完全試合のソースを表示

{{混同|ノーヒットノーラン}}
[[File:DSC04443 18th Perfect Game in Major League Baseball History.jpg|300px|thumb|[[メジャーリーグベースボール]]で史上18人目の完全試合を[[マーク・バーリー]]が達成し、喜ぶ[[シカゴ・ホワイトソックス]]の選手たち]]
'''完全試合'''（かんぜんじあい、かんぜんしあい）とは、[[野球]]や[[ソフトボール]]の試合における記録のひとつで、相手チームの打者を一度も[[出塁]]させずに[[勝利]]することである<ref>日本プロ野球で1950年に初めて達成された際に、同年6月29日付の読売新聞は、用語の説明とともに「投手としては最大の快記録である」と報じた。{{G5000|p.22～}}</ref>。'''パーフェクトゲーム'''（{{lang-en-short|perfect game}}<ref group="†"><small>[[アメリカ英語]]発音：</small>{{IPA-en|ˈpɜːrfɪkt ɡeɪm|}}　'''パー'''フェクト・'''ゲ'''イム</ref>）や'''パーフェクト'''（{{lang-es-short|perfecto}}<ref>"[http://dictionary.reference.com/browse/perfecto Perfecto]," ''[[:en:Reference.com|Dictionary.com]]''. 2012年8月14日閲覧。</ref><ref>Alden Gonzalez / MLB.com, "[http://philadelphia.phillies.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20100529&content_id=10587476&c_id=phi Phils' Halladay throws MLB's 20th perfecto / Doc strikes out 11 Marlins batters during first career no-hitter]," ''phillies.com'', May 30, 2010. 2012年8月14日閲覧。</ref><ref group="†">{{IPA-es|peɾfekto}}　ペル'''フェ'''クト</ref><ref group="†"><small>[[アメリカ英語]]発音：</small>{{IPA-en|pərˈfɛktoʊ|}}　パー'''フェ'''クトウ</ref>）とも呼ばれる。

少なくとも野球では9[[イニング]]27人、ソフトボールでは7イニング21人の打者を全て凡退させる必要がある。[[安打]]はもちろんのこと、[[四死球]]や[[失策]]なども許されない。延長戦に突入した場合は、試合に勝つまで継続して走者を出さないことが達成条件となる。[[コールドゲーム]]による勝利や、完全を継続したまま引き分けた場合は公式の記録とは認められず、参考記録として扱われる。安打で出塁を許しても一人も生還させなかった場合は[[完封]]、四死球や失策などで出塁を許しながらも無安打無失点に抑えた場合は[[ノーヒットノーラン]]となる。

本項目では、主に野球で達成された完全試合について述べる。

== メジャーリーグベースボール ==
[[メジャーリーグベースボール]]（MLB）は、完全試合を以下のように定義している。

{{Quotation|An official perfect game occurs when a pitcher (or pitchers) retires each batter on the opposing team during the entire course of a game, which consists of at least nine innings. In a perfect game, no batter reaches any base during the course of the game.<ref>"[http://mlb.mlb.com/mlb/official_info/about_mlb/rules_regulations.jsp MLB Miscellany: Rules, regulations and statistics]," ''MLB.com''. 2012年7月14日閲覧。</ref><br />訳：完全試合は、9イニング以上の試合を通して一人（あるいは複数）の投手が、相手チームの打者を凡退させ続けることで公式に認められる。完全試合においては、試合の開始から終了まで打者は一人も出塁できない。}}

この条件を満たした完全試合は[[19世紀]]に2度、[[20世紀]]に14度、[[21世紀]]に7度の計23度が記録されている。1876年に最初のメジャーリーグとして[[ナショナルリーグ]]が創設されて以来137シーズンで23度ということは、単純計算では6年ほどに一度の割合ということになる。ただし1980年代に入ってからは、それ以前より達成頻度が上がっている<ref name="shibayama">[[芝山幹郎]] 「[http://number.bunshun.jp/articles/-/24652 D・ブレイデンと完全試合後の人生。～20世紀以降MLB17人目の偉業～]」 『[[Sports Graphic Number|Number Web]]』、2010年5月25日。2012年7月14日閲覧。</ref>。1922年に[[チャーリー・ロバートソン]]が達成してから30年以上完全試合が出なかった時期がある一方で、2009年から2012年にかけての4年間で6度も達成されたこともある。特に2012年には1年で3度の完全試合があり、これは史上最多である。完全試合数が達成されやすくなってきている原因としては、[[三振]]の数が多くなっていることや、1961年以降の[[エクスパンション]]によって球団数が16から30まで増えた影響（球団数の増加によって試合数も増加し、また優れた実力を持つ選手が1球団に集中しにくくなった）などが挙げられる<ref name="enemyofgood">Sam Miller, "[http://espn.go.com/mlb/story/_/id/8865822/chicago-white-sox-philip-humber-knows-curse-perfection-espn-magazine The enemy of good]," ''[[ESPN|ESPN.com]]'', January 24, 2013. 2013年9月8日閲覧。</ref>。

上記の定義のとおり継投による完全試合も認められるが、これまでMLBで達成されたものはいずれも一人の投手によるものであり、継投によるものはない。達成者の顔ぶれを見ても、[[アメリカ野球殿堂表彰者の一覧|殿堂入りした投手]]もいれば、通算[[勝利投手|勝利]]数が50に満たないうえに負け越してる投手もいて、彼らの実績はばらばらである<ref name="shibayama" />。2010年には[[ニュージャージー工科大学]]准教授のBruce Bukietが[[数理モデル]]を用いた分析をしており、その結果によれば通算311勝で殿堂入りの[[トム・シーバー]]は完全試合の可能性が史上7番目に高かったというが、シーバーも彼より上の6投手も実際には達成できていない<ref name="enemyofgood" />。史上唯一となる[[ポストシーズン]]での完全試合を[[1956年のワールドシリーズ]]第5戦で成し遂げた[[ドン・ラーセン]]も、殿堂入りはおろか[[MLBオールスターゲーム|オールスター]]選出経験すら一度もない投手である<ref>Jorge L. Ortiz, USA TODAY, "[http://content.usatoday.com/communities/dailypitch/post/2012/04/philip-humbers-perfecto-the-latest-random-example/1 Philip Humber's perfecto a randomness example]," ''[[USAトゥデイ|USATODAY.com]]'', April 22, 2012. 2013年9月8日閲覧。</ref>。また、同じ投手が複数回達成したこともない。[[審判員 (野球)|審判員]]では[[テッド・バレット]]が、完全試合での球審を2度（1999年の[[デービッド・コーン]]によるものと、2012年の[[マット・ケイン]]によるもの）務めたことがある<ref>[[AP通信|Associated Press]], "[http://espn.go.com/mlb/story/_/id/8050675/san-francisco-giants-matt-cain-ted-barrett-plate-second-perfect-game For Ted Barrett, first Cone, now Cain]," ''ESPN.com'', June 14, 2012. 2013年9月8日閲覧。</ref>。

2010年に完全試合を成し遂げた[[ダラス・ブレイデン]]は、自分の前に達成した[[マーク・バーリー]]から「これがしきたりかどうかは分からないんだけど、（完全試合）クラブへようこそ」と祝福の電話をもらったという<ref>[[ナガオ勝司]] 「ダラス・ブレイデン［アスレチックス］／祖母に捧げた最高の投球」 『[[週刊ベースボール]]別冊紅葉号 メジャー・リーグ2010記録集計号』、[[ベースボール・マガジン社]]、2010年、[[雑誌コード|雑誌]]20448-11/25、70-71頁。</ref>。

{| class="wikitable" style="width:100%; text-align:left; font-size: smaller; white-space:nowrap"
|-
!達成日!!投手!!所属!!style="white-space: nowrap;"|スコア!!対戦相手!!球場
|-
|style="white-space: nowrap;"|1880年{{0}}6月12日||[[ジョン・リー・リッチモンド]]||[[ウースター・ルビーレッグス]]||style="text-align: center;"|1－0||[[クリーブランド・ブルース]]||[[ウースター・アグリカルチュラル・フェアグラウンズ]]
|-
|1880年{{0}}6月17日||[[モンテ・ウォード]]||[[プロビデンス・グレイズ]]||style="text-align: center;"|5－0||[[バッファロー・バイソンズ (1879-1885年)|バッファロー・バイソンズ]]||[[メッサー・ストリート・グラウンズ]]
|-
|1904年{{0}}5月{{0}}5日||[[サイ・ヤング]]||[[ボストン・レッドソックス|ボストン・アメリカンズ]]||style="text-align: center;"|3－0||[[オークランド・アスレチックス|フィラデルフィア・アスレチックス]]||[[ハンティントン・アベニュー・グラウンズ]]
|-
|1908年10月{{0}}2日||[[アディ・ジョス]]||[[クリーブランド・インディアンス|クリーブランド・ナップス]]||style="text-align: center;"|1－0||[[シカゴ・ホワイトソックス]]||[[リーグ・パーク (クリーブランド)|リーグ・パーク]]
|-
|1922年{{0}}4月30日||[[チャーリー・ロバートソン]]||[[シカゴ・ホワイトソックス]]||style="text-align: center;"|2－0||[[デトロイト・タイガース]]||[[タイガー・スタジアム|ネビン・フィールド]]
|-
|[[1956年のワールドシリーズ|1956年10月{{0}}8日]]||[[ドン・ラーセン]]||[[ニューヨーク・ヤンキース]]||style="text-align: center;"|2－0||[[ロサンゼルス・ドジャース|ブルックリン・ドジャース]]||[[ヤンキー・スタジアム (1923年)|ヤンキー・スタジアム]]
|-
|1964年{{0}}6月21日||[[ジム・バニング]]||[[フィラデルフィア・フィリーズ]]||style="text-align: center;"|6－0||[[ニューヨーク・メッツ]]||[[シェイ・スタジアム]]
|-
|1965年{{0}}9月{{0}}9日||[[サンディー・コーファックス]]||[[ロサンゼルス・ドジャース]]||style="text-align: center;"|1－0||[[シカゴ・カブス]]||[[ドジャー・スタジアム]]
|-
|1968年{{0}}5月{{0}}8日||[[キャットフィッシュ・ハンター]]||[[オークランド・アスレチックス]]||style="text-align: center;"|4－0||[[ミネソタ・ツインズ]]||[[オー・ドットコー・コロシアム|オークランド＝アラメダ・カウンティ・コロシアム]]
|-
|1981年{{0}}5月15日||[[レン・バーカー]]||[[クリーブランド・インディアンス]]||style="text-align: center;"|3－0||[[トロント・ブルージェイズ]]||[[ミュニシパル・スタジアム (クリーブランド)|クリーブランド・スタジアム]]
|-
|1984年{{0}}9月30日||[[マイク・ウィット]]||[[ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム|カリフォルニア・エンゼルス]]||style="text-align: center;"|1－0||[[テキサス・レンジャーズ]]||[[アーリントン・スタジアム]]
|-
|1988年{{0}}9月16日||[[トム・ブラウニング]]||[[シンシナティ・レッズ]]||style="text-align: center;"|3－0||[[ロサンゼルス・ドジャース]]||[[リバーフロント・スタジアム]]
|-
|1991年{{0}}7月28日||[[デニス・マルティネス]]||[[ワシントン・ナショナルズ|モントリオール・エクスポズ]]||style="text-align: center;"|3－0||[[ロサンゼルス・ドジャース]]||[[ドジャー・スタジアム]]
|-
|1994年{{0}}7月28日||[[ケニー・ロジャース]]||[[テキサス・レンジャーズ]]||style="text-align: center;"|4－0||[[ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム|カリフォルニア・エンゼルス]]||[[レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントン|ザ・ボールパーク・イン・アーリントン]]
|-
|1998年{{0}}5月17日||[[デービッド・ウェルズ]]||[[ニューヨーク・ヤンキース]]||style="text-align: center;"|4－0||[[ミネソタ・ツインズ]]||[[ヤンキー・スタジアム (1923年)|ヤンキー・スタジアム]]
|-
|1999年{{0}}7月18日||[[デービッド・コーン]]||[[ニューヨーク・ヤンキース]]||style="text-align: center;"|6－0||[[ワシントン・ナショナルズ|モントリオール・エクスポズ]]||[[ヤンキー・スタジアム (1923年)|ヤンキー・スタジアム]]
|-
|2004年{{0}}5月18日||[[ランディ・ジョンソン]]||[[アリゾナ・ダイヤモンドバックス]]||style="text-align: center;" |3－0||[[アトランタ・ブレーブス]]||[[ターナー・フィールド]]
|-
|2009年{{0}}7月23日||[[マーク・バーリー]]||[[シカゴ・ホワイトソックス]]||style="text-align: center;" |5－0||[[タンパベイ・レイズ]]||[[USセルラー・フィールド]]
|-
|2010年{{0}}5月{{0}}9日||[[ダラス・ブレイデン]]||[[オークランド・アスレチックス]]||style="text-align: center;" |4－0||[[タンパベイ・レイズ]]||[[オー・ドットコー・コロシアム|オークランド＝アラメダ・カウンティ・コロシアム]]
|-
|2010年{{0}}5月29日||[[ロイ・ハラデイ]]||[[フィラデルフィア・フィリーズ]]||style="text-align: center;" |1－0||[[フロリダ・マーリンズ]]||[[サンライフ・スタジアム]]
|-
|2012年{{0}}4月21日||[[フィリップ・ハンバー]]||[[シカゴ・ホワイトソックス]]||style="text-align: center;" |4－0||[[シアトル・マリナーズ]]||[[セーフコ・フィールド]]
|-
|2012年{{0}}6月13日||[[マット・ケイン]]||[[サンフランシスコ・ジャイアンツ]]||style="text-align: center;" |10－0||[[ヒューストン・アストロズ]]||[[AT&Tパーク]]
|-
|2012年{{0}}8月15日||[[フェリックス・ヘルナンデス]]||[[シアトル・マリナーズ]]||style="text-align: center;" |1－0||[[タンパベイ・レイズ]]||[[セーフコ・フィールド]]
|}

=== その他 ===
さまざまな理由で完全試合を逃した例がある。

;一度は完全試合として認定されながら後に取り消された例
[[File:Ruth and Shore3.jpg|220px|thumb|[[アーニー・ショア]]（右）と[[ベーブ・ルース]]]]
以前は完全試合として認められていながら、条件を満たしていなかったとして後に認定取り消しになった事例が2つある。
* 1917年6月23日の[[ボストン・レッドソックス]]と[[ミネソタ・ツインズ|ワシントン・セネターズ]]との試合で、レッドソックスの先発投手[[ベーブ・ルース]]がセネターズの先頭打者[[レイ・モーガン]]を[[四球|与四球]]で出塁させたあと、判定への不満から球審に抗議して退場処分となった。その後、2番手として登板した[[アーニー・ショア]]が、モーガンの[[盗塁|盗塁死]]のあと試合終了まで26打者を全て凡退させた。これは当初はショアによる完全試合と認定されていたが、1991年にルースとショアの継投による[[ノーヒットノーラン]]に訂正された<ref>MLB.com, "[http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080519&content_id=2732964&c_id=mlb Red Sox add to storied no-hitter history / Lester's gem is fourth this decade, 18th overall for franchise]," ''MLB.com'', May 19, 2008. 2012年7月14日閲覧。</ref>。
* 1959年5月26日の[[ピッツバーグ・パイレーツ]]と[[アトランタ・ブレーブス|ミルウォーキー・ブレーブス]]との試合で、パイレーツの先発投手[[ハービー・ハディックス]]はブレーブス打線を9回終了まで完全に抑えたものの、味方打線も無得点だったためそのまま延長戦に入った。ハディックスはその後も後続を完全に抑え続け、延長12回終了まで36打者を連続して凡退させたが、延長13回に先頭打者[[フェリックス・マンティーヤ]]を三塁手[[ドン・ホーク]]の[[失策|送球エラー]]で出塁させ、この回で[[サヨナラゲーム|サヨナラ負け]]を喫した。この試合は当初、最初の9イニングを完全に抑えたため完全試合と認定されていたが、完全試合の要件が変更された1991年に取り消された<ref>Doug Miller / MLB.com, "[http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20090526&content_id=4959320&fext=.jsp 50 years since Haddix's masterpiece / Pirates starter pitched 12 perfect innings and lost the game]," ''MLB.com'', May 26, 2009. 2012年7月14日閲覧。</ref>。

;9回終了まで完全に抑えながら延長で完全試合を逃した例
{| class="wikitable" style="width:100%; text-align:left; font-size: smaller; white-space:nowrap"
|-
!達成日!!投手!!所属!!style="white-space: nowrap;"|スコア!!対戦相手!!球場!!備考
|-
|1959年{{0}}5月26日||[[ハービー・ハディックス]]||[[ピッツバーグ・パイレーツ]]||style="text-align: center;"|0－1||[[アトランタ・ブレーブス|ミルウォーキー・ブレーブス]]||[[カウンティ・スタジアム]]||詳細は上記
|-
|1995年{{0}}6月{{0}}3日||[[ペドロ・マルティネス]]||[[モントリオール・エクスポズ]]||style="text-align: center;"|1－0||[[サンディエゴ・パドレス]]||[[クアルコム・スタジアム|ジャック・マーフィー・スタジアム]]||10回無死から[[ビップ・ロバーツ]]に初安打
|}

;9回2死まで完全に抑えながら完全試合を逃した例
{| class="wikitable" style="width:100%; text-align:left; font-size: smaller; white-space:nowrap"
|-
!達成日!!投手!!所属!!style="white-space: nowrap;"|スコア!!対戦相手!!球場!!備考
|-
|1908年{{0}}7月{{0}}4日||[[フックス・ワイルズ]]||[[サンフランシスコ・ジャイアンツ|ニューヨーク・ジャイアンツ]]||style="text-align: center;"|1－0||[[フィラデルフィア・フィリーズ]]||不明||[[ジョージ・マッキラン]]に初死球<br />ノーヒットノーランは達成（延長10回）
|-
|1932年{{0}}8月{{0}}5日||[[トミー・ブリッジス]]||[[デトロイト・タイガース]]||style="text-align: center;"|13－0||[[ミネソタ・ツインズ|ワシントン・セネターズ]]||[[タイガー・スタジアム|ネビン・フィールド]]||[[デーブ・ハリス (野球)|デーブ・ハリス]]に初安打
|-
|1958年{{0}}6月27日||[[ビリー・ピアース]]||[[シカゴ・ホワイトソックス]]||style="text-align: center;"|3－0||[[ミネソタ・ツインズ|ワシントン・セネターズ]]||[[コミスキー・パーク]]||[[エド・フィッツ・ジェラルド]]に初安打
|-
|1972年{{0}}9月{{0}}2日||[[ミルト・パパス]]||[[シカゴ・カブス]]||style="text-align: center;"|8－0||[[サンディエゴ・パドレス]]||[[リグレー・フィールド]]||[[ラリー・スタール]]に初四球<br />ノーヒットノーランは達成
|-
|1983年{{0}}4月15日||[[ミルト・ウィルコックス]]||[[デトロイト・タイガース]]||style="text-align: center;"|6－0||[[シカゴ・ホワイトソックス]]||[[コミスキー・パーク]]||[[ジェリー・ヘアストン・シニア]]に初安打
|-
|1988年{{0}}5月{{0}}2日||[[ロン・ロビンソン]]||[[シンシナティ・レッズ]]||style="text-align: center;"|3－2||[[ワシントン・ナショナルズ|モントリオール・エクスポズ]]||[[リバーフロント・スタジアム]]||[[ウォレス・ジョンソン (野球)|ウォレス・ジョンソン]]に初安打<br />後続にも打たれ降板
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|1989年{{0}}8月{{0}}4日||[[デーブ・スティーブ]]||[[トロント・ブルージェイズ]]||style="text-align: center;"|2－1||[[ニューヨーク・ヤンキース]]||[[ロジャース・センター|スカイドーム]]||[[ロベルト・ケリー]]に初安打<br />後続にも打たれ完封も逃す
|-
|1990年{{0}}4月20日||[[ブライアン・ホルマン]]||[[シアトル・マリナーズ]]||style="text-align: center;"|6－1||[[オークランド・アスレチックス]]||[[オー・ドットコー・コロシアム|オークランド＝アラメダ・<br />カウンティ・コロシアム]]||[[ケン・フェルプス]]に初本塁打<br />完封も逃す
|-
|2001年{{0}}9月{{0}}2日||[[マイク・ムッシーナ]]||[[ニューヨーク・ヤンキース]]||style="text-align: center;"|1－0||[[ボストン・レッドソックス]]||[[フェンウェイ・パーク]]||[[カール・エバレット]]に初安打
|-
|[[アーマンド・ガララーガの幻の完全試合|2010年{{0}}6月{{0}}2日]]||[[アーマンド・ガララーガ]]||[[デトロイト・タイガース]]||style="text-align: center;"|3－0||[[クリーブランド・インディアンス]]||[[コメリカ・パーク]]||[[ジェイソン・ドナルド (野球)|ジェイソン・ドナルド]]に初安打<br /><small>（安打の判定を下した一塁塁審が後に<br />[[誤審]]を認める。詳細は[[アーマンド・ガララーガの幻の完全試合|当該項]]を参照）</small>
|-
|2013年{{0}}4月{{0}}2日||[[ダルビッシュ有]]||[[テキサス・レンジャーズ]]||style="text-align: center;"|7－0||[[ヒューストン・アストロズ]]||[[ミニッツメイド・パーク]]||[[マーウィン・ゴンザレス]]に初安打<br />直後に降板
|-
|2013年{{0}}9月{{0}}6日||[[ヤスメイロ・ペティット]]||[[サンフランシスコ・ジャイアンツ]]||style="text-align: center;"|3－0||[[アリゾナ・ダイヤモンドバックス]]||[[AT&Tパーク]]||[[エリック・チャベス]]に初安打<br />
|}

== 日本野球 ==
=== プロ野球 ===
[[日本プロ野球]]では、これまで15度記録されている。メジャーリーグベースボールと同様、同じ投手が2度達成したことはない。

チーム名・球場名は達成当時のもの。

{| class="wikitable" style="width:100%; text-align: left;"
|-
!style="width:14%;"|達成日!!style="width:14%;"|投手!!style="width:8%;"|所属!!style="width:5%;" style="white-space: nowrap;"|スコア!!style="width:8%;"|対戦相手!!style="width:20%;"|球場!!style="width:31%;"|備考
|-
|1950年{{0}}6月28日||[[藤本英雄]]||[[読売ジャイアンツ|巨人]]||style="text-align: center;"|4－0||[[西日本パイレーツ|西日本]]||[[青森市営野球場]]||NPB史上最年長記録（32歳1ヶ月）、かつ史上初
|-
|1955年{{0}}6月19日||[[武智文雄]]||[[大阪近鉄バファローズ|近鉄]]||style="text-align: center;"|1－0||[[大映ユニオンズ|大映]]||[[大阪球場]]||
|-
|1956年{{0}}9月19日||[[宮地惟友]]||[[東京ヤクルトスワローズ|国鉄]]||style="text-align: center;"|6－0||[[広島東洋カープ|広島]]||[[石川県営兼六園野球場]]||最小投球数（79球）
|-
|1957年{{0}}8月21日||[[金田正一]]||国鉄||style="text-align: center;"|1－0||[[中日ドラゴンズ|中日]]||[[ナゴヤ球場|中日球場]]||抗議と観客乱入で9回1死から43分間中断。NPBでの達成者では唯一の左腕投手。
|-
|1958年{{0}}7月19日||[[西村貞朗]]||[[埼玉西武ライオンズ|西鉄]]||style="text-align: center;"|1－0||[[北海道日本ハムファイターズ|東映]]||[[駒澤野球場]]||
|-
|1960年{{0}}8月11日||[[島田源太郎]]||[[横浜DeNAベイスターズ|大洋]]||style="text-align: center;"|1－0||[[阪神タイガース|阪神]]||[[川崎球場]]||NPB史上最年少記録（20歳11ヶ月）
|-
|1961年{{0}}6月20日||[[森滝義巳]]||国鉄||style="text-align: center;"|1－0||中日||[[後楽園球場]]||
|-
|1966年{{0}}5月{{0}}1日||[[佐々木吉郎]]||大洋||style="text-align: center;"|1－0||広島||[[広島市民球場 (初代)|広島市民球場]]||
|-
|1966年{{0}}5月12日||[[田中勉 (野球)|田中勉]]||西鉄||style="text-align: center;"|2－0||[[福岡ソフトバンクホークス|南海]]||[[大阪球場]]||1シーズン2人目の達成を果たした唯一の例
|-
|1968年{{0}}9月14日||[[外木場義郎]]||広島||style="text-align: center;"|2－0||大洋||広島市民球場||セ・リーグタイ記録の1試合16奪三振も記録
|-
|1970年10月{{0}}6日||[[佐々木宏一郎]]||近鉄||style="text-align: center;"|3－0||南海||大阪球場||
|-
|1971年{{0}}8月21日||[[高橋善正]]||東映||style="text-align: center;"|4－0||西鉄||後楽園球場||
|-
|1973年10月10日||[[八木沢荘六]]||[[千葉ロッテマリーンズ|ロッテ]]||style="text-align: center;"|1－0||[[埼玉西武ライオンズ|太平洋]]||[[宮城球場]]||
|-
|1978年{{0}}8月31日||[[今井雄太郎]]||[[オリックス・バファローズ|阪急]]||style="text-align: center;"|5－0||ロッテ||宮城球場||NPB史上初の[[指名打者]]制度での達成
|-
|1994年{{0}}5月18日||[[槙原寛己]]||巨人||style="text-align: center;"|6－0||広島||[[福岡ドーム]]||NPB史上初の[[ドーム球場]]、[[人工芝]]グランドでの達成、詳細は[[槙原寛己の完全試合|当該項]]を参照
|}

==== 備考 ====
* [[ファウルボール|ファウル]][[飛球|フライ]]落球による[[失策]]を含む試合を完全試合とするかどうかについて、日本において完全試合はチームの記録ではなく投手の記録であると考えている面もあり、日本プロ野球のルール上では曖昧になっているが、1981年のセ・パ記録部申し合わせ事項でファウルフライの失策があっても完全試合は成立することが確認されている。メジャーリーグでは「チームの記録」との側面もあり、失策が記録されれば完全試合とは見なされなかったが、1991年以降は定義が緩和されて完全試合として認められている。
==== 準完全試合 ====
* 安打・四死球・失策にかかわらず、走者を1人だけ出した完封試合は「'''準完全試合'''」と呼ばれる。2014年6月現在、日本プロ野球の公式戦では完投によるものが43人によって46回<ref>『[[日刊スポーツ]]』2014年6月19日付最終面</ref>、継投によるものが2回記録されている。そのうち、ノーヒットノーランは13回（うち無四球で1失策の試合が2回）である。

==== 継投による記録 ====
日本プロ野球（NPB）では継投による完全試合の達成例が1例ある。ただし日本では先発投手1人による記録のみが完全試合と定義されているため、完全試合の記録対象とはなっていない。

{| class="wikitable" style="width:100%; text-align: left;"
|-
!style="width:9%;"|達成日!!style="width:8%;"|達成チーム!!style="width:8%;"|登板した投手!!style="width:6%;"|スコア!!style="width:5%;"|対戦相手!!style="width:7%;"|球場!!style="width:25%;"|備考
|-
|2007年11月{{0}}1日||中日ドラゴンズ||[[山井大介]]（1-8回）<br />[[岩瀬仁紀]]（9回）||style="text-align: center;"|1－0||日本ハム||[[ナゴヤドーム]]||[[2007年の日本シリーズ|日本シリーズ]]第5戦、シリーズ優勝決定試合<br>この継投が物議を醸した。詳細は[[2007年日本シリーズにおける完全試合目前の継投|当該項]]を参照
|}

==== 参考 ====
以上の他、さまざまな理由で完全試合を逃した例がある。

;無四死球のノーヒットノーラン達成ながら失策で完全試合を逃した例
{| class="wikitable" style="width:100%; text-align: left;"
|-
!style="width:14%;"|年月日!!style="width:14%;"|投手!!style="width:8%;"|所属!!style="width:5%;" style="white-space: nowrap;"|スコア!!style="width:8%;"|対戦相手!!style="width:20%;"|球場!!style="width:31%;"|備考
|-
|1948年{{0}}9月{{0}}6日||[[真田重蔵|真田重男]]||[[松竹ロビンス|大陽]]||style="text-align: center;"|3－0||阪神||阪神甲子園球場||2回に遊撃手・[[松本和雄]]が失策
|-
|2006年{{0}}9月16日||[[山本昌]]||中日||style="text-align: center;"|3－0||阪神||[[ナゴヤドーム]]||4回に三塁手・[[森野将彦]]が失策
|}

;9回終了まで完全に抑えながら延長で完全試合を逃した例
{| class="wikitable" style="width:100%; text-align: left;"
|-
!style="width:14%;"|年月日!!style="width:14%;"|投手!!style="width:8%;"|所属!!style="width:5%;" style="white-space: nowrap;"|スコア!!style="width:8%;"|対戦相手!!style="width:20%;"|球場!!style="width:31%;"|備考
|-
|2005年{{0}}8月27日||[[西口文也]]||西武||style="text-align: center;"|1－0||[[東北楽天ゴールデンイーグルス|楽天]]||[[西武ドーム]]||10回無死から[[沖原佳典]]に初安打
|}

;9回2死まで完全に抑えながら完全試合を逃した例
{| class="wikitable" style="width:100%; text-align: left;"
|-
!style="width:14%;"|年月日!!style="width:14%;"|投手!!style="width:8%;"|所属!!style="width:5%;" style="white-space: nowrap;"|スコア!!style="width:8%;"|対戦相手!!style="width:20%;"|球場!!style="width:31%;"|備考
|-
|1950年{{0}}3月15日||[[田宮謙次郎]]||阪神||style="text-align: center;"|7－0||国鉄||[[倉敷市営球場]]||[[中村栄]]に初安打
|-
|1952年{{0}}6月15日||[[別所毅彦]]||巨人||style="text-align: center;"|9－0||[[松竹ロビンス|松竹]]||大阪球場||[[神崎安隆]]に初安打（神崎はプロ通算1安打）
|-
|1962年{{0}}7月12日||[[村田元一]]||国鉄||style="text-align: center;"|1－0||阪神||後楽園球場||[[西山和良]]に初安打
|-
|2012年{{0}}5月30日||[[杉内俊哉]]||巨人||style="text-align: center;"|2－0||[[東北楽天ゴールデンイーグルス|楽天]]||[[東京ドーム]]||[[中島俊哉]]に2ストライクから初四球<br />ノーヒットノーランは達成
|}

;初回先頭打者に出塁を許し、その後を完全に抑えた例
{| class="wikitable" style="width:100%; text-align: left;"
|-
!style="width:14%;"|年月日!!style="width:14%;"|投手!!style="width:8%;"|所属!!style="width:5%;" style="white-space: nowrap;"|スコア!!style="width:8%;"|対戦相手!!style="width:20%;"|球場!!style="width:31%;"|備考
|-
|1956年{{0}}6月{{0}}6日||[[小山正明]]||阪神||style="text-align: center;"|2－0||大洋||[[阪神甲子園球場]]||[[沖山光利]]に安打
|-
|1957年{{0}}7月{{0}}6日||[[稲尾和久]]||西鉄||style="text-align: center;"|2－1||阪急||平和台球場||[[ロベルト・バルボン]]に本塁打
|-
|1981年{{0}}4月11日||[[定岡正二]]||巨人||style="text-align: center;"|1－0||阪神||阪神甲子園球場||[[北村照文]]に二塁打
|}

;連続27人以上をパーフェクトに抑えながらも敗戦投手になった例
{| class="wikitable" style="width:100%; text-align: left;"
|-
!style="width:14%;"|年月日!!style="width:14%;"|投手!!style="width:8%;"|所属!!style="width:5%;" style="white-space: nowrap;"|スコア!!style="width:8%;"|対戦相手!!style="width:17%;"|球場!!style="width:34%;"|備考
|-
|1970年{{0}}9月26日||[[江夏豊]]||阪神||style="text-align: center;"|0－1||中日||阪神甲子園球場||2回2死から延長13回まで連続34人を抑える。14回先頭の[[木俣達彦]]に本塁打を打たれ、敗戦投手に
|}

==== 二軍 ====
日本プロ野球の二軍（[[イースタン・リーグ]]、[[ウエスタン・リーグ]]）では、4度記録されている<ref>ベースボールマガジン2012年11月号72ページ</ref>。
{| class="wikitable" style="width:100%; text-align: left;"
|-
!style="width:14%;"|年月日!!style="width:14%;"|投手!!style="width:8%;"|所属!!style="width:5%;" style="white-space: nowrap;"|スコア!!style="width:8%;"|対戦相手!!style="width:20%;"|球場!!style="width:31%;"|備考
|-
|1962年{{0}}5月27日||[[山崎正之]]||巨人||style="text-align: center;"|1－0||大洋||銚子市野球場||ノーヒットノーラン含めて二軍両リーグ公式戦史上初の無安打無得点試合
|-
|1967年{{0}}5月10日||[[鵜狩道夫]]||広島||style="text-align: center;"|6－0||近鉄||[[広島市民球場 (初代)|広島市民球場]]||ウエスタン初の達成者
|-
|1987年{{0}}5月30日||[[増本宏]]||大洋||style="text-align: center;"|1－0||日本ハム||[[平塚球場]]||
|-
|2005年{{0}}7月{{0}}2日||[[加藤康介]]||ロッテ||style="text-align: center;"|3－0||ヤクルト||[[ロッテ浦和球場]]||
|}

; 参考記録
: [[1998年]]、ヤクルトは[[9月26日]]のロッテ戦（ロッテ浦和球場）に勝利しイースタン・リーグで優勝したが、この試合で6回参考記録ながらヤクルトの[[五十嵐亮太]]が完全試合を記録している。

; 9回二死まで完全試合も、危険球退場処分で達成を逃す 
: [[2007年]][[5月2日]]、サーパスの[[近藤一樹]]はウエスタン・リーグの対広島戦で9回ニ死まで走者を一人も出さずに抑えていたが、27人目の打者の[[會澤翼]]に対し、頭部へ死球を与えたために危険球退場処分となった。試合はこの後登板した[[加藤大輔]]が28人目の打者の[[中東直己]]を二ゴロに抑え、近藤と加藤による継投での無安打無得点試合（チーム記録）となった<ref>日刊スポーツ出版社プロ野球B級ニュース事件簿【平成版】-エーッ、ウソッ、アリャリャ……170連発- 53ページ</ref>

=== 社会人野球 ===
社会人野球の全国大会では[[都市対抗野球大会]]で2度記録されているが、[[社会人野球日本選手権大会]]ではいまだ達成者がいない。
==== 都市対抗野球 ====
{| class="wikitable" style="width:87%; text-align: left;"
|-
!開催年||回||投手||所属||スコア||対戦相手||試合||球場
|-
|1957年||第28回||[[村上峻介]]||[[二瀬町]]・[[日鉄鉱業|日鉄二瀬]]||style="text-align: center;"|1－0||[[高砂市]]・[[カネカ|鐘化カネカロン]]||1回戦||[[後楽園球場]]
|-
|2011年||[[第82回都市対抗野球大会|第82回]]||[[森内壽春]]||[[仙台市]]・[[JR東日本東北硬式野球部|JR東日本東北]]||style="text-align: center;"|4－0||[[横浜市]]・[[三菱重工横浜硬式野球部|三菱重工横浜]]||1回戦||[[京セラドーム大阪]]
|}

=== 大学野球 ===
==== 全日本大学野球選手権 ====
[[全日本大学野球選手権大会]]では、これまで4度記録されている。

{| class="wikitable" style="width:87%; text-align: left;"
|-
!開催年||回||投手||所属大学（所属連盟）||スコア||対戦校（所属連盟）||試合
|-
|1965年||第14回||[[芝池博明]]||[[専修大学硬式野球部|専修大学]]（[[東都大学野球連盟|東都]]） ||style="text-align: center;"|6－0||[[東海大学硬式野球部|東海大学]]（[[首都大学野球連盟|首都]]）||準決勝
|-
|1969年||第18回||[[久保田美郎]]||[[関西大学体育会野球部|関西大学]]（[[関西大学野球連合|関西]]） ||style="text-align: center;"|5－0||[[千葉商科大学]]（[[千葉県大学野球連盟|千葉]]）||1回戦
|-
|1976年||第25回||[[森繁和]]||[[駒澤大学硬式野球部|駒澤大学]]（東都） ||style="text-align: center;"|2－0||[[近畿大学|近大]]工学部（[[広島六大学野球連盟|広島六]]）||1回戦
|-
|2004年||第53回||[[一場靖弘]]||[[明治大学硬式野球部|明治大学]]（[[東京六大学野球連盟|東京六]]） ||style="text-align: center;"|2－0||[[広島経済大学]]（広島六）||2回戦
|-
|}

==== 東京六大学野球 ====
[[東京六大学野球連盟|東京六大学野球]]では、これまで3度記録されている。

{| class="wikitable" style="width:79%; text-align: left;"
|-
!開催年||開催||投手||所属大学||スコア||対戦校
|-
|1964年||春季リーグ||[[渡辺泰輔]]||[[慶應義塾大学野球部|慶應義塾大学]]||style="text-align: center;"|1－0||[[立教大学硬式野球部|立教大学]]
|-
|2000年||秋季リーグ||[[上重聡]]||立教大学||style="text-align: center;"|7－0||[[東京大学運動会硬式野球部|東京大学]]
|-
|2013年||春季リーグ||[[高梨雄平]]||[[早稲田大学野球部|早稲田大学]]||style="text-align: center;"|3－0||東京大学
|}

==== 東都大学野球 ====
[[東都大学野球連盟|東都大学野球]]では、1部リーグ・2部リーグ・3部リーグでそれぞれ2回ずつ記録されている。
===== 1部リーグ戦 =====
{| class="wikitable" style="width:79%; text-align: left;"
|-
!開催年||開催||投手||所属大学||対戦校
|-
|[[1953年]]||秋季リーグ||[[河内忠吾]]||[[日本大学]]||[[駒澤大学]]
|-
|[[1955年]]||春季リーグ||[[島津四郎]]||[[日本大学]]||[[駒澤大学]]
|}

===== 2部リーグ戦 =====
{| class="wikitable" style="width:79%; text-align: left;"
|-
!開催年||開催||投手||所属大学||対戦校
|-
|[[1965年]]||秋季リーグ||[[渡辺一雄]]||[[東京農業大学]]||不明
|-
|[[2002年]]||秋季リーグ||[[梅津智弘]]||[[國學院大學]]||[[拓殖大学]]
|}

===== 3部リーグ戦 =====
{| class="wikitable" style="width:79%; text-align: left;"
|-
!開催年||開催||投手||所属大学||対戦校
|-
|[[1955年]]||秋季リーグ||[[林茂 (投手)|林茂]]||[[青山学院大学]]||不明
|-
|[[1961年]]||春季リーグ||[[大石泰章]]||[[亜細亜大学]]||不明
|}

==== 関西学生野球連盟 ====
[[関西学生野球連盟]]のリーグ戦では、1度記録されている。
{| class="wikitable" style="width:79%; text-align: left;"
|-
!開催年||開催||投手||所属大学||対戦校
|-
|2004年||春季リーグ||[[染田賢作]]||[[同志社大学]]||[[京都大学]]
|}

=== 高校野球 ===
[[阪神甲子園球場|甲子園球場]]で行われる高校野球（硬式）の全国大会では[[選抜高等学校野球大会]]で2度記録されているが、[[全国高等学校野球選手権大会]]ではいまだ達成者がいない。

このほか、[[全国高等学校軟式野球選手権大会]]でも2度記録されている。

==== 選抜高等学校野球大会 ====
{| class="wikitable" style="width:87%; text-align: left;"
|-
!開催年||回||投手||所属校||スコア||対戦校||試合
|-
|1978年||[[第50回選抜高等学校野球大会|第50回]]||[[松本稔 (野球)|松本稔]]||[[群馬県立前橋高等学校|前橋]]（[[群馬県|群馬]]） ||style="text-align: center;"|1－0||[[比叡山中学校・高等学校|比叡山]]（[[滋賀県|滋賀]]）||1回戦
|-
|1994年||[[第66回選抜高等学校野球大会|第66回]]||[[中野真博]]||[[金沢高等学校|金沢]]（[[石川県|石川]]） ||style="text-align: center;"|3－0||[[石見智翠館高等学校|江の川]]（[[島根県|島根]]）||1回戦
|}

==== 全国高等学校軟式野球選手権大会 ====
{| class="wikitable" style="width:87%; text-align: left;"
|-
!開催年||回||投手||所属校||スコア||対戦校||試合||球場
|-
|2009年||第54回||[[小林雄太 (野球)|小林雄太]]||[[名城大学附属高等学校|名城大付]]（[[愛知県|愛知]]） ||style="text-align: center;"|7－0||[[初芝富田林中学校・高等学校|初芝富田林]]（[[大阪府|大阪]]）||1回戦||[[高砂市野球場]]
|-
|2011年||第56回||[[下田巧]]||[[中京高等学校|中京]]（[[岐阜県|岐阜]]） ||style="text-align: center;"|4－0||[[熊本県立河浦高等学校|河浦]]（[[熊本県|熊本]]）||2回戦||高砂市野球場
|}

=== リトルリーグ ===
6回制で行われる[[リトルリーグ]]では、ザバスカップ第46回[[全日本リトルリーグ野球選手権大会]]で1度記録されているのが確認できる<ref>[http://www.sanspo.com/baseball/news/20120701/ama12070105140001-n1.html すっげぇ中学1年生！伊藤、6回完全18K]：サンケイスポーツ2012年7月1日</ref><ref>[http://sankei.jp.msn.com/region/news/120701/hrs12070102050001-n1.htm 全日本リトルリーグ選手権 広島佐伯 健闘も1回戦で敗れる]：産経新聞2012年7月1日</ref>。ただし、これ以外にも達成者がいる可能性はある。
{| class="wikitable" style="width:87%; text-align: left;"
|-
!年月日||回||投手||所属||スコア||対戦相手||試合||球場||備考
|-
|2012年{{0}}6月30日||第46回||[[伊藤英二]]||仙台東リーグ<br />（東北連盟1）||style="text-align: center;"|1－0||広島佐伯リーグ<br />（中国連盟）||1回戦||江戸川区臨海第2球技場||18アウトすべてを三振で達成
|}

== キューバの野球 ==
=== セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル ===
国内リーグ"[[セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル]]"では、[[マエルス・ロドリゲス]]が唯一の完全試合を達成している。

{| class="wikitable" style="width:100%; text-align:left; font-size: smaller; white-space:nowrap"
|-
!達成日!!投手!!所属!!style="white-space: nowrap;"|スコア!!対戦相手!!球場!!備考
|-
|1999年12月22日||[[マエルス・ロドリゲス]]||[[ガジョス・デ・サンクティ・スピリトゥス]]||style="text-align: center;"|1－0||[[レニャドレス・デ・ラス・トゥーナス]]||[[エスタディオ・ホセ・アントニオ・ウエルガ]]||<ref>[http://www.baseballdecuba.com/newsite/newsContainer.asp?id=2345 Vladimir Baños Provides First No-Hitter of Cuba’s Golden Anniversary Season]"Baseballdecuba.com" 2013年6月29日閲覧 </ref>
|}

== 備考 ==
本来は野球用語であるが、「完全なる勝利」という意味合いで他のスポーツでも使用されることがある。
* [[サッカー]]において相手にシュートを1本も撃たせず勝利した試合を完全試合と呼ぶ場合もある。2009年11月8日のJ1リーグ[[鹿島アントラーズ]]VS[[モンテディオ山形]]戦で鹿島がJリーグ史上初となる被シュートゼロで2-0勝利を挙げた試合を[[日刊スポーツ]]が「完全試合」と表現した<ref>{{Cite news | url = http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20091109-564311.html | title = 鹿島J初！被シュート0の完全試合／J1 | newspaper = 日刊スポーツ | date = 2009-11-09 }}</ref>。
* [[ボクシング|プロボクシング]]においても、3人のジャッジがいずれもフルマーク（全ラウンド10点。12回戦なら120点）の判定勝利だった場合に、完全試合と表現することもある<ref>{{Cite news | url = http://hochi.yomiuri.co.jp/event/sports/news/20130302-OHT1T00039.htm | title = 【BOX】岩佐、世界挑戦へ完勝目指す | newspaper = [[スポーツ報知]] | date = 2013-03-02 }}</ref>。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="†"|}}

=== 出典 ===
{{Reflist}}
<!--
=== 参考文献 ===
-->
== 関連項目 ==
*[[ノーヒットノーラン]]
**[[ノーヒットノーラン達成者一覧]]
*[[無四球試合]]
*[[野球の各種記録]]

== 外部リンク ==
* [[動画共有サイト]] "[[YouTube]]" にMLB公式アカウントが投稿した完全試合の映像
{{Col-begin}}
{{Col-3}}
:*[http://www.youtube.com/watch?v=rWo7oC_BbTM デニス・マルティネス{{Smaller|（1991年7月28日）}}]
:*[http://www.youtube.com/watch?v=gfREpwb6mPM デービッド・ウェルズ{{Smaller|（1998年5月17日）}}]
:*[http://www.youtube.com/watch?v=wwod7qO4y40 デービッド・コーン{{Smaller|（1999年7月18日）}}]
{{Col-3}}
:*[http://www.youtube.com/watch?v=yR8IH13TA64 ランディ・ジョンソン{{Smaller|（2004年5月18日）}}]
:*[http://www.youtube.com/watch?v=Dqcvck7c0MM ダラス・ブレイデン{{Smaller|（2010年5月9日）}}]
:*[http://www.youtube.com/watch?v=BlZV29EJ4l0 ロイ・ハラデイ{{Smaller|（2010年5月29日）}}]
{{Col-3}}
:*[http://www.youtube.com/watch?v=SxKj5MU8ico フィリップ・ハンバー{{Smaller|（2012年4月21日）}}]
:*[http://www.youtube.com/watch?v=IvOl7_plP-M マット・ケイン{{Smaller|（2012年6月13日）}}]
:*[http://www.youtube.com/watch?v=wsS7LA_r-a8 フェリックス・ヘルナンデス{{Smaller|（2012年8月15日）}}]
{{Col-end}}

{{MLB完全試合達成者}}
{{日本プロ野球完全試合達成者}}

{{DEFAULTSORT:かんせんしあい}}
[[Category:野球に関する記事]]
[[Category:野球記録]]
[[Category:ピッチング]]