宝島 (鹿児島県)のソースを表示

{{Pathnav|日本|鹿児島県|鹿児島郡|十島村|'''宝島'''|hide=1|frame=1}}
{{Infobox 島
|島名=宝島<br />たからじま
|画像=[[ファイル:takarajima_zenkei.JPG|300px]]<br />宝島全景　フェリー「としま」より撮影
|座標={{ウィキ座標度分秒|29|8|45|N|129|12|30|E|region:JP-46}}
|面積=7.14
|周囲=13.77
|標高=291.9m
|最高峰=イマキラ岳
|最大都市=
|諸島=[[トカラ列島]]
|海域=[[東シナ海]]
|国={{JPN}}（[[鹿児島県]][[鹿児島郡]][[十島村]]）
}}
[[ファイル:Takara-jima Island Aerial photograph.1978.jpg|thumb|300px|宝島の空中写真。この画像は上方が北東方角である。1978年撮影の12枚を合成作成。<br />{{国土航空写真}}。]]
[[ファイル:Kagoshima_Satsunan-islands.png|thumb|250px|トカラ列島（薩南諸島、中部）]]
'''宝島'''（たからじま）は[[トカラ列島]]に浮かぶ[[島]]である。[[郵便番号]]は891-5301。人口は116人、世帯数は70世帯（[[2012年]][[11月30日]]現在）<ref name="toshima">[http://www.tokara.jp/profile/pdf/jinkou.pdf 国勢調査でみる地区別人口・世帯数の推移] - 十島村HP 2013年03月04日閲覧。</ref>。

地名（行政区画）としての「宝島」の呼称は[[鹿児島県]][[鹿児島郡]][[十島村]]の[[大字]]となっており、大字の区域は宝島の全域にあたる。

== 概要 ==
*'''人口''' - 116人<ref name="toshima"/>
*'''面積''' - 7.14km&sup2; 
*'''周囲''' - 13.77km
*'''経緯''' - [[緯度|北緯]]29度09分、[[経度|東経]]129度13分
*'''気候''' - [[亜熱帯]]（5月～9月までに多く雨が降る）
*'''アクセス''' - [[鹿児島港]]よりフェリーで約13時間（※宝島には空港は無い）

== 地理 ==
[[トカラ列島]]の有人島では最南端（無人島は宝島の南方に[[横当島]]がある）にあり、[[鹿児島港]]から366Km、[[奄美大島]]からは90Kmの位置にある。周囲は[[サンゴ礁]]に囲まれているが、島の北東部には地元住民が「サバク」と呼称する海浜砂丘がある。集落は島の北岸の平地にあり、前籠港や[[十島村立宝島小中学校]]などの公共施設が多く所在している<ref name="kadokawac">『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.922</ref>。

== 歴史 ==
島内からは多くの土器が出土しており、下層部からは縄文後期の頃のものとみられる宇宿下層式土器や八重山式土器、上層部からは弥生中期の頃と見られる須玖式土器が出土している<ref name="kadokawar">『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.400 - 401</ref>。

宝島という地名は江戸期より見え、[[薩摩国]][[川辺郡 (鹿児島県)|川辺郡]]のうちの村名であったとあるが、薩摩藩の直轄領であったため、[[外城制|郷]]には属さず、藩の船奉行の支配下に置かれていた。宝島の村には[[小宝島]]も含まれていた。[[口之島]]や[[中之島 (鹿児島県)|中之島]]と同様に津口番所、異国船番所、異国船遠見番所が設置され、城下より在番が派遣されていた。村高は「薩藩政要録」では395石余であった<ref name="kadokawar"/>。

[[文政]]7年（[[1824年]]）8月、イギリス船が来島し、島民に牛を譲渡するように要求したが、在番及び郡司が拒否したため、20名から30名程度のイギリス人が島に上陸し牛3頭を略奪した。この事件で横目の吉村九助が在番所でイギリス人1名を射殺、流人であった2名の武士も争いに参加したとある。この事件が1つの要因となり、翌年の文政8年（1825年）には[[異国船打払令]]が出された<ref name="kadokawar"/>。
この事件の顛末を[[吉村昭]]が短編小説『牛』で描いている。

[[1896年]]（明治29年）に川辺郡から[[大島郡 (鹿児島県)|大島郡]]に所属が変更となり、[[1911年]]（明治44年）に十島村（じっとうそん）の大字となり、第二次世界大戦終戦後は[[アメリカ合衆国]][[臨時北部南西諸島政庁]]の支配下におかれていたが、[[1952年]]（昭和27年）にトカラ列島が[[本土復帰]]したのに伴い、下七島は十島村とし、上三島は三島村となり再び十島村（としまむら）の大字となった。また、同時に[[小宝島]]が大字宝島から分割され独立した<ref name="kadokawar"/>。

なお、17世紀後半の[[イギリス]]の[[海賊]]、[[ウィリアム・キッド|キャプテンキッド]]がこの島に財宝を隠したという言い伝えがある<ref name="toshima HP">[http://www.tokara.jp/profile/takara.html 宝島について] - 十島村役場HP</ref>。

=== 人口の変遷 ===
{| class="wikitable" style="background-color:#fee0fb width:40%"
|-
|style="color:#fff; background-color:#33ff00" |'''統計年次〔年〕'''
|style="color:#fff; background-color:#33ff00" |'''世帯数〔世帯〕'''
|style="color:#fff; background-color:#33ff00" |'''総人口〔人〕'''
|style="color:#fff; background-color:#33ff00" |'''出典'''
|-
|[[1871年]]（明治4年）
|55
|299
|地理纂考<ref>『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.400からの孫引き</ref>
|-
|[[1882年]]（明治15年）
|64
|352
|県地誌<ref name="kadokawa401"/>
|-
|[[1895年]]（明治28年）
|59
|403
|拾島状況録<ref name="kadokawa401">『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.401からの孫引き</ref>
|-
|[[1910年]]（明治43年）
|78
|499
|rowspan="2"|トカラの地名と民俗
|-
|[[1932年]]（昭和7年）
|112
|664
|-
|[[1955年]]（昭和30年）
|123
|560
|角川日本地名大辞典
|}

== 施設 ==
[[ファイル:Port takarajima.JPG|thumb|300px|前籠港]]
;公共
*十島村役場宝島出張所
*前籠港
;教育
*[[十島村立宝島小中学校]]
;郵便局
*宝島郵便局
;温泉
*[[友の花温泉保養センター]]

== 交通 ==
=== 航路 ===
;村営船[[フェリーとしま]]
*前籠港

== 湖沼 ==
*大池

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
{{Commonscat|Takarajima|宝島 (鹿児島県)}}
* [[上三島]]
* [[島の一覧]]
* [[トカラハブ]]

== 外部リンク ==
* [http://www.aruzou.com/tokara/tok_takara.htm トカラ列島宝島]
* [http://inpaku-kagoshima.com/jp/island/Kagoshima/Takarajima/index.htm 海と島の大百科サイト　宝島]
* [http://mapps.gsi.go.jp/contentsImage.do?specificationId=109850&dispType=1 宝島の空中写真] - 地図・空中写真閲覧サービス（[[国土地理院]]）

{{トカラ列島}}
{{Japan-geo-stub}}
{{Japan-block-stub}}
{{デフォルトソート:たからしま}}
[[Category:トカラ列島]]
[[Category:鹿児島県の町・字]]