉妹市村]]提携。
; 日本国外
* {{Flagicon|CHN}} [[煙台|烟台市]]（[[中華人民共和国]][[山東省]]） ：旧・宮古市が[[1993年]]（平成5年）[[10月26日]]に[[姉妹都市|友好協力都市]]提携。
* {{Flagicon|PHI}} [[ラ・トリニダード|ラ・トリニダッド市]]（[[:en:La Trinidad, Benguet|en]]。[[フィリピン|フィリピン共和国]][[ベンゲット州]]） ：旧・新里村が[[1992年]]（平成4年）[[8月7日]]に[[姉妹都市|友好交流都市]]提携。

== 人口 ==
{{人口統計|code=03202|name=宮古市}}

== 経済 ==
=== 産業 ===
古来、[[水産業]]で栄え、特産品としては、[[サケ]]、[[イクラ]]、[[ウニ]]、[[アワビ]]、[[ケガニ|毛ガニ]]、[[ワカメ]]などが挙げられる。<br />
平成22年の水揚高は48,897ｔと、全国主要港中15位である。特にサケや[[サンマ]]、[[スケトウダラ]]は全国屈指の水揚げを誇る。

工業では、[[ヒロセ電機]]や関連企業などによる電子部品の製造、[[ラサ工業]]宮古工場による[[ガリウム]]の生成、製造と同NCRI事業部による石油精製触媒の再生事業、[[コープケミカル]]宮古工場による[[化学肥料]]製造やホクヨープライウッド(株)による[[合板]]加工などが主産業である。<br />
宮古[[税関]]管内の平成22年の輸出入貿易額は13億66百万円で、そのほとんどがこれら工業に関わる木材と[[リン鉱石]]の輸入が占める。<br />
輸出では対[[ロシア]]向けの水産加工物の輸出と、対[[中国]]向けの県産りんごの輸出が若干あるのみである。<br />
平成22年の製造品出荷額は7,788(千万円)で、岩手県内で8位である。<br />
平成20年の一人当たり市町村民所得は226万円(県調査統計課)で、県内では平均レベルであるが、全国的に見ればかなり低い水準である。

=== 震災による影響 ===
宮古市の東日本大震災による被害総額は2457億円と推計されており、このうち住宅被害が1496億円と全体の約61％を占めている。<br />
また市内では1078の事業所が被災し、業種別ではサービス業が547事業所（51％）、商業が334事業所（31％）、製造業125事業所（12％）などとなっている。

=== 市内金融機関 ===
* [[ゆうちょ銀行]]
* [[岩手銀行]]
* [[東北銀行]]
* [[北日本銀行]]
* [[東北労働金庫]]
* [[JAバンク]]岩手
* [[JFマリンバンク]]岩手信漁連
* [[宮古信用金庫]]

=== 市内に支店、営業所等を置く主な企業 ===
{{col-begin}}
{{col-break}}
* [[NTT東日本]]－岩手
* [[JR東日本]] [[盛岡運輸区]]
* [[東北電力]]
* [[ユアテック]]
* [[カメイ]]
* [[みちのくコカ・コーラボトリング]]
* [[ニチモウ]]
* [[東洋建設]]
{{col-break}}
* [[あいおいニッセイ同和損害保険]]
* [[朝日生命保険]]
* [[住友生命保険]]
* [[第一生命保険]]
* [[日本生命保険]]
* [[明治安田生命保険]]
* [[ジブラルタ生命保険]]
* [[小田島 (医薬品)]]
{{col-break}}
* [[バイタルネット]]
* [[本間組]]
* [[佐川急便]]
* [[日本通運]]
* [[ヤマト運輸]]
* [[TTK (建設)]]
* [[吉田産業]]
* 鹿島道路
{{col-end}}

=== 商業 ===
==== 市内の主な宿泊施設 ====
{{col-begin}}
{{col-break}}
'''公共の宿'''
* [[国民休暇村]]　陸中宮古
* [[グリーンピア]]三陸みやこ
'''ホテル'''
* 浄土ヶ浜パークホテル
* ホテル近江屋
* 宮古ホテル沢田屋
{{col-break}}
'''ビジネス'''
* 宮古セントラルホテル熊安
* 宮古ステーション古窯
* ホテルビックウェーブ
* 幸プラザホテル

'''旅館'''
* 旅館末広館([[ユースホステル]])
* 山田屋旅館(別館)
{{col-break}}
'''ペンション'''
* 日昇館

'''民宿'''
* 治郎兵衛屋

'''ラブホテル'''
* ホテルSUZUKAKE
* 東本陣
* ねむの木
{{col-end}}

==== 市内の主なチェーン店等 ====
{{col-begin}}
{{col-break}}
* [[ドコモショップ]]
* [[Au (携帯電話)|au ]]ショップ
* [[ソフトバンク]]ショップ
* [[ケーズホールディングス|ケーズデンキ]]
* [[ホーマック]]
* [[カメラのキタムラ]]
* [[オートバックスセブン|オートバックス]]
* [[イエローハット]]
* [[大創産業|ダイソー]]
{{col-break}}
* [[コナカ]]
* [[青山商事|洋服の青山]]
* [[アメリカ屋]]
* [[マックハウス]]
* [[タケダスポーツ]]
* [[薬王堂]]
* [[ツルハホールディングス|ツルハドラッグ]]
* [[西松屋]]
* [[ジョイス (岩手県)|ジョイス]] 
{{col-break}}
* [[三城|メガネのパリミキ]]
* [[弐萬圓堂]]
* [[As-meエステール]]
* [[東京靴流通センター]]
* [[カルチュア・コンビニエンス・クラブ|TSUTAYA]]
* [[ゲオ]]
* [[ローソン]]
* [[ファミリーマート]]
* [[いわて生活協同組合]] 
* [[ヤマダ電機]]
{{col-end}}

==== 市内の主な外食産業 ====
{{col-begin}}
{{col-break}}
* [[マクドナルド]]
* [[モスバーガー]]
* [[ケンタッキーフライドチキン]]
* [[ミスタードーナツ]]
* [[サーティーワン]]
* [[大戸屋]]
{{col-break}}
* [[すき家]]
* [[まるまつ]]
* [[トマトアンドアソシエイツ|トマト＆オニオン]]
* [[つぼ八]]
* [[ほっかほっか亭]]
{{col-end}}

==== 娯楽施設など ====
* [[宮古シネマリーン]]（映画館）
* 宮古カントリークラブ（ゴルフ場）
* テレトラック宮古（[[場外勝馬投票券発売所]]）

== 漁港 ==
'''[[漁港]]'''：田老漁港と重茂漁港は第2種漁港、他は全て第1種漁港である。<ref name="漁港map,2010" group="注">{{Cite web |title=漁港マップ |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1434.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2008-01-04 |accessdate=2011-05-20}}</ref>
* [[田老町|田老地区]]の漁港
** {{Anchor|小堀内漁港}}（こぼりない ぎょこう）<ref group="注">{{Cite web |title=小堀内漁港 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-415-1153.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2008-01-04 |accessdate=2011-05-20}}</ref>
** 青野滝漁港（あおのたき ぎょこう）
** 小港漁港（こみなと ぎょこう）
** 田老漁港（たろう ぎょこう）：田老地区の中心部にある、岩手県でも有数の漁港。周囲には[[#田老の防潮堤,b|田老の防潮堤]]が築かれ、[[津波]]防災において先進的な地域であったが、[[東日本大震災]]の津波は防ぎきれなかった<ref group="注">{{Cite web |title=田老漁港 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1123.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2008-01-04 |accessdate=2011-05-20}}</ref>。
** 樫内漁港（かしない ぎょこう）
* 宮古地区の漁港
** 宿漁港（やど ぎょこう）
** 日出島漁港（ひでしま ぎょこう）
** 蛸の浜漁港（たこのはま ぎょこう）：鍬ケ崎（くわがさき）平松に所在。[[宮古港]]（旧・鍬ケ崎湊）の基礎となった鍬ケ崎地区にあり、古くから磯漁業を行う。
** 白浜漁港（しらはま ぎょこう）
** 津軽石漁港（つがるいし ぎょこう）：[[津軽石川]]が注ぐ[[宮古湾]]最奥部の、赤前地区・小堀内地区・堀内地区に所在。
* [[重茂半島|重茂地区]]の漁港
** 浦の沢漁港（うらのさわ ぎょこう）
** 仲組漁港（なかくみ ぎょこう）
** 音部漁港（おとべ ぎょこう）
** 重茂漁港（おもえ ぎょこう）
** {{Anchor|姉吉漁港}}（あねよし ぎょこう）<ref group="注">{{Cite web |title=姉吉漁港 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1148.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2008-01-04 |accessdate=2011-05-20}}</ref>
** 千鶏漁港（ちけい ぎょこう）
** 石浜漁港（いしはま ぎょこう）
** 川代漁港（かわしろ ぎょこう）

== 公的機関==
=== 官公庁等 ===
'''復興庁'''
* [[復興庁]]　岩手復興局　宮古支所
'''警察'''
* [[岩手県警察]]　[[宮古警察署]]
'''消防'''
* [[宮古地区広域行政組合]][[消防本部]]
'''海上保安庁'''
* [[第二管区海上保安本部]]釜石海上保安部　宮古海上保安署
'''防衛省'''
* [[自衛隊岩手地方協力本部]]　宮古地域事務所
'''法務省'''
* [[仙台法務局]]　盛岡[[地方法務局]]　宮古支局
'''地方検察庁'''
* [[盛岡地方検察庁]]　宮古支部
* [[宮古区検察庁]]
'''厚生労働省'''
* [[岩手労働局]]　宮古[[労働基準監督署]]　宮古[[公共職業安定所]]
* 仙台[[検疫所]]　宮古出張所
'''財務省'''
* [[函館税関]]　宮古税関支所
'''国税庁'''
* [[仙台国税局]]　宮古税務署
'''国土交通省'''
* [[東北地方整備局]]　三陸国道事務所
* [[東北運輸局]]　[[岩手運輸支局]]宮古庁舎
'''農林水産省'''
* [[東北農政局]]　盛岡地域センター宮古支所
* 横浜[[植物防疫所]]　塩釜支所宮古出張所
'''林野庁'''
* [[東北森林管理局]]　三陸北部森林管理署
'''環境省'''
* [[自然環境局]]　宮古[[自然保護官]]事務所
'''特殊法人'''
* [[日本年金機構]]　宮古年金事務所
'''独立行政法人'''
* [[水産総合研究センター]]　[[東北区水産研究所]]宮古庁舎
* [[海技教育機構]]　[[国立宮古海上技術短期大学校]]
'''岩手県'''
* 沿岸広域振興局（宮古）
=== 主な市の施設 ===
[[File:Miyako city hall Niisato comprehensive office 1.JPG|thumb|新里総合事務所]]
* 田老総合事務所
* 新里総合事務所
* 川井総合事務所
* [[宮古市民総合体育館]]
* 宮古市立図書館
* 宮古市民文化会館（休止中）
* 宮古運動公園（休止中）
* 姉ヶ崎サン・スポーツランド
* 湯ったり館

== メディア ==
* [[岩手日報]]社　宮古支局
* [[河北新報社]]　宮古支局
* [[朝日新聞]]　宮古通信部
* [[読売新聞]]　宮古通信部
'''テレビ等'''
* [[NHK盛岡放送局]]　宮古報道室
* [[テレビ岩手]]　宮古支局
* [[岩手めんこいテレビ]]　宮古支局
* [[臨時災害放送局]]　[[みやこさいがいエフエム]]　

== 郵便 ==
'''[[郵便局]]'''
* [[宮古郵便局 (岩手県)|宮古郵便局]]（集配局）
* 川井郵便局（集配局）
* 門馬郵便局（集配局）
{{col|
* 鍬ヶ崎郵便局
* 磯鶏郵便局
* 岩手花輪郵便局
* 宮古小山田郵便局
* 千徳郵便局|
* 宮古田の神郵便局
* 宮古市役所前郵便局
* 宮古新町郵便局
* 宮古日の出郵便局
* 重茂郵便局|
* 津軽石郵便局
* 田老郵便局
* 新里郵便局
* 刈屋郵便局|
* 和井内郵便局
* 箱石郵便局
* 小国郵便局
* 陸中川内郵便局}}
'''[[簡易郵便局]]'''
{{col|
* 高浜簡易郵便局
* 崎山簡易郵便局|
* 攝待簡易郵便局|
* 蟇目簡易郵便局|
* 腹帯簡易郵便局}}

== 学校 ==
=== 短期大学 ===
* [[岩手県立大学宮古短期大学部]]

=== 高等学校 ===
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
* [[岩手県立宮古高等学校]]
* [[岩手県立宮古北高等学校]]
* [[岩手県立宮古工業高等学校]]
</div>
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
* [[岩手県立宮古商業高等学校]]
* [[岩手県立宮古水産高等学校]]
* [[鹿島学園高等学校]]宮古キャンパス
</div><br style="clear: both;" />
※[[岩手県立杜陵高等学校]]の宮古分室が宮古高校内に設置されている。

=== 中学校 ===
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
* 宮古市立第一中学校
* 宮古市立第二中学校
* 宮古市立河南中学校
* 宮古市立宮古西中学校
* 宮古市立花輪中学校
* 宮古市立津軽石中学校
</div>
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
* 宮古市立重茂中学校
* 宮古市立崎山中学校
* 宮古市立田老第一中学校
* 宮古市立新里中学校
* 宮古市立川井中学校
</div><br style="clear: both;" />

=== 小学校 ===
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
* 宮古市立宮古小学校
* 宮古市立山口小学校
* 宮古市立千徳小学校
* 宮古市立磯鶏小学校
* 宮古市立鍬ヶ崎小学校
* 宮古市立花輪小学校
* 宮古市立重茂小学校
* 宮古市立千鶏小学校
* 宮古市立藤原小学校
* 宮古市立崎山小学校
* 宮古市立高浜小学校
* [[宮古市立鵜磯小学校]]
</div>
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
* 宮古市立津軽石小学校
* 宮古市立赤前小学校
* 宮古市立亀岳小学校
* 宮古市立田老第一小学校
* 宮古市立田老第三小学校
* 宮古市立和井内小学校
* 宮古市立刈屋小学校
* 宮古市立茂市小学校
* 宮古市立蟇目小学校
* 宮古市立川井小学校
* 宮古市立川井西小学校
* 宮古市立小国小学校
* 宮古市立江繋小学校
* 宮古市立門馬小学校
</div><br style="clear: both;" />

=== 特別支援学校 ===
* [[岩手県立宮古恵風支援学校]]

=== 学校教育以外の施設 ===
* [[国立宮古海上技術短期大学校]]（[[独立行政法人]][[海技教育機構]]）

== 交通 ==
=== 鉄道 ===
[[ファイル:Settai-Station.jpg|thumb|right|250px|[[摂待駅]]は[[津波]]に備えた[[堤防]]の役割を併せ持つ[[線路]]と[[鉄道駅|駅]]施設の一例である。[[東日本大震災]]の津波は海岸より1.2kmの内陸部にあるこの駅付近にまで押し寄せた。]]
==== 東日本旅客鉄道（JR東日本） ====
* {{Color|brown|■}}[[山田線]] ： [[区界駅]] - [[松草駅]] - [[平津戸駅]] - [[川内駅 (岩手県)|川内駅]] - [[箱石駅]] - [[陸中川井駅]] - [[腹帯駅]] - [[茂市駅]] - [[蟇目駅]] - [[花原市駅]] - [[千徳駅]] - [[宮古駅]] - [[磯鶏駅]] - [[津軽石駅]]
* {{Color|gray|■}}[[岩泉線]]（2014年4月1日をもって正式に廃止） ： 茂市駅 - [[岩手刈屋駅]] - [[中里駅 (岩手県)|中里駅]] - [[岩手和井内駅]] - [[押角駅]]

==== 三陸鉄道 ====
* [[三陸鉄道北リアス線|北リアス線]] ： 宮古駅 - [[山口団地駅]] - [[一の渡駅]] - [[佐羽根駅]] - [[田老駅]] - [[摂待駅]]

=== 都市間バス ===
* [[ビーム・1]]（[[岩手県北自動車|岩手県北バス]]・[[羽田京急バス]]）
** [[品川バスターミナル]]・[[浜松町バスターミナル]] ⇔ 宮古駅・浄土ヶ浜パークホテル前
* [[106急行バス]]（岩手県北バス）
** [[盛岡駅]] ⇔ 区界 ⇔ 茂市 ⇔ 宮古駅・浄土ヶ浜パークホテル前・[[岩手船越駅]]

=== 路線バス ===
* [[岩手県北自動車|岩手県北バス]]
** [[106急行バス]]（[[盛岡駅]]⇔区界⇔川内⇔川井⇔茂市⇔[[宮古駅]]）
* 川井地域バス（[[陸中川井駅]]⇔小国地区新田・大仁田）

=== 道路 ===
==== 高速道路 ====
[[高規格幹線道路]]（一般国道[[自動車専用道路]]）
* [[三陸縦貫自動車道]]
** 一般国道45号[[三陸縦貫自動車道#宮古道路|宮古道路]] ：[[宮古南インターチェンジ|宮古南IC]] - [[宮古中央インターチェンジ|宮古中央IC]]

==== 地域高規格道路 ====
* [[国道106号#バイパス|宮古盛岡横断道路]]

==== 一般国道 ====
* [[国道45号]]
* [[国道106号]]：[[閉伊街道]]（宮古街道。''cf.'' [[#陸の孤島、海の幸と災害|a]],[[#閉伊街道改修|b]]. <ref group="注">{{Cite web |title=宮古街道 |url=http://www.bunka.pref.iwate.jp/seikatsu/kaidou/data/miyako.html |work=いわての街道 |publisher=個人 |date= |accessdate=2011-05-20}}</ref>）を前身とする。
* [[国道340号]]

==== 道の駅 ====
* [[道の駅みやこ|みやこ]]
* [[道の駅たろう|たろう]]
* [[道の駅区界高原|区界高原]]
* [[道の駅やまびこ館|やまびこ館]]

==== 都道府県道 ====
===== 主要地方道 =====
* [[岩手県道25号紫波江繋線]]
* [[岩手県道26号大槌小国線]]
* [[岩手県道40号宮古岩泉線]]
* [[岩手県道41号重茂半島線]]

===== 一般県道 =====
* [[岩手県道115号茂市停車場線]]
* [[岩手県道138号宮古停車場線]]
* [[岩手県道142号川内停車場線]]
* [[岩手県道143号陸中川井停車場線]]
* [[岩手県道163号津軽石停車場線]]
* [[岩手県道170号松草停車場線]]
* [[岩手県道171号大川松草線]]
* [[岩手県道177号有芸田老線]]
* [[岩手県道200号花輪千徳線]]
* [[岩手県道201号千徳停車場線]]
* [[岩手県道248号浄土ヶ浜線]]
* [[岩手県道259号崎山宮古線]]
* [[岩手県道277号宮古港線]]
* [[岩手県道290号宮古山田線]]

=== 港湾 ===
* [[宮古港]]：[[1951年]]（昭和26年）1月19日指定の[[重要港湾]]。[[近代#アジア|近代]]以前の鍬ヶ崎湊（くわがさきみなと）を前身として発展した。

== 名所・旧跡・観光施設、等 ==
=== 景勝 ===<!--基本は自然地形-->
[[ファイル:Jyoudogahama.jpg|thumb|right|200px|浄土ヶ浜]]
[[ファイル:Todogasaki 2004.jpg|thumb|right|200px|本州最東端の碑と魹ヶ埼灯台]]
[[ファイル:画像 miyakosty sanouiwa.jpg|thumb|right|200px|三王岩]]
* {{Anchor|浄土ヶ浜|}}[[浄土ヶ浜]]
: [[三陸復興国立公園]]の中心的な[[名勝]]（[[1955年]]指定）。[[岩手県]]指定名勝（第1号）（[[1954年]]指定）であり、[[日本の白砂青松100選]]（[[1987年]]）、および、[[かおり風景100選]]（[[環境省]]、[[2001年]]）の選定地<ref name="日本のかおり風景100選">{{Cite web |title=日本のかおり風景100選 |url=http://www.env.go.jp/air/kaori/index.htm |work=（公式ウェブサイト）|publisher=環境省 |accessdate=2011-05-15}}</ref> でもある<ref name="浄土ヶ浜,宮古市">{{Cite web |title=浄土ヶ浜 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1374-1382.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2011-01-05 |accessdate=2011-05-15}}</ref>。浄土ヶ浜海水浴場については[[#浄土ヶ浜海水浴場|後述]]する。
* [[とどヶ崎|魹ヶ崎]]：[[本州]]最東端の地。
** 本州最東端の碑
** [[とどヶ埼灯台|魹ヶ埼灯台]]：本州最東端の[[灯台]]。
* [[臼木山]]
* [[ローソク岩]]： [[#ローソク岩|''cf.'']]
* [[潮吹穴]]
* [[日出島]]
* 重茂の大ケヤキ
: [[森の巨人たち百選]]に「『森林浴の森』の木」名義で選定されている。[[#重茂の大ケヤキ|''cf.'']]
* [[三王岩 (岩手県)|三王岩]]
* [[真崎海岸]]
* [[早池峰山]]：[[日本百名山]]に選定されている。
* [[区界高原]]

=== 旧跡 ===
* 崎山貝塚：[[縄文時代]]の[[貝塚]]。''cf.'' [[#崎山貝塚,a|a]],[[#崎山貝塚,b|b]].
* [[横山八幡宮]]： ''cf.'' [[#横山八幡宮|a]].
* [[黒森神社]]
* 宮古港海戦記念碑
: 明治2年[[3月25日 (旧暦)|3月25日]]（[[1869年]][[5月6日]]）に起こった[[宮古湾海戦]]の[[モニュメント|記念碑]]。
* [[大津浪記念碑]]
: [[1933年]]（昭和8年）の[[昭和三陸地震]]による[[津波]]の後で建てられた[[災害記念碑]]で、「此処より下に家を建てるな」との[[教訓|先人訓]]が[[東日本大震災]]の津波から現地・姉吉地区の住民の命を守った。

=== 観光施設・多目的施設 ===
* 土産物
** 宮古魚菜市場
* [[海水浴場]]
** {{Anchor|浄土ヶ浜海水浴場}}：[[三陸復興国立公園]]内の景勝地「[[浄土ヶ浜]]」内にある海水浴場で、[[2001年]]（平成13年）に[[日本の水浴場88選]]（[[環境省]]）、[[2006年]]（平成18年）には「浄土ヶ浜の潮のかおり」名義で[[快水浴場百選]]（環境省）の選定地となった<ref name="快水浴場百選">{{Cite web |title=浄土ヶ浜海水浴場 |url=http://www2.env.go.jp/water/mizu-site/suiyoku2006/data/index.asp?info=5 |work=快水浴場百選（公式ウェブサイト）|publisher=環境省 |accessdate=2011-05-15}}</ref><ref name="浄土ヶ浜,宮古市" />。
** 女遊戸海水浴場
** 真崎海岸海水浴場
** 蛸の浜海水浴場
** 藤の川海水浴場
** 大須賀海水浴場
* 展示館など
** 岩手県立水産科学館
** 宮古市北上山地民俗資料館： [[#山村生産用具コレクション|''cf.'']]
** 薬師塗漆工芸館
** 西塔幸子記念館
** 寄生木展示室（山口公民館）
* みなとオアシスみやこ： [[#みなとオアシス|''cf.'']]
** シートピアなあど： [[#シートピアなあど|''cf.'']]
* 浄土ヶ浜ビジターセンター
* 浄土ヶ浜マリンハウス
* 浄土ヶ浜レストハウス

=== 他の名所・施設 ===
* [[がっかり島]]：[[珍地名]]で知られる[[無人島]]。
* {{Anchor|ラサの煙突}}
: [[ラサ工業]]宮古工場構内にある、日本で2番目に高い[[煙突]]（高さ160m）。小山田地区にある[[高さ#地理|標高]]90ｍの山上に建ち、煙突本体と併せて250ｍの高さを誇る。[[1939年]]（昭和14年）6月の操業開始以来、長らく宮古の[[ランドマーク]]である。
* {{Anchor|田老の防潮堤,b|}}[[田老の防潮堤]]
: 田老地区の沖合いに建設された[[防潮堤]]。[[#田老の防潮堤,a|''cf.'']] 田老の防潮堤は時代を追って巨大かつ堅牢なものとなり、高さ10m<ref group="注">堤防そのものが10mではなく、海抜10m以上という意味である。</ref>・長さ2.4kmにも及ぶに至り、[[中国]]の[[万里の長城]]になぞらえて「田老万里の長城」「田老の万里の長城」などと雅称されるようになった。海側と陸側の2重構造になっている、日本最大規模の防潮堤であったが、[[2011年]]（平成23年）[[3月11日]]に発生した[[東日本大震災]]では、地震直後に20m級の[[津波]]が押し寄せたため、海側に面した堤防の半分が崩壊した。
* ラサ工業[[田老鉱山]]跡
:現在は[[明星大学]]の所有地である。

=== 祭り ===
* [[宮古鮭まつり]]
* [[浄土ケ浜まつり]]
* [[宮古夏祭り]]
* [[宮古秋祭り]]
* 川井村郷土芸能祭

=== 伝統芸能 ===
* [[黒森神楽]]：国指定[[重要無形民俗文化財]]（[[2006年]]3月15日指定）<ref>{{Cite web |title=黒森神楽 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1066-4958.html |work=（公式ウェブサイト）
|publisher=宮古市 |date=2010-04-14 |accessdate=2011-05-14}}</ref><ref>{{Cite web |title=国指定文化財等データベース |url=http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/index_pc.asp |work=（公式ウェブサイト）|publisher=[[文化庁]] |date= |accessdate=2011-05-14}}</ref>。
* 小沢獅子踊：市指定[[無形民俗文化財]]。

== 宮古を舞台とした作品 ==
; [[映画]]
* [[大いなる旅路]]
* [[喜びも悲しみも幾歳月]]：[[ロケーション|ロケ地]]。[[1957年]]（昭和32年）製。
* [[トラック野郎]] 一番星北へ帰る：[[1978年]]（昭和53年）、[[東映]]。宮古港、[[浄土ヶ浜]]、[[国道106号]]。
* [[あの夏、タイムマシーンにのって]]：宮古市民参加自主制作映画。[[2005年]]（平成17年）製。
; [[漫画]]
* [[こちら葛飾区亀有公園前派出所]]：第8巻収録。アドリブ旅行シリーズ。1978年（昭和53年）。

== 出身著名人 ==
; 江戸時代
* [[南部重信]] - 第3代[[盛岡藩]]主
* [[牧庵鞭牛]] - 僧侶、土木技術者
* [[久保田礼斎]] - [[儒学者]]（[[亀田鵬斎]]門下）、盛岡藩医
* [[高橋文中]] - 儒学者（[[井上蘭台]]門下）、盛岡藩医
* [[山崎鯨山]] - 儒学者（[[佐藤一斎]]門下）、歌人（[[梁川星巌]]門下） 
; 明治
* [[小笠原善平]] - 軍人
* [[菊池長右衛門 (立憲政友会)]] - 政治家
* [[菊池長右衛門 (日本自由党)]] - 政治家
* [[鳥取春陽]] - 演歌歌手、作曲家
; 大正
* [[吉田タキノ]] - 児童文学作家
* [[中居英太郎]] - 政治家
; 昭和
* [[菊池長右ェ門]] - 政治家
* [[玉澤徳一郎]] - 政治家 元[[防衛庁長官]]、元[[農林水産大臣]]
* [[本田竹広]] - ジャズピアニスト
* [[藤原敏男]] - キックボクサー
* [[茂市久美子]] - 児童文学作家
* [[柏葉幸子]] - 児童文学作家
* [[NSP (バンド)#メンバー|中村貴之]] - ミュージシャン（[[NSP (バンド)|NSP]]）
* [[日蔭暢年]] - 柔道家
* [[久保田茂]] - アナウンサー（[[日本放送協会|NHK]]）
* [[菊池清麿]] - 伝記作家
* [[伊藤奏子]] - ヴァイオリニスト
* [[高橋裕二]] - アナウンサー（[[岩手めんこいテレビ]]）
* [[天野こころ]] - AV女優
* [[金澤未咲]] - 演歌歌手
* [[愛彩]]（浅田りょう） - グラビアアイドル
* [[お船chan]] - 元女子プロレスラー
* [[卯月妙子]] - 漫画家
* [[甲斐谷望]] - アナウンサー（[[IBC岩手放送]]）
* [[坂下敬]] - 実業家、プロレスラー
* [[佐香厚子]] - 漫画家
* [[工藤章 (レスリング)|工藤章]] - [[モントリオールオリンピック]]銅メダリスト 
* [[藤倉健吉]] - モントリオールオリンピック日本代表
* [[星野夏澄]] - モデルナレーター
* [[LIKKLE MAI]] - 歌手
* [[韓永大]] - 美術史研究家
* [[宮錦浩]] - 大相撲力士
* [[中洞正]] - 農業経営者
* [[三浦徳松]] - 物理学者
; 平成
* [[みやさと奏]] - 演歌歌手
; 生年非公表
* [[木村雅子]] - アナウンサー（[[エフエム岩手]] → フリー）

== その他の関連事象 ==
* '''{{Anchor|義経北行伝説}}'''
: [[三陸]]沿岸では古来、[[源義経]]の末路について、「[[平泉]]にて[[自殺|自刃]]したのは臣下の[[武将|将]]であって、義経自身は逃げ延び、沿岸を北上していった」と語り継がれてきた<ref>{{Cite web |title=義経北行伝説 |url=http://www.city.miyako.iwate.jp/cb/hpc/Article-1377-1284.html |work=（公式ウェブサイト）|publisher=宮古市 |date=2010-10-17 |accessdate=2011-05-15}}</ref>（''cf.'' [[源義経#不死伝説]]）。岩手県から[[青森県]]の沿岸にはこの言い伝えを残す[[寺社]]が多く存在し、史実はどうあれ、[[郷土史]]研究家の好奇心をくすぐる格好の材料となっている。
* '''{{Anchor|目黒のさんま祭り}}'''
: 宮古市は、[[東京都]][[品川区]]上大崎で[[1996年]]（平成8年）以来毎年9月開催される「[[目黒のさんま#品川区上大崎 「目黒のさんま祭り」|目黒のさんま祭り]]」に、第4回に当たる[[1999年]]（平成11年）以降、水揚げされた[[サンマ]]数千匹を無償提供している<ref name="目黒駅前商店街振興組合,2010-08" />（2007年は5千匹<ref>{{Cite web |title=目黒のさんま祭り |url=http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/page000002900/hpg000002843.htm |work=（公式ウェブサイト）|publisher=[[品川区]] |date=2007-09-10 |accessdate=2011-05-15}}</ref>、2008年は6千匹<ref>{{Cite web |title=第13回目黒のさんま祭り |url=http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/page000005000/hpg000004926.htm |work=（公式ウェブサイト）|publisher=品川区 |date=2008-09-09 |accessdate=2011-05-15}}</ref>、2009年・2010年は7千匹<ref>{{Cite web |title=目黒のさんま祭りに例年の倍の2万人超 |url=http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/page000009400/hpg000009378.htm |work=（公式ウェブサイト）
|publisher=品川区 |date=2009-09-06 |accessdate=2011-05-15}}</ref><ref>{{Cite web |title=目黒のさんま祭り 元気に開催! |url=http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/page000012200/hpg000012141.htm |work=（公式ウェブサイト）|publisher=品川区 |date=2010-09-06 |accessdate=2011-05-15}}</ref>）。
* '''宮古列島の{{Anchor|「宮古市」命名問題}}'''
: [[2004年]]（平成16年）12月、[[沖縄県]][[宮古列島]]の5市町村が[[日本の市町村の廃置分合|合併]]する際に合併協議会では新たな市の名称を「'''宮古市'''」に決めたが、これを受けて岩手県の宮古市は同じ市名が存在すると混乱する点と事前に岩手県の宮古市への照会が無かったことから猛反発し、宮古列島の協議会に抗議した。その後、宮古列島では[[住民]][[アンケート]]の結果、「宮古島市」を希望する意見が多かったため、協議会は「'''[[宮古島市]]'''」を採用した。''cf.'' [[宮古島市#合併の経緯]]。
* [[市外局番]]：市内全域で0193。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|group="注"}}
== 出典 ==
<div class="references-small">{{Reflist}}</div>

== 関連項目 ==
{{Commonscat|Miyako, Iwate}}
{{Multimedia|宮古市の画像}}
* [[閉伊郡]]
* [[三陸復興国立公園]] - [[浄土ヶ浜]]
* [[三陸#三陸沖（海域名）|三陸沖]][[漁場]] / [[宮古港]]
* [[宮古湾海戦]]
* [[東日本大震災]] / [[大津浪記念碑]]
* [[田老町]] - [[田老の防潮堤]]

== 外部リンク ==
* [http://www.city.miyako.iwate.jp/index.html  宮古市 ]
* [http://www.kankou385.jp/ 宮古観光協会]
* [http://www.komonjokan.net/cgi-bin/komon/kirokukan/kirokukan_view.cgi?mode=details&code_no=78／ 近世こもんじょ館きろく]

* [http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?meshcode=59413705 地形図閲覧システム 2万5千分1地形図名：宮古（盛岡）]

{{Geographic Location
|Centre    = 宮古市
|North     = [[岩泉町]]
|Northeast = 
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|South     = [[大槌町]]・[[山田町]]
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}}

{{岩手県の自治体}}

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[[Category:宮古市|*みやこし]]
[[Category:岩手県の市町村]]
[[Category:港町]]